人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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黒崎柚樹は、メモを貼った。
(a2) Valkyrie 2023/03/08(Wed) 22:37:09

【人】 黒崎柚樹


[思い返せば、あの美術館での短くて長い夢、"最後の一人"になる可能性が迫れば迫るほど、残る各人、各々にいろいろな異変が起きていっていて。

私は吐いたものが林檎の残骸になっていたり、傷から滴る血が林檎の果汁になる幻覚を見たり、そこそこには"重症"だったのだと思う。

けれどあれらがトラウマだったかと問われれば、平常状態で振り返れば"あんなものに弱らされていたとは、自分が不甲斐ない"と思う程度のことなので────やっぱり図太い、んだろうな。

そんな図太い私には、私よりはおそらく繊細だろうな武藤の"かわいい"の機微 >>2:88 は、なかなか理解できなくて。]
 
(2) Valkyrie 2023/03/08(Wed) 22:49:31

【人】 黒崎柚樹


[どこがどうかわいいと思えるのかの口頭説明は受けた。

一度のみならず二度、いや三度は受けている。なんなら母さんと弟も受けている。
けれど、「なぜそれが"かわいい"と等号で繋がるんだろう?」みたいなものも山盛りで。

武藤曰く、いっぱい食べるところも、食べて元気になるところも"かわいい"に収束するのだそうだ。

それ言い出したら、運動部員は全員かわいいことになってしまうのだけど、大丈夫なんだろうか。

……いっそ、一度くらい、プレゼン資料を作って貰った方が良いのかもしれない。

もしかしたら、人目のない大浴場で泳ごうとする私もかわいかったりするのかな。

さすがにそれは、無いよね。無い。*]
 
(3) Valkyrie 2023/03/08(Wed) 22:50:14

【妖】 黒崎柚樹


 武藤も泳いで良いんだよ?

[うちのお風呂はまあまあ広く、そして武藤のご実家のお風呂も同じくらいか、いやちょっと負けるほどに広かった。

今、一人暮らしで日頃はユニットバスしか使えない武藤こそ、余程に"大きなお風呂"に飢えているに違いないのに。

"オレは泳がないけど"なんて良い子な事を言ってくる武藤 >>2:91 に、むう、と眉間に皺を寄せる。

"良い子"と"悪い子"の選択肢が目の前にあるとき、私は半ば無意識に"悪い子"に踏み出してしまうようなところがあるのだけれど、武藤は基本、"良い子"の側を選ぶ人で。

"悪い子"も選ばなくはないのだけど、それは"柚樹と一蓮托生にした方が良いだろう"みたいな、他の理由込みであえてそちらに踏み出しているところは多分にある。

こう見えてね、武藤の方が私より、実は余程に真面目なのかもしれないな、とは。]
 
($2) Valkyrie 2023/03/08(Wed) 22:51:06

【妖】 黒崎柚樹


[でもお行儀が良いのは人の目があるところだけで、こと、私と二人きりになると途端にやたらとぐいぐい来るのが武藤ではあるのだけれど。

なんでこんな場所で聞いてくるかな?みたいな頃をしれしれと聞いてきた男は、"すげえ嬉しい" >>$0 なんて良い子なお返事をしてきて、至極御機嫌だった。

御機嫌と言うなら、私もまあまあ御機嫌ではあるのだけれど、武藤の手動きとか唇の熱さとかが、なんだかもう、夜の空気を纏っていて、ここでそうなってしまうのは、とても、まずい気がして。

するりとお湯の中、逃げてしまったは良いけど、そこそこの距離がある中、つくねんと向かい合って入浴し続けるのも、それはそれでなんだか違う気はしてた。]

 ……………………。

[うん、くっついたら手が出る >>$1 よね、知ってる。

思わず頷いてしまうけれど、そわりと触れてくる足先の感触だけではどうにも焦れったくなってしまうのも事実で。]

 ……ん。

["そっち行ってもいい?"の言葉に素直に頷いたら、武藤がふわりと傍らにやってきた。]
 
($3) Valkyrie 2023/03/08(Wed) 22:51:52

【妖】 黒崎柚樹

 
 ……………………。

[な、んか。

武藤が"大人しくしてる"と、それはそれで居心地が悪いものであるらしいと、私は今日初めて知ったかもしれない。

別に、沈黙が流れて気まずい仲でもないのだけど。

でも、何ていうか。]

 …………むとー。

[いつだったかデートの時にしたように、触れそうな距離の武藤の肘に自分の肘を絡ませたら、武藤を驚かせてしまうだろうか。

煽ってないよ?誘っても、いない……はず、なんだけど。]
 
($4) Valkyrie 2023/03/08(Wed) 22:53:10

【妖】 黒崎柚樹


 あんな、嫌な感じの偽物じゃなくて、ね。

 全部が私に本当にそっくりな偽物が、居て。

 そんな偽柚樹の胸だけが人並の女の子な感じだったら……、
 やっぱり、そっちのが良いなとか、思わない……?

