人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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【赤】 童心 クロノ

エルナト! 今日がお前の命日だ!
Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 21:00:00

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

──こわい。
小さな唇が、音もなくその言葉を反復した。
繰り返しても、特に感慨は生まれない。
指先がことり、固い音を立てる。

『時間が過ぎていくにつれて』
『心も石になっていくような、そんな錯覚がするんです』

そんな筈はないのだけれど。

『でも、そのほうがきっと、苦しくなくて良いと思うんです』

心を傷めなくて良くなる。
そうすれば、全部私が抱えられるのに。

『こんなことを書いては、心配をかけてしまいますね』
『大丈夫』
『約束は、ちゃんと覚えています』
(-11) dome 2022/05/04(Wed) 21:34:20

【恋】 童心 クロノ

/*

うっかり寝て起きたらゆめかわ窓が混線起こしてる…………
(?4) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 23:37:05

【赤】 童心 クロノ

同室のラピスは、昨日連行≠ノ向かった後の
クロノの様子が、どこか落ち着きが無かった事を
見ていたかもしれない。
ばつが悪げにあなたから視線を逸らしたり、
いつもより早めに布団に入ったり、など。

合図の音に、いつもより遅れて
教室へと顔を覗かせる。

「…………、」

「ご、…………ごめん、
 その、…………うまく、いかな、くて」


顔をうつむけて、落ち着きなさげに両手を合わせている。
(*9) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 23:44:31

【赤】 童心 クロノ

/*
トットくん吊り?!?ウワ…………イヤ……………………。
うっかり寝て起きてましたわ。
天然誑に引っかかりました……。
(*10) Rurux_is_me 2022/05/04(Wed) 23:49:35

【赤】 童心 クロノ

「う、…………うん、
 わたしは大丈夫……
だけど……


駆け寄って来たトットの事をちらとみて、
けれども俯いたまま。

「だいじょ……うん……、
 
あの、エルナトくん、に、……その…………、

 すごい、
……触られ、……その……。」

「ご、めん……あの、うまくできな…………くて、」

「…………え、エルナトくんが、その……」


まだ気持ちの整理がついていないのか、
あったことと、結果役に立てなかったという事実に、
取り返しのつかない事をしたんじゃないか、と
暗い影を感じて、自分の身体をぎゅっと抱く。

「わたし、うまくできなかった…………」
(*13) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 0:12:20

【人】 童心 クロノ

いつも通り、上回生に連れられて食堂には来たが
何か心配事でもあるか、あまり落ち着きが無い。
減っている人や、戻ってきていた人の事を、
気にかける余裕も、無く。

朝食のパンはひと口だけ齧って、
ミルクで飲み下した。
(17) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 0:23:21

【赤】 童心 クロノ

休、
……で、でも……その……、
 わたし。
どう、どうしよ……どうしよう、わたし……」


「ごめんなさい、どうしよう、
 ふたりに、迷惑かかったら……」


泣きそうな声で、でも泣くのは堪えて
かれが好きなものだから、
ここで零すのはもったいない。

手で目元を押さえて、唇を引き結ぶ。

……話し合いも、事情の説明も、出来る様子では無いだろう。
ラピスの言う通り、休息が必要なのは間違いない。
(*15) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 0:35:25

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

「心も、石に……」

苦しくないのなら、いいのかもしれない。
苦しくないのは喜ばしい事で、けれど、
同じぐらい楽しい気持ちも温かい気持ちも、
石のように冷たくなってしまうの
かもしれないと思うと、それは、怖かった。

そんな筈は無いとしても。
そう感じるなら、事実かもしれない。

きゅっと眉を下げ、
“心配かけてしまいますね”との文字を見て、
小さく頷いて、ホットミルクをひとくち。
自分の感情のまま喋ったら、
あなたを困らせるだろうから。

「ラピスちゃんが怖がれなくても、
 ……わたしが、怖いと思うから」

「忘れないで、ね」
(-32) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 0:48:04

【赤】 童心 クロノ

「………ごめん……、」

俯いたまま、何度も頷いて
だめだよ、役に立てなかった分
今度は、ちゃんと、今度こそ、ちゃんとやらなきゃ
わたしがやるって、

一度の失敗に、焦りそうになる気持ちを
ぎゅっと胸ごと握りしめて。

ありがとう、おねがいします……。


項垂れるように頭を下げた。
(*18) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 1:15:58

【赤】 童心 クロノ

こくと頷いて、
大人しくラピスに手を引かれて着いていく。
扉から出る前に、一度だけトットを振り返って

「……、」
……お花もらえて、わたしも役に立とうと
せめてやる事をちゃんとやって、頑張ろうと思ったのに、な。

……もうひとつ頷くだけして、教室を後にするのだろう。
(*21) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 1:47:51

