人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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ジャコモアウレアを占った。
アウレア人間のようだ。

【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル

「悲報か、吉報かわからないが」
「……疑ってたナル的には複雑かもしれねぇけど」

「アウレア様のこと、どんだけ調査しても何も出て来ねぇ。
 つまり、あの人真っ白だってことだよ」

「──接触、取った方がいいか。
 アウレア様がどんな事を今してるのか、とか。
 怪しんでる人について聞くかとかした方がいいか?」

「あと、俺はまだしも、
 ナルについて明かすかどうかはどう思うか。
 当然名が出回るほど俺達が殺される確率、上がるだろうし」

どうする?と貴方に回答を求めてくる。
(-1) poru 2024/03/29(Fri) 22:18:38

【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル

「構いやしないが。その場合アウレア様が手透きの時に何してるかは聞いてきて欲しいもんだな。
 とは言え、俺もまた飲む約束してっから俺も接触した時にはなすかもしれねェ」

そうして、無言で出された黒の紙。
最初はなんだこれ、と呟いて、雑然とその紙を見つめて。
見つめて、
見つめて、

その意図に、気づいた時、漏れたのは引き攣った笑い声、

「は、」

「──何、言ってんだよ、ナル。冗談きついぜ。
 まあ、俺様を驚かせるのには、ちょっと、来た……」

肩を竦めて、目を伏せながら笑う。

視線は紙から逸らされている。
視線は紙を見る事がない。違う。見れない。その意図を突きつけられるのが、俺は、
嘘、嘘だ、だって、


俺にファミリーの幸福を教えてくれたのは、
他でもないあなたなのに、
なんで、

「──なんであなたが、いないんですか?」
(-22) poru 2024/03/30(Sat) 0:59:00

【人】 機関士 ジャコモ

「え、何だこのノリ……俺はついていけねェけど……
 とにかく、バイタルの提出は今日もここだよな?」

若干引いた顔で、次々答える皆の答えをみつつ眉を顰める。

「好きな食い物?」
「宇宙天涯バーガー」

「昔ユウィさんと回った小惑星の一角にひっそり存在しててよォ。
 見かけ通りくそ小せェ店舗に妙にファンシーポップな
 内装でキラキラしてんのに、肉が絶品なの」

「……また、もっかい何も考えないであそこ旅してェなァ」

#メインルーム
(18) poru 2024/03/30(Sat) 1:15:16

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「ユウィさんの人生観、すげぇな……。
 どうやったらそんな貫禄積めんのかなぁ。
 何かタメになるって言うか、俺の知らない視点をいつも見せてくれるから、いつも旅してるみてェ」

貴方に付き合って幾つもの星を旅してきた。
それだけじゃなく、貴方との会話でも自分はいつでも色々な世界を見せて貰っている。目に映るのは星のような輝きで、それがジャコモの瞳にはいつも焼き付いている。

「──ひぇっ!?」

脇腹から太腿に流れる尾特有の滑らかな感触に思わず停止して、見つめられるだけでビリビリと電流が流れるかのように息が詰まる。
余りに刺激の強すぎる発言と、貴方の獰猛な所作に目が離せなくて、耳だけじゃなく顔にも朱が混じるのを止められない。

「そ、それは、それは……ずるいですよ」
「……だって、臆面もなく、して欲しいって望んじまう。
 すっげぇダサいじゃないですか……自分ばっか好きで……」


ずるずると腰が抜けそうになるのを何とか意志の力で押し留めて、ブレる視界の瞳を必死に隠しながら、貴方を見上げて、

「約束ですから」
「俺、ずっと待ってます」

そのまま貴方の唇に口づけを落とそうとする。それが成功してもしなくても、解かれた尻尾を踏まないように丁重に部屋から逃げ出すように走って立ち去る事だろう。

今、自分はどんな顔をしているのだろう。
敬愛。純愛。盲愛。友愛。親愛。……。
どれを自分が貴方に抱いているのか、正式には理解していない。
それでもひとつわかるのは、
自分は貴方を心から愛していると言う事だ。

