人狼物語 三日月国


123 【身内RP】夜見の城で夢を見る【R18G】

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視点:


スピカキエを糾問した。
キエ村人/村人陣営のようだ。

【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ

「はい」

ネグリジェ姿の女が扉を開けた。普段ならドア越しに誰が来たのか問うのだが、声を聞いてすぐにわかった。

「あら。眠れないの?ええと……アル、は愛称よね。貴方、お名前は?」

パジャマ姿に枕。目的を何となく察したが、その前に聞きたいことがあった。
名前をちゃんと聞いていなかったのだ。
(-7) もちぱい 2022/01/19(Wed) 22:11:32

【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ

「分かったわ、アル」

愛でられたことなどない。
受け入れられたかどうかは分からない。否、受け入れられるべく自分が常に期待されるものを出すしかなかった。
拒まれないように必死に生きてきた。
そんな、恵まれたと断言するのが珍しい子供時代を送った大人は、無邪気そうな子供を見て寂しそうに微笑んだ。ああ、眩しい。

「そうね、出口が見つかったらすぐにここを去るもの。
いいわ、お話しましょう。何の話がいいかしら」

扉を大きく開いて、部屋の中へ。ソファへ座ることを勧めるだろう。
城にいくつもある客室とさして変わりなく、綺麗に整えられている。
(-19) もちぱい 2022/01/20(Thu) 0:48:27

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「む。貴方が大丈夫なように、私だって大丈夫よ。これくらいなんともないわよ」

ぐいーっ。
そう言ってグラスを呷る。
甘く、熱い。とろとろとした熱が体を巡っていくのを感じる。それと同じくらい、頭がふわふわと軽くなっていく。

「でも……そうね、見栄を張っているのかもしれないわね。周りに舐められるといけないと思っているのでしょう。
 領主として得られる税には限りがあるのに、それを自分の価値を示すことにばかり使えと言うのよ。主人は殆ど屋敷を離れてどこかに行くことが多いから、実質的な切り盛りは私が行っているけど……やりくりが厳しいわ」

ぽつぽつ。
少しずつ、熱を帯びた息と共に吐き出していく。

「自由に生きているように見えても、主人と貴方は大違いね」
(-27) もちぱい 2022/01/20(Thu) 4:03:30

【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ

「……」

指輪を見て、それから君を見る。
隠すように右手で左手を重ね、暫く悩むように口を閉じた後。恐る恐るといった勢いで言葉が紡がれ始めた。

「……そうね。結婚しているわ。
 主人は……自由な人、と評するべきかしら。ふわふわふらふらしていて、自分のやりたい事をやる人。私はそれを支えるの。
 …………アルは、どんな人が好きとかあるかしら。まだそういうのは早い?」

嘘は言っていない。事実だ。
(-30) もちぱい 2022/01/20(Thu) 11:03:46

【人】 欠けた星 スピカ

「……え。どう、して?」

信じられないと言わんばかりの、呆けたような声だった。

「う、嘘よ。だってアマノは約束したもの、出口を探す協力関係にあったのよ。
 そ、そう! それに、あの人は信頼を積み重ねた“なんでも屋”なのよ!? 裏切るはずがないでしょう!?」

「ねえ、ラサルハグはどこ? あの人が悪い冗談を言う筈ないわ。どんな時でも落ち着き持って行動するラサルハグが、こんなタチの悪い冗談する筈ないじゃない!」
(6) もちぱい 2022/01/20(Thu) 11:09:15
スピカは、アマノと協力関係を結んだ。そして、色々と教わった。
(a0) もちぱい 2022/01/20(Thu) 11:09:52

スピカは、ラサルハグに助けられた。努めて落ち着こうと考え始めたのは彼女のおかげだ。
(a1) もちぱい 2022/01/20(Thu) 11:10:38

スピカは、使用人達に二人の所在を聞き続ける。城の中を歩き続ける。
(a2) もちぱい 2022/01/20(Thu) 11:11:12

【人】 欠けた星 スピカ

「ねえ……アマノ……ラサルハグ……。どこ、なの………………」
(7) もちぱい 2022/01/20(Thu) 11:12:08
スピカは、途方に暮れたまま立ち尽くした。
(a3) もちぱい 2022/01/20(Thu) 11:12:44

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「……ッ」

グラスを握る両手に力が込められる。
ひといきに残りを飲み干して、近くにあった酒瓶を荒っぽく掴んでグラスに注いだ。中身が何かすらさえ確認しない。

「……それが、どうしたっていうのよ。私の知ったことでは無いわ。
 私は私の役割を果たすだけ、私は己に与えられたレールを真っ直ぐ進むだけ!それが私と言う人間に許された生き方なのよ!」