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

石のように動かない心を本当に手に入れたら、どうなってしまうのだろうか。
渦のように巻く感情と思考から解放されるのは少しだけ心を惹かれた。
だから、まだこの心は生きている。

『それなら、その時はクロノちゃんのこわいを
 私が受け止めてあげます』

「………」

『忘れませんよ』

心が冷え切ってしまわないように、温かいホットミルクを飲む。
優しい味と雰囲気に包まれて、静かなお茶会がそのまま過ぎていった。

(-35) dome 2022/05/05(Thu) 1:51:40

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

【4日目】


「………。」

あなたの手を引いて、寮の部屋に戻ってくる。
いつもより少し、早足に。
その背中にどんな感情が滲んでいるように見えただろうか。
少なくとも失敗したあなたへの非難ではなかった。
昨日は見ないふりで過ごしたが、翌日になっても直らない様子を見かねたらしい。

部屋に引き入れると、かちゃりと施錠の音が響く。
手は繋いだままで、室内に。
同じくらいの背丈だけれど、年齢の差はありありと力に出る。
恐らくは昨日の出来事を引きずって、わけもわからないままのあなたをぽすん、とラピスのベッドの上に置いた。

几帳面に整えられたシーツの上に、ゆっくりと二人分の重みがかかる。

/*
うおあ〜〜〜!!!!時系列としては4日目会議の後として引き続きお付き合い頂けると幸いですわ 不都合あれば可変式時空でお送りしますわ
お話………しましょう………
(-36) dome 2022/05/05(Thu) 1:58:05

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

/*
時系列問題ありませんわ!お話……しましょう……!


手を引かれながら、部屋へと戻って来る。
俯きがちに見ていたあなたの背が、
何を言っているのかは、分からない。
非難では無いけれど、
ただ心配≠ニ呼ぶには力強い気がして、だから分からない。


手を繋いだまま室内に。
けれどそこから椅子では無く、
連れて行かれるのはベッドの上で。

「ぇ、
 ……ラピス、ちゃん?」

困惑を映した菫色が、控えめにあなたを見上げている。
気心知れているあなた相手故にか、恐れる事は無く、無防備に。
(-38) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 2:07:45

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

ベッドの上。
粉が落ちてしまうから、黒板は使わない。
黒板もチョークも床に落として、
ベッドサイドテーブルの引き出しから手帳とペンを取り出す。
塗り潰されたように真っ黒な頁は飛ばして、インクを滲ませる。

『昨日』
『なにが ありましたか』

ずい、とベッドボードにクロノの背を押しつけるように距離を詰める。
淡々と事実を問う薄い表情が、あなたを見つめている。
(-44) dome 2022/05/05(Thu) 2:23:22

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

ちらと見えた黒いページには、少しだけ気を取られる。
それに気を取られるのは、現状から逃避したい
僅かばかりの自己防衛反応なのだろう。


けれども文字が手帳に綴られれば、それを目で追えば
追いやられながらも、視線を落として。
菫色の瞳が、惑うようにゆらゆら揺れる。

「…………、」


「わ、………わかんない……」



そう言って、また視線を逸らして

(-47) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 2:37:40

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

たどたどしく、
言葉を続けていく。

「エルナトくんを、連れてく、から
 図書室から、呼び……出して……」

「……大人たちに、あとで、来てもらうよう、お願いした、
 奥の教室まで、エルナトくんの、こと、つれてって、」


「大人がくるまで、閉じ込め、ようとし、たんだけど」


なんて言えばいいのか、分からなくて
言葉に迷うように、はくはくと口を何度も
開いて閉じてを繰り返して。
自分の片耳に、手を触れる。



「………お願い、きいてくれるなら」


「守ってあげる、て、」



それで、と息だけで言って
唇をぎゅっと結んで、あなたを見上げた。
これだけだと。
我が身可愛さに甘言に惑わされた、裏切り者だ。
けれどもその先を言う事を酷く躊躇って、口を閉じる。
(-48) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 2:42:15

