人狼物語 三日月国


234 【身内】不平等倫理のグレイコード-0010-【R18G】

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視点:


【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ

「…………」

送迎用は迷っていた。

今まで話してきた事は本当だ。
ご主人が今も好きだという思いも。
頑張れば、きっとまた元のご主人に戻ってくれると信じたい気持ちも。

……痛くて、辛かったという想い出も。

全部本当のことだ。

でも迷う。
新しい選択肢。
仲間がいるということ。
知ってしまった自由というものを掴むチャンスになるかもしれないということ。
大きな対価を支払うことにはなるのだから、何年かかっても返さなければならないという事を考慮しても、興味はあって。

「わからない……、今、すごく迷ってる」

今まで、こんなことなかった。
(-0) eve_1224 2023/12/13(Wed) 22:13:01

【秘】 点燈用 トムラビ → 軍事用 リュイ

も゚よも゚よとの戦い、敗北の瞬間である。
娯楽のつもりがこの結果で点燈用はうなだれた。

「くッ……リュイの腕前をもってしてモ……」

二人共ゲーム初心者であるが故の結果である。

「というか白熱しすぎて全然お悩みとか聞けてませン。
 私のチョイスが悪かったようですネ。
 ……まあでもリベンジしますヨ!私ハ!
 だっテ、悔しいですシ!なんですこのとろけタ、
 なんか、変なキャラクターの顔ハ!」

ゲーム内でも゚よも゚よと呼ばれるキャラクターたちは
いずれもとろ〜ん、たれ〜ん、と気の抜けた顔だ。

「あと全然発音わからないでス!」

まだ言ってる。エキサイトしている点燈用に乗ってもいいし、
別のゲームを適当に探してもいいだろう。
(-1) shell_memoria 2023/12/13(Wed) 22:17:50

【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル

「分かるよ。ボクも随分迷ってる。
だって今の役目から降りたって何すればいいのってなるし。」

「先のことなんて、何にも考えたことなかったからさ。
だから、絶対嫌だって言えないんだったら、一緒に考えない?」

軍事用も悩んでいる。
考えもしなかった第三の選択肢。
気遣ってくれる仲間。優しさに触れたから。
(-2) pinjicham 2023/12/13(Wed) 22:23:54

【秘】 軍事用 リュイ → 点燈用 トムラビ

「ボクだって初めてだからねこれぇ!?」


何をもってして腕前があると思われたのか、という顔。
ただ、ちょっぴり悔しそうなのは
軍事用だからこその、負けず嫌いさかも。

「リベンジはボクもしたいかも…あー、えっと。
考えてたのはね、未来のことだよ。」

「イーサンにあんな風に言ったけどさ。
ボク自身、偉そうに言えるほど答えが出てる訳じゃない。
どっちかというとイーサンの言いたい事も分かっちゃう。」

「だから、何が良いんだろうって。
先が見えないなら、先を見なきゃいけない子に
譲ってあげた方が良いんだろうか、って考えちゃった。」

ぐぬぬ、とリベンジを誓いながら
悩んでいたのはそんなこと、と打ち明けた。
(-3) pinjicham 2023/12/13(Wed) 22:26:47

【秘】 点燈用 トムラビ → 軍事用 リュイ

「なんカ……反射神経とカ……強いかなっテ……?」

頑なに疑問形であったという。

「そうでしょウ!?……あァ、なるほド。
 それは間違いとモ、正しいとモ、言えませんネ。
 私から言えるのハ、席を譲るくらいなラ、
 もう一つ席を用意すればいいのでハ?と言う事でス」

クッションの上から身体を伸ばし、
ソファに残ったクッションを引っ掴んであなたの隣に置いた。

「どーーーーセ、外の世界はろくでもなイ。
 それでも灯は燈りまス。というカ、私が燈しまス。
 であれバ、貴方は我儘を言う事だけ考えてれバ、
 いいのでス。……いざという時の為ニ、
 外部組織に訴える為の資金を貯めてあるのでス。
 グレイの1、2人くらい買うのは余裕でス。
 ……少々汚い金ではありますガ、 
 まア、知らなければ綺麗も汚いもないでしょウ」