この感情を、恋と呼ぶべきか今も躊躇っている。
(-26) poru 2024/03/30(Sat) 1:57:57

【人】 機関士 ジャコモ

「…………え?」
「……おお?……おー、あー、もう運ぶもん最後か?」

心ここにあらずと言った様子で暫しぼんやりしていた男は、
ラストと言われたことでようやく我に返った。

男はお茶会と言うものがわからぬ。
なのでお手伝いとして行ったことは、机を並べたり、
食器を持ち運んだりするのが中心であった。

用意されていた最後の食器達を展望ドームの
嫌な意味で目映い机の上にそっと丁重に置いた。
見た目が粗野だが機械弄り担当者だ。その辺りは丁寧。

「……まぁ、お茶会って響きがなんか苦手なのは、
 正直俺はわかっちまうから、ベルヴァが逃げんのは
 わかんなくはないんだよな……犠牲にすっけど」

「参加にどこか気恥ずかしさを覚えるのもあるし、
 何より俺は茶の種類がまるでわからん」

#展望ラウンジ
(27) poru 2024/03/30(Sat) 13:53:06
ジャコモは、ちなみに公園の季節は春に戻してあるぜ。
(a5) poru 2024/03/30(Sat) 13:58:34

【人】 機関士 ジャコモ

「どうもその堅苦しい方のお茶会を思い出しちまってよ。
 もうそんなもんに出なくなって久しすぎるが……
 緊張で背筋が伸びて見えない糸に操られてる
 重苦しいような感覚が消えないんだよなァ……」

何だか幼少期にお茶会と縁があったらしい。
最初のいっぱいに頂いた茶を口元に持っていき一口。

「…………結構なお点前で?」

それは違うお茶なのだが、うまく感想がでなくて混乱し
そのような意味不明な供述をしているのである。

「だめだァー……やっぱお茶ってわかんねぇ。
 なんか全部渋いなって思っちまう馬鹿舌なんだよな」
 
折角の桜の香りも味音痴とまではいかないものの、
違いのわからない男に掛かればこの通りだ。

#展望ラウンジ
(30) poru 2024/03/30(Sat) 14:24:54

【人】 機関士 ジャコモ

>>32 カテリーナ

「こう言うのストレートでって言う方が格好いい。
 でも俺は格好悪い男だから入れちまうけど……」

格好つけたかったらしいです。
勧められた通り砂糖を二粒、ミルクを少々足して飲む。
先程よりは渋みは随分収まって、何とか香りもわかる。
とは言えやはり酒が恋しくなるのは秘密だ。

「すっげぇガキの頃の話だけどな。
 何かそういうオアツマリみたいなのに出なきゃでなァ。
 だが俺はこんな粗野な性格だろ?やる事成す事上手くいかず、
 執拗に執拗に叱られた思い出しか残ってねェ。
 渋いって感じるのはその辺りの苦い思い出のせいかもな」

過去に散々飲まされた経験があろうと結局はこの辺りは
嗜好品になってしまう、と身をもって経験した。

「カテリーナは?飲み慣れてるってことは、
 昔から家で親が淹れてくれたりしてたのか?」
(37) poru 2024/03/30(Sat) 16:00:05

【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル

この男からは暫くの間、何の反応も帰ってこなかった。
貴方の話を一応は聞いているようだが、
聞き取ろうとしても脳裏によぎるノイズめいた雑音が妨害し、それも耳をすり抜けて行ってしまう。

今は立ち回りなどそんな事を考える余裕はなく、
当然のように貴方が酒が飲めない事を黙った事に
気付く判断もできず、
辛うじてわかるのは裏切り者の存在が恐らくは一人ではない。
その事くらいで、

「……そ、れは、」
「……嫌だ。大切な人が何処か遠くへ行くのは。
 俺だけ、置いて行かれるのはもう……」

「……」
「まだ、ユウィさんが裏切り者じゃない可能性だってある」
「お前の事を信じていない訳じゃないが、100%だとは言い切れないんだろ」

「本人から聞くまで、俺はユウィさんを信じてる。
 ……だから、ノッテのユウィさんを手助けする為に、
 まだ動けるなら何かしらを得て、本当の裏切り者を探してやる」


「今は、」
「それだけでいいか」
(-51) poru 2024/03/30(Sat) 16:19:00

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

おつかれさまです。時をかける柴です。
ジャコモの過去について、「これは絶対ユウィさんに過去に話したことがあっただろうな……」と言う案件が多く出てきてしまったので、その設定のご連絡にやってきました。
秘話で触れるかなとも思ったんですが私がうまく書ききれずに半端な描写になってしまって申し訳ない限りです!

