人狼物語 三日月国


161 完全RP村【こちらアンテナ、異常アリ】

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メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(c18) sakanoka 2022/07/19(Tue) 11:28:38

【墓】 メカニック ゾズマ

【コールドスリープ室から】

[あの後、ゾズマはコールドスリープ室から動かなかった――動けなかった。
 ダビー>>4:+34がスピカを心配してこの場を離れたのとは対照的に、ゾズマの脚は全く進まなかった。

 せめて食堂でゲイザーから何か飲み物でも貰ったほうが(念じれば出ると聞かされたにも関わらずこう考える辺りが、日ごろから調理を人任せにする人間だった)と考えはすれど。
 それでも結局その場に膝を抱えて蹲るだけになってしまったのは、きっと、“残された者たち”――“残された友”を見てしまうことへの恐れを抱いていたから。

 ――だってルヴァも後で話があるって言ってたし。
 ――だから、今は落ち着いて休まないと。
 半ば口実のように頭の中で呟いて、ひとり、留まっていた。]
(+40) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:26:34

【墓】 メカニック ゾズマ


 ……あ、ルヴァ。おかえり。

[この場に戻ってきたそのひとの声>>4:+41で、蹲っていた姿勢から顔を上げて]

 動ける、けど……。
 今はまだ、見て回らなくていいかな。
 うん、さっき言ってた話、聞かせて。

[笑顔を作ろうとは思ったもののうまくいかず、いつも通りの無表情のままになってしまう。
 それでも動けるは動けるとばかりに、立ち上がった。]
(+41) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:26:59

【墓】 メカニック ゾズマ

【ルヴァ自室】

[こうして特に寄り道をすることもなく、ルヴァに連れられる形で彼の自室へと向かう。
 道中のところどころで、他者の姿を見てしまうのを避けるように視線を落としたり俯いたり。あるいは声を聞くまいとするかのように、己の手で耳を軽く塞いだり。
 こうした仕草は、ルヴァにも見えていたかもしれない。

 ともあれ、辿り着いた部屋は、少し散らかっているように見えた>>4:+46
 あのハリケーンからの片づけが済んでいないのかも、と、ハリケーンが無くとも普段からわりと悲惨な部屋に住んでいた人間は思う。
 そして幽体離脱(?)して間もないゾズマは、「座る必要ないじゃん」等の疑問もツッコミも入れることなく、ルヴァに促された通りに、適当な空いている場所に座り込んだ。]
(+42) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:28:04

【墓】 メカニック ゾズマ

[さて、何の話を切り出されるのかと思えば――軽い雑談がぽつぽつと>>4:+47
 ゾズマ自身に雑談の話題の引き出しが多くなかったこともあって、大して話が長引くことはなく。
 メカ以外の雑談ができないきまり悪さよりも、けれどこの時は、ルヴァからの“本題”がなかなか始まらないことへの不思議さのほうが大きかった。
 ただの雑談のためだけにわざわざ彼の部屋まで連れて来られた、とまでは流石に考えにくかったから。

 ――もしかしたら、彼自身の昔の話なのかもしれない。
 いつかの昔、スピカに自らの“過去”込みでの愚痴を零した時のことをぼんやりと重ねての憶測は、先入観として一旦頭の片隅に追いやって]

 うん、……。

[本当に、ほんとうに、この期に及んでもその“本題”を察せられないまま、ルヴァが切り出した話の先に耳を傾ける。
 格好つけたがりの内心を覚ってしまう程の眼力のないゾズマは、固唾を飲む、といった態でルヴァの両目を見つめた。]
(+43) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:30:25

【墓】 メカニック ゾズマ


 ―――…、うん。 うん。

[それはルヴァが眠りに就くことが決まった日の、彼が告げていた話の一端>>4:+48
 それで解った。あの時にルヴァがはっきりと言っていなかった言葉のことだと。
 相槌を打ちながら、あの時「うやむや」にされた言葉を待つ。
 今度こそ、ちゃんと伝えてくれる、その言葉を。]

