人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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ユスティ教師 モモイ

【秘】 ユスティ → エウロパ



   全て筒抜けだったなんて
   きっとユスティは知らない方が幸せだろう。

   あまりにも格好がつかない失態は
   彼を部屋出引きこもらせるには十分だ。


(-0) 西 2023/10/08(Sun) 21:13:09

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「分かった、分かったから。

      その先は言うな、言わないでほんとに。」



(-1) 西 2023/10/08(Sun) 21:14:18

【秘】 ユスティ → エウロパ



   自分の功績だと並べ立てられるのは
   劣等感は煽られずとも羞恥心は駆られる。

   けれど最も触れられたくないところは
   もしかしたらエウロパも気づいていないかもしれない。
   あの時彼女は魔力が枯渇して気絶寸前だったはず。



(-2) 西 2023/10/08(Sun) 21:15:12

【秘】 ユスティ → エウロパ





               しかし希望虚しく。

(-3) 西 2023/10/08(Sun) 21:16:14

【秘】 ユスティ → エウロパ




   「みんな助けようとしてただろ
    たまたまボクが実行に移したってだけで…」


   恩を着せるつもりなどない。
   ただ自分の知らないところで
   人知れず守られていればいいのに。

   それでもエウロパは納得しないというのだろうか。
   しなさそうだと内心思ってはいるけれども。



(-4) 西 2023/10/08(Sun) 21:17:00

【秘】 ユスティ → エウロパ



   だからってそれを聞いてくるのは違う。
   一番忘れておいて欲しかったところなのに。

   ユスティは堪らずエウロパから離れて
   思わず顔を片手で隠すと目元を伏せた。



(-5) 西 2023/10/08(Sun) 21:20:57

【秘】 ユスティ → エウロパ




   「不可抗力とはいえキスしたわけだし。
    エウロパがどう思っているかはともかく

        その辺は覚悟決めないといけないだろ。
        一応これでも男なんだから…………。」


(-6) 西 2023/10/08(Sun) 21:22:26

【秘】 ユスティ → エウロパ



     つまり彼は奥手な堅物なのである。*


(-7) 西 2023/10/08(Sun) 21:23:18

【秘】 エウロパ → ユスティ



   言わないで、と言われても。
   君がまるで何もしてないみたいな態度取るから
   言っただけなのに。
   
   悪いことをしたわけじゃないのに
   人の命を救ったのに、なんで嫌がるんだろう。

  
(-8) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:18:09

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
……確かに、恥ずかしいかもしれないけれど。



   人知れず守られるなんて納得できるわけない。
   君だって、私がそう思うのわかってそうなのに。

  
(-9) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:18:36

【秘】 エウロパ → ユスティ


  
  「……たまたまじゃないって私は信じてるよ。
   だって、前に言ってくれたでしょ?

   
私の事、守ってくれるって。」



   君にとっては忘れたい告白だったのかもしれないけど
   私にとっては忘れたくない告白だったんだよ。

   ……嫌われたのかなって思っても
   その言葉は忘れたくなかった。
   あの日の言葉を信じていたかったの。


  
(-10) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:19:20

【秘】 エウロパ → ユスティ


   
   あの時気絶寸前だったのは事実だし
   多分、今日聞かなければ記憶があやふやになって
   忘れてしまったんだと思う。

 
   だから、今、この時でなければならなかった。
   

   君が離れてしまってちょっと悲しくなったけど
   恥ずかしそうにしてるのを見て
   嫌ってわけじゃないのかな?と思い直し。

   
(-11) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:19:54

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「私がどう思っているか、って……。
    あの時も、言ったよ…………?

