人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【人】 薄荷 アンジュ

「お、おぉぉ……」

己の腹が淡く光っていた。
教会から広めるよりも前に、ついに己にも祝福が宿ったのだと自覚してうち震える。
こんなどうしようもない己でも、確かに祝福は得られたのだと。
消えるという噂の憂き目にも合うことはない。これが病だと嘯いたこともある。
それでもこうして己の身に降り注げば、歓喜するのがこの世界の住人だろう。
祝福の言葉と共に、己を労うような言葉すら聞こえかねないほどの荘厳な音に。
己はただ気恥ずかしそうに人々に祝われていた。
(0) eiya 2024/02/14(Wed) 21:46:15