人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


到着:蕃神 雷恩

【人】 蕃神 雷恩

[この場所の空気は、何処か己の中の植物の部分が
根を伸ばしたがるように、思える。
まるで大地を浄化せよと求めているようにも。
或いは、根腐れを起こす前に抱え込もうとするかのようにも。]


―― 桜花は、どうなのだろう。
   この感覚は、きっと「新人類」として
   産み出された己らにしかわかるまい ――
(24) sinonome 2023/11/18(Sat) 12:30:35

【人】 蕃神 雷恩

[旧人類を抹殺し、新人類を繁茂させる。
己を生み出した組織、「sintoisMécanique」の掲げる旗頭。

同じく設計された桜花よりも若干、
己のほうが植物の割合は多いが
広義的にはかわりは、ない。


集落から上がる煙、悲鳴、喧噪。
鼻腔を擽る金属のような、生臭いような香りの正体は
AI達が殺した旧人類たちの流す赤なのか
それとも、AIの一人が叩き込んだ銃弾のものなのか。>>15

とりとめのないことを考えている今も、
チームのAIの1人が、旧人類を屠り、作戦は完了する。]
(25) sinonome 2023/11/18(Sat) 12:31:08

【人】 蕃神 雷恩

[AI達が作戦行動をミケに尋ねる間
ふらり、と転がる旧人類の遺体に近づく。

子供、なのだろう。その個体。
涙で濡れた頬の主の腹には、銃痕が幾つもあり。
未だにあふれる血が地面を赤黒く穢している。
戯れに手をかざしてみるが植物の脈動は、ない。

これが旧人類。
共鳴するものもない、ただ大地を汚染するだけのモノ。

吐息を零し、それに興味をなくしたかのように
ふらりと、その場を立ち去る。
新人類の1人である己は、凡そ、
執着やら何やらを芽生えさせることもないまま
組織の理念のもとで守られ、生きている。


そんな己の感情は殊更、希薄にできていた。]
(26) sinonome 2023/11/18(Sat) 12:31:25

【人】 蕃神 雷恩

― before ―

 これ、は。――排除対象では、ないのだな。

[ミケの決定>>2に異を唱えるつもりはない。
判断の復唱は、いつもの癖だ。

研究所の周囲には農地や庭、或いは
植物園のようなものが散見されるからだろうか。
己の中の植物が、心地よさを感じているように思える。

この場所が敵性体の血で汚れないのは
己が根差し養分を摂取するのに都合が良い。

敵性体ではないと判断された研究所の面々は
凡そ、此方に好意的なように思える。
確か、孔雀革命の面々もこちらの施設には滞在しているというし
「ミケ」が彼らを排除対象と定めなかったのは
その要因も多分に含まれているのではないだろうか。


温室内での諸注意を書かれた誓約書
――に、似たものを其れが持参してきたのを手に取る>>8

浮草研究所の面々は、「機械」であるかの個体らを要する孔雀革命に農地や温室の采配を任せているようだ。
いや、逆か。この場所がもともと孔雀革命が管理していた場所
其処に拠点を置いたのが浮草研究所といったところか。

淡々と此方に向けて必要事項を述べ、書類を出してくる
複眼の主を見つめる己の目は、凪いでいる。]
(27) sinonome 2023/11/18(Sat) 12:32:21

【人】 蕃神 雷恩

 代表、は。多分俺か桜花でよいのだろうな。
 雷恩だ。

 動植物を持ち出すことは禁止というが。
 ――そこに根差す、ことは可能かな。

[其処は重要なことなので、1つ質問を落とす。
経口でも一応は摂取可能であるが
光合成で栄養を賄える桜花と違い
己の生命活動の維持には汚染されず
植物により肥え太らされた大地は必要不可欠である。

問いかけにかの者はどう答えたか。
何にせよ、其処には「ミケ」の判断通り
暫くは逗留することになるのだろう。己らは。]
(28) sinonome 2023/11/18(Sat) 12:32:34