以下、ユウィさんが知っていてもおかしくない事になります。

・ジャコモの元々の生まれはそれなりの名家の子息です
・余りに子息としての才能がなかったため、全身整形(麻酔なしで手術されたようなもの)をされた上で完全に生家と何の関りもない男に仕立て上げられ、入念に捨てられました
・その頃の己の事をずっと「代用品」と形容しています
・本来の姿を奪われジャンクヤードに捨てられ、通称「ジジイ」に拾われ暮らしていましたが、その人も別の人をみるばかりで代用品でした
・ズタボロになってた際、地上げ屋にキレてくれた貴方に人生で初めて「自分の為に怒ってくれた」を感じました。
・ジャコモの言う代用品として見る事はなく、だからこそ貴方に人間にして貰ったと心に抱いています


上記のような事を時には旅の傍ら、時には酒の席、時にはもしかすると先日の秘話の行間にでも語っていたかと思います。
何分設定が固まるのが遅かった分、ご連絡がするのが遅れまして……すみませんでした!よろしくお願いします。
(-54) poru 2024/03/30(Sat) 16:59:35

【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル

「……そう、そうか。"そんなこと"か……
 それじゃまだ、ユウィさんが黒と決まったとは全然言い切れない段階なんだな。
 あの人の事だ。俺達を思って武装を強化してくれた可能性だって、勿論その他の理由だって幾らでもあり得る」
「武装が、多いだけ、なんだもんな」

貴方から告げられた彼を疑う理由が自分の想像よりも幾分穏やかなものだから、内心胸を撫でおろす。
無論、本来異常は異常で不審行動としてとても安心できる事ではないはず。
それでもこの男は"安堵"してしまった。そのデータに。
故意ではない可能性に全てを賭けて。それがどれだけ危険な賭けかも見て見ぬふりをして。

「……ナル」
「気持ちは、同じ。……お前は、」
「ユウィさんが犯人だって安易に決めつけたりしないんだな?」

その言葉を聞いて、少し持ち直したかのように顔色が元に戻る。
ここでデータを証拠に強固にユウィが犯人である事を推していれば、ジャコモの心は頑ななまま、貴方の言葉に耳を塞いだかもしれない。

「……俺は一人じゃない」

でも、そうはならなかった。むしろ貴方の反応は今の落ち込む男の心を明確に解きほぐす言葉で。

「……ああ、すまねェ。迷惑かけたなナル。もう大丈夫だ」
「お前と一緒に乗り越えようって、思えるようになった。
 気持ちが同じなら、俺だけが沈んでちゃあ格好がつかねぇよな」
(-70) poru 2024/03/30(Sat) 21:01:18

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

どこか浮かない顔。少なくともいい事があったように思えない状況で廊下で呼び止められ、貴方の方を向く。

「おー。お疲れ様、ストレルカ。
 毎回その文言言ってるとしたら律儀だな、"全部正常"の一言で済ませてもいいくらいだってのに」

少しだけ表情に笑顔が宿るが、明るい気持ちになったというよりは気を使って表情を作った、に近い。
それくらい今は気落ちするほど気になる事があったから。

「そうだな、……そうかも。非常事態からここまで働き詰めだったからなァ……気分転換もいいかもしれねェ。
 一人よりは話し相手がいた方が気が紛れるだろうしな」

手を差し出された事に少し驚いたかのように目を丸くするも、特別迷いもせずその手を取った。少しだけ気恥ずかしそうに頬を掻いていたが、それはこの男がこういった所作に慣れていないからだ。

