人狼物語 三日月国


98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】

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【秘】 墓守 トラヴィス → 新人看守 ダビー

「……」

流暢に話していた言葉は、問いに詰まり。唇が歪み、小さく呻いた。

「……私たちが逃げれば、同じ役目を、誰が果たす。ここは瀬戸際だ。人と、『そうでないもの』。人の善意と、人の悪意と。その境。彼らが死刑になるのなら、『誰かが』殺さなければならない。生かすのなら、『誰かが』逃さなければならない。」

「直接、民に恨みを晴らさせれば、かの民は己の悪性を抑えきれまい。ならば誰かが……人の世の悪性を。担い続け、奴らと人の世の防波堤にならねばならぬ。わたしは、」

「……」

「この役目を、誰に代わらせることなど出来ない。一つの平穏を、この役目の穢れに染めることを、私は私に赦さない」


/*遅くなってすまんな!週末ゆえな!週末ゆえ!
(-9) tasukete 2021/10/01(Fri) 21:43:19

【人】 新人看守 ダビー

>>0:266 模擬戦 アマノ

 空間ごと蹂躙する光の奔流。その強い輝きはしっかりと網膜に焼き付いた。

 成る程、これは厄介な相手だ。
 得物を必要としない戦闘スタイルに近接戦のネックである間合いをカバーできる能力。攻撃にも防御にも活かせるだろうそれを掻い潜りダメージを与えるのは至難の業であると静かに思考を巡らせる。

 事実、男の問いかけには答えなかったが空中へ逃げた今厳しい立場にある。

「──出し惜しみはしていられないか」

 上着の内側から何かを取り出した。長方形の、透明なガラス瓶にも似た容器だ。その中は真っ赤な液体で満たされている。
 握りしめるそれに力を込めると、容器は呆気なく砕けて役割を放棄する。

 眼前に広がる赤。その下で待ち受けるターコイズ。無機質な雰囲気を湛えたままの瞳を持つ男は、劣勢にあってもなお表情を崩さない。

(7) もちぱい 2021/10/01(Fri) 22:32:37

【人】 新人看守 ダビー

>>0:266 >>7 模擬戦 アマノ

「《雨よ》」

 告げる。
 それが能力を行使するためのトリガーだ。己の力はある程度応用が利くが、それ故に制御が難しい。能力操作は苦手としている男は、力を上手く扱うのに言葉という指針を用いなければならなかった。

 言葉と共に赤の雫は針の形へ姿を変える。一つ一つは大した威力ではないが、生身で受ければそれなりに苦痛を伴う。それが無数に用意されている。大半は雷に焼かれるだろうが、その隙間を縫って肉を刺す事に全てを託す。

「行け」

 静かに右手を振り下ろす。真っ赤な血の雨が眼下に構える男目掛けて降り注ぐ。

 男は雷を完璧に防ぐ術も回避する術も持たない。唯一切れるカードといえば──同じように攻撃を仕掛けることくらいだった。
(8) もちぱい 2021/10/01(Fri) 22:35:14

【独】 新人看守 ダビー

メモ

悪性とは何か
何故そこまで他者に心を砕けるのか、その理由
(-34) もちぱい 2021/10/02(Sat) 3:06:32

【秘】 新人看守 ダビー → 墓守 トラヴィス

 誰かの為に自らが動く。誰かが穢れることによって得た我が身の平穏を、何より己が赦せない。
 高潔という言葉を使うべきなのだろう。そして、善良な人間とはこの人のことを言うのだろう。それが男の今現在貴方に抱いた印象だった。

「…………。まさしく看守の鑑、と呼ぶべきなのでしょうか。トラヴィス様から伺う話、信念は学ぶところが多いですね」

 無表情の男は抑揚のない声で、まるで他人事のようにも聞こえる感想を述べながら立ち上がる。

「ありがとうございました、トラヴィス様。この催しとどう向き合えばいいのか困っていましたが、貴方のお陰で色々と見えてきた気がします」

/*
どうかお気になさらず!返せる時に返していただくだけで嬉しいです!週末なら仕方ない!
(-41) もちぱい 2021/10/02(Sat) 5:10:29

【人】 新人看守 ダビー

>>9 模擬戦アマノ

 雷が宙を駆け、血の雨諸共男を喰らう。

「ぐ、……ッぅゔ……ッ!」

 呼吸が止まる。肉の焦げる臭いがする。いくら脳が必死に命令を下しても手足がうまく動かない。一部神経が損傷したか。
 肉体の負傷を静かに把握しながら自らの読みの甘さに舌打ちする。強化を受けた体に易々とダメージを与えてくる。想像以上だ。