【人】 蕃神 雷恩

― 現在:植物園 ―

[この場所に逗留することになってから
温室の一角、或いはこうした農園に隣接する
植物園に「根をおろす」のは己の日課である。

息を吸い、吐いて。
騒めく木々の葉擦れの音を鼓膜に震わせ
足元の草花が段々と伸び
青々と茂りゆくのを眺めていた

 育ち、花開き、実を結び、腐り落ち
 巡る生命を邪魔することもない

1つの命の営みを己の胎の中で循環させるように
吸い上げ、還元し。
夜明けの色の瞳が、見上げる天の青を映す。

人間は考える葦なのだ、と
旧人類の哲学者は述べたらしい。

ならば。新人類は。AIらは



     いったい”何”なのだろう。**]
(29) sinonome 2023/11/18(Sat) 12:32:54
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a3) sinonome 2023/11/18(Sat) 12:40:27

蕃神 雷恩(匿名)は、メモを貼った。
sinonome 2023/11/18(Sat) 13:10:12

【独】 蕃神 雷恩

/*
!!?!?
……ちょっとびっくりした。(メモの貼り方がわかんないという発言に)

なおちゃありがとう!
(-9) sinonome 2023/11/18(Sat) 13:10:58

【人】 蕃神 雷恩

[bébé、と直青に最初に呼ばれたのはいつのことだったか。>>32

それが指しているのは己と、桜花。
周囲の反応などから、新人類達であることを理解する。

常ならば直青に任せる代表者の立場での契約
己が受け答えを行おうとしたのは
「積極性」の萌芽なのか、或いは
常のように様子を見守る桜花への、行動模範を示すためなのか。

対する、定義を未だ定め切れていない。]

 直に、とって
 積極的なことは、望むべきことか?

 桜花にとって。羅生や緋雁らに、とって。

[1つ1つ、確かめるように己の行動を振り返る。
言葉にして反芻し、1つ脳幹に、或いは交わる植物の中に存在する
細胞へと記録する。

その様は、旧人類でいうなれば
褒められることに慣れぬ子供が、なんだか気恥ずかしそうにしているようなもの。
観測している羅生にとっては>>35
その様子さえも微笑ましさを抱くのだろうか。それとも。]
(50) sinonome 2023/11/18(Sat) 18:53:09

【人】 蕃神 雷恩

 ――…… 騒いで、いるね。

[感覚器官を。根を、伸ばす。
土を構成する砂利や粘土、石英の欠片
腐葉土と呼ばれる落ち葉の腐敗物
それらをかき分け、下へ。更に、下へ。

己の根差す場所を探して。永遠に根差せるものを探して。
――汚染された大地ばかりのこの世界では、未だ、出会えず。

網のように張り、そして役目を終えれば
それはまた再び己の躰にしまわれるもの。
それを伸ばしているときは、己は限りなく植物に近くなる。

植物に近くなる、ということは
外気の変化、温度の変化。或いは――
他の生命体の近づく様子が鋭敏に感じ取れるようになる。

この感覚は馴染みのある桜花でも、AIの彼らでもない
機械の彼らや、研究者らでも、ない。

覚えのあるものだ。
我らを出迎えた、桜花や己に近い存在のような者>>40]
(51) sinonome 2023/11/18(Sat) 18:53:40

【人】 蕃神 雷恩

 [夜と朝を孕む目を、あける]
(52) sinonome 2023/11/18(Sat) 18:53:54

【人】 蕃神 雷恩

[こっそりと、ばれぬよう窺っているのか、
或いは遠目の観察なのか。

幾度か感じる視線。気配>>41
それが此方に声をかけることはない。

地下に張った根と同時、肌の下で蠢く蔦
この時ばかりは葉脈のように血管が絡む指先が騒めく

白さもあった肌に血色が戻れば
名残惜し気に根の1つが、

 ぼこり。  と

地面を隆起させる。]
(53) sinonome 2023/11/18(Sat) 18:54:04

【人】 蕃神 雷恩

[それは気まぐれ。
常のように関せずにしておかず。

戯れに、視線を投げる主へと声をかけたのは。]


 何か用か。
    ―― 植物の香のする、君。


[桜花のように、或いはAIらのように
名を呼んでよいものか躊躇った。

結果はこれだ。

己のコミュニケーションスキルは
プログラミングのように最適解を
インストールされてはいないのである。*]
(54) sinonome 2023/11/18(Sat) 18:54:53