[ああもう。私、何言ってるのかな。
ふっきったつもりでいて、まだ根に持っていたんだろうか。

林檎の匂いなんかより、もしかしたらこっちの方が余程にトラウマ級だったのかもしれなくて。

意識せず、抱えた武藤の右腕を抱き締める風になってしまっていて、己のささやか極まりない胸が、武藤の腕に当たってるなんてことも、全く自覚の外だった。*]
 
($5) Valkyrie 2023/03/08(Wed) 22:53:30

【独】 黒崎柚樹

/*
おはようございます。
ほんとは武藤の投下リアタイで見てた(また……虫の知らせが……)けど、眠すぎて反応できなかった……くやしい……。
(あとお布団の中で色々照れて「うううう」ってなってた……)
(-23) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 4:44:45

【妖】 黒崎柚樹


[まだ言葉を交わしてなかった頃の武藤を、要領ばかり良くて軽薄なウェーイ系チャラ男だと思っていた私が、人のことはあまり言えないのだけれど。

美術館の事故での一件後、この二人が付き合い始めたという噂が広がった時、私は陸上部の人たちや高校時代から"柚樹様"呼ばわりして纏わり付いてきていた後輩だとかに随分と心配された。

苦言の中には、"曜日がわりで彼女がいるような男だよ?"という噂話まであったかな。

そんなはずないよ?武藤も私も"初めて同士"だったよ?とは、さすがに口にはしなかったものの、どうやら武藤のことをよく知らない人たちの間で、武藤は随分な悪印象を持たれていたようで。

影での素行はまあまあ悪いくせ、大人たちからは謎の好印象を貰えがちな私は、その度、「武藤の方がよっぽど"良い子"なのになあ……」と思い続けている。

貸切風呂で"そういう行為"に及ぶのが"良い子"なのかというと、それは、うん……なのだけど、私は"悪い子"なので。

そんな武藤が、何しても許されるのかな、って? >>$7

そう問われたなら考え込んでしまうかもだけど、私が本当に嫌がりそうなことは武藤もさせたがらない、したがらないだろうなと思えば、首を横に振る頻度はそう多くないような気はしているよ。]
 
($12) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 6:21:55

【妖】 黒崎柚樹


[わざとじゃないよ?本当に。 >>$9

わざとじゃないし、あと、何度武藤に口で諭され態度で示されても、私の胸ひとつでそこまで興奮してしまえるのだということを、未だどこか信じられないでいるというのもある。

頭では理解したものの、心の根っこのところで本当に納得できているわけではないから、私は頻繁に迂闊な行動をしては、武藤に「煽ってるの?」と思われてしまうことになる悪循環。

本当に心底呆れられてしまう前になんとかしたいなと思ってはいるのだけれど……己の最大のコンプレックスと強固に結びついているものだから、なかなか紐解くことが出来なくて。]

 …………っ。

[太腿の内側に武藤の指が伸びるだけで、身体がひくりと震える。

そんな事だけで、先の行為を期待して身体の奥、火が点いてしまうくらいには、武藤と何度も身体を重ねてきたんだ。]
 
($13) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 6:22:27

【妖】 黒崎柚樹


 ……、…………っぅ、

["武藤がすることだから、きもちいい"のは、嘘じゃない。

首筋に落とされる唇が、こんなに気持ちが良いものだとは、知らなかった。

行為の最中、痣になるほどに立てられる歯に、煽られるように達してしまうくらいの快楽が走るものだとは、想像もしていなかった。

つまり、そういうの全部、積み重ねた心と体の記憶ごと愛してるから、最初に出会ったままのこの身体でいい……この身体がいい、と?]