「どれだけ頑張っても私は後継ぎが出来ない役立たずなのだから、それ以外の責務を果たすしかないでしょう……」
(-34) もちぱい 2022/01/20(Thu) 14:17:50

【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ

「一緒に遊べる子。いいわね、一緒だときっと色んなことが出来そうで」

君を見ているようで、なんだか遠くを見ているような眼差し。

「私は……。
 ………………」

閉口。沈黙。それから。

「…………分からないわ。私は、主人を支えることばかり考えてたから。
 ……何が好きなのか、考えたこともなかった」
(-39) もちぱい 2022/01/20(Thu) 16:00:11

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「何も気にするのは主人だけじゃないわよ。家系、血筋を絶やさないようにと考える主人の血族達もよ」

ぐいと更に酒を飲み干す。
喉が焼ける。思考が溶ける。でも今はそれでいい。
今はただ、もう楽になってしまいたかった。

「どうしたい?」

思案する。
ぼんやりとした目がら貴方を見つめる。
胸の奥底に沈んだ本音。それは――

(-41) もちぱい 2022/01/20(Thu) 16:04:57

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「――どうしたい、のかしら。
 アマノ、私、わたしは……

 …………からっぽだわ」

すぐに出せる願いすらも無かった。
役割に殉じ続けてきた女は、正しく領主に嫁ぐ嫁として作られたのだ。
(-42) もちぱい 2022/01/20(Thu) 16:05:12

【人】 欠けた星 スピカ

>>8 アルレシャ

「……アル」

クマを抱えるのではなくクマに抱えられた少女を見ても最早驚かなかった。

「……あの二人は、きっと良い人よ。勝手にどこかにいなくなったりしないわ。
 きっと、今も二人なりに出口を探しているの。きっと、きっとよ……」

言い聞かせるように繰り返す。きっと、きっとと。

「ええ、お願いよアル。でも怪我しないでね……貴方までいなくならないでね。
 私も二人を頑張って探すから」
(9) もちぱい 2022/01/20(Thu) 16:18:28

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「分からないわよ……教えてくれないもの……。私は気持ちを汲むのが上手くないから、返ってきたのは癇癪と拳だけよ」

ゆるゆると首を振る。ああ、だからダメなのだろうか。役割に殉じる為に他のものを捨ててしまったのがいけないのだろうか。

「満たす……?」

ぼんやりとした頭で言葉を繰り返す。

「どうしたらいいか、教えてくれるの?
 貴方なら答えを知っているの?」

本音がこぼれ落ちる。
役割ではなく、女の意思で――

「教えてよ、アマノ」

――貴方にそう問うた。
(-48) もちぱい 2022/01/20(Thu) 16:53:14

【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ

「いいえ。親が決めたのよ、私と主人は将来結婚しなさいって。子供の頃にね。必要なことだったの。私のお家を守る為に」

まっすぐな言葉に一度瞳を伏せる。

「…………。そう、ね。家来みたい。
 妻は主人の為に尽くして、なんでも言うこと聞かなきゃいけない。そういうルールのようなものがあったから」

言い返すことも訂正することも出来なかった。
まさにそうとしか言いようがなかったのだ。
夫の顔を立て、我儘を聞きながら屋敷を切り盛りする。その為だけに女は生き続けているのだから。
(-59) もちぱい 2022/01/20(Thu) 21:23:42

【人】 欠けた星 スピカ

>>10 アルレシャ

「ええ、そうして頂戴。貴方が怪我をしたら、私が悲しいわ」

力なく頷いて君が窓から出て行くのを見送る。
小さな魔法使いがこんなにも勇敢なのだから、自分もいつまでもくよくよしていられない。
そう喝を入れようと思った矢先、戻ってきた君に目をぱちくり。

「お手紙? ……ええ、分かったわ。
 ……フフ。アルは凄い魔法使いね。色んなことができる。子供なのに勇気がある。素敵な子だわ」

手紙を大切に両手で持って、ようやく目元を緩めた。
(11) もちぱい 2022/01/20(Thu) 21:28:41

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「仕方がないのかもしれないわ。領主の気持ちなんて、私が知るはずないもの。もしかしたら本当は主人も辛い思いをしていたかもしれないし……」