 それでも意識はまだ途切れずにいる。鼓膜も破れておらず、心臓もきちんと機能している。ろくに避けることもないまま電撃を受けたにも関わらず消し炭やショック死を免れているのは、看守という立場から得られた身体強化が働いているからだろう。男は己の血を操る力こそ持ってはいるが、それ以外は特筆すべき点のないただの常人なのだから。

 重力に引きずられ地へと落ちていく間に思考を巡らせる。
唐突に頭の中に自分の声が響く。交戦中余計なことを考えてはならないと叩き込まれている筈のに。

 速やかに状況分析と取れる行動の精査を。
彼はこうやって人を傷つけ殺し、罪を犯したのか。

 体が動くなら落下を利用して攻撃しなければ。
蹂躙された相手はどう感じたのだろう。……。…………。

 
(39) もちぱい 2021/10/02(Sat) 10:17:33

【人】 新人看守 ダビー


「……ふ、ふ。はは」

 不意に笑いが込み上げてきたから、そうした。


(40) もちぱい 2021/10/02(Sat) 10:19:32

【人】 新人看守 ダビー

>>9 模擬戦アマノ

 体に鞭を入れ体勢を整える。難なく着地した。
 ぐ、とそのまま両脚に力を込める。攻撃の着弾を確認した。痛みで隙が生まれているうちに間合いを詰めて近接戦へ持ち込んで──

「──……ぁ?」

 幕切れは想定していたよりも遥かに早く、唐突に。
 さながらそれは糸が切れた人形の如く。かくんと膝が折れてそのまま地面と接触する。触れた床の硬さに、計算し切れていなかった肉体の不具合に、思わず目が見開かれる。

 電撃傷は思ったよりも深かった。問題なく動くと見込んでいた両脚が痺れて言うことを聞かないのだ。

「……。まだ一度しか攻撃を受けていないのに」

 自身の敗北を意味する言葉は、どこか他人事めいた声色で、けれど確かに残念がるように口をついて出た。
(41) もちぱい 2021/10/02(Sat) 10:21:20

【秘】 墓守 トラヴィス → 新人看守 ダビー

「さて、ね。私とて、私が最早平穏の中で真っ当に生きていけるのかはわからない。この牢獄に繋ぎ止めておくべきだと、私が私に命じている側面があるのも否定はできんよ」

忌々しい、と、顔を歪めた。
偏執的に鏡を持ち込んだのも、そう、
鏡の向こうに、死人が見えていないかと
何より自分自身が疑っているのだ。この場だからこそ。【それ】の姿が見えるのではないかと。

「ダビー。可愛い私の後輩。己にこそ恐れるがいい。我々には、我々を縛る看守が居ない……」
(-55) tasukete 2021/10/02(Sat) 11:58:27

【秘】 新人看守 ダビー → 墓守 トラヴィス

「この牢獄に繋ぎ止めておくべき……。俺から見たトラヴィス様は、そうは思いませんけれど……」

 言葉を言い切る前に口を噤んだ。自分は貴方のことを多くは知らない。理解もしていないのに安易に答えてはならないと判断した。

「忠言、感謝します。貴方の仰る通りだ。俺は正しくあらねばならない。立場を理解し、責務を全うして見せます」

 生者と呼ぶには随分と無機質な印象を与える男は、折目正しく挨拶を済ませてから「恐縮ですが、そろそろ巡回に戻らせていただきます」と言葉を添えてその場を後にしようとするだろう。

 果たして貴方の後輩は正しく貴方の意図を十分に汲み取れただろうか。囚人達との境界線、向こう側を覗くあまりそれを踏み越え、同じ場所に転落してしまう可能性に気付くことは出来ただろうか。今はまだ知る由もない。
(-66) もちぱい 2021/10/02(Sat) 14:13:15

【人】 新人看守 ダビー

>>46 アマノ

 暴力的な通り雨が過ぎ去った今、男が放った血は針の形を失った。但し貴方の血と混ざり合って衣服や周囲を汚すことはなく、風に攫われる砂埃のように音もなく消失するだろう。能力に使われた血はどうやら一度使うと消えてしまうらしい。