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

「………」

じっと、吸い込まれそうな夜空色の瞳が見ている。
あの空き教室でクロノの口から語られかけた言葉を覚えている。
自己防衛からくる逃避の行く先を塞いでいくのは、少し申し訳ない気持ちになった。
それでも、丁寧にひとつひとつ、道を塞いで誘導していく。

言ってしまえば楽になるとでも言いたげに。

『お願い、というのは?』

躊躇いを解くように、片手を伸ばして耳に触れる。
素手ではない、布地の感触が伝わるだろう。
小さな声も聞き漏らさないように、額を突き合わせるくらいの距離でその表情を覗き込んだ。
(-51) dome 2022/05/05(Thu) 3:01:32

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

「…………」

ごくごく近くに迫る顔、
耳を触れられれば、ぴく、と分かり易く身を跳ねさせる。
昨日の感触が彷彿される。
それよりずっと、硬質ではあるけれど。

恥じらうように、少しばかり頬が熱を持つ。



「…………わ、かんない」


「わかんないの……。ただ、…………」

これは、誤魔化しでもなんでもない。
“お願い”が何なのか、言葉にされるより前に
その
が対価を強請ったのだから。





「か。からだ、じゅう、」


「舐め、られ、て…………」


消え入りそうな声が、ぽそぽそと口にする。
必死に夜空色から逃げようとする瞳は、
細められて横と逸らされた。
(-57) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 3:22:12

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

「………」

あの少年の特徴。
食事を摂るところを、誰にも見せたことがない。
それと"お願い"が意味するところを照らし合わせて、
一つの仮説を浮かび上がらせる。


なるほど、『お願い』については推測できた。


昨日、ばつが悪そうに過ごしていたのも、その行為があまりに特殊であったかららしい。
触れた指先で耳の形を確かめるように撫でてから、また質問を紙に書く。

『守るというのは、神隠しからですか?』
『それとも、他のもの?』

逃げたままの菫色を、夜空の双眸は見続けている。
そこから掬い取れる感情を取りこぼさないために。
(-62) dome 2022/05/05(Thu) 7:12:14

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

「神隠し、……というか……」

どう言うべきか言葉に迷って
何度か口を開けたり閉めたり、して。

「……神隠し、のために」


「ひとを、だまして」

「友達を、大人に引き渡す、ことで」

「悩んだり、後悔したりすること……から?」

迷いながら、言葉を吐く。


つまるところ、エルナトには
「自分が人狼の役をやらされている」事
を告げたのだろう。
それに伴う罪悪感を見て、そこを絡め取られた。

細めた瞳が、潤んでくる。
ふたりに迷惑かけないために頑張らなきゃいけなかったのに、
そんな甘言に惑わされて、放棄してしまったのだから。

「だから、……火、つけて」

「大人たちが、それ、に、気を取られてるうちに、
 ごまかして、逃げて、来て……」

「それ、で、……失敗、しちゃった」
(-69) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 10:25:36

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

「……」

ぽつりぽつりと語られる内容。
小さな同室者は、ずっと悩み続けていたのだろう。
失敗したことは事実だ。
保証のない甘言でもあったかもしれない。
けれど、それに縋らねばならないほどクロノが追い詰められていたことも事実だ。

『そうですか』

眉を下げて、困ったような表情になる。
幼い心ひとつ、守ってあげられていなかった。
身体がまた、蝕まれる感覚がした。


『怖くはなかったですか』
『嫌ではなかったですか』

そのお願いについて。
心を守る対価に差し出したものに、恐怖はなかったかと。
(-76) dome 2022/05/05(Thu) 11:48:07

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

ぽろ、と瞬きの拍子に雫がひとつ零れて。
困ったような顔に、きゅっとこちらも眉を下げる。

対価について問われれば。
これもまた、言葉に困って。

「…………わかんない」


「こわい、やだ、きもちわるいって、」


「おもった、はず、なのに」

「エルナトくんの、声が、やさしくて」
「こわくなくて、でも、」


「わたしの、顔が、からだが、おとなから、もどらなくて」


「こわい、やだ、なはずなのに、」

「わかんない、」
「…………わかんない……」


「された、ことより、いまは、ずっと」
「うまくできなかった、
 役に立てなかった、ことが、嫌で、……だから……」


口にした言葉に、まるでまとまりがなくて
そこまで言って、口をつぐむ。
そのまま泣いてしまいそうな目を、ぎゅっと瞑った。
(-93) Rurux_is_me 2022/05/05(Thu) 16:51:54

