人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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到着:研修医 サキ

【人】 研修医 サキ

[幼い頃、ドラマで見た憧れのお仕事。
白衣を翻して人々を救っていく姿は、さながら
スーパーヒーローだった。

苦しみから、死の淵から。

僕もヒーローになりたいと思うようになって、
ヒーローになるにはたくさんの努力が必要だと思って、
必死に勉強を頑張った。

ようやく、憧れた白衣のマントを着れたと思ったのに ─── ]
(82) haito 2021/07/02(Fri) 1:48:14

【人】 研修医 サキ




[気づいたら、エナジードリンクの海に溺れていた。]



 
(83) haito 2021/07/02(Fri) 1:48:39

【人】 研修医 サキ

[プルルルル ───

首から下げたPHSから着信音が鳴った。
それは地獄の始まりの合図。
ぱっと仮眠から飛び起き、寝惚けたままの頭で
廊下を駆ける。]


 はい、佐木です。
 今仮眠室です、すぐ行きます。


[廊下では看護師や他の医師が駆け回り、空気は
さながら戦場であった。
それもその筈、人一人の動きにまた一人の命が左右される。
皆が、緊張感を持って働いていた。

その一人になってからまだ少し。
皆についていくのがやっとという頃。
毎日がこんな感じで、緊張の糸が緩む瞬間は僅かしかない。]
(84) haito 2021/07/02(Fri) 1:48:57

【人】 研修医 サキ



 (ああ……
  疲れた、な)


[ぼんやりと、ただそれだけを考える日々。]
(85) haito 2021/07/02(Fri) 1:49:18

【人】 研修医 サキ

[その日も、廊下を駆けまわった後ようやく落ち着いた時だった。
仮眠に入ろうとしたがなかなか寝付けず、
入眠のためにスマホで文字を追っている時。]


 
れでぃーす、あーんど、じぇんとるめーん……



[ぽつりと呟いて、疲れた脳、休養が足りていない脳で
そのサイトに書いてある通りに文字を打ち込んだ。]
(86) haito 2021/07/02(Fri) 1:49:33

【秘】 研修医 サキ → 主催者 村岡 薊


お名前(仮名・ハンドルネーム可):先端
性別:男
連絡先:0X0-XXXX-XXXX
願望:甘やかしてほしい

 
(-12) haito 2021/07/02(Fri) 1:50:06

【人】 研修医 サキ



 ……あ゛ーーーーー
 本当に叶ったらなぁ


[ぽいとスマホを放って、持ち込みのブランケットを深く被る。
そうするとようやく眠気がこちらに寄ってきて、
瞼が重たくなってくる。

やがて、仕事の忙しさに忙殺されていた頃(いつものこと)、
メールボックスに一通のメールが届くのであった。]*
(87) haito 2021/07/02(Fri) 1:50:27

【人】 救急救命医 サキ

[地獄の研修期間もすぐに終わり。

俺の配属された救急救命医は、
重症患者の生命を救うために初期治療から集中治療まで
幅広く、一貫した診療スキルを求められる。
だから覚えることも山積みで、休みの日だってのんびりできない。

業務が終われば勉強に次ぐ勉強、また勉強。

そうして一日を過ごしてみれば、時間もとっくに夜、
なんてことも多いわけで。
あっという間に時は過ぎていくものだ。
昔から集中する時、過集中になりがちで、
アラームをかけないと時間の流れがわからなくなる。
過集中になった後はどっと疲れて、
すぐに寝落ちることもしばしば。

そうすると何が起きるかというと、恋人の放置だ。]
(138) haito 2021/07/02(Fri) 22:19:41

【人】 救急救命医 サキ



 ……既読、付かない

 また振られたかなぁ


[恋人へのメッセージに既読のマークが付かなくなってから
一週間が経過した。
せめて振るなら言葉にして言ってほしいものの、
自分も一日二日放置することもたまにあるので、
それは我儘かもしれない。]
(139) haito 2021/07/02(Fri) 22:20:08