 瞠目した貴方に気付くことはなかった。笑みの形に表情が歪んだあの刹那、看守本人も己は愚かだと思っていたものの、男が見ていたのは目の前の貴方ではなく……想像上の貴方だったのだから。

「貴様の能力について聞いていた筈なのに、対抗できる手段があまりにも少なすぎた。
 U-681、謝らなくていい。これも確かな経験だ。実際これだけでも今後の課題がいくつも見えたし、看守長からいただいた強化の恩恵もある程度把握できた。協力感謝する」

 一瞬見えた笑みはもうどこにも無い。普段と変わらず無愛想なまま、けれど手を差し出されるとほんの少し困ったように眉を動かしてからおずおずと差し出された手を取るだろう。

「……そうだな。まだ両脚に力が上手く入らない。治療の申請をしてくる。
 だが貴様の分も行うぞ、U-681。少なからず損傷しているのだから大人しく治療を受けるように。貴様に何かあった場合チャンドラ様に申し訳が立たないからな」

 貴方がご主人様と呼ぶ彼をちらりと見ながらそう呟いた。>>a2
(49) もちぱい 2021/10/02(Sat) 14:34:20

【人】 新人看守 ダビー

>>50 >>53 アマノ チャンドラ

「……貴様の戦いも目を見張るものがあった。反抗的な囚人でなくて良かったと心底思うくらいには。また機会があれば協力を要請する」

 言葉こそそっけないものであったが、普段から歯に衣着せない物言いを考えれば偽りなく貴方を評価していることが分かるだろうか。

 負傷こそしているが意地でも立つ気満々でいた為、貴方の中で立たせる選択肢がない事に気付かなかった。手を握られたまま何も起きないことに不思議そうに目を瞬かせた後、それから「ああ握手か……」とようやく思い至ったので軽く手を揺らして握手をした。

「チャンドラ様。このような形での挨拶となり申し訳ございません。
 労いの言葉、治療の手配共に感謝致します。ですが傷を負わせたとはいえ敗北したのは此方です。遅れを取らないようより一層修練して参ります」

膝をついたままではあるが、先輩看守へと深く頭を下げて大人しく治療を受けるだろう。
(59) もちぱい 2021/10/02(Sat) 15:46:52

【人】 新人看守 ダビー

こちらを見るナフの視線に気付く。>>52

「…… M-219か」

 そういや彼は『無礼講』前から元気に走り回っていたことを思い出す。此処に来るのもおかしくはないな……と考えながらぼんやりナフとアマノのやりとりを眺めていたのだった。
(60) もちぱい 2021/10/02(Sat) 15:49:49

【人】 新人看守 ダビー

 輸血治療の支度を始めたチャンドラに気付くと、表情こそ変えないもののやや慌てたように口を開いた。

「……ああ、チャンドラ様。俺への輸血は不要です。実際に血を流したのはU-681ですので、輸血するのであれば彼の方に」

上着から何かを取り出す。戦闘中に使用したものと同じ血液のカートリッジだ。

「実際に体内に流れる血を消費していては長時間戦えませんから、私的な時間に予め血を抜いて保管しているんです。
 本来は刀や拳銃と合わせて使うものですし、武器を介さず力を使うのは不得手ですのでそのままの使用はほぼ無いのですが……」

 ですので大丈夫です、お気遣いありがとうございますと先輩に頭を下げるだろう。

「……輸血パック、いただけるのであれば欲しいところですけど」

 ちょっと欲は出ちゃった。
(62) もちぱい 2021/10/02(Sat) 15:59:04

【人】 新人看守 ダビー

>>61 ナフ

 ほぼ露出の無い装いに覆われた肉体は電撃によってあちこち火傷を負っていた。神経の幾つかも損傷しているが、囚人が気付くことはあるのだろうか。

 全身をくまなく確認する視線を受けてか、発する声に疑問の色が滲む。

「M-219。俺に何か?」

 獣が品定めしているようだなと密かに感想を抱いた。
(65) もちぱい 2021/10/02(Sat) 16:10:38
ダビーは、輸血用ユニットをまじまじと見ている。セラピー用の動物やサポートユニットとはあまり縁がなかったので。
(a11) もちぱい 2021/10/02(Sat) 16:11:30

