人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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【秘】 ユスティ → エウロパ



   推薦を受けたエウロパの傍らで
   ユスティは静かに努力を続けた。
   自分もトカリスに入学するなど
   決して誰にも伝えずに。

   一般公募の高い倍率を乗り越え、
   ようやくその切符を手にしたのだ。

   ユスティが殺気さえ放つせいで
   周囲の人間は推薦のことを
   彼の前では話題に出せなくなっていた。


   彼はエウロパが居ることを知っている。
   だが彼女はどうだろうか。
   たとえ知らなくても不思議な事では無い。



(-1) 西 2023/09/30(Sat) 14:28:15

【秘】 ユスティ → エウロパ



   関わる気などなかった。
   天才は天才らしくぬくぬくしていればいい。

   どうせ推薦組と一般公募組では
   一年次のクラスは別々だ。

   意図しなければ顔を合わせることもない。



               そのはずだったのに。
(-2) 西 2023/09/30(Sat) 14:29:32

【秘】 ユスティ → エウロパ




   突如として肌が感じ取るのは魔力の濁流。
   惨劇の予兆は身体を突き動かして、


       先生よりも、ルームメイトよりも
       彼は誰よりも早くその場へ辿り着いてしまう。




(-3) 西 2023/09/30(Sat) 14:31:07

【秘】 ユスティ → エウロパ



   トカリスは優秀な魔法使いが集まる。

   それでもユスティの中で
   容易に感知できて寒気さえ覚える魔力を
   こうも軽々と垂れ流す<kan馬鹿>天才</kana>など
   たった一人しか思いつかない。

   その先で起こりうる惨事も
   魔法の制御という技を磨いた己だからこそ、
   エウロパという魔女の脅威を知る己だからこそ、
   熟練の先生たちちより更に先を見通せる。


(-4) 西 2023/09/30(Sat) 14:32:54

【秘】 ユスティ → エウロパ



      「落ち着いて。呼吸を整えるんだ。」


(-5) 西 2023/09/30(Sat) 14:33:30

【秘】 ユスティ → エウロパ



   エウロパに届く声は
   凪のように優しく、柔らかく。

   浸水した床に触れると
   ぶつぶつと独り言のように詠唱を唱えて
   その手で水を吸収していく。


   普通なら耐えられるはずのことも
   エウロパの物は一筋縄ではいかない。

   吸収が終わる頃には
   ユスティもまた息を切らし額に汗をにじませていた。



(-6) 西 2023/09/30(Sat) 14:34:19

【秘】 ユスティ → エウロパ



   解決を見てしばらくして、やってきた先生たちが
   驚いたようにエウロパとユスティを見やる。

   こんな危険なことを誰が、と。
   こんな問題行動を起こしてしまったら
   処罰がないと他の生徒に示しがつかない、と。

   しかし彼は冷静だった。
   先生たちにただ頭を静かに下げて。

   冷静に、エウロパに告げる。


     「先生にはボクが言っておく。
      キミがここにいてもただの役立たずだ。」
、と。


(-7) 西 2023/09/30(Sat) 14:37:47

【秘】 ユスティ → エウロパ



   どうやらモモイ先生は

      ユスティの意図に気づいていたようだが。**


(-8) 西 2023/09/30(Sat) 14:38:28

【秘】 エウロパ → ユスティ



   ユスティから拒絶されたあの日から今まで。
   私は君からトカリスに行くとは聞けないまま。

   でも、来るんじゃないかって思ってた。
   あれだけ努力していた君だから。
   推薦でなくともきっとその切符を手にできる。

   
来て欲しい、と思ってた。

   だって、そうでなければ私が入学する意味なんて
   一つもないんだから。


  
(-9) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:35:43

【秘】 エウロパ → ユスティ



   学園生活に慣れない頃は
   歩きながら周りをみて君の姿を探して。
   よく人にぶつかりそうになってた。
   絶対いるはずだと思いながら。

   どうしても見つからないのなら。
   迷いなく退学するつもりだったんだ。


 
(-10) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:36:18

【秘】 エウロパ → ユスティ

 
   
   君の傍に居たい、その一心で
   心細さを押し殺しながらここに居るのに。

   避けられてるとも知らずに探し続けていた。


  
(-11) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:36:35

【秘】 エウロパ → ユスティ


  
   私が入学前に魔力暴走を起こしたと
   知っている生徒はおそらくいない。
  
   知っているとすれば、君だけ。


   先生達の間では共有されていたから。
   水や氷を扱うときは
   特に気を付けなければならないと。
   注意をされていたはずなのに……
失敗した。


  
(-12) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:37:12

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
「う、うん……。おちつかなきゃ……」


  
(-13) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:37:52

【秘】 エウロパ → ユスティ



   耳に届く柔らかな声。
   顔を見なくとも確認しなくとも君だってわかった。
   パニックになっていたけれど
   ゆっくりと息を吸っては吐くを繰り返す。
   
   一人じゃ止められなかったはずの水の流れは
   少しずつ弱まっていき
   いつも通りの呼吸になった頃には完全に止まった。

   でも、水浸しにした教室を元通りにする方法は
   身に着けていないから。
   少し苦しそうに水を吸収させていく君を
   心配そうに見つめていた。

  
(-14) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:38:26

【秘】 エウロパ → ユスティ



   しばらくしてやってきた先生を見て
   慌てて説明、しようとしたけれど。
   冷静に君に告げられた一言に声が出なくなる。

 
   