【人】 救急救命医 サキ



 せっかく見つけたのに。


[恋人探しというものに苦労してきたから、
今回の恋人もやっとの思いだった。

というものの、はっきり言って、俺はゲイだ。

周囲にはカミングアウトは当然のことながらしていない。
いくらジェンダーについて認知が広まってきたとはいえ、
カミングアウトを気軽にできるほど世は甘くない。

今回の恋人とはそういう人たちが集まるマッチングアプリで
知り合って、交友を重ねながらやがて恋人になった。
交友中、何度も仕事の話はしていたから理解を得られていたと
思っていたのだが、どうやら理解は浅かったらしい。]
(140) haito 2021/07/02(Fri) 22:20:21

【人】 救急救命医 サキ



 はーーー……
 どこかに俺を理解してくれる人、いないかな


[本当に理解してくれる人が欲しい。
男で、仕事の忙しさも理解してくれて、
受け入れてくれるだけの包容力もあって、そして ─── ]
(141) haito 2021/07/02(Fri) 22:20:38

【人】 救急救命医 サキ



 甘やかされたーい


[ぼふんと枕に突っ伏して、脚をばたばた。
そんな理想を呟いた。]*
(142) haito 2021/07/02(Fri) 22:20:54

【人】 救急救命医 サキ



 511号室……
 5階?


[画面に表示されたメールに書いてある文章を読み上げる。
俺の望みを叶えられるかもしれない相手とマッチングした、
だなんて都合のいい話が、メールフォルダに転がっていたのを
見つけたのは、夜勤明けの疲れた頭だった。

まさかと思い一日ほど熟成させ、
いやまさかともう一度眠気が覚めた脳で見てみると
しっかりと明記されていた。


お楽しみあれ───

楽しめる内容が、そこに完成しているのか。]
(242) haito 2021/07/04(Sun) 0:10:56

【人】 救急救命医 サキ

[忙しい最中、有給を貰いここに来た。
前日夜勤だったからか寝すぎてしまい、
チェックインの時間に少し遅れてしまったことは
遅刻をあまりしない俺としては痛恨のミス。

お相手を待たせるわけにはいかない、と
早歩きでホテルまで来て、
そこの非日常感に度肝を抜かれたりして。
普段なら足を踏み入れることすらないような空間に、
ほんの少しの居づらさも感じた。

……今日会う相手は、少し待たせたことも、
この非日常感も、ほんの少しの居づらさも。
全てを許容してくれる人だろうか。
そうだといいと、期待に背を押されて
エレベーターへと乗り込んだ。]
(243) haito 2021/07/04(Sun) 0:11:12

【人】 救急救命医 サキ

[廊下に敷かれたラグは靴音を吸収して、
革靴の底で叩いても音は鳴らなかった。

期待は緊張感に変わり、とくんとくんと鼓動を早くする。
扉の前に着くと、緊張は最高潮に達する。
511号室、間違いなく、この部屋。

ゆっくりと手を伸ばして、
入ります、の意を込めて扉に3回ノック。
音は中に聞こえただろうか。
1回目のノックは緊張で手が震えて小さな音になってしまった。
ホテルマンから受け取った鍵を差し込み、扉を開ける。
静かに中に入り、部屋の内装を見た。]


 ……豪華ぁ


[思わず呟いた言葉は広い空間に案外響いて、
相手に変に思われたかもしれない。
でも、この内装を見たら誰だってそう思うだろう。
部屋に鎮座するキングダブルのベッドも
大きく存在感を放っていて、ここで何をするか、だなんて
容易く想像がつく。]
(244) haito 2021/07/04(Sun) 0:11:28

【人】 救急救命医 サキ

[あ、相手の希望に男希望って書くの、忘れてた。
なんて今さらなことを思いながら部屋のソファーに
荷物を置こうとして、そこにいた人影にようやく気付いた。]