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

感情に合わせて外見が変わることは、知っていた。
それ以外の条件があるのかはわからないけれど。
9歳の子どもにはあまりに難しい経験だったに違いはなかった。

「………」

一度息を吐いて、先程よりは随分ゆっくりと文字を書いていく。

『少しあなたは、気負い過ぎているように思います』
『役に立っても、立たなくても』
『それはあなただけに責任のあることではありません』
『どうにもならないことというのは、存在します』

病気と同じだ。
努力でも心掛けでもどうにもできないものがある。
今回も、きっとそうだった。

『たまたま、失敗したのがあなただっただけのことです』

巡り合わせが違えば、
失敗したのはトットだった。ラピスだった。

(-100) dome 2022/05/05(Thu) 17:59:30

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

小さな手に手を重ねて握る。

『わざと皆を裏切ったなら、少しは怒りますが』
『今こんなに悩んでいるのだから、違うでしょう?』

『良いんです。このままで』
『いつかこんなことしなくて良くなるから』

全部バレたら、私が悪かったことにしてしまうから。

同じ班の子どもが次々居なくなっている。
誰もが不審に思い始めている。
それなら、終わりも近い。
待つだけだ。

だからそんなに怯えて自分を責めなくてもいい。

(-101) dome 2022/05/05(Thu) 18:00:06

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

──クロノ。


掠れた吐息が、その名を呼ぶ。

──こっちにおいで。


涙を零すあなたを抱き寄せた。
肩に頭を預けさせて、背中を撫でる。
少女のベッドの上だから、普段よりその匂いが濃くあなたを包んだ。

春先、夏が近づいて来ても厚着の少女。
今までは気づかなかったかもしれないが、病気を知った今ではその服の下に所々、固い感触があることがわかる。
(-102) dome 2022/05/05(Thu) 18:00:26

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

どこかの、日も落ち始めた頃。
君がどこにいるか、どこにいるとしても、
少年は施設の中を散歩して、君を見つければ声をかける。

「クロノさん、こんにちは。」
「穏やかに過ごせた?」

こっちは大丈夫だったけれど、そっちも大丈夫だったかな、と。
(-107) arenda 2022/05/05(Thu) 18:38:38

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

ゆっくりと文字を綴る細やかな音に
ぎゅっと涙を堪える様に瞑った目を、開き。

「…………、」

「どうにも、ならないこと…………」

綴られた文字を、小さく復唱する。
あなたの心が、石になってきてるなんて
そんなの、やっぱり気のせいだ。
だってあなたは、こんなに、やさしいから。

堪えた筈の涙は、結局瞳から零れ落ちていく。

(-181) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 8:34:40

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

「ぅ、」

「ゔえええ…………」


あなたの肩に顔をもたれて、
同じぐらい小さいあなたの身体に、
しがみつくようにしながら泣きじゃくる。

服の下に感じる硬い感触。
つらいのはわたしだけじゃない、
わたしだけじゃないんだから、
しっかりしないと、いけないのに。

そんな風に思ったとて、
あなたの優しさを突っぱねる事なんて出来る訳もない。
優しい手つきも、包み込むようなあなたの香りも、
ゆるしてくれる言葉も。今、本当に沁み込んでいくように心地好いから。

そうして、そのまま、あなたにしがみついて泣いている。
(-182) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 8:45:12

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「え、……エルナトくん、」

では、それは何処ぞの廊下だろう。
声を掛けられれば驚いたような反応を一度。

「う、うん……わたしは、大丈夫だった、よ」

緊張の面持ちであなたを見上げて頷き言って。

「……なにも、なくて……逆にちょっと、こわいかも……」
(-183) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 8:52:49