 いいよ。ちゃんと言って。
  ( トモダチだよ・・・・・・、って )

[まるでコミックかドラマの友情みたいだ、とかじり聞き程度のうろ覚えの思い込みからの思念が薄らと過る。
 それもあって、何よりルヴァと真正面からこう向き合っていることもあって、妙な照れくささから自然と表情が緩む。
 そして、真剣な面持ちで告げられるその告白>>4:+49を聞いた。]
(+44) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:31:39

【墓】 メカニック ゾズマ



    …………………………。


 
(+45) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:31:54

【墓】 メカニック ゾズマ




  …――――――
ほぇぁ????



[予想外の言葉の意味をとっさには理解できず、暫しぽかんとしていた。>>4:+51]
(+46) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:32:22

【墓】 メカニック ゾズマ


 好き? 前から? 仲間、じゃなしに?
 ひとりの、オンナノコ、として?

[これらの語から“そういうこと恋とか愛とか”を察せないほど、ゾズマは無知にも謹厳にも育てられてはいない。それこそコミックの世界にだって出てくる話だ。
 ただ、恋愛ごとには無関心で、基本的に他人事だと思ってきていたものだったから――ここで告げられたことの意味を理解するのに時間が掛かった。
 何を打ち明けられたかを理解したのち、視線を横に逸らす。]

 う、うん。えっと。その。
 てっきり、ダチの約束とか、そーいう、話かと……。
 いやマジ、何っていうか、なんだけ、ど。

[何と返せば良いのかまるで解らなかったが故に、返事は「今じゃなくてもいい」と柔らかく笑って告げられたことに安堵が過る。
 彼はただ、伝えたいことを、伝えられるうちに伝えたかっただけ――それこそ親友同士のように――けれど“親友同士”どころの話じゃない、というのはもうゾズマにも解っていて――。
 困惑という程ではなかったものの、戸惑いを隠しきれなかった。視線は移ろうわ顔まで背けるわ、「うー」だの「あー」だのの意味のない声が漏れるわ、で。]
(+47) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:33:32

【墓】 メカニック ゾズマ

[そんな、是も否も保留のままの情けない有様で。
 それでも、こちらの手を取るルヴァの手を止めることはなかった。
 銃も工具も扱えるその手が、やわらかく触れる感触を知る。
 その時に漸く顔を起こして、再びルヴァの両目を見つめる。]

 どうなったと、しても。

[その言葉>>4:+52を繰り返す。
 艦の未来、自分たちも含めたクルーの未来は未だ知れない。仮に救助の手が差し伸べられたとしても、その後に何が待ち受けているか――。
 その上で伝えられたこと。ゾズマはそれを“願い”とは思えど、“呪い”とは捉えなかった。]

 ばっか。覚えてるに決まってるじゃん。
 だってこんなに長く一緒にいて、
 そんなコト言われたら、忘れようもないし――。

[そして自分が知っている以上に、彼は自分のことをずっと「長く」見つめてきていた>>4:+50のだろうとも理解して。]
(+48) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:35:30

【墓】 メカニック ゾズマ


[そんな中で、照れたように笑ってルヴァが締め括った言葉>>4:+53を、この時のゾズマは聞き逃したりなんてしなかった。
 ルヴァの手を握り返すことはせず、けれども手と手は重ね置いたまま――]
 
(+49) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:35:45

【秘】 メカニック ゾズマ → 調査員 ルヴァ


 アタシも、この先の未来を生きて、
 生き延びて、元気でいて、
 ルヴァの隣にいたいよ。

[「好きだよ」に対する答えは未だ出せずとも。
 それでも、いま、この願い――想いだけははっきりと伝えられた。]
(-46) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:36:44

【墓】 メカニック ゾズマ


 ……、ずるいかな?