「―――――っ。」



   やくたたず、そうだよね。
   ろくに制御も出来ない私がそう言われても
   なんにも言い返せない。
   結局なんとかしてくれたのはユスティだから。


  
(-15) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:38:59

【秘】 エウロパ → ユスティ


   
   泣いちゃだめだ、私が全部悪いんだから。
   そう、思ってもあふれる涙を止めることが出来ず。

   何も言えずに、教室から出て行った。
   部屋まで戻る気にはなれずに
   ぽろぽろと涙を流しながらうずくまって。

   私なりに必死になって、
   もうこれ以上何も引き起こさないように
   魔力を抑えていた。*


 
(-16) alice0327 2023/09/30(Sat) 21:39:30

【墓】 ユスティ



   エウロパの問いにユスティ は口を噤む。>>+1
   この学校は虎を封じる檻だなどと
   口が裂けても言えるはずがない。

   技は磨けば誰でも秀才になれる。>>+2
   しかし魔力の量は持って生まれた才能に依存し
   努力では天才にはなれない。>>+4

   蓋を開けてみればその差は大きく…
>>+7

   流れ込む魔力を捌けないのは
   なにもユスティに限った話ではなく、
   この距離が天才エウロパ凡人の間に聳え立つ絶対的な壁。

   幼い頃はまだ小さかった亀裂が
   今はもう取り返しがつかないほどに深くなっていた。


(+19) 西 2023/10/01(Sun) 8:52:56

【墓】 ユスティ



   どうしようもない事実に空気が淀む。

   沈黙を最初に打ち破ったのは
   一瞬だけ寂しさを滲ませたエウロパの方。

   どうしてそんな顔をするのかと
   聞いてもきっと教えてはくれないだろう。
   亀裂のその向こう側に飛び越えることさえしないなら
   こちらにはその心を聞く資格もない。



(+20) 西 2023/10/01(Sun) 8:53:23

【墓】 ユスティ



   質問の意図が分からないが
   エウロパに嘘をつく必要も無い。

   だから正直に答えたはずなのに
   どこか釈然としない様子で。>>+10

   仮に他の人であったとしたら
   手を繋ぐくらいでも十分解決出来るだろう。
   そういう意味での回答だということは
   エウロパもわかっていると思っていたのだが
   その真意は別のところにあるらしい。>>+12


   
(+21) 西 2023/10/01(Sun) 8:54:07

【墓】 ユスティ



   「勘違いか。


      仮にされてしまったら
      謝りはするけど断るよ。


           ボクもあまり暇じゃないから。
           きっと寂しい思いをさせてしまう。」


(+22) 西 2023/10/01(Sun) 8:54:32

【墓】 ユスティ



   本当は恋愛に興じるとして

        相手は選びたいというだけのことだが。


(+23) 西 2023/10/01(Sun) 8:54:50

【墓】 ユスティ



   当の本人は人の気も知らずに
   ホットドッグに思いを馳せている。>>+14

   そもそも言ってないのだから
   やや横暴ではあるけれど。

   ただその変わり身の早さには
   ユスティも困惑を隠せない>>+15>>+16
   遠慮はしなくていいけども。
けども。




(+24) 西 2023/10/01(Sun) 8:55:18

【墓】 ユスティ



     「………まるでブラックホールだ。」


(+25) 西 2023/10/01(Sun) 8:55:59

【墓】 ユスティ



   コロッケはあっという間に消えていった。

   先程までの傷心がまるで嘘かのように
   ご機嫌な様子でホットサンドを追加している。
   ここで声をかけてもらえるのは
   エウロパの人徳というべきか
   彼女が誇るべき能力ではないだろうか。

   嫉妬と感心が入り交じる中で
   不意にホットサンドを差し出される。>>+17
   その意味が分からず困惑の表情を浮かべたのだが。


(+26) 西 2023/10/01(Sun) 8:56:29

【墓】 ユスティ



   「お礼って…別にボクはそんな…

            まぁ……ありがとう。」


(+27) 西 2023/10/01(Sun) 8:56:49

【墓】 ユスティ



   その意図を知ってしまえば
   断るのも違うような気がして
   素直にホットサンドを受け取る。

   周りに誤解されるかもしれないが
   どうせ誰もいやしないだろう。

   ホットサンドの暖かな味わいが
   口の中に広がっていく。
   これを食べ終わったら今度こそ寮へと帰ろう。


   食べながら思い出したように指先を振り
   カバンの中に入っていた紙とペンを中に浮かせると
   すらすらと遠隔で文字を書き始める。

   しばらくして書き終えた紙に魔法をかけると
   まるで生きた鳥のようになって空へと飛んでいく。



(+28) 西 2023/10/01(Sun) 8:57:43

【墓】 ユスティ



   「キミがちゃんと宿題を頑張ったことは
        あの子がちゃんと伝えてくれるよ。」


(+29) 西 2023/10/01(Sun) 8:59:10

【墓】 ユスティ



   こればっかりは分からないが
   扱いが問題児ということもあって

   他人の宿題を丸写ししたとか
   そういう中傷を受けても不思議じゃない。
   しかし今回に関しては彼女の努力は本物だ。

   努力は笑われずに報われるべき
   彼は己の信条にいつも従っていた。*



(+30) 西 2023/10/01(Sun) 8:59:48

【秘】 ユスティ → エウロパ



    「まぁ、そうですね。

        先生もボクの言いたいことは
        もうお察しのようですが? 」



(-18) 西 2023/10/01(Sun) 23:59:45

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「ご理解いただけて何よりです。

    ボクもこのことを美談として
    ひけらかさないことをお約束します。

    まさか天下のトカリスの教師ともあろう方々が
    こんなただの一般生に遅れを取ったなどと
    後ろ指をさされるのも癪でしょう。」


(-20) 西 2023/10/02(Mon) 0:01:32