ダビーは、そわそわしている輸血用ユニットをちょっとつついた。固い。
(a12) もちぱい 2021/10/02(Sat) 16:12:02

【人】 新人看守 ダビー

>>64 チャンドラ

「助かります。寛容なお心遣いに感謝を。
 ……後ほどカートリッジ作成の為に数時間ほど看守控え室に居座る為その間エリア巡回などは出来なくなりますが、どうかご容赦を」

 輸血パックと専用ユニットを受け取って丁寧に礼を述べた。
 数分のうちに治療が終わると、拳を握ってみたり足を軽く動かすなりして確認を行い、問題無いことを把握してから普段通りきっちり背筋を伸ばし待機姿勢へと移るのだった。
(69) もちぱい 2021/10/02(Sat) 16:34:16

【人】 新人看守 ダビー

>>66 ナフ

 貴方が気付けるとするならば、力が込められず微かに震える両脚くらいだろうか。電撃を喰らった際は流石に耐え切れず呻き声をこぼしたものの、戦闘を終え体が悲鳴をあげていても男はその声を無視していた。

「そうか。分かった、受けてたつ。いつ頃開始するかは其方に委ねよう。俺は治療が済んだからいつでも行ける。
 他に何か希望はあるか?先程は武器を使えない状況を想定した戦闘を行なったが、それも今終了した。何か要望があるなら検討する」
(71) もちぱい 2021/10/02(Sat) 16:41:59

【秘】 墓守 トラヴィス → 新人看守 ダビー

「……」

その背に、言えることなど無かった。
導くことなどできない。己もその道を知らないのだ。忠告などあり得ない。
何が正しいのか
、それも曖昧だ。
ここは、境目にある。

「……君が見定めた正しさが……せめて。君を苛まないことを祈るよ」

だが、ここは人類の過ちが集う墓場だ。
鏡の中の己を見つめる。
未だ、魔物は、尾を見せない。

過去にならなければ、それは過ちであったと理解できない。
人間は、酷く愚かだ。

「……我々は、未来へ辿り着くべきではない」

薄い唇で呟いた己の信念は────果たして、届かない先にどう評価されるものか。鏡の中の男は、その悪性を上手く隠したままだ。
(-98) tasukete 2021/10/02(Sat) 18:59:57

【秘】 中堅看守 アンタレス → 新人看守 ダビー

これはいつかの時空。
どことなく機嫌の良さそうな男が貴方へ近づいてくる。

「...ダビー。」

名を呼び、貴方を見つめる表情には、気怠さがなく。

表情の変化が乏しい男だが、その瞳には"今"愉しさが含まれていることに気づけるだろうか。
(-112) sinorit 2021/10/02(Sat) 19:58:48

【人】 新人看守 ダビー

>>81 ナフ

 紅のピアスがささやかな彩りを添える耳に、周囲の音が飛び込んでくる。
 いつのまにか人が増えている。けれど、男は変わらず無表情。

 色の見えない顔の代わりに、ブーツの踵を鳴らして問題なく足が機能することを貴方に伝えた。

「問題無い。始めよう」

 それだけを伝え、踵を返していくらか距離を取る。

「ああ、それと。今回は銃も使うかもしれない。
それでいいならこのまま進める。嫌なら言うように」
(95) もちぱい 2021/10/02(Sat) 20:20:41

【独】 新人看守 ダビー

チャンドラ、トラヴィス

保護者か?????愛した………
(-143) もちぱい 2021/10/02(Sat) 21:54:19

【独】 新人看守 ダビー

え?俺息子になって……いいか……?

いや後輩ですけど……
(-144) もちぱい 2021/10/02(Sat) 21:54:44

【秘】 新人看守 ダビー → 中堅看守 アンタレス

 名前を呼ばれ、既にしゃんとしている背筋がさらに正される。

「アンタレス様。……?」

 瞬きを数回。気怠い様子を多く見ていたからか、貴方の変化には男も察したようだった。

「何か、喜ばしいことでもありましたか?」
(-145) もちぱい 2021/10/02(Sat) 21:57:04

【人】 新人看守 ダビー

>>104 ナフ

 吐息が肌を擽るほどにまで近づいていた相手が、いつの間にやら軽やかに遠ざかる。
 準備体操を行ったところを見届けると、看守もまた呼吸を整えて気を締め直す。

 柘榴色の双眸から逃げることなく、真っ直ぐ見つめる。

「了解した。

 ──それでは、始めよう」

(108) もちぱい 2021/10/02(Sat) 22:16:07

【人】 新人看守 ダビー

>>104 ナフ

「──ッ」

 始まりの号砲は高らかに。

 挨拶代わりのクイックドロウ。使用すると宣言したばかりの拳銃を抜きざまに数発。
 男の所持する銃は彼の能力に合わせて作られた特注品だ。実際の銃と異なる点はいくつもあるが……周囲の者たちが真っ先に気付くのは銃声だろうか。