 わ、
 す、すみません……


[その人の膝上に置こうとしていた荷物を慌てて退けて、
ひとつ謝った。
次に、遅れたことに対してまたひとつ謝ってから、
その人をようやくちゃんと見る。

控え目な柄が入ったシャツにチノパンと、
一応落ち着いた雰囲気の服を選んできた俺と違って、
ラフな人だな、と思ったのが第一印象。

次に顔を見て、あ、若い。それに男の人だ。
そうして安堵したのが次の感想。

さらによく見て ─── ]
(245) haito 2021/07/04(Sun) 0:11:41

【人】 救急救命医 サキ



 ……あれ?
 もしかして……瀬名原くん?


[見覚えのある顔に、そう尋ねた。
同じ大学を出て、同じ病院に就職して、
そこからはほとんど会っていなかった彼。
会ったとしても、こちらが忙しすぎて会話なんて
二言三言で終わってしまっていた。

一応の同期。
そんな関係の彼と、こんなところで会うとは
思ってもみなくて、ぽかんと口を開ける。]
(246) haito 2021/07/04(Sun) 0:11:58

【人】 救急救命医 サキ



 ぐ、偶然だね……


[はは、とひと笑い。
何かを誤魔化すように、そう言ってみせた。]*
(247) haito 2021/07/04(Sun) 0:12:14
救急救命医 サキは、メモを貼った。
(a10) haito 2021/07/04(Sun) 0:15:31

【人】 救急救命医 サキ

[佐木くんだ、と同じように本名で返されれば、
やはり間違いではないことがわかった。
思わぬところで知り合いとの遭遇。
街中だったり、店の中だったりならまだしも、
ここであることが問題なのだ。]


 ……せ、
 瀬名原くんも、
 このマッチングに応募していたの?


[はは、と笑いを張り付けたまま、そう尋ねる。
返答が返ってくる間に考えを頭に巡らせる。
どうしよう、職場にバレるかな。
ゲイばれまでしたら最悪だ。
彼には申し訳ないが、帰るのもありか?
いや、ここにいるということは ─── ]
(325) haito 2021/07/05(Mon) 1:58:49

【人】 救急救命医 サキ



 瀬名原くんが、
 ……俺を甘やかしてくれるの?


[そういうことなのだろうと、結論が出た。]
(326) haito 2021/07/05(Mon) 1:59:06

【人】 救急救命医 サキ

[そう考えると、次第に笑いがこみ上げてくる。
こんな近くに俺の願いを叶えてくれる人がいたなんて。
それも、男で。

瀬名原くんはタイプとかそういうのではなかったけれど、
近くにいたというだけでも嬉しい。

ぽんぽんと叩かれたソファーに素直に座り、
荷物を床に置いて瀬名原くんを見る。
彼がいつも浮かべている笑みに、自然とこちらも笑みになって。]


 ……今日はよろしくお願いします?


[なんて言ったりして。]*
(327) haito 2021/07/05(Mon) 1:59:17

【人】 救急救命医 サキ

[このマッチングサイトに対して
真剣な思いだったかどうかと聞かれたら、
わりと真剣な方だった。
メールを送った時には恋人との関係は冷めきっていて、
受け取った時には別れていたから、
人肌が恋しかったのもある。
ともかく、飢えていたのだ。]


 そっか、
 してくれるんだ


[ぽつりと、嬉しそうに呟く。
隣に腰掛けると触れ合う脚から体温が伝わってきて、
飢えていたからこそ、もっとと求めてしまう。
でも、相手がどういう気でここに来たかを
もっと計ってからではないと、と
無駄な自制心が働いて、無意識にストップをかけてしまう。]
(346) haito 2021/07/05(Mon) 15:21:03

【人】 救急救命医 サキ



 面白そうだったから、か。
 じゃあ、好奇心?