眼前に迫る男をぼんやりと見上げる。頬に手を添えられてもそのままだ。
唇に何かが触れる。
甘い何かが体を満たす。

「アマノ」

手のやり場がなくて思わず拳をわずかに握れば、指輪をした左手の薬指が圧迫感を訴える。
それを……見て見ぬふりをするように、そっと瞼を下ろした。

「貴方しか、いないわよ。
 ……こんな、物好きな女に何かを教えてくれる人なんて」
(-60) もちぱい 2022/01/20(Thu) 21:34:48

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「……ぁ…………ぅ……」

そんな情熱的な口付けを知らない。
そんな労るような手つきを知らない。
そんな優しい感情を、私は知らない。

知らないものがいっぺんに与えられて、どこか胸が苦しくなって。たまらず、目の端からほろりと涙が一雫こぼれて落ちてシーツに飲み込まれていった。

本当は拒まなければならないのに。
一人の夫を尽くす役割を持つなら、これはよくないと分かっているのに。
体が、動かない。

「忘れさせて、今だけ」

全て全て、酒のせいにしてしまおう。
(-70) もちぱい 2022/01/21(Fri) 9:57:38

【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ

大人しく背中を撫でられる。
小さな子供にこんなに気を遣われるなんて。本来なら自分が子供の面倒をきちんと見るべきなのに。

「偉くなんてないわよ。これは、必要なこと……で……」

言葉尻が萎む。思わず顔を上げる。
その優しげな手つきに身を預けていたが、一欠片の疑問が胸に落ちてきて、少女へと視線を動かした。

真似るにしても、どうしてそこまで違和感なく撫でられるのだろうか。
違和感がないことこそが、違和感だ。
(-71) もちぱい 2022/01/21(Fri) 10:02:42

【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ

子供が持つには不釣り合いの感情にどこか引っかかりを感じるけれど、すぐに泡のように消えていく。

「……。……逃げてもいいの?
 どれだけ遊んでも、許される?」

女にとっては甘い誘惑。夢のような信じがたい提案。
恐る恐る、というふうに問いかける。その声はあまりにも頼りない。
(-82) もちぱい 2022/01/21(Fri) 15:22:13

【秘】 欠けた星 スピカ → なんでも屋 アマノ

夫と肌を重ねる時はひたすら冷えた思いで自分から動いていた筈なのに、今は思考さえも溶かす熱でうまく体が動かない。

されるがままに暴かれれば、悩ましげに吐息が溢れる。
知らない。こんな熱さ、初めてだ。
何度も事に及んだことがあるのに、まるで生娘のように戸惑い続ける。

「……怖い、わ。こんな感覚……、っぁ……知ら……ない…………っ」

優しさから逃げるように時折身を捩り、助けを求めるように「アマノ」と呼んだ。

「ねえ、どうして、よくしてくれるの……?これの、この依頼の対価は、何……?」
(-84) もちぱい 2022/01/21(Fri) 17:09:31

【秘】 欠けた星 スピカ → こどもの アルレシャ

「好きな場所で、好きなことを……」

目を閉じる。
この子が語るのはまるで絵本に出てくる世界のよう。
絵本が好きだった。不思議でいっぱいの世界に幼いときの自分の心はそれはもう弾んでいた。
叶うことなら、好きな道を選んで良いのなら、絵本作家になりたかった。

「幸せになるために生まれた……」

「……。アル、私、わたし……」

(-85) もちぱい 2022/01/21(Fri) 18:56:32

【秘】 灯された星 スピカ → こどもの アルレシャ

「……ごめんなさい。それでも、貴方のお母様の元へ行けないわ」


静かに、丁寧にそう告げる。

「夢に満ちたお話ね。絵本みたいでとっても素敵。
 でもね、アル。私までそちらに行ってしまったら、残された他の子たちは誰が守るのかしら。全部全部、皆が守りたいものをアルのお母様が守ってくれるの?」

子守唄を紡ぐように、穏やかに言い続ける。

「大人になってからじゃないと見えないものがある。知らないものがある。幸せだって、自分で掴まなくちゃいけない。
 私、それを此処で少しだけ知ったのよ。そして、それを守る為には大人になって力を得ることも必要だって」

「だから……だから、ごめんなさい」

「私は」

「夢を見るだけの子供のままじゃ、いられない」
(-86) もちぱい 2022/01/21(Fri) 18:59:12

【秘】 灯された星 スピカ → なんでも屋 アマノ

「思う余裕なんて……ッ、なかった、わよ……っ。
 子供を作るための行為でしかなかったのだから、辛くて……っ、もうしたくないと、思って……は、ぁ、いた、のに……っ」

秘所に向かっている舌を捉えるや否や嬌声とは違う悲鳴をあげた。
そんなこと、夫は絶対にしなかった。己を気持ちよくすることなんて一度も考えてくれたことがなかったのだから。

「ッ、そんな、そんな対価……貴方に何の益があるって言うの…………?!ぁ、あぁ、あっ」

ひくりと痙攣する肉を無視できない質量と熱が触れた。

「初めから、私には……振り返る道なんてありはしないわ……」

割り込んでくる。侵してくる。
何も知らなかった女の中に。
怖いと思っていた事なのに、全然そうは思えなくて。
細い声をあげて、男の熱を受け入れた。
(-104) もちぱい 2022/01/22(Sat) 5:44:08