 …………雛鳥の刷り込みかな。

[苦笑混じり、呟いてしまう。

ちょっとだけはぐらかされたような気がしないでもないけれど、武藤は本当に心から"胸のサイズにこだわりはない" >>$10 と思っているのだろうし、こだわっているのはひたすらに私の側なのだろう。

武藤が気にしていないことを私一人が抱え悩んでいるのは不毛だし、武藤をずっとやきもきさせ続けてしまうのは本意ではないし。]
 
($14) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 6:24:10

【妖】 黒崎柚樹


 わ、か……った、もう、言わない……。

[声が跳ねるのは私の腕の力がいくらか緩んだのと同時、武藤の手指がきわどいところを辿り始めたから。]

 あの……、武藤、お湯、汚すのは……っ。

[ここが夢の世界であろうとなかろうと、他の人も使うものを汚すのはさすがに、いかな"悪い子"でも抵抗があるので。

だめだよ、と囁きながら、でも私の身体はそんな理性的な言葉とまるで逆な風に動いていた。
するりと身体を反転させ、岩風呂の縁に寄りかかっている武藤の腿の上に座るよう、向かい合わせになって。

胸を重ねるように抱きついて、ちゅ、と唇にキスをした。]
 
($15) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 6:25:13

【妖】 黒崎柚樹


 ……本当、いい男で、困る……。

[男としては大きな胸は浪漫ではあるよな、なんて言ってくれたなら、やっぱりそういうものだよねと私はがっかりしながらも、きっとどこか、安堵する気持ちも沸いたのだと思う。

なのに武藤は何度問うても不思議そうな顔で否定してきて。
むしろ、なんでそんなことを聞いてくるんだ?と言いたげに。

それはその都度、男とか女とか関係なく、"黒崎柚樹という人間が好きなんだ"と言われているようで、それが、それこそが、私がずっとほしかったものだったんだ、と気付かされることになって。

もう、本当、武藤には敵わないなあ。大好き。]

 私も、武藤の全部がいい。好き。

[囁き、再び口付けた。*]
 
($16) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 6:26:45

【独】 黒崎柚樹

/*
うううーん、油断するとすぐに文字がぎゅうぎゅになるんだよ……?
いいのか?武藤も同じ部族だからいいのか?

なんかこう、もう少し、すっきり……(むり)

そしてお湯を汚すなと言いつつ私は何をしているのか。まことに。(なんか勝手に柚樹さん動いてたんだよ……)
(-24) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 6:28:28

【独】 黒崎柚樹

/*
そういえば聞いてください。明け方にすごく変な夢をみたんです。

海老マヨ味のガレット・デ・ロワが発売されるという夢……。
しかもなぜか私はそれを買いに行き、しかも目の前で売り切れるという夢……。

なんで悔しがってたんだろう私。
別に海老マヨ、それほど好物というわけではないです……。
(ガレット・デ・ロワ買うなら普通の味のがよいです……)
(-26) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 7:46:23

【独】 黒崎柚樹

/*
へ?……挑戦、券……お使いに、なら、れる……?
(そういうのほんと全部覚えてるのほんと武藤……)
ええと、何枚あったんだっけ、挑戦券2枚+真実券3枚、だっけ……(あげたほうが忘れかけているというていたらく)
(-32) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 10:16:39

【妖】 黒崎柚樹


[初めて研究室で顔を合わせ、最初の講義で武藤の自己紹介を聞いた時こそ、"ウェーイ系チャラ男"と思ったけれど、ほんの数週間くらいでその印象は180度変わっていた。

同じ学部だから重なる講義もいくらかあって、出欠が誤魔化せる系のものでも彼は至極真面目に出席していることに、まず気付いた。

声が大きくてやたらと目立つというだけで、何かと漏れ聞こえてしまう会話からは人を馬鹿にしたりとか揶揄ったりというものは欠片も無くて。

ああいう人にありがちな、人を値踏みするような視線や素振りも全然、無かった。

気がついたら目で追うようになっていたし、美術館のことがある前から、気になってたし、もうきっとあの頃から、好きになっていたよ。]
 
($23) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 11:29:26

【妖】 黒崎柚樹


[なのにあんまり誤解されてることが多いから、頭に血が上った私が爆発することもあったわけで。

あれ >>$17 は、なんだっけ。"柚樹様を汚さないで"なんてたわけたことを武藤へ告げてきた後輩女子たちが居たんだっけ。

『馬鹿なの?ふわふわなその頭の中に詰まってるのはホイップクリームか何かなの?大体"汚さないで"とか私にどんだけ夢見てるのよ笑わせないでもうとっくにやってるわやりまくってるわなんならきもちいいわ』

────とか、だったかな。

武藤に負けず劣らずの声量で、そんなことをランチタイムの学食で吠えまくり。

"もうとっくに"のあたりで武藤に止められた私はドップラー効果つきの叫び声をあげながら退場するという、本人も聴衆もあまり遭遇したことのないだろう体験をしたのは昨秋のこと。

後悔なんかしてない。

武藤におかしな事を言ってくる輩が居るなら、何度だって同じことを言ってやるとは思っている。]
 
($24) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 11:30:23

【妖】 黒崎柚樹


 …………?
 それはないな?