    ユスティだって聞いてた、よね?」

  
(-12) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:20:10

【秘】 エウロパ → ユスティ




   あ、でもあの時確か…………
   続きは今度、って言ってたんだっけ。

            だったら―――――。


 
(-13) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:20:32

【秘】 エウロパ → ユスティ



   離れてしまった距離をもう一度縮めて
   君の手を取って微笑む。

  
(-14) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:21:09

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「
私は、ユスティのことが大好きなんだ。

    君がもし、他の女の子を選んだら
    嫉妬しちゃうくらいに。


    君もここに来るって思ったから
    私はトカリスに入学することにしたの。
    
君がいないならここに居る意味もない。」


 
(-15) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:22:13

【秘】 エウロパ → ユスティ




    「私はね。
     君と、ずっと一緒にいたいの!」



 
(-16) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:22:43

【秘】 エウロパ → ユスティ



   ここまで言えば
   きっと伝わった……と思いたいな。
  
   不可抗力、って部分を君は気にしてるのかな
   私は、嬉しかったんだけどな。


  
(-17) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:23:17

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「君が私の事嫌いじゃないなら…………

          好きだ、って思ってくれるなら。」

  
   
(-18) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:23:53

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
「少しの間、目を閉じて?」



   君がお願い通りに目を閉じてくれたなら。
   今度は、不可抗力なんかじゃなくて、
   自分から望んでキスをしようとするんだ。*


  
(-19) alice0327 2023/10/08(Sun) 22:24:55

【秘】 ユスティ → エウロパ



    「はぁ……

         やっぱり覚えてたんだ…。」



(-23) 西 2023/10/10(Tue) 15:10:14

【秘】 ユスティ → エウロパ



   今も消えずに燃える決意と告白の思い出スターチス

   エウロパにとっては忘れたくない
   ユスティにとっては忘れられない

   どれほど想いが交差しようと
   姿を変えようとも
   その形は決して変わることはない。



(-24) 西 2023/10/10(Tue) 15:11:12

【秘】 ユスティ → エウロパ



   忘れられないことと
   忘れたくないことは

         すべからく同じ花弁を彩るものなのだ。


(-25) 西 2023/10/10(Tue) 15:11:52

【秘】 ユスティ → エウロパ




   それでも彼女の方が
   綺麗な咲かせてみせるのだろう。

   気取らず、迷わず、
   その一歩を躊躇わない彼女こそが。


   触れ合った手はエウロパの勇気の対価
   その対価という名の恩にどう返せばいいのか
   答えを待たせる時間はない。


(-26) 西 2023/10/10(Tue) 15:12:51

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「ボクは……、

      キミの傍にいる資格なんてないと思っていた。

      キミの努力を知っておきながら
      ボクを軽々と飛び越えるキミが羨ましくて
      天才という言葉でキミという存在に蓋をした。」


(-27) 西 2023/10/10(Tue) 15:13:25

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「ボクが一番の魔法使いになって
    キミを守れるようになるって誓ったのに

    キミには絶対に追いつけないと分かって、
    ボクはキミの事を守ることなんて出来ないって。

    その事実を受け止めることができなかったんだ。」



(-28) 西 2023/10/10(Tue) 15:14:14

【秘】 ユスティ → エウロパ



   あの日味わったのは絶望だ。

   次第に彼女の背が遠くなり
   一歩一歩絶壁を登る後ろから
   まるで月へ還るカグヤ姫のように
   空を舞い軽々と飛び越していく。

   無理についていこうとすればするほど
   身体が悲鳴をあげ、手足の感覚さえなくなる。


         圧倒的な差を、思い知らされる。


(-29) 西 2023/10/10(Tue) 15:15:52

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「キミは、一度でもキミを妬んだボクを……。」


(-30) 西 2023/10/10(Tue) 15:16:18

【秘】 ユスティ → エウロパ



   赦せるとでもいうのか。
   問いよりもエウロパからの要求が先手を取った。

   次に彼女がする事が
   星屑に埋もれた自分の問いに対する答えだろう。
   頬をつねりでもするか、叩くか、あるいは。
   なんにせよその答えがもらえるのなら
   ユスティに断る理由などなく、

   ユスティは静かに目を閉じた。
   それは彼女の示す条件への肯定だ。



(-31) 西 2023/10/10(Tue) 15:17:57