[「好きだよ」への答えを保留にしたまま、自然に浮かんだ笑顔と共に小さく返した言葉。
 それは、自分の中に“恋とか愛とか”のカタチがあるのか未だに知れないゾズマの、“トモダチ”としての願いであり想い。
 そしてそれは同時に、“やっぱり、自分は生きたいんだ”という願いがちゃんと自分の中にあったのだと、はっきりと自覚させるものでもあった。]
(+50) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:37:30

【墓】 メカニック ゾズマ


 ……そうだ、アタシは生きるんだから。
 だから、ちゃんと、見届けなきゃ。

[「だから」という訳でもなかったのかもしれないが、ともあれゾズマはこの時こう思い直した。
 スリープの対象に選ばれず最後まで残されることになる者の、その生を見届けないと、と。
 それが誰であれ、スピカであれ(この時のゾズマは、アンテナの最後の決定>>2を未だ知らなかった)]

 アタシちょっと、残ってるみんなを見て――

[こう言い掛けたところで、こうしている間にも新たに眠らされた者たちが、自分たちと同じ夢路についていた頃>>+10>>+24かもしれないと思い当る。時間の感覚が曖昧になっているせいで、今が「夜明け」前なのか後なのかもはっきりしなかったが]

 残ってるみんなも、だけれど。
 眠っちゃった人の出迎えもしなきゃ、か。

[アンテナからのアナウンス自体は聞き逃していたため、「ヒロミ」と「サダル」という名はここでは出てこないまま。
 ルヴァの返答がどうであれ、ゾズマは一度、コールドスリープルームへと足を運ぶことにする。**]
(+51) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:37:51
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(c20) sakanoka 2022/07/19(Tue) 14:59:21

【秘】 調査員 ルヴァ → メカニック ゾズマ


僕はキミの
「トモダチ」で満足する気はないから
そこんとこはよろしくね。


[にっこり、念を押すように笑って付け加えたとか。]
(-49) guno 2022/07/19(Tue) 16:23:53

【墓】 メカニック ゾズマ

【おそらく少し前:コールドスリープ室、再び】

[「もう平気?」>>5:+60と気遣うような一言を掛けられたのは、先ほどまでの――ルヴァの部屋に来る途中までの自分の落ち着かなさを見られた所為か。そう思い当ったゾズマは、努めて確りした声色をルヴァに返した。]

 うん、もう平気。大丈夫。

[別の意味での“大丈夫じゃない”は、たった今ひとつできてしまった訳なのだが、こういう時にも気持ちの切り替えが早くできてしまう辺りが、このさして色気のない(と本人は自認している)ゾズマという人間だった。
 こうしてルヴァと二人で、コールドスリープルームへと、新たに眠りに就いた者たちの出迎えに向かった。]
(+75) sakanoka 2022/07/19(Tue) 19:03:56

【墓】 メカニック ゾズマ

[……気持ちの切り替えが手早くできたとはいえ、その“大丈夫じゃない”がなくなったわけではない。

 ルヴァとそういう関係になるのがイヤ、という訳ではない。仮にそうであれば、彼の手に触れ続けたりはしなかっただろう。
 ただ、未だ“トモダチ”意識の自分が放ったずるい一言に対し、気長に待つと言いながらも>>5:+56>>5:+58あるひとつの宣言をしてきた彼に対し、生半可な気持ちでその手を握り返すことはできない――恋知らぬ者のそんな想い(思い込み、でもあっただろう)が胸の内に燻る。
 あんまり気は長い方じゃない、という冗談通りに答えを急かされることは多分ないとしても。
 終わりの見えないコールドスリープという名の時間的猶予の存在を、たとえ不謹慎でも幸だと思ってしまう心があった。]

( ……ってか、可愛いのか。
  アタシってそうだったのか…… )