[瀬名原くんはいつもにこにことしていて、
そのせいか感情が読み取りづらい印象があった。
横を向いて瀬名原くんと目を合わせ、
その表情を窺おうとする。
どれほど深くまで踏み込んでいいのか、
どこまでしていいのか。]


 たしかに、
 こんなの気になっちゃうもんね。


[自分の願望を叶えてくれるマッチングサイト。
願望がどのようなものであれ、唆られるものがある。
願望が無くてもそうだし、あれば尚更。
それがどれほど強いものなのか、どれほどの熱量をかけたものなのか。
その目をじ、っと見て、計る。]
(347) haito 2021/07/05(Mon) 15:21:34

【人】 救急救命医 サキ

[見つめていると手が伸びてきて、
俺の適度にセットしている髪に触れてきた。
梳くように撫でるその手は温かくて、
まさに俺が求めていたものだった。
子どもにやるように撫でられても、
それでよかった。それがよかった。
思わず目を細めて、頬が緩む。
先程までの、何かを計ろうとしていた自分が
馬鹿馬鹿しくなってきて、
撫でられるだけでこうなる自分、ちょろいな、なんて
心の中で笑った。]


 うん……
 本当に、なんでも言っていいの?


[瀬名原くんの膝に手を置いて、
細めたままの目で問いかける。
その言葉が甘い毒のように身体に染みて、
とろんと脳が溶けた。]
(348) haito 2021/07/05(Mon) 15:22:23

【人】 救急救命医 サキ

[ちょろいのだ、飢えていたのだ。
そう言い訳しながら、瀬名原くんに凭れかかった。]


 じゃあ、
 抱きしめてほしいな


[近くなった瀬名原くんの、その肩口に額を当てて、
すぅ、と呼吸をした。
もうすぐ夏だというのに汗臭くはなくて、いい匂いがした。]*
(349) haito 2021/07/05(Mon) 15:22:47

【人】 救急救命医 サキ



 麻酔科……
 たしかにのんびりしているもんね


[走り回っている救急救命科と違って、
麻酔科の人たちはいつも廊下を歩いているイメージ。
だからかもしれない、こんなに余裕があるのは。
その余裕に甘えようと撫でてくる手にすり寄っていると、
小さな笑い声が聞こえた。]


 ……やっぱり、
 俺がこういうのだって知って、
 笑う?


[緩んでいた表情を少しだけ、
眉根を下げて八の字にした。
笑わないで、なんて我儘を言えるほど幼くなくて、
笑っていることを受け入れられるほど、
彼との距離は近くはなかった。]
(366) haito 2021/07/05(Mon) 20:32:07

【人】 救急救命医 サキ

[だから抱きしめてほしい、というお願いも
恐る恐るになってしまったかもしれない。
肩口に額を当てたのはその表情を見られたくなかったから。
または、彼の表情を見たくなかったから。
でも、返ってきた返事にぱっと顔を上げて、
表情に嬉しさをまた滲ませた。

ぽんぽんと叩いたその足を見て、
乗ればいいのかと考えてその上に跨る。
見つめ合う形になれば、
ちょっと目つきの悪い彼の瞳をじっと見てから抱きしめる。

躊躇いは、少しだけあった。

相手は職場の人間だし、
それにまだお仲間かどうかもわからない。

それでも、飢えの方が勝ったのだ。]
(367) haito 2021/07/05(Mon) 20:32:27

【人】 救急救命医 サキ

[ぎゅう〜、なんて軽い調子の彼に
重たい気持ちを吸い取ってもらうように、
抱きしめて体温を求める。

冷房がきいているからか、俺の体温が低かったからか、
彼がやけに温かく感じた。
頬をすり、と擦って、彼と触れ合う。]


 ……瀬名原くんは、さ


[名前を呼んで、少しだけ身体を離す。
次の言葉まで間が空いてしまう。
その間は俺の、気持ちの重さ。]
(368) haito 2021/07/05(Mon) 20:32:41

【人】 救急救命医 サキ



 俺がゲイだって言ったら、どう思う?


[さっきまで見つめていたその目を、見つめられずに。]*
(369) haito 2021/07/05(Mon) 20:32:53