[武藤からの問いかけ >>$18 には、聞き終わるなり被せ気味に返事をした。

噛んだり無茶振りしたりしない武藤。
……つまり、すごく紳士な武藤ということなんだろうか。

なんでこんなに、こんなことで火が点いてしまうのかなと思うことはあれど、別にそれを止めて欲しいとかは、ちっとも思ってないのだし。]

 "この武藤"が良いし、"この武藤"じゃなかったら気付くと思うよ?

[多分だけど、私の五感全部を欺けるような武藤が居るなら、それはもう、もはやもう1人の本人みたいなものなのだろうし……いや、それでもきっと解るな?とは。

そんな会話を続けていたものだから、もっと沢山くっついたいなと思ってしまっても、仕方がないと思うんだ。]
 
($25) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 11:31:03

【妖】 黒崎柚樹

[自分でも、するなと言いつつ密着するという、矛盾溢れた言動になっている自覚はあるけれど、でもどうしても武藤に触れたくて。

どうしよう、お湯から出るべき?いや出るべきじゃなくて、出なければ、なんだけど。

すっかり勃ち上がったものが、大きく開いた足の前、腹下を擦るように動いても、もう怯んだりとかはしなかった。

むしろ、嬉しい……なんて、思ってしまって。]

 …………ぇ……?

[大きく目を見開くことになったのは、忘れていたわけではないけれど、口に出された"挑戦券"という単語。

それは、2ヶ月前に誕生日を迎えた武藤へのプレゼントの一つ。

武藤へ名前刻印つきのピアスは贈ったものの、経済的及び心理的事情で片耳分しか用意できなくて。

なにかもっとあげたいのになと悩んだ末の"肩たたき券"的な、"挑戦券"と"真実券"のセットだった。前者が2枚、後者が3枚だったっけ。

クリスマスに、武藤と"真実か挑戦か"というゲームをしたのになぞらえて、言われたことは何でもするor何でも言う、という回数券。
電車の回数券に似せた風にPCで作って、厚紙に印刷したのを渡したのだった。]
($26) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 11:32:33

【妖】 黒崎柚樹


[未だに1枚も使われてはいなかった、その回数券。

────"温泉で恋人とそういうことをする"。

ひく、と喉が引き攣ったけれど、嫌とは言えなかったし、言わなかった。
嫌だと私が告げていたら、武藤はあっさり引いてくれたのだろうけど。]

 ……わか、った……。

[でもそれは、"武藤にそう乞われたのなら仕方がない"と私の心に逃げ道を作ってくれる、武藤の優しさでもあったのだと、私はとうに気付いていた。

武藤の視線を追ってちらりと視線を巡らせれば、屋根が突き出たスペースの端には、ちゃんとカランやシャワーもあった。2人分。

じゃあ、まあ、"中"も洗えるな……なんて思いを巡らせてしまった私は、挑戦券なんて渡されずとも、武藤とする気しかなかったよね、と、苦笑いしたくなる。

でも、だって、昨夜はあんまり平静ではない状態で繋がってしまったのだし。

私だって、ちゃんと武藤と、愛し合いたいんだよ、と。]
 
($27) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 11:33:51

【妖】 黒崎柚樹


 …………ぅ……っふ、

[でもここは露天な以上、声は殺さないと、と息を飲みつつ、辿る唇を背を反らしながら受け止める。

胸元に落ちてきた唇にも、もう嫌だという気持ちは欠片も沸かなかった。]

 ん……っ。

[指が腰を辿れば、察したように少しだけ前傾気味になって武藤の指を受け入れる。

常にはない浮遊感の中、固い指が敏感なところを擦っていくのに、甘い吐息を漏らしながら武藤の首へとしがみついていた。

目の前には、興奮にいくらか赤く染まった武藤の耳があって。]

 ────とら。

[囁いた時の効果を重々承知しつつ、私は足の間の武藤の屹立にそっと指を伸ばした。
きゅ、と指先で、ごくごく軽く、握りしめて。]
 
($28) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 11:34:21

【妖】 黒崎柚樹


 したい。
 …………させて?