[あの時の笑みが、少なくとも「惚れた弱み」を抱えた男の目にそう映る程度には可愛らしかった、なんて自覚は勿論無かった。
 そんな無自覚の発見のオンパレードに内心戸惑っていたのも、少し前の話。]
(+76) sakanoka 2022/07/19(Tue) 19:06:19

【墓】 メカニック ゾズマ

[さて、スリープ室の扉から(当然のように自分では開けられなかったので、壁抜けをする形で)室内を覗き込んでみれば――。
 そこにはアマノの姿がちらっと見えて、けれどすぐに何処かに行ってしまって>>+10。]

 ヒロミ。おつかれ、 ――――…?

[彼がすぐに移動してしまったからというのもあったが、何故かそれ以上声を掛けられなかった。一体、何故だったのだろう>>+12>>+13。ゾズマには判らなかった。
 スピカへの気遣いのことを知らなかったこともあって、ダビーのように礼を告げる>>+37、なんてことすらもできないまま]
(+77) sakanoka 2022/07/19(Tue) 19:08:24

【墓】 メカニック ゾズマ

[ともあれ、アマノは“生かされる”側に選ばれた。
 そしてこの時のもうひとりの“生かされる”者がサダルになったこと>>+24を、同じく出迎えとしてその場に居合わせたラサルハグ>>+14の後ろで知ることとなった。]

 お疲れ様――、なのかな。

[サダルがラサルハグから説明を受けた後>>+25>>+26に、まずは一言そう声を掛けた。
 と言っても、この状態になってもなおカウンセラールームに行くという彼に対し、「お疲れ様」という語が適切かは知れない。自分自身も時折仕事人脳になっている手前――ラサルハグにも先ほど言われた呼称の通り>>4:+65だ――“人のことは言えない”類の疑問でもあったが。]
(+78) sakanoka 2022/07/19(Tue) 19:08:40

【墓】 メカニック ゾズマ

[こうして、ラサルハグも尋ね人探しに出て行ったところで>>+15]

 ……、……

[ちら、と隣にいたルヴァを見やって]

  ………、……

[ちら、とサダルが出て行った方を見やって]
(+79) sakanoka 2022/07/19(Tue) 19:09:03

【墓】 メカニック ゾズマ


   
カウンセリングは、あと!


[突拍子もなく宣言した。
 誰に問われた訳でもないのに宣言した。
 (少なくとも傍目には)実に何の脈絡もなく宣言した。
 そして今度こそとばかりに、未だ姿を見ていない――おそらくはまだ“残されて”いる三人の姿を求めて、スリープ室を後にした。

 ……言葉にすることをすっぽかしたままゾズマが内心抱えていたのは、“大丈夫じゃない”出来事についての相談。
 なお一般的に、「カウンセリングルーム」と書いて「恋愛相談室」「青春相談室」とは読まない、はずだ。**]
(+80) sakanoka 2022/07/19(Tue) 19:09:51
メカニック ゾズマは、メモを貼った。
(c27) sakanoka 2022/07/19(Tue) 19:22:52

【墓】 メカニック ゾズマ

【コールドスリープルームから】

[精神が安定しそう、とはサダル>>+91を出迎えた時に言われたこと。“残された者を見届けに行く”と決めたその時のゾズマは無論、“問題ナシ”とばかりに頷いていた。
 ……実際には別件で問題アリだったことを暗に示す妙な宣言が、去っていくサダルの背中を震わせていたことには気づかないまま。
(尤もこの“問題”、もっと深刻な“問題”>>+94に比べれば些細だっただろう)]
(+123) sakanoka 2022/07/20(Wed) 11:43:12

【墓】 メカニック ゾズマ

[そしてこの妙な宣言で、共にいたルヴァまでもびくっとさせてしまった>>+102。これにはゾズマも流石に気づいた。]

