人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「この咎をずっと背負ってるのが嫌で色々研究してるんだけどね。
 なかなか上手くいかないや。
 ……あとはそうだね、怖いのは人。
 頭がおかしいと思うんだよね。なんで善人を殺すような依頼するのか。利権とかもわかるけど、依頼主殺した方が平和になるのに……いや、こういう思考もよくないか」

自分の痣が光ってしまえば研究は無に帰す。
研究結果は自衛にすらならないというのが現状だ。

「ふぅ……カリナのお眼鏡に適ったのならよかったよ。
 僕もカリナがどんな人でも構わない。一緒に居て楽しいし」

ここまで話していても、話せないことは幾つもある。
話したくても、話せない内容がいくつだって。

痣は祝福であり、呪いである。自分はそう結論付けた。
できるのならば、そういうことも共有したい。
けれど……その結果で苦しみたくはない。
そして、苦しませたくはない。
(-19) akoris 2024/02/12(Mon) 22:55:20

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「ちゃんと相談して、依頼主をどうするか一緒に決めようか。
 その時が来ないことを祈ってるけどさ」

また手を汚すことになるし……それを手伝わせることになるし。
可愛らしい女性に咎を負わせるのは本意じゃない。

自分はこの世界から出ていくつもりだけれど……
それがもしも、万が一叶わなかったら、あなたの手を取るのも考えよう。秘密を知る同志として。

「是非。それじゃあ……ふらふらだし送ってくよ。
 送り狼にはならないから安心して」

と、あなたが泊まる宿まで送っていく。
店や商品の話をするのはまた後日。その約束を楽しみにしながら。
(-20) akoris 2024/02/12(Mon) 22:59:47

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

/*
お世話になっております。お返事が遅くなり大変申し訳ございません。
こちらは時系列的に4日目夜に胸元の痣を抉り、5日目にプリシラ嬢のドレスを作成するくらいで他には特にございません。
こちらとしましてはカリナ嬢の最も都合のよい形での邂逅を望んでおります。
時系列を捏ねると大変でしょうし、六日目の夕辺りがいいかもしれませんね。
恐らくパーティ前にプリシラ嬢に仕立てたドレスを届けますので、それ以降の時間軸というのが現実的でしょうか。
痣が光った者同士、どのようになるのか楽しみにしております。
丸投げのような形になってしまい申し訳ありませんが、どうぞよろしくお願い致します。
(-42) akoris 2024/02/13(Tue) 3:51:30

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

ドレスの配達を終えて、店へと帰る途中。
目に入ったのはカリナの姿だった。
進行方向からして、店によってくれるのだろうか。

「や、カリナ。どしたの? ドレスほしくなった?」

できる限りいつも通りにしながら、片手は自然と包帯の巻かれた胸元を掻く。

「なんか憑き物でも落ちたみたいだね。
 発表された時は毒づいてたのに。何かいいことあった?」
(-50) akoris 2024/02/13(Tue) 16:25:28

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「いいよ。スタッフは全員帰したけど僕一人で十分だし」

と、ドアを開けて中へと招き入れた。
先に言った通り従業員は全員帰っているのだろう。人の気配は全くしない。

「へぇ……どんなことがわかったの?
 僕、アレから痣抉ったりしてなかったことにならないか試したくらいでさ。
 全く意味なかったけど」

言わずもがな。この包帯がその結果だ。
(-58) akoris 2024/02/13(Tue) 22:32:54

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

「直前っていうか閉店後だけどね。
 まぁカリナならいいよ」

営業時間は気紛れだ。スタッフが自主的に働いてくれるから、ほぼ毎日定刻に開いているだけで。
欲しているものを聞けば、店の奥へ進んで紙と鉛筆を取り出した。
素早くデザインを描きあげるものの、当然痛みで顔は顰む。

「試せることは試さないとでしょ。
 なくせるのならなくしたいし、なくなって逃げられたらこの怪我ともお別れだし」

削る、削ぐ、剥がすではなく、抉ると言っている以上、当然大怪我に入るだけのダメージは受けた。
掻き毟っていれば、当然包帯には血が滲む。

「……頼まれたから祈ってた? 他人の人生を無茶苦茶にするのも構わず? 殺すか……いや、知らされてなかっただけ?
 とりあえず、チャンスは一度じゃない根拠とか、教えてもらってもいい?
 一応僕も可能性は聞いたけど、憶測でしかなかったから。
 もしそれが本当なら、僕も宝くじに外れたと思って少しは吹っ切るよ。少しはね」
(-77) akoris 2024/02/14(Wed) 16:05:58

【秘】 仕立て屋 エリー → 宝石集め カリナ

避ける素振りすら見せず、されるがままに。
笑われたけれど、少し懐かしむように髪を留めるそれに触れた。

「……髪飾りとか久しぶりだなぁ。
 生前はこういうの好きだったけど」

もう互いの事情は通じ合っているだろう。
生前という言葉で伝わるはずだ。

癒しの魔力が物理的な痛みを徐々に癒していく。

「……なんか、盗賊ギルドとかアクセサリ屋っていうよりも
 情報屋とかそういうのっぽいよね、カリナって。
 僕がちょっと殺しに偏りすぎてるのもあるけど」

光らせたくないと知らなかった……というのが保身のための嘘なのか、それとも事実なのか。
判断のしようがないから、あなたの判断を、言葉を信じる。
もしも嘘だったのならば……いや、思考を止めよう。

「……なるほど、それなら憶測じゃなく事実だから信用できるね。
 それなら私も少しは前を見ようかな。
 また声が聞こえれば、その時に備えればいいし……
 聞こえなくても、情報通のカリナと一緒に調べてたら他の帰る方法が見つかるかもしれないしね」

「それじゃあその、うーん……なんか気恥ずかしいような、変な気もするけど……
 いつか帰るために、パートナーになってくれるかな? その時まで。
 訳知りで、色々熟せて、仕事でもお互いに利益は出せるし。
 ……なんかプロポーズとか告白とかみたいだけど、どうかな」
(-87) akoris 2024/02/14(Wed) 20:42:46