[告げながら、はくりと耳朶を囓ったら、いや、囓らなくても、意図は正しく伝わると思う。

武藤の記憶が戻らない間、もしかしたら、こういうことをするのは、もう二度とないのかもしれないと、ほんの少し覚悟をしていた。

武藤の全部、もう一度確かめさせてよ……と、風呂の縁石に座ってもらって。

こんな明るい昼日中にこれをするのも稀なことなら、木々の葉が揺れる青空の下で……なんていうことは初めてのこと。

長閑な空気の下で愛しい人の怒張したそれを見つめるというのも気恥ずかしい心持ちだったけれど、でも躊躇なく口内に含んでいた。

相変わらず、"喉を開いて"なんていう技術は習得できていないのだけど、でも、きもちよくなってほしくて。

舌を強く押し当てながら、窄めた唇で、できるだけ奥まで武藤を招き入れた。*]
 
($29) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 11:35:05

【妖】 黒崎柚樹


[女にしては背が高くて男顔というだけで、さして愛想もなければコミュ強とはほど遠い自分より、武藤の方が余程に"王子様"だと思っていたよ。

人の輪の中心で屈託なく声をあげて笑っている笑顔とか、一見がさつなように見えて、その実、地味目な後輩女子とかにもマメに声をかけてチョコ菓子を配っていた姿だとか。

だからあの日初めてまともに会話して、"武藤君"とおずおずと呼びかけた自分に対して、"君とか付けなくていいのに"と言ってくれたのは、すごく嬉しかった。

"トラとかトラちゃん♡でもいいぞ"という、その難易度はあまりに高すぎたから、結局あれからずっと、今も、"武藤"呼びになってしまっているけれど。

武藤のご実家に行った時は、すごく頑張って"景虎さん"呼びしてみたものの、お互いなんとなく居心地が悪くて、ご実家を出た直後には再び"武藤"呼びに戻っていたっけ。

……で、本人が"トラとか"と言ってた割には、今、「とら」と呼びかけると挙動がおかしくなってしまうのだから、微妙に理不尽と言うか……いや、悪いのは私なんだろうな、とは。]
 
($36) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 15:59:43

【妖】 黒崎柚樹


「そう。真実か挑戦かゲームは、じゃんけんで勝敗つけ始めたところ、私が笑えるほど弱いものだから、途中からトランプ勝負にした。それでもやっぱり弱かった。

何回連続で負けたんだっけ。5回くらい?

あんまりに負けるものだから武藤は途中、手心を加え始めて、私が「遠慮はしないで」って言い出すことになって。

正直、武藤のあの時の優しさは有り難いものではあったので、そのお礼も兼ねての誕生日にあげた券だった次第。

……なので、何を言い出しても許すよというのとは、ちょっと違う、とは思う。

とはいえ、"挑戦"で、"恋人にピアスを開けてもらう"なんて、かなり重いお題を出され、挙げ句それを承諾してしまったのだから、それを越える拒否事例なんて、そうそう生まれない気はしているよ。]
 
($37) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 16:00:44

【妖】 黒崎柚樹


[私の"したい"と"させて"は正確に伝わったようで、武藤はすんなり縁石に腰掛けてくれた。

常ならベッドの上でする行為、こうして、椅子に座る風にしている武藤の足の間、跪いて……みたいな姿勢は、あまり取ったことがない。

ましてや今はこれ以上なく明るく、春の温かな木漏れ日がちらちらと皮膚に降ってくるような場所。]

 ……っ、ぅ…………ん……ッ。

[いつだっけ、武藤のって大きいよねと告げたら、目を白黒させていた。

件の"喉を開く"というのが、乞われたものの、理解できなくて。
後日、調べ調べて、辿り着いたのが、"無修正動画"というものだった。

タイトルが"咥えきれない巨根を云々"みたいなものだった記憶があるのだけど、それを見た時に私は首を傾げたのだった。武藤の方が大きいよ?って。

なかなか上手にできなくて、苦しくなってしまうのは武藤のが大きいからなのかな?と思い至り。

他にも学びのためにいくつか……いや、けっこうな数の動画を見てしまったのだけど、なるほど、"自称巨根"にはお粗末なものも相当数混ざっているものだなという知見を得ることができたのだった。]
 
($38) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 16:02:23

【妖】 黒崎柚樹


[お互い初めてだったから、最初のうちは戸惑うこともたくさんあって。

私は痛いわ居たたまれないわで、身体の緊張もなかなか取れなかったくらい。

緊張するのはお互い様なのに、あの頃は武藤ばかりたくさん頑張らせてしまったから、いくらか慣れた今は、私も武藤にきもちよくなって貰いたいと、思ってるんだよ。]

 …………っ、ん……ぅ、

[ぺろ、と舌先で切っ先に滲んだ液を舐めあげる。

口に含むままだと、疲れてあまり動けなくなってしまうから、唇と舌を雄芯に滑らせるようにしたり、はくりと上の方だけ口に含んだり。

舌腹に擦り付けられる雫も、全部飲むつもりで舌を動かし、"上手"の言葉に目を細め。]
 
($39) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 16:03:16

【妖】 黒崎柚樹


 ん…………、

 と、らが……挿れたくなったら、言って……?

