人狼物語 三日月国


81 【身内】三途病院連続殺人事件【R18G】

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【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク

図星をつかれ、足をぴたりと止める。
すり減った神経では道化の言葉を流すことも受け止めることもできる筈がなく。

「……知った口聞くなよ、餓鬼の分際で」

剥き出しの敵意が、剥き出しの殺意が。
獣の牙の如き鋭さが、周囲の空気を侵していく。

(-106) もちぱい 2021/07/06(Tue) 16:53:36

【秘】 療育 クレイシ → 遊惰 ロク

食ってかかる哀れな蛙。
泳ぎたくても荒れ狂う濁流では自由などある筈もなく。溺れ喪がいて行き着く先で、見かけた一つの藁を掴む。

"誰にも罵られねェ、たったひとつのやり方"

けれど、それは。

"──教えてやろうか"

──藁ではなく、釣り針のようにも見えた。

「…………」

深紫色の視線が、貴方を捉えている。
(-107) もちぱい 2021/07/06(Tue) 16:54:04

【秘】 療育 クレイシ → 商人 ミロク

そこは病院の裏口に繋がる廊下。こっそり、裏から猫が遊びに来ていた記憶が甦る。

「…………ぁ?」

一瞬理解が遅れた。
あれだけ軽やかに動き回っていた記憶の中の猫。けれど、今目の前にいる見慣れたものはどれだけ視線を注いでもうんともすんとも言わなくて。

「……ぁ、あ?え、…………っと。な、に?なに?
どうし、て」

どうして貴方がここにいる。
どうして猫がこんな事になっている。
何に対するどうしてなのか分からない。

五体満足だったならまだ眠っているだけと思い込むことができたかもしれない。日常の延長線なのだと。
けれど、見慣れた姿からかけ離れた姿がそうではないと突きつけてくる。

男は、日常の中にある自分の姿を取り繕えない。
狼狽えたまま貴方と猫を交互に見やる。
(-165) もちぱい 2021/07/07(Wed) 11:11:58

【秘】 療育 クレイシ → 流転 タマオ

子供を探せど探せど見つからない。
その苛立ちが募るように。廊下を闊歩する足音がかすかに激しさを増す。

だから、気づけなかった。
蹴ってしまったそれを。

「──ッ!?」

思わず飛び退る。今見たものはなんだ?人の眼球ではなかったか?
暴れる心臓をどうにか押さえつけながら呼吸を整える。瞬きしているうちに眼球はどこかへ行ってしまった。

(-166) もちぱい 2021/07/07(Wed) 11:18:57

【秘】 療育 クレイシ → 流転 タマオ

「なんだよ……なんだよこれ、何が起きているんだよ」

縋る先がない男は、手にしたパペットをぎゅうと掴む。
何か異変が起きている。明日は我が身かもしれない。

……それなら、もう自分も責任という荷物を捨てていいんじゃないか。異変が起きているのに日常と同じ姿を保ち続けるなんてどだい無理な話だろう。
だから……だから。自分が子供を探せなかったとしても、無理ないんじゃないか?

仄暗い何かが沈澱していく。
男が足を滑らせ転落するまで……もう少し。
(-167) もちぱい 2021/07/07(Wed) 11:19:17

【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ

「……ハハ、ンなこわいカオしねェでくれ。
 ガキの戯言流せねェほど、参っちまってんだろうかねェ」

 両手を上着のポケットに突っ込み、握りこむ。
 ジワリと背に浮く汗は、きっと暑いばかりでは無い。

 表に出すのはだらしのない立ち姿、余裕綽々の口振り。
 見かけだけは天晴れなほど、飄々と保ってみせて。

「――簡単なこった、お兄サン」▼
(-205) 榛 2021/07/07(Wed) 18:16:34

【秘】 遊惰 ロク → 療育 クレイシ

     
悪魔
 囁いた

 そうして蛇は唆す。

 掴んだものは、サテハテ藁か釣針か。
 
――そんなもの、流されちまえば関係無かろうに。


「たとえ水底、土の下。
 果てまでキッチリ探してやって――
 、、、、、、、、、、、、 、、、、
 
あの子の手を引かぬうちは、帰らねェことだよ


 そうすりゃサゾカシ美談になろう。
 紫に黒を少ォし落した様な、暗い色した瞳を歪めて。
 軽い調子でそう言った。
(-206) 榛 2021/07/07(Wed) 18:21:10

【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ

私は聞こえた声に顔を上げました。
琥珀の瞳があなたを映します。

動転している様子に、もしかしたらという気持ちと。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

「あなたの飼い猫でしたか?
 私が、――私が
殺して
しまいました」
(-212) toumi_ 2021/07/07(Wed) 19:49:58

【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ


私は死者を見ることができるようです。
ですが、知っている人間しかみえないようで。
何度か自分の知人と生きていると間違えてしまうことがありました。

生者と区別が出来ないのはいくつか理由があります。
ですが一番を占めるのは、私にとって、彼らが生きているか死んでいるかなど些細だったからでしょう。



黒猫のことは何度か見かけたことがありました。
患者から、医者から、食料を貰ってかわいがられている姿は愛嬌があって。
なんとも贅沢な暮らしだなと羨ましく思ったものです。

だから―――私が殺したといったことは間違いではありませんでした。


やけにずっと猫の声が聞こえると思い、おかしいと思いました。
外に出れば、猫は待っていたと誘うように歩きだしました。

ついて行くと、病院の近くの道ばたに倒れている猫の姿がありました。
まだ少しだけ柔らかい、直に固くなるだろう猫のからだがありました。

土砂崩れに巻き込まれたのか、おかしいほど曲がった引きずった後のある足。
重傷であることも、ここまで歩くのにも相当必死だっただろうとうかがえました。

そして思ってしまったのです。ようやく、と。
弱い命がこのご時世に長く生き続けることなど不可能だと証明されたと、そんな感想を抱きました。
(-213) toumi_ 2021/07/07(Wed) 19:50:30

【秘】 商人 ミロク → 療育 クレイシ


「あなたも、あまり長く外にいない方が良いですよ」

私は黒猫を拾い上げました。
そのまま何を言われようと踵を返し病院へと向かうつもりです。


これ以上は、さむいですから。



誰かを探しているようなあなたに無駄だと声をかけるのは、
それこそ余計な一言だとおもい黙っていることに決めました。
(-214) toumi_ 2021/07/07(Wed) 19:53:01