 あ。えっと。うん。
 大丈夫。だいじょーぶ。いや、マジで。

[気づかわし気な眼差しに、とっさにふるりと首を横に振る。気丈さは保てど、笑顔までは作れなかった。
 あんなおかしな宣言を放った切欠は間違いなくルヴァの告白であり、今後の可能性を否定しなかった>>+99ゾズマに対しての彼の念押しであった訳だが、カウンセリングを考える程のこの“問題”はあくまで自分自身の心の問題であることも解っていた。故にルヴァに対してここでとやかく言うことはしなかった。
 この説明の欠如が勘違いの継続を招く、とまでゾズマは考えていない。]
(+124) sakanoka 2022/07/20(Wed) 11:43:48

【墓】 メカニック ゾズマ

[ともあれ、皆を探そうというルヴァにうんと頷いて>>+103
 あくまでこの時は本当に気丈に、残る3人を探しに向かっていたのだが――]

( ……、もう大丈夫、だから )

[それでも、やっぱり“大丈夫”になれなくなるかもしれない――漠然と過るそんな気掛かりを封じ込める。
 もしかしたら、先ほどアマノがこちらのことなど眼中にもなさげに素通りした>>+115のも、“残された者たち”への気掛かりが――自分の知らない場面も多々含めて――あったが故かもしれないと、その真相ちわげんかを与り知らぬままに思いながら。]
(+125) sakanoka 2022/07/20(Wed) 11:43:55

【墓】 メカニック ゾズマ

【メインデッキに至り】

[ルヴァ>>+106の隣で、その光景を目の当たりにした。

 アンテナのヒトガタがいつもより多く話していた。笑顔すら形作っていた>>16――というのはこの時は見間違いだったかもしれないが、そう思えるほどにいつもより“ヒト”らしい佇まいに見えた。
 ――そういえばそんな機能、あったっけ?
 常日頃からなんだかんだでアンテナに対しては(ヒトガタに対してもそうでなくとも)人間相手のように話しかけていたゾズマだったが、この“機能”>>3:+75に関しては何故かうろ覚えだった。
 けれど今、問題だったのはそこではなくて]
(+126) sakanoka 2022/07/20(Wed) 11:44:45

【墓】 メカニック ゾズマ


 …………、スピカ、

[タスクに臨むその手元が覚束ない>>32>>37のは一目瞭然。そしてこの場にいない筈のラサルハグの名を出した、という事実もそこにはあった。
 自分とダビーが眠ってからの昨日のスピカの精神状態も>>4:46>>4:289、涙も叫びもその本音も>>4:187>>4:189>>4:230、アマノが作ったハヤシライスのことも>>4:41>>4:259知らずとも――知らずに逃げてきたのだ――想定できたはずのこと。
 どこか人間じみた調子のアンテナは、確かにスピカの側にいた。彼女の手を握ったかは兎も角として、側にいてくれた>>3:249
 それでもスピカの現状は、目前にあるこの通りの有様だ。]
(+127) sakanoka 2022/07/20(Wed) 11:45:14

【墓】 メカニック ゾズマ


 スピカ!
 何言ってんの、しっかりし―― …

[思わず声を張ってしまうも、“眠っている”自分の声が彼女に届くはずなんてない、とすぐに気づいて口を閉ざす。
 彼女と共にいま“残されている”バーナードは言葉を詰まらせている様子で>>38>>39――抱えていた無力感はゾズマには覚れないまま>>28
 さらにもうひとり、チャンドラからも暫くは何の言葉もなくて>>43>>44――その涙の痕にも気づけないまま>>18
 誰一人として――自分も含めて――スピカをどうすることもできない、と言わんばかりの光景を知る。
 このままスピカが“最後まで残される”というのであれば――]

  ばっ、か。
  どうして。どうして。  ……ばか。

[誰に対して、何に関してぶつければいいかわからない罵倒が、誰の目と耳にも構うことなく零れ落ちる。
 ……本当に“最後まで残される”のが誰なのか、ゾズマはこの時まで>>46>>47>>48>>49、知らなかった。]
(+128) sakanoka 2022/07/20(Wed) 11:45:33