[だって私は武藤をイかせるつもりだもの。

先端から滲むものが、滲むところか"溢れる"くらいになってきているところで、私は状況を察して、唇と舌の動きを強くする。

ぢゅう、と、強めに吸い上げたら、武藤の腿が膝ごと跳ねて、ちょっと愉快な気持ちになった。]

 ……っ、イッて、いい、よ……?

[お湯は汚さない、という目標(?)がある以上、勿論、吐き出されたものは全部、飲むつもりで。

もういい、と強い口調か行動かで止められたなら不満気に顔を上げただろうけど、そうされない限りは、口中に白濁が吐き出されるまで武藤への愛撫を止めるつもりはなかった。*]
 
($40) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 16:03:50

【妖】 黒崎柚樹


[例えばここが鍵のかかる貸切露天風呂ではなくて、混浴?と言うのだっけ、男女が誰でも一緒に入れるお風呂だったとして。

そういうところでなら武藤と一緒に入れるね?と私は素直に思ってしまうところがあるのだけれど、武藤は絶対絶対、私をそういうところへは連れていかないだろうなと思う。

まだ遠い話だけれど、夏になったら海かプールへ行こうかなんて話をちらりとした時に、トレーニング用の競技用っぽいのしか持っていないよ、ビキニみたいなの……と告げたら、隠しきれない程度には渋い顔になっていたくらいだし。

他の人が使うところを汚すのはいけないと思うものの、外で裸になるとか、外でえっちする、とか……そのあたりの禁忌は、それほどには感じていなかったのだと思う。多分。

"したくなったから"と、そんな理由で武藤のを抵抗なく口に含んでしまうくらいには。]
 
($47) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 18:35:11

【妖】 黒崎柚樹

[正直言えば、出されたのを飲むのは美味しいと思えるものではないのだけれど、でも、私の手指や舌や唇で武藤が昂ぶっていくのを感じるのは、とても好きだと思う。

常の行為ではそこまでは聞けない苦しげな喘ぎ声とか、あまり顔を見る余裕はないものの、精悍な顔が快楽に歪んで眉を寄せている様とか。

その反応が色っぽいし、かわいいなとも思うし、這わせた舌に跳ねる肉茎の反応にも、目を細めてしまう。]

 …………?……ぅ、ん……?

["挿れたいけど"? >>$44 でも、"止めて"じゃないんだな?と私は、報告承りましたとばかり、動きを止めることはせず。

"こぼさないように、できる?"の問いには、無言でこくこくと頷いていた。

どうしても口端から溢れてしまいそうになる雫を武藤の指が辿っていき、熱に浮かされたような顔で武藤を見上げる。

実際、武藤の熱とか味とか、におい、とか。

  ────欲しい。
  武藤が、欲しい。


獣じみた欲望が、首をもたげつつあった。]
($48) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 18:35:40

【妖】 黒崎柚樹

 
 ────出して、いいよ。

[出してよ、とら、と。

またうっかり口から溢れそうな雫を拭ってぺろりと舐めついで、再び武藤の顔をちろりと見上げながら、囁くように告げる。

武藤の瞳には──きっと私の瞳にも──隠しようのない情欲の色が浮かんでいるのが見て取れて、煽るように雄芯を根元から先端まで少し強めに擦り上げた。

膝や太腿の内側が、何を我慢しようとしているものなのか、ひくつくように震え始めれば、限界が近いのはこちらにも否応なしに伝わってくる。

なるべく喉の奥へと招くようにしつつ、強く吸うように促せば、熱い飛沫が叩きつけるように口中に吐き出された。]

 ……ッ、ふ……、……ぅ。

[二度三度と続く吐精は、もうよく知った脈動だしと、合わせるように喉をこくりと鳴らしていく。飲むのもね、いくらかは慣れてきたんだよ?]
 
($49) Valkyrie 2023/03/09(Thu) 18:36:07