「そういや公園、元に戻しておいたぜ」

季節は春。色とりどりの色彩豊かな花々が咲き誇り、
穏やかな色で園内は調和を保っていた。

あの猫だるま達はどうなっただろうか、とばかりに、
思い出の礼の場所へと歩いていく。
(-73) poru 2024/03/30(Sat) 21:44:34

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「わっ!!!!」


少々大げさなくらい飛び上がって、貴方の顔を見ればぱちぱちと二度瞬き。そして貴方の笑みの意図に気づけばすぐ様目逸らし、照れ隠しのように口元を慌てて手で覆う。

「びっくりした……
 
ユウィさんの事考えてる時にユウィさんが来た……


 え?え?早くないですか?俺はすっごく嬉しいですけど……」

明らかに動揺を隠せないままそんな事を言いながら部屋への扉を開けて、中に貴方を案内する。

室内には十徳ナイフや金属板、ペンチ、溶接機、ガラス管にバーナーが無造作に散乱していて、余り整理整頓されているとは言い難い。
それらをやや強引に別の戸棚の上に無理やりどかし、貴方と向かい合って酒を飲めるスペースを作り出した。


「厨房行けばいつでも飲めるしユウィさんなら
 飲む相手なんて選り取りみどりだろうに……
 約束とは言え、俺なんかが相手で本当にいいんですか」

口を尖らせて言うも、内心うきうきと喜んでいるのがグラスを用意して置くだけの些細な動作からも丸わかりである。
いつもより明らかに落ち着きがない。
違和感を覚える程、どことなしにそわそわしているのだから。
(-74) poru 2024/03/30(Sat) 21:48:28

【人】 機関士 ジャコモ

>>46 カテリーナ

「……お前も、色々と強いよなァ、そういうとこ。
 下手な男なら誤解されるぜ、……いや、いいか」

いい思い出で上書き〜のあと、小首を傾げて微笑む動作に思わずつぶやいた。意味は永遠に知らなくてもいいのかもしれない。

「へぇ、家族仲がいいのは良い事じゃねぇか。
 金じゃ変えない希少品の中の希少物だもんな。
 ……何か、お前の家族って似てそうだよな、お前に」

偏見たっぷりの想像をお送りしています。

#展望ラウンジ
(51) poru 2024/03/30(Sat) 21:53:43

【人】 機関士 ジャコモ

「エーラにベルヴァにナルにアウレア
……様
と続々来るな。
 ってか、お前らみんなお茶って味わかんの?
 俺は酒の味しかやっぱ比較できないわ」

「とりあえずアウレア様は千切っては投げしてた頃よかは
 随分顔色よくなりましたね。
 つっても疲労がそんなすぐとれるわけないか。
 スコーンのお礼に肩でも揉みましょうか?」

早速持ってきて貰ったスコーンに手を出しながらそんな事を軽口で言っている。なおさっきはジェラートも食べていた。

#展望ラウンジ
(52) poru 2024/03/30(Sat) 21:59:22

【人】 機関士 ジャコモ

「お前飴しか食ってねぇじゃねェか。
 なんだ?エーラに餌付けされてんのか?」

「まあその分俺はお前の分も食べれるからいいこと尽くしだけど」

言って、本来はベルヴァの分のスコーンに手を伸ばそうとする。

#展望ラウンジ
(54) poru 2024/03/30(Sat) 22:20:33

【人】 機関士 ジャコモ

>>55 >>56 アウレア・カテリーナ

「そりゃもう、俺の方も酷くて一瞬天国が見えましたよ。
 まあ実際に天国に到達させるわけにはいかないから踏ん張りましたけど」

「あ〜じゃあ、アウレア様の言うコーン茶貰うか。
 何の味の違いも分からず帰るのもあれだしな」

言ってカテリーナにコーン茶のお代わりを頼む。

>>57 ベルヴァ

「アァ!?お前こそ貧相な体見せつける事になる前に、
 ちゃんとカロリー摂取しねぇとくそだせぇ体のままだぞ」

勿論、貴方の体格がどんなものであれ、これを言う。

#展望ラウンジ
(59) poru 2024/03/30(Sat) 22:41:25

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「お〜!ほんとだ。猫だるま達残ってんじゃねぇか。
 誰かが断熱ガラスに突っ込んでくれたのか?
 ……そうだなァ。こいつらも春が迎えられてきっと喜んでると思うぜ。花見とかしてたんじゃね」

ユウィの雪だるまを見て、心のどこかにちくりとしたものが走る。
あの時はよく見ているだけの事が多いあの人も共に参加してくれて、特に喜んだものだ。

あの頃は、何もかもが順調で"いつも通り"が続くと信じてやまなかった。
だから気分転換に公園を冬に切り替えてみたし、
それを目当てで人が集まってくるのも、少しだけ誇らしかった思い出がある。