【人】 蕃神 雷恩

― 回想:戦闘AIへ思うこと ―

[己に一番近しいのは桜花だ。
遺伝子をデザインされた時の「比率」は違えども
同じ新人類、というカテゴリにおいては
桜花ほど己と近しいものはない。
其れとは、別に。

――桜花や己を守るように。或いは観察するようにか。
戦闘でも、日常生活の見守り、でも
アンドロイドであるAIらは
刻み込まれた使命の元、旧人類を狩っている。

そう、定義されているのだと、ミケは己に説明した。
それを疑ったことはない。]

 ――あ、ぁ。この土も。

[己が根差すことはできない。と
汚染された大地に、呻く声を落とす。

危険性は承知しているし>>47
彼らの任務の邪魔になっているかもしれないという
一抹の不安はあるものの。
しばし足を延ばし、土に触れる新人類の1人である己は
根差せる場所を希求する本能だけは、欺けることができず。]
(55) sinonome 2023/11/18(Sat) 19:06:01

【人】 蕃神 雷恩

[ふと、時折考えることがある。
己ら新人類を支え、旧人類を滅ぼす君たちは。

俺や桜花に失望、などの
負の感情を覚えることなどはあるのだろうか。

負傷したときに、痛みを覚えることもあるのだろうか。

彼らからは好意的というか
保護者のような感情や態度を向けられることは多い。
と、思ってはいるのだが。

そんなことを考えることができるようになったのも
きっと感情の成長、というやつにあたるのだろう。多分。*]
(56) sinonome 2023/11/18(Sat) 19:06:14

【人】 蕃神 雷恩

― 回想:戦闘AIに思うこと ―

[子供には親が必要である。
生育環境を整え、食事、排泄といった生命活動を
円滑に行えるように教育することという意味でも。
倫理観、或いは価値観を教育する意味でも。

血縁、というにはデザインチルドレンである己らに
親というものは当てはまることはなく。
親というものを先程のように定義したとき
己らにとって親、というのは。

ミケや直青、緋雁や羅生といったAI達ではなかろうか。
と、己は思考する。


彼らの目的の二本柱と>>65
己らが成長し、新たにこの大地に根付いていくのだろう種族として「生きる」ことは矛盾しない。
当然である。そうあるように造られたのが己らである。]
(71) sinonome 2023/11/18(Sat) 21:03:58

【人】 蕃神 雷恩

[己らは彼らに守られるのは当たり前のことであるが、
彼らが己らを護るのは、当たり前のことなのであろうか。
それに疑問を持つことはきっと許されないのだろう。

疑問を持たずとも、彼らが己らを害することはなかった
今迄も。そしてきっと。これからも>>66
ERRORが生まれることには今迄遭遇しえなかった。
これからもそうである保証はない。が。

彼らが旧人類と戦う際に恐怖は見えないように思える
桜花はどうだろう。己は彼らが戦う際に
覚えている限りでは、痛がるそぶりを見た覚えはない。>>67

損傷する場面を目にしたことはあるかもしれないが、
その際に離脱することがあったとしてもだ。

己の中の「根」が、
汚染された大地に触れて痛みを訴えている。
吐き気すら感じる大地は、旧人類によって穢された。

――AIらのあり様を当たり前のものだと受け入れながらも
ふと微かに不思議だという思考を持つことは、進化なのか。
或いは、成長なのか。
それとも新人類としての、ERRORなのか。

損傷個所から流れる液体を目にした際に浮かぶ
大丈夫なのだろうかとふと浮かぶ感情の泡沫は。

新人類にとっては不要の産物なのかもしれないのだけれど。**]
(72) sinonome 2023/11/18(Sat) 21:04:34
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a11) sinonome 2023/11/18(Sat) 21:07:30

【人】 蕃神 雷恩

― 回想:リヒト―ヴと ―

[かの新人類の少女はメディウム、そして
目の前の機械の者はリヒト―ヴというらしい。

失礼に当たったかもしれないが、名を聞いた際に
ぽつ、と

 リヒト―ヴ。

小さなつぶやきを以て、繰り返す音が漏れる。

メディウムへ向けた視線を此方へ返す際に、
先とは違い何処か直らのような視線を向けるリヒト―ヴ。
提示された条件>>93に諾を示す。
頭を下げる、リヒト―ヴへと。]
(101) sinonome 2023/11/19(Sun) 7:55:25