私のへそくりが火を噴きますヨ、と微笑んだ。

「……ア、バンドッグにはヒミツでお願いしますネ」
(-4) shell_memoria 2023/12/13(Wed) 22:40:50

【秘】 軍事用 リュイ → 点燈用 トムラビ

「反射神経以前にこれ頭使うよぉ、頭。
どっちかというと処理能力だよぉ。」

咄嗟の判断と反射神経。
両方を鍛えられそう…なんて。

「…君たちって案外、強気だよね。
びっくりしちゃうくらい。でも、そっか。
なら、ボクの負け、かなぁ。」

そうまで言ってくれる貴方に
気が抜けたように笑う。

「バンドッグには秘密ね、了解。
それと、君のお金はとっておきなよ。
ボクも一銭も無い訳じゃないしさ。」

「決心がついたよ、ありがとう。」

貴方たちと、共に歩く決心を
今、改めて軍事用は抱いた。
(-5) pinjicham 2023/12/13(Wed) 22:58:50

【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ

「……僕は、送迎用以外の何者にもなれないよ」

そうか、キミも迷ってるのかと。
こんな風に考えるのは自分だけではないことに、少しだけ安堵の表情を浮かべた。

「一緒に、かぁ。
 正直なとこ……僕はここで誰かと仲良くなる気はなかったんだ」

人当たりの良い笑顔を浮かべてなんでもやってたから、話す相手も居ないわけではない。
ただ、特別仲の良い相手をみつけてしまったら、帰りづらくなると、そう思っていた。
自分の役割は、皆の盾になることと。訓練を重ねること、ただそれだけだったから。

実際に誰かと深い話はしていない。
こんなに話をしたのは、突然押しかけてきた貴方だけなのだ。

嫌だとは、どうしても思えない。

ご主人様から離れたら役割がなくなったら……何も残らないけど、それでも良い?」
(-6) eve_1224 2023/12/14(Thu) 1:13:24

【秘】 読書用 シージュ → 軍事用 リュイ

「んん……うん、本来の用途に関しては、ちょっとだけ。
 つっても、俺の知識じゃ多分全然知らないに等しいけど。
 つかそういう意味か……やだなー、双方十分有用だろうに」

「うーん、社会の面倒臭いところが見え見え……
 …………いいの?」

教えてもらえると思っていなかったようで、
提案を受けた途端、それは驚いた顔で瞬きを何度か繰り返す。

「じゃああの、部屋出てく前に軽くでいいんで……
 ちょっとだけ教えてもらえると助かる。
 暇潰しが欲しいし、帰ったら人間に自慢してーから」

「うまい飯やら読んだ本やら話すのと違って、
 折り紙なら実際に作って見せれるし」
(-7) むら 2023/12/14(Thu) 17:06:20

【秘】 点燈用 トムラビ → 軍事用 リュイ

「我々旧型でもクリア出来ると証明するまでハ、
 これは眠れませんネ……」

小学生みたいな徹夜ゲーム会がいずれ開かれるのかも……。

「強気なぐらいじゃないト、貴方のような方ハ、
 ふにゃふにゃ躱したりするのですヨ。
 イーサンの時のバンドッグを思えバ、
 アレくらいしなきゃダメかと思うほどでス」

胸を張る。『どうでス、我が友バンドッグは凄ク、
そしてそれを参考にした私もすごいでしょウ。
勿論、そして決心をした我が友リュイも凄いのでス!』
口を開かなくてもそんな言葉が伝わるかのよう。
……いや、実際そんな声が聞こえてくる……?

『ふッ……どうでス、これが私の隠し芸……
 口を完全に閉じたまマ、普通に喋る事ができル……』

なんか変な芸を見せつけただけだった。

「おヤ、そうですカ?ではへそくりは友が困った時の為、
 或いハ、世話になる施設への先行投資としテ、
 しばらくは隠したままにしておきましょウ。
 でハ……おらッ、もよもヨ!くたばるのでス!」

そうして貴方の笑顔に微笑みを返し、ゲームに戻るのだった。
……くたばるという表現が正しいゲームなのかは、謎だが。
(-8) shell_memoria 2023/12/14(Thu) 17:11:50