「……え?」

ピンポイントに名指しされた名前。
事実を言い当てられて隠しきれなかった動揺が見て取れる。
暫しそんな困った顔をして固まっていたが、
はーー。と大きなため息をついて、「参ったな」と笑う。

「そこまで俺の顔、ユウィさんの事考えてるって出てたか」
「……当たってるよ。……ストレルカは、何だっけ、あれ。
 中立、だったりしたんだったか?」
(-82) poru 2024/03/30(Sat) 22:50:59

【人】 機関士 ジャコモ

>>61 ベルヴァ
「うっせーー。微塵たりとも泣いてねェよ!!
 お前こそもっとレオン様に怒られてピーピー泣いてろ!

 チッ、いくらスコーンがうまかったからって、
 今度は数発ブン殴るだけじゃ済まさねぇぞ」

折角の平和なお茶会がまた剣呑な雰囲気を浴びてきた。
基本的にこの二人をただ放置しているとダメなのかもしれない。ちなみに二人分のスコーンはおいしかったらしい。

#展望ラウンジ
(62) poru 2024/03/30(Sat) 22:56:49
ジャコモは、ユウィの視線を感じ、冷や汗だらだらになった。#展望ラウンジ
(a25) poru 2024/03/30(Sat) 23:14:24

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「いい場所、良い舟だったんだ。
 今でもそうは思ってるが、今の俺たちは漂流船。
 そうさせやがった"誰か"が居やがったって事だ。"誰か"……」

俯いてまた顔を曇らせる。
既に船内のどこにも侵入者はなく、裏切り者の可能性しかない事はとっくに示唆されており、異論を挟む余地もない。

だからこそ、

「……ユウィさんに裏切者の疑惑が上がっている」

「勿論、俺はそんなの一つも信じてねぇよ。あの人の事だし考えがあってやったことだと思って、考えすぎだろ、って思うんだが」
「思うん、だが」
「……やっぱ、ふとした時にチラつくんだ」

「ユウィさんを信じてない訳じゃない。だからこそ頭にかかるこの靄みたいな不安感が一層不快に感じて」
「……それが、ユウィさんに凄く申し訳なく感じて、
 ずっと頭を巡ってる。そんな事やってたらちっと浮かない顔になりすぎたかな。ストレルカにバレちまうほどなんだからさ」

「大切さ。誰より大切で、俺は……」
「……愛してるよ、誰よりも。あの人の事を」

その愛の形がなにかわからなくても、確かにそれはそこに存在している。
(-92) poru 2024/03/30(Sat) 23:23:38

【人】 機関士 ジャコモ

「やめろー。俺は餌付けに屈しない……あ、ブドウ味だ」

見つけてしまった推し味だ。
こうして見事、餌付けをされるのであった。

「まあうまいからいっか」

#展望ラウンジ
(70) poru 2024/03/30(Sat) 23:38:58

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「あ、いやっ、そう言う意味で言ったんじゃなくて……
 ……すみません、全面的に俺が全て悪いです……」

いくらあなたが笑顔を浮かべていても、心外と言う単語を口にしたなら全面降伏をするしかない。事実、自分の言い方が悪かったのだ。躾が足りないとの言葉に、ピクリと耳聡く反応したのは秘密だが、きっとバレる時はバレる。

「その、ほら、前回別れ際に、ですね」
「……あ、
あんな事
、してしまった上の約束でしたから、
 そんなに乗り気になって貰えてるのが正直驚いて、いて」

あの日、貴方に唇を重ねた事を何度思い返しては悶えたか、思い出せないほどの数だ。
嫌じゃなかったのか、貴方に問いかけたくてもそれは自分からその話題を振ると墓穴になるので、今の今まで聞けずじまいだった。

「浮足立つのはその、その件もあったから、
 もしかしたら引かれたり、嫌悪感持たれたりしたら……
 どうしようって悩んでいた所に、ですよ。
 もう、そんなのどうしようもないくらいに嬉しくならない筈がないです」