【人】 蕃神 雷恩

 わかった。
 ――豊かな大地は好ましい。
 汚染された大地は、息苦しい。

 この大地に根差すものの巡る命の循環を
 悪戯に乱すことはないこと、約しよう。

[此方も、習うように頭を下げた。
かの者よりも少し深く。

ここの空気は心地よい。 
旧人類の汚染した大地も空気も、己や桜花を蝕むから。
その環境を条件付きではあるが提供した者に対して
感謝の念を伝えるには、この行動しかなかったとも、いう。*]
(102) sinonome 2023/11/19(Sun) 7:55:40

【人】 蕃神 雷恩

― 現在:植物園 ―

 邪魔ではないから、気にしないでも良い。

 物珍しい。
 ……そうだな。俺が生きるすべを得るには
 桜花とは少し、違うから。

 君は確か桜花よりだったか。

[この少女が、桜花が光合成をおこなう際に、
鉢合わせすることもあったというのは耳にしている。
多分自分に似ているのだと、その時桜花が言っていた。

彼女の言葉からも、それが正解であることを拾う>>83]
(103) sinonome 2023/11/19(Sun) 7:55:53

【人】 蕃神 雷恩

 経口でも可能ではあるが、
 旧人類よりも効率は悪い。

[何より、己の躰が大地に根差すのを、求めていた。
穏やかで、豊かで、命の巡る場所に根を張りたい。
己が生まれ落ちた際に得た、本能的な希求である。

とはいえ、きちんとリヒトーヴの提示した条件>>93は守り
植物園の中でも、樹に近く異なる地点を転々とし
根を張っているのだけれど。]
(104) sinonome 2023/11/19(Sun) 7:56:35

【人】 蕃神 雷恩

[だから。きっとそれは戯れ。
己と同じ新人類であり、共に過ごしてきた期間の長い
桜花に似た特性を持つ少女への興味。

少女の願い>>84にこたえるすべを持っていたこと。

それがきっと、諾の字を彼女に告げることになるのだ。*]
(105) sinonome 2023/11/19(Sun) 7:56:47
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a18) sinonome 2023/11/19(Sun) 7:58:59

【人】 蕃神 雷恩

[眼前の、植物の香のする娘。
彼女と”同じ”新人類なのか、どうか。

リヒトーヴが問うたことに関して>>93
明確に返答しなかった理由を、どう説明すればよいだろう。

生体的構成についていえば、否。
桜花と己も比率は違う。
況や、彼女の場合は混ざり合うというより共生に近しいのでは。
と本能的に感じている。

生体的構造としては――どうだろう。
植物と人間の混ざり合う新しい姿。
それはミケも定義した通り、新人類といってよいのではなかろうか。

   桜花に、問いかけるべきか否か。
   それを疑問、に思うことは間違っているのだろうか。

――思考、思案、或いは思索。
中断したのは、先の桜花から投げられたまばたき1つ。>>122

あれは確か、任せるといった感じのニュアンスであったように思う。
ならば、それを投げるのは是とすることではないだろう。

故にその答えを向けずに、リヒトーヴには
其方の要求を受け入れると返すにとどめた。]
(126) sinonome 2023/11/19(Sun) 16:27:19

【人】 蕃神 雷恩

[思案する、回想する。

己と桜花は。同じくAIが”親”と呼ぶものが設計し
産み出された存在である。
次世代として繁茂できるかは今後次第ではあるが、
根差すことを希求する己よりかは
人の割合の多く、汚染されぬ大地を求める己より
光を求め、「咲かせる」桜花の方が生きやすそうには思える。

己と同じく、桜花もまた戦場に足を向けることが多い。
桜花の本能は、戦場の跡に何を求めているのか。


 己の名を呼ぶ>>116 声。


旧人類の遺骸に向けて戯れに伸ばし、翳した手は
空を切って、向けた僅かな興味とともに落ちてゆく。]
(127) sinonome 2023/11/19(Sun) 16:27:38

