人狼物語 三日月国


246 幾星霜のメモワール

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視点:


【秘】 遊蕩 ディルク → 栄枯 プリシラ

「聞こえのいい言葉だからこそ仲良くならなかったりもするよね」

誰にでも言ってるんでしょと振られた回数を数えるのは止めた。
しかし原因となる言葉はこうして今も尚、続けている訳だから、
その真意がどこにあるかは不明。案外何も考えていないのかも。

「……ああ、そっか。祭りに手は抜けないよね。
 なんせ麗しき聖女様のお祭りだ」

裏通りならまだしも多くの目につく場では流石に。

質素なスープが欲しくなる日もないとは言えないのだが。
同じ物を2つと頼んで、こちらも席に着く。

「力自慢とは言えないな、男だからそれなりに力はあるけどさ。
 平均的?平均より少し上?測ったことがないから分からないけど」
「分からない話は横に置いて、能力の話からでいいかな」

「僕はさ、蟲の力を借りることが出来るんだ」

言いながら首から下げていたものを貴女に見せる。
男の掌に乗せられたそれはシンプルな、小さな銀色の笛だ。
(-0) sinorit 2024/01/30(Tue) 22:32:36

【秘】 遊蕩 ディルク → 栄枯 プリシラ

「うん、テイマーとは違ってくるね。
 別に笛がなくてもある程度は動いてくれるんだけどさ」

名を付けるならば確かに、その名で呼ぶのが正しいかもしれない。
しかし同じとは言えずとも、
こうも共通点が複数出てくるものかと男は考えた。
だからどうという話ではないのだが。

「僕も、ある程度は自分の力で闘えるようにはしてる。
 扱うものは鞭、殺傷能力には欠けるけど便利なんだ」

確かに、男の腰辺りには鞭がさげられている。
一般的なものと違い多少の魔力が込められているらしい。
故に扱いやすさはそれなりに。

「……それで、同じようなっていうのは」

どういう形でかと、笛を仕舞いながら問いかける。
自分のことを話すのは構わないが、出来ることなら貴女にも。
(-34) sinorit 2024/01/31(Wed) 13:32:04
ディルクは、広場をフラフラと歩いている。
(a4) sinorit 2024/01/31(Wed) 22:51:47

【秘】 遊蕩 ディルク → 栄枯 プリシラ

「ああ、そういう。確かに似たようなものかも。
 僕も蟲達を育てて働いてもらっているしね」

代償あるいは褒美。それらは魔力等を用いている。
ある意味ではモンスターと呼ばれる類のもの達。
笛は、意思の疎通を図るために利用しているだけで。
しかしそれが本当に"意思の疎通"であるかは……。

思案の中、前に置かれたスープを一瞥し、
お行儀悪くとも話を続けようかと再度視線は貴女に向かう。

「あんまり魔女を名乗る子に出会ったことがないんだけど」
「そう在りたい理由とかあるの?」

別に簡単に植物使いと言えば伝わるだろうに。
敢えてその名を名乗る理由は何かと問う。
あくまで雑談感覚ではあるのだが。

「憧れとか、そういうのとは違う感じ?」
(-42) sinorit 2024/01/31(Wed) 23:31:44

【秘】 遊蕩 ディルク → 栄枯 プリシラ

「……へえ。手が届いた、ね」

笑みの意味を考え、言葉の意味を考え、
その合間にスープを掬い口に運ぶ。
喉を流れ落ちるまでは思考するが、答えなど浮かぶはずもない。

憧れたこともなければ、
その存在を多少どこかで耳にしていた程度の男には。

「恵まれているかどうか、僕には分からない」

「でも、同じじゃなくても。
 似ているなら、それだけでも素敵だと言えるなら。
 なりたいものを名乗って、生きたいように生きる」

そういう方が楽しいよね、と独り言のように零した。
同時に、強い子だなと思ったからこそ
歯切れの悪さには不思議そうに眺めていた訳だが。

「気を悪くしないで欲しいんだけど、
 僕は魔女にプリシラちゃんの持つイメージがないからさ。
 わざわざ自分で名乗る理由が分からなかったんだけど」

「思い入れがあるんだね。そういうものがあるの、素敵だ」

決して羨ましがるような声ではなく、
しかし嘘偽りなく、真に感じた言葉を紡ぐ。
純粋に、そんな貴女を綺麗だと感じられた。
(-63) sinorit 2024/02/01(Thu) 21:04:28

【秘】 遊蕩 ディルク → 栄枯 プリシラ

「お世辞じゃないよ、ほんとほんと」

軽い口調ではありながら、確かな言葉ではある。
その気持ちが伝わるかどうかは勿論別の話。

信じても信じなくても大して気にもとめないが。

食べ進めつつ話を聞いて、頷きだけを返す。
朧な一面に触れるには、まだ。


「……あー、そうそう。そういうの。
 魔法使いにはきらきらっていうの?明るいイメージがあるけど」

同じ"魔"でも対極程のイメージを抱いている。
だから貴女が憧れを抱いた魔女のことは少し、気にならなくもない。
男は見られないことに「残念だな」と呟いた。
(-89) sinorit 2024/02/02(Fri) 1:33:18