「……俺、ユウィさんの時間、
 これからもそんな沢山使わせて貰えるんですか?」

そしてこれは自覚が完全にゼロだった状態からの言葉。
自分で口にしたときは自覚がないものの、言い終えた後から急にその言葉が胸に刺さり、心があたたかくなるのを感じた。
(-106) poru 2024/03/31(Sun) 0:43:07

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「ユウィさんは、」

そんな事決してしないと言いたかったけれど、
自分のこの言葉はただの感情論で、実際はストレルカの言う「その上で裏切った可能性が否めない」ことを突きつけられた気分になり、それ以上言葉が紡げない。

わかっている。100%がないのは、こちらだけじゃない事も。

「昔、助けられた。あの人が初めて、俺の事を一人の人間として見てくれたんだ。
 その恩は一生忘れないし、思い出すだけで幸福感が芽生えるくらいだ」

「……そう、だろうな。
 あの人は嘘で人を助けるようなお人じゃねェ」

「きっと、大切にしてくれたのだって、
 その時に嘘はつかれていたとは、俺も思わない」

もしすべてが気まぐれだとしても、そこに嘘偽りは入らない。
全て彼が己で選択した事には、何ら変わりはないのだ。

「──少しわかった気がする」
「俺、何も裏切られても、失ってもいないんだな」
(-107) poru 2024/03/31(Sun) 0:55:34

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「少しじゃねぇよ。めちゃくちゃ役に立った。
 苦しめられてきた頭の靄が晴れる気がした心地だぜ」

「ありがとな」

そう言って貴方に笑いかける姿は、先ほどまでの押し殺すような平常心の顔は随分と綺麗に消えていた。

「えあ?あのバックアップ?
 ユウィさんが取った方がいいって言うから取ってるけど……」

「要するに、ストレルカがバックアップのバックアップを
 取ってくれるって事、言ってんのか?」

言葉にすると格好悪い感じが目立つが、一応理解をしているのには違いない。

「……そうだな、俺もさっきお前に言われた言葉を、
 胸に刻んでおきたい気もするし……お願いできるか?

 具体的になにをすりゃ
 データを預けられるのかはわかんねぇけど……」
(-131) poru 2024/03/31(Sun) 13:38:33

【秘】 機関士 ジャコモ → 荷物運び エーラ

「おつまみの代わりに飴持ってきそうだな、エーラ」

あんまり酒とは合わねぇぞ。と失礼な事を言ってくる。
この時は裏切り者の話も出ていなかった。だからこそ出ていた他愛ない話だったのだろう。

「そうだなぁ。不要になればポイ!ってやつだ。
 アンドロイドのほうがまだ幸せな待遇受けてるかもな」
「……変わらないもの、あるかァ。なら、割り切るのは難しいかもしれないな。俺も代用品扱いのままじゃ、幸せでもここまではいえねェもん、やっぱり」

唸り声を苦笑して聞きながら、肩をポンと叩く。
変に悩ませてしまっただろうか、少々デリカシーのない発言だったかと少々後悔したが時すでに、とやらだ。

「エーラが誰かのヒーローに?
 そいつァ格好いいことじゃねェか。救われた側は一生覚えている。誰かの光になれたとしたら、もっと誇っていい」

「お、背中に乗るの飽きたか?最後の点検も終わったし、今日はそろそろ帰るかね。おつかれさん」

言って今日は解散のながれだ。貴方が下りたなら二人で歩いて帰って行った事だろう。
(-133) poru 2024/03/31(Sun) 13:48:11

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「……俺、俺あの時、自分がどうしてあんな事をしようとしたのか、実はよくわかって、いなくて。
 ただ、どうしようもなくあの時、……」

キス、したくなってしまった。と、
弁解にもならない弁解を述べて、俯きから貴方の方に顔をやる。

「そ、それは!それ、はー……あの、」

小声で呟いた言葉をしっかり覚えられていて、再び顔が赤らんだ。あからさまに動揺するのは、考えていた内容を言葉に出すのがとてつもなく恥ずかしく、羞恥に満ちているものだからで。

「ゆ、ユウィさんに、……触れたくて、
 ……それだけじゃ嫌で、触れられもしたくて、」

うー……と唸りながら頭の蛇口から言葉を捻りだすのにも限界が来て、注いでもらった酒を一気に煽る。
勿論そんな一気に酒の効果は出ないから、口を割るのにそれはまだ役に立たないが、貴方のその瞳と目が遭ったものだから体がカッと燃えるように熱くなった。