【人】 蕃神 雷恩

[浮草研究所に到着した際の一幕ののち。
再び顔を合わせることがあれば、
己は彼にこう、問うたことだろう。


 「此処は、心地よいか?」


それに含まれるのは。どういった情動なのか。
心配なのか、確認なのか。
未だ希薄な感情に色づけすることを不得手とする、
植物の割合の多い己は。
それを問うたことにすら、投げた言葉の裏で
自分自身に、理由を探している。]
(128) sinonome 2023/11/19(Sun) 16:27:52

【人】 蕃神 雷恩

[AIらによって浄化されても、
虚ろを孕む大地は未だ死んでいる。
再び、萌芽し命を巡らせるのにどれほど時がかかるのか。


ざわり、と。
躰の中が蠢く感触に。吐息を1つ、零した。*]
(129) sinonome 2023/11/19(Sun) 16:28:04
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a25) sinonome 2023/11/19(Sun) 16:30:21

【独】 蕃神 雷恩

>桜花メモ
>機械じゃないからメンテナンス対象ではない
せやんな!
わたしもいるん!?ってちょっと混乱して拾ってないよ!
(-61) sinonome 2023/11/19(Sun) 16:33:31

【人】 蕃神 雷恩

[己の瞳が夜と朝の間の色合いだとすると
桜花は昼の空の色合いに近しいように思う。>>133
空気が汚染されている現在でもそう思うのだから
きっと、旧人類が穢す前の空は、桜花の瞳の色そのもののように
もっと淡く。透き通るような色合だったのかもしれない。

この研究所は、桜花にとって好ましい空気であるようだと
瞼に隠され、再び開かれた空と水を映した色合いの瞳と
肯定する、紡がれた言の葉が如実に語る。

訥々としながらも少しだけ、
何処か幼子のようにも聞こえるのは、どうしてか。
自分が早くに生まれたからこそ、少しばかり背伸びしたいからなのか
それとも少しばかり素をさらけ出していると考えていいのか。

思考と、その時湧いた情を表に出すのは不得手故に、
やはり発する己の言葉は淡々としている。
されど。

動物がいる。という言葉には。
少しだけ目を、瞬かせることとなった。]


 動物。


[根を張るための地。生命の育つための空気、清浄なる水。
そういったことへの関心のみであったからこそ目から、鱗。
汚染された大地では、旧人類以外の生命体を殆ど見た覚えがないように思う。
戦場だからこそかもしれないのだけれど。]
(141) sinonome 2023/11/19(Sun) 19:06:07

【人】 蕃神 雷恩

 ――そう、だな。
 多様な生物が、こうして在しているのは。
 珍しくも、 ……。


[言葉に、詰まる。
湧いた惑いという感情に、脳の処理が追い付いていないようだ。
触れて、傷つけてしまわないだろうか。
などと弱音のような本音を、伝えれば
失望を感じるのだろうか、新人類の片割れは。


――いつも笑って見守っている緋雁や、
AI達だけではなく、桜花のメンタルケアもする直青やらなら、
この芽生えた情動をどう定義するのだろう。

間違っているの、だろうか。どうか。


飲み込んだ言葉を空気に溶かすように。
どの動物に興味が、湧いた?と。逸らす言の葉は
常の色合いなのに、発した自分は心の裏側で安堵していた。*]
(142) sinonome 2023/11/19(Sun) 19:06:36
蕃神 雷恩は、メモを貼った。
(a36) sinonome 2023/11/19(Sun) 21:44:41

【人】 蕃神 雷恩

― とある日の植物園 ―

[根を張り、吸い上げる。
命をか、それとも巡るエネルギーをか。
或いは、己や植物らが生きるために必要な何かを、か。

 草を踏み分ける音がする。

願いをかなえる、と。約を交わした少女ではなく
音とともに其処に現れたのは直青であった。>>148

”メンテナンス”と桜花は呼んでいるのだったか。
己と桜花。隔日ごとに行われる夜毎の
カウンセリングと体調診断のようなものの
己の割り当ては確か本日だったように思う。

現れた、直青と発せられた、言葉。
少しだけ眼差しに驚きの色は混ざるが
――それをすぐに凪がせ。
己は、彼を夜明けの色の瞳で眺める。

彼の最初の「言葉」には覚えがあった。
あの日の己の問いかけの。回答なのだろう。
その際にどうしてそれが尊ばれるものなのかということを
彼は淀みなく語り、己に説明する。]
(151) sinonome 2023/11/19(Sun) 23:16:46