【墓】 メカニック ゾズマ


 え?
 ……そっか。そうだったん、だ。

[聞き逃した放送が告げていた内容。それはバーナード、そしてスピカが今日の眠りに就くということ。
 そしてそれはすなわち、チャンドラが“確実に死を迎える”役になること(少なくともゾズマは、“確実な死”だと捉えていた)。
 その“最後のひとり”の吐露と、去り際の罵倒>>50
 そこにいたのはきっと、“スピカや皆を支えてくれるドクター”なんかではなく、“死にたくない”ただのひとりの生身の人間なのだ、と。]

  …………そうだったん、だ。

[ドクターなら大丈夫、と勝手に思いたかった自分>>3:252がいたことを思う。
 心配が全く無かったわけではない。それこそ、「身体、大事にして」という一言が零れてしまう程度には。けれども。
 ゾズマが眠りに就く時だって、チャンドラはあくまで“頼れる船医”であり“意地悪なドクター”であり、柔らかな笑みをくれる人だった――そう見えていた。
 職業上も艦での立ち位置上も、そうした立ち振る舞いは“作り物”かもしれない、と想像して良かったはずだ。その想像を、人の機微を悟るに疎いゾズマはしてこなかった。]
(+129) sakanoka 2022/07/20(Wed) 11:47:34

【墓】 メカニック ゾズマ

[それでも、同時に]

 ( ――…スピカは、生きのびられるんだ。
    良かった。ホントに、良かった。
    ちゃんと、会えたら、抱きしめなくちゃ )

 ( そうだ、……。
   バーニーの遺書読み役、ならないで済んだ。
    笑ってられる自信、なかった、かも、だし  )

   ( ……良かった )

 ( ……良くないよ、ドクター )

   ( アタシ、なんなん、だろ )

 ( ママ。 ママだったら、どうした? )

   ( ルヴァ、ルヴァなら――… )

[濃くなったり淡くなったりする思念がぐるぐると混ざり合って、カタチも色も定かな筈のそれらの形状が解らなくなっていく。]
(+130) sakanoka 2022/07/20(Wed) 11:48:07

【墓】 メカニック ゾズマ


[……そんな所為で、「譲れないの」というバーナードのダメモトの問いも>>53、ルヴァが異を唱えた>>+107>>+108アンテナの判断も>>54>>55>>56――小さく吐き捨てられた言葉も>>+109、耳には入った筈なのに深く考えることができないでいた。
 ――やっぱり、“大丈夫”じゃなくなった。
 一時、俯いて目を閉じて、額を両手で抱えて]
 
(+131) sakanoka 2022/07/20(Wed) 11:50:50

【墓】 メカニック ゾズマ


 ―――…っと、えっと。
 なんだっけ。ルヴァ、それにダビーも。
 ダビーも、うん、やっぱり……堪えるよね。

[この場を訪れ、少し声に覇気なく聞こえたダビーとルヴァの遣り取り>>+105>>+110で、はっと目を覚ましたように顔を上げる。「なんだっけ」なんていう脈絡ない一言を発したその声は、いつも通りのゾズマの声調だった。]

 気晴らしー、か。
 そうだね。うん、二人で行ってきなよ。
 あ、でもダビーのお茶また飲みたいかなー…。

[なんていう優柔不断な言葉を(自分が誘われた訳でもないのに)発する口も、いつも通り、無表情ながらも屈託なく話すゾズマのそれだった。]

  ……、ううん。
  時間なんて、どうせまだいっぱい
  ありそうだし、やっぱり二人で行ってきて。

[サダルを含め他の者の存在をここでカウントしなかったのは、単にこの場にいる二人だけを意識したが故のことで]
(+132) sakanoka 2022/07/20(Wed) 11:51:16