 ガラスの砕ける音にも似た銃声が木霊する。

 小手調べとばかりに放たれた弾は真っ直ぐ貴方へ。実戦においてヘッドショットは好まれない。最初に潰そうと狙ったのは足だ。

 枷から解き放たれて自由を得た両脚に、再び苦痛の花枷を嵌めようと鮮血のホローポイント弾が駆けていく。
(109) もちぱい 2021/10/02(Sat) 22:16:47
新人看守 ダビーは、メモを貼った。
(a18) もちぱい 2021/10/02(Sat) 22:25:27

【秘】 中堅看守 アンタレス → 新人看守 ダビー

「...ふっ、私は案外顔に出やすいのかもしれないな。」

喜ばしいことがあったか、という言葉に懐より小瓶を2つ取り出し、それを見せつけるように手の中で転がす。

「何、面白いものをもらっただけだ。
...仕事仲間には、先に伝えておこうと思ってな。」

その小瓶に中身はない、今は空っぽなまま。
(-190) sinorit 2021/10/03(Sun) 3:03:58

【秘】 新人看守 ダビー → 中堅看守 アンタレス

「成る程。先に教えていただける幸運に感謝を。
……。…………?」

 ぱち、ぱちぱち。瞬きがさらに増える。
 中身のない瓶をまじまじと見つめ、それから素直に貴方の顔へと視線を滑らせた。言葉こそ少ないが、表情にはわかりやすく出ている。これはなんだろう?

「……その小瓶に仕掛けがあるのか、通常では視認できないものが入っているのか。或いは……後ほど入れる予定のものがあるのか。いったいどれでしょうか?」

 予想できる限りの選択肢を挙げていく。
(-192) もちぱい 2021/10/03(Sun) 3:14:02

【人】 新人看守 ダビー

>>110 ナフ

 彼がエリア内で跳ねて回るように動いていたことは確認していた。その為体をめいっぱい駆使した肉弾戦を持ちかけることだって想像に難くない。

 当たるとは思っていなかったが、こうも容易く避けられるとは。

「(これでは拳銃はあまり役に立たないな)」

 体勢が大きく変わる相手を捉える。そう認識したかと思いきや、瞬きする間もなく白い影が滑り込んでくるのを見る。
 低い位置からの急襲。考えられる攻撃の手は──

「……っ!」

 咄嗟に空いた片腕で喉元と顎を覆い、後ろへ飛び退る。意識を刈り取られたら終わりだ。
 もう片方、拳銃を握ったままの手はそのまま下へ。銃口を潜り込んできた貴方へ向けて発砲。

 後退しながらの、そして咄嗟にとった行動だ。赤い弾道は大きく逸れる。その上、欲が出て反撃も行ってしまったものだから後ろに飛びきるよりも先にナフの右手が接触したことだろう。
(124) もちぱい 2021/10/03(Sun) 3:27:12

【独】 新人看守 ダビー

>>80 ここのメサ、めーーーちゃめちゃに好き
戦いを理解してる人間じゃん 最高

メサめちゃくちゃ可愛いよな……好き……
(-197) もちぱい 2021/10/03(Sun) 3:30:49

【人】 新人看守 ダビー

>>125 ナフ

 常に刺さり続ける柘榴色の視線。瞳は絶えず無感情のままだけれど、決して逸らされることはなく。
 翠の視界は貴方だけ。貴方だけを真っ直ぐに、見つめ続けている。

「くれてやる」

 端的に言い切る。

「だから」

 拳銃を握る手の親指が静かに弾倉を吐き出すボタンにかけられた。
 銃に装填されていた、殆ど減っていない血のカートリッジは滑らかに落ちていく。

 
貴方の足と己の胴の間へと。


「──お前を寄越せ」
(126) もちぱい 2021/10/03(Sun) 4:37:52