「その……」
「キスだけじゃ全然足りない」
「滅茶苦茶にしたいし、滅茶苦茶にされたくて、」

「こんなにも良くして貰ってるのに、それでも、」
「それでも貴方が足りなくて」
「もっと深くで感じられたら、って……」

今度こそ顔を真っ赤に染めて、両手を膝の上に置いたまま俯いた。貴方がどんな顔をしているか、どんな風に感じ入ったか、その情報の欠片ですら、頭に入るとおかしくなりそうだったから。

「俺、アンタの部下なのに、」
「こんなこと考えてしまって、すみませ、……」

声が震えた。そう、先ほど貴方も述べたように立場がある。にも拘らず今こんな事を自分は述べて、離してやる気がない、逃がさない、その言葉の数々を内心酷く喜んでしまっている己がいる事に、不敬以外の何物ではないんではないかと言う思考が、さっきから脳裏で渦巻き続けている。
(-134) poru 2024/03/31(Sun) 14:21:26

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「ん、これ……」

ヴィーニャ様からだ。
簡素なメッセージと名前が書かれたカードを確認し、ふわりと嬉しそうに廊下で微笑む。

お礼を言いに行かなくちゃな、と、頂いたワイン入りの紙袋をごちゃついた室内の中でもまだ綺麗な場所に置いておき、部屋を出る。

「ヴィーニャ様ー」

のんびり歩きながらその内捕まるだろうと
適当に声を出し、歩く。
(-135) poru 2024/03/31(Sun) 14:29:26

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「あ、ヴィーニャ様」
「呼びました呼びました。
 プレゼントありがとうございます。って礼を言いたくて」

「お茶会、終わったら。
 みんなで集まる機会減るかと思って。
 そしたらお礼言えないかもしれないじゃないですか」

まあバイタルチェックで集まりはするのだが、
わいわい声を掛け合う昔のような様子になるかは
今となってはわからないから、捜し歩いた方が良いとの判断。

「……なんかヴィーニャ様って」
「猫っぽいですよね」

ひょこっと現れる感じとか、普段の言動とか、行動とか、エトセトラ。猫族の獣人が実は存在したのか、と最初思い悩んだくらいに貴方が猫らしいから、つい雑談を振ってしまった。
(-143) poru 2024/03/31(Sun) 17:29:12

【秘】 機関士 ジャコモ → バンカー ストレルカ

「へー。機械管理室、んなのあったんだ。
 完全に見落としてたわ。

 わかった。スキャン後に取得して貰いにまた持っていくよ。
 あんまりにも来なかったら提出忘れてると思うから、
 催促しに来てくれたら助かるわ」

うっかり忘れたまま船で何かが起こって、
そのまま記憶が宇宙の藻屑にもなりかねない。

猫だるま達が春の陽気に包まれて、
花弁が落ちてきた瞬間を狙って写真を撮った。

「……いい気分転換になったわ、ストレルカ。
 あんがとな。お前が同じ船の仲間で良かった」

今度はガッと力を入れて、手をブンブン振った。
感謝の意を示す握手をしたかったらしい。些か乱暴だが。

「そんじゃそろそろ戻るか。今度平和になったら、
 次は夏の気候にしてプールでも置いて、
 また遊びに来てみるかね。なんて」

言いながら、二人公園を後にしようとする事だろう。
(-145) poru 2024/03/31(Sun) 17:34:03

【人】 機関士 ジャコモ

「あーほんとだ、すげぇコーンの味する。
 さすがの俺でもこれには気づくぜ、おすすめ」

マグカップで提供された事もきっと心理的に気楽な
気分にさせてくれた事だろう。ずずず、再び口づける。

「女勢はカロリー計算だのなんだの大変だねェ……
 そう言うの聞くと俺男に生まれてよかった気がする」

二人分のスコーンとジェラートを遠慮なく食べていた男だ。
悪魔の囁きをしたりしてる女性陣を見て思わずぼやいた。

#展望ラウンジ
(79) poru 2024/03/31(Sun) 17:38:40