人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【秘】 栄枯 プリシラ → 飄乎 シヴァ

祭りを楽しむのにも小休止を入れているのか、
路地をのんびりと歩いているころ。
髪には白い花飾りを乗せ、どことなく上機嫌だ。

「……腕相撲大会にでも参加しようかな?」

休憩後の予定を立てていた様子。
花の魔女はまだまだ遊び盛り、とでも言いたげである。
(-25) backador 2024/02/03(Sat) 2:46:14

【秘】 栄枯 プリシラ → 掃除屋 ダーレン

「……思えば、最初から乗り気じゃなかったかもね」
「決められた関係だったのよ。
 最初から───夢を見ていたのはあたしだけ」

風化した思い出。やはり軽々しい笑い話。
そういう風に昇華しているのは、強いからだけでなく、
そうでなくてはならない理由があったわけで。

「後悔するならもっと早くにしてほしかったわ。
 冷たく当たったことも、あたしを捕まえなかったことも、
 当人から聞けなかったら意味が無いですから」

見返してやれるのは、意趣返しができるのは相手がいるから。
愛情でないもので死人を思うのは、あまりにも遠すぎる。

「でも……だから、あなた達はきっと、
 お互いに想い合っていたのでしょうね!
 簡単なことじゃないわ。何を送られても喜べたり、
 天に召された後も花を手向け続けようと思えるのって。
 
 今ももしかしたら、夕焼け色の彼女に妬かれてるかも。
 ふふ、……目移りや悪戯は程々にしないとね?」

心情を察したからか、背後で手を組んで瞼を伏せ、
言い聞かせるようにいくつかの言葉を紡ぐ。

それからは助力を惜しまなかったはず。
魔女に夢見る女であるからには、間違いなく。
(-41) backador 2024/02/03(Sat) 16:17:58

【秘】 栄枯 プリシラ → 飄乎 シヴァ

「あら、……人は見かけにはよらないものよ。
 土や植木を運ぶのって結構重労働ですからね?」

呼ばれれば振り返って、
気持ちのいい笑顔で会釈をひとつ。

自宅周辺なら魔法で楽をすることもできなくはないが、
街まで、となるとそう簡単にはいかない。
最終的に頼れるのは己の身体だけなのである。

「ええ。ちょっと野暮用があって、
 森の花をいくつか咲かせて、これはその名残。
 似合ってるのならうれしいわ───」

(-42) backador 2024/02/03(Sat) 16:44:20

【秘】 栄枯 プリシラ → 飄乎 シヴァ

「待って。あなたの教義でどうかは知らないけど……
 今はあんまり世界が正しく見えてないようね」

この大魔女を見くびったこともそう!
褒め言葉として受け取ったからには冗談めかしつつも。

「感覚に異常を起こすものは色々あるけれど、
 もし色だけなら……眠り花、もとい鈴風草の花粉、かな。
 何事もおかしくなったら控えないとだめよ?」

子どもに言い聞かせるみたいに。
或いは植物に接するときもそうしているのだろうか、ともかく聊か心配そうに駆け寄っていくだろう。

「ギルドお抱えの薬師ならともかく、
 出先の故人で出来ることはたかが知れてるわね。
 大丈夫?呪いに不眠でも含まれてたの?」
(-43) backador 2024/02/03(Sat) 16:44:32

【秘】 栄枯 プリシラ → 遊蕩 ディルク

「あはは……そういうことにしてもらっても構わないけど。
 あたしも普段は一人でこなすことが多いんだけどね、
 やっぱり頼れるアテは作っても損はないかなって」

こちらもいつの間にか空にしていた器に匙を下ろし、
ご馳走様でした、と両手を合わせて。

「普通であろうと、そうでなかろうと些細なことだわ。
 その人が満足していれば周りが言えることは少ないもの!

 あたしは……まあ、ちょっと物好きな自覚はあります。
 この状況が正にそれを表してる気がするし。
 世が世なら火刑に処されでもしているかしら」

聖女様が寛容で本当に良かった、と苦笑を挟む。
それが幸いだったかどうかはさておいて。


「さて、あたしはこれから色々お祭りを回るけど、
 あなたはどうする?解散しても、
 ついてきちゃっても構いませんけど。

 どの道あまり気に掛けないと思うから、そのつもりでね」
(-48) backador 2024/02/04(Sun) 1:23:58

【秘】 栄枯 プリシラ → 飄乎 シヴァ

「言いなさい。怒らないから」

基本的に怒る保護者の物言い。

「冗談はともかく、身体に悪いことしてるんだし、
 黙って見過ごすことなんてできるわけないでしょ?

 鈴風草ならあたしもいくつか流通させてるし、
 それの乱用に対して全く責任がないとは言えないわ」

無理に話さなくても良いのは良いけれど、
改善が見られないようならば何度でも聞く。

魔女というのは諦め知らずなのである。
(-63) backador 2024/02/04(Sun) 16:12:46

【秘】 栄枯 プリシラ → 飄乎 シヴァ

「あなたねえ……用法用量についての相談って、
 自己判断じゃなくて専門家に頼るべきなんですよ。
 鈴風草だから大したことにはならなかったものの」

もっと酷いことになる草花はいくらでもある。
そういう悪運も信仰の賜物だったりするのかしら。

「そう、ね。念のため何であろうと花粉の類は取り入れない方がいいけど、安静にしてたらじきに良くなるわ。

 死ぬ夢っていうのは占い的には吉兆ではあるのだけど、
 睡眠障害が出るほどのリアリティってなると、
 ちょっと穏やかじゃないものを感じますね……」

まさか普段からしてそこまで迂闊な人間じゃないでしょうし、
それだけの理由があったとは何となく察する。
現実的な死。生きているなら恐れて然るべきもの。

「今度、腕輪だけじゃなくてそっちの方も調べましょうか?
 何かの状態異常とかだったら良くないし、
 何もないようならそれはそれで安心できるでしょうから」
(-97) backador 2024/02/05(Mon) 17:07:41

【秘】 栄枯 プリシラ → 遊蕩 ディルク

「ええ、是非誘ってちょうだいな。
 先ずは友人付き合いとして、だけどね」

やはり線を引くところは引きつつ、
話を楽しんだ故に好意的であることには違いない。
改めて聞かれても、自分の分は払うと固辞しつつ。

「またね。お互いに聖女祭りを楽しみましょう。
 次はそれに関する土産話とかも期待してますね!」

そうして、その場は別れることになるのだろう。
立ち去る際も、魔女はどことなく上機嫌でいた。
(-98) backador 2024/02/05(Mon) 17:22:16