【秘】 観測用 カムイ → 軍事用 リュイ

「はっ、我は待たぬぞ軍事用。
 欲しいとも思わぬモノを心待ちになぞするものか。
 
 聞いた上でどうするかも、やはり好きにしろ。
 その判断は、其処に至った主の思考は主のモノだ」

笑顔の差には気付いたけれど、気付いただけ。
それに何かを言う理由は、今の観測用の中にはなかった。


さて、観測用は以降、
二、三何かを話す毎に帰れ休めと言うものだから。
あなたは程なくして彼の部屋を去る事になっただろう。

「休んで思考がまともになったら
 発言の撤回はいつしてくれようと構わぬからな」

たぶん、そんな事は起こらないのだろうけども。
そう考えていても、観測用は伝えるのだ。
それがまったく無意味なものになるとは思わないから。

「したらば御機嫌よう軍事用、よく休めよ」

そう言えば、特に見送りもせず作業に戻ったのだった。
(-9) 66111 2023/12/14(Thu) 21:01:51

【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル

「そんなの、ボクだって同じだよ。
戦場から離れた軍事用に出来る事なんて、何もない。」

真っ直ぐに貴方を見て、軍事用は返す。
己の役割を果たす場所から離れたならば
何もなくなるのは、きっと同じ。

「それでも、生きてていいんだって。
みんなが教えてくれたから。だから、大丈夫。」

「見つけに行こうよ。フーグル。」


貴方に手を差し出して、そうして。
そんなやり取りの後に、イーサンの事があり。

貴方の姿が見えなくなったことに気付いた軍事用は
探しに行くのだろう。
(-11) pinjicham 2023/12/15(Fri) 23:25:14

【秘】 軍事用 リュイ → 読書用 シージュ

「社会の面倒くさいところかぁ。
そういう考え方はしたことが無かったから新鮮かも。」

貴方ならではの捉え方。
他のグレイたちとは少し違う無垢な言葉に
へえ、と興味深そうな声を漏らした。

「勿論、いいよ。
折ってみたいものとかあればそれを教えるけど。
気になるなーってものとかある?」

お花でも鳥でも、大概は折れるよ、なんて言うだろう。
(-12) pinjicham 2023/12/15(Fri) 23:28:46

【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ

「そっか……」

同じなんだ、僕たちは。
役割を失っても、グレイ達同士身を寄せて一緒に生きていこうと。
そういう意図は理解できた……と、思う。

それでもまだ困惑する気持ちと、役割を失くす事への不安。
ご主人さまへの想いは消えないけれど。

「……みつけれたら、いいな」

少しだけ、何度か手をつかもうと伸ばしてひっこめるを繰り返して、それから。
困惑したままの手をそっと握った。

それから。
不安定な状態のまま、バグを引き起こせば悪い方の感情が増大するのは必然か。
送迎用はぶつぶつと何かをつぶやきながら娯楽施設から離れないことを、あなたは監査官あたりに聞いたかもしれない。
少なくとも情報を手にそこへ向かえば、レーシングゲームから離れない男の姿を見つけることが出来るだろう。
(-13) eve_1224 2023/12/16(Sat) 0:20:54

【秘】 読書用 シージュ → 軍事用 リュイ

「人間が色々めんどくさいのと同じように、
 俺らにもめんどくさいとこは付き纏うな〜、なんて。
 ま、あんたのそれは一方的な扱いの悪さみたいなもんだと思うが」
「そーいうのと無縁だから軽く言えてるだけかも」

無知故の考え無しというか、なんというか。
そう言いつつも声音は明るく、あなたへ向ける眼差しは好奇心が強い。
……知らないものごとへの興味がどうにも隠しきれていない。

「……花! 花がいい、なんでも!
 本物は滅多と見ないんだ、紙で作れるならいつでも見れる。
 生き物よりはそっちの方が嬉しい」

途端、嬉しげに上擦った声と共に目の輝きが増した。ぱあ……
(-14) むら 2023/12/16(Sat) 8:39:57

【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル

「…フーグル?」

監察官に教えて貰って。
娯楽施設のゲームコーナーに、その背を見つけた。

聞いた通り、様子はおかしいのだろう。
貴方の背後まで近寄って、肩を叩こうと手を伸ばした。
(-15) pinjicham 2023/12/16(Sat) 11:07:28

【秘】 軍事用 リュイ → 読書用 シージュ

「無縁であるのに越したことはないよ。
こんなの、経験すべきじゃないからねぇ。」

貴方が無垢で無知であることを悪いとは思わない。
残酷な事を知らないでいるのはある意味幸福だから。

「お花ねぇ。平面の簡単なのとかどうかな。
向日葵とか薔薇…あとは桜もあるよ。」

看守用に買って貰って持ち歩いている折り紙を見せて。
好きなお花を選んで、と首を傾けた。

「立体的なのが良かったらそっちでも良いよ。」
(-16) pinjicham 2023/12/16(Sat) 11:10:10

【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ

「……リュイ?」

画面に表示されたGameOverの文字に笑みを浮かべたまま。
肩に僅かな重みを感じて振り返れば、あの日部屋を見に来た軍事用が立っている。

気づかなかった。
それほど集中してシミュレーションに集中していたということだ。
集中力が養えたのならそれはいいことではある。
それが事故を起こした原因だったのだから。

「どうしたの。あ、塔でまた何かあった?
 ごめん行けなくて……僕のやるべき事をおろそかにするべきじゃないと思って……」

……そのはず、だよな?

わずかに感じた違和感はそのままに。
不安そうな目を貴方に向けた。
(-17) eve_1224 2023/12/17(Sun) 0:04:00

【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル

「あったはあったけど。もう片付いたよ。
君の方こそどうしたの?ずっとここにいるって聞いたけど。」

不安そうな目を受け止める軍事用の目は
笑みというよりは、貴方を見定めようとするようで。

「やるべき事って、君はボクと一緒に行くんじゃなかったの?
それとも…なんか嫌な夢でも見た?」

シミュレーション型の、レーシングゲーム。
ゲームがやるべき事、とは貴方は言わないだろう。
であれば、その中身か。ただ、どうして今、と首を傾げた。
(-18) pinjicham 2023/12/17(Sun) 0:35:47

【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ

「や、やっぱり僕は帰らなくちゃ」
「僕の存在意義がなくなって、どうして普通に暮らせるんだ?」

わからない。
困惑が膨れ上がって、正常な判断が下せない。
この状況こそが、事故をこすことになった最大の理由だということに今の送迎用は気づけない。

それは何故か。
……なんて、バグを起こしているからに他ならないだろう。

「わからない。
 なんか……いきなり、すごく怖くなったんだ。
 未知の未来に進むことも、訓練をしないことも……今の役割を無くすことも」

全部怖い。
自分が自分でなくなるみたいで。

急にこんな事を言い出すなんて、貴方には不可解でしかないだろうけれど。
(-19) eve_1224 2023/12/17(Sun) 0:55:34

【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル

「…そっか。いきなり。」

貴方の様子をじっと観察していた。
呼吸数、瞳の動き、声の様子。
一挙手一投足を、見続けて。

「大丈夫だよ、フーグル。
君は怖い夢を見ているだけなんだ。」

肩に置いた手を滑らせて、その背へとまわす。
貴方を優しく抱きしめようとするだろうか。

「落ち着いて、深呼吸して。
ボクは此処に居るよ。今怖い事は、何もない。」

バグを取り除く術は持っていないけれど
少しでも、その錯乱を落ち着かせることが出来れば。
(-20) pinjicham 2023/12/17(Sun) 1:34:04

【秘】 読書用 シージュ → 軍事用 リュイ

「そう、かあ…………んっ、桜がいい。
 一回見ればたぶん大丈夫だ、うん、やれるはず」
「ややこしいのだと、途中で紙破けたりしそうで不安だし」

実際できるのかどうかは、はたして……。
とはいえ自信満々といった表情。

あなたから何かしら折り方を教えて貰えるようなら、それらをじっと無言で聞き続けるだろうし、きっとあなたが見せてくれた通りのものを、不格好な形で作れはすることだろう。たぶん。
その頃にはこの読書用は、終始自慢げな顔であり続けるかもしれない。
(-22) むら 2023/12/17(Sun) 16:32:44

【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ

「怖い……夢?」

夢とは、どんなものなんだろうか。
人ではないグレイも、夢を見るんだろうか。
僕が思い浮かべる怖い物たちが、現実には起こらない幻ならば……どんなに良いか。

いや、僕は。

「そうか……」

抱きしめられてだんだんと呼吸が落ちついてきたら、少しずつ思い出すものがあった。

「僕は……僕には、あるんだ。
が」

なりたいものがあるんだ、と。
回された腕に手を添えて、ぐ……と、押し出すように呟いた。
(-23) eve_1224 2023/12/17(Sun) 19:44:37

【秘】 軍事用 リュイ → 読書用 シージュ

「桜だねぇ。
じゃあこれを、と。」

折り紙を渡して、折り方を教えるのだろう。
コツは、しっかり丁寧に折り目をつけることだ。

「そうそう、良い感じ。」

なんて貴方が折るのを、折り方を実演して見守りながら
軍事用はもう1つ、別の折り紙を拵えていた。

貴方が完成させて、満足げな顔になったところに
ぱちぱちを拍手を贈っただろう。

「いいね、とってもかわいい桜になってると思う。
慣れればそれも、もっともっと綺麗になる筈さ。」

その手にもう1つ、と添えるのは
四つの花弁を持つ小さな花の形に折られた折り紙1つ。
貴方の髪色のような鮮やかなグリーンカラーの花だろう。
(-24) pinjicham 2023/12/17(Sun) 22:30:53

【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル

「…どんな夢?」

貴方を抱きしめたまま。
静かに問いかけた。

思い出した夢が何なのか。
貴方が、少しでも戻ってきてくれたのか。
確かめるように。
(-25) pinjicham 2023/12/17(Sun) 22:33:38

【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ

「……操縦士」

ただの操縦士でなくて。
宇宙船の運転ができるような。

「車も、船も、飛行機も運転できる技術は最初から持ってる。
 何だって運転できるし、やったことあるけど……あれだけは……宇宙船だけはまだ、やったことがない」

宇宙船に乗って、空の彼方。
誰も行ったことがない場所に、行ってみたい。
人では行けないところまで、グレイであるこの身体なら行けるかもしれない。

「飛んでいきたいんだ……どこまでも。
 そして宇宙からここを、見てみたいな」

良くも悪くも増幅される感情は、無理だと思っていた夢すら触発する。
思いを形にしたUSBは、グレイの心に嘘はつけないんだろう。
(-26) eve_1224 2023/12/17(Sun) 22:48:43

【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル

「そっか。
だったらその夢を叶える為にもさ。
此処で燻ってちゃ、駄目だよ。」

ポン、ポン、と背を軽く叩いて。

「行こうよ。一緒に。
悪い夢から覚めて、やりたい事をしに。」

その為なら、自分は貴方を導く燕となろう。
今は居ない大事な子に名付けられたたった一つの名前。
“緑燕(リュイイェン)”
の名に恥じぬよう。
(-27) pinjicham 2023/12/17(Sun) 22:55:34

【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ

「…………」

良いんだろうか。
送迎用である枠を超えて、夢に手を伸ばしても。

大好きな主人のことが心残りになるのも本当で。
このまま会えなくなったとしても、この夢から覚めてしまっても。

僕は後悔しないんだろうか。

「……何も後悔がない生き方なんて、ないのかもしれないね」

耳の奥に燕のさえずりが響いた気がする。
遠いところへ誘う神秘的なその鳥は、今の貴方に似合いだ。
(-28) eve_1224 2023/12/17(Sun) 23:26:12

【秘】 読書用 シージュ → 軍事用 リュイ

「ん〜、あとは慣れあるのみか……ッえ、ぉ、……」

自分にとっては見慣れた色をした花が増えて、
思わずあなたのことをきょとんと驚いた顔で見てしまう。
いいの?と声に出す余裕もなく、そこに咲いた二つの華をただ見下ろした。

「……ぁ、
へへ…………
えっ、と…………
 あ、あり……がと、…………
ふふ……


絞り出すように感謝の言葉をなんとか発して、上がる口角を誤魔化そうと口を閉じる。
それでも漏れる笑い声は嬉しそうで、自分が初めて咲かせたものと、同じ色合いをしたものを見て、喜色と照れが混じり崩れた笑みを浮かべる。

「こ、こんな……空間だけど、いいお土産、だ。
 ……帰ってからも、大事にするよ」

実物が持っていけるかは別として、経験は確かに持ち帰れると信じて。
それは至極嬉しそうに笑い、誤魔化すように適当な本で読書の世界へ耽り始めようとすることだろう。
……あなたが何かしら去る頃まで、呼ばれない限りはそうしていようとするかも。
(-32) むら 2023/12/18(Mon) 15:05:16

【置】 軍事用 リュイ

ぺら、シュッ…紙を折る音が響く。
大小、様々な色の紙で形作られるのは
15羽の燕たちだった。

白、黒赤、黒白、エメラルドグリーン、青
星色、赤、黄緑…使う色は全て、兼ねてから聞いていた
各々が好む色で。

「…よし、と。」

それぞれの部屋に、こっそりと届けに行く。
気付かれなくても良い、気づかれても良い。

これは、軍事用からの細やかな感謝の印であり
この先の仲間たちへ、幸あらんことを願うもの。

また会おうね、なんて。
お別れはきっと、ほんのちょっとのことだろう。

(L10) pinjicham 2023/12/18(Mon) 21:37:19
公開: 2023/12/18(Mon) 21:40:00

【置】 軍事用 リュイ

燕は幸運を運ぶもの。
訪れた先に、幸いを齎すもの。
続く未来で、軍事用は誰かに幸せを与える為に
自由な空に羽ばたいていくのだ。

「トムラビどうしたの。
え、蜂の巣があるけど…違う?
ああ、本当だ燕の巣が…え゛、食べるって本気?」

「ちょっとバンドッグ聞いてよ。
トムラビが燕の巣を食べるんだって。
びっくりだよねぇ。」

その幸せは、とても身近に。
軍事用の心にはもう、暗がりなんて存在していなかった。
(L11) pinjicham 2023/12/18(Mon) 21:40:55
公開: 2023/12/18(Mon) 21:45:00