煉獄などと名は大層だが、実際は名ばかりだ。
居るのは地上と同じ、いや、地上よりも愚にもつかん連中ばかり。

やれ己の罪を償いたいだ、いや己に罪などない、だの……。

退屈まぎれにそんな連中を相手にしていたが、ほとほと飽きていたところだ。

天使様に、この鎖の入れ墨……
愉しませてくれるんだろうな？

なんだか小うるさいのが飛んでるな……

香を焚けば落ちるか？



……やたらとうるさい黄色いのもいるな……あれは、ジンかなにかか……？

>>@7
俺は地上と同じように食事し、眠っているな。
（で、いいんだな、と此処ではないどこかの時空で話す）

衣食住は労働で？
ハッ、そのような卑賤なものは不要だ。
自ずと俺の周囲に人は寄り、必要なものを置いていく。
地上からずっと変わらん。

……労働に生きがいを見いだす？　卑賤の身でしかありえんことだな。

天使は寝たか。俺も寝るとしよう。

>>@12
フン、身分などつまらぬ柵しがらみと思ったが、煉獄に堕ちてさえ人の貴賎からは逃れられん。

いつも人から敬われ、羨ましがられ、疎ましがられ……
勝手なものだ。

>>@10
魔法の絨毯か。
真なら国王の宝であってもおかしくないが、貴様からはそのような雰囲気を感じんな……異国の商人かなにか……それとも魔術師かなにかか？

いや、ここは煉獄だったか。
さっそく妙なことが起こり始めている……これも天使や神の計らいなのか？

>>@16

フッ、退屈しのぎに教えてやろう。
なにやら近日、密かに組み込まれた機能らしいな。

<kana どかーんどかーん>黄色</kana>

こんな具合だ。

こうすると、こうなる。

黄色どかーんどかーん

いや、寝ていると思ったからな……

本当にこれで寝るぞ。
また会おう。

飛ぶ蟲も飛ばない蟲も、ただの蟲だな・・・

いや、戯言だ。気にするな。

>>34

フン……さすがに天使様は、俺に貢物を差し出すようなそぶりじゃあないな。
なんのつもりかは知らんが、いただこう。

…………本当に普通の林檎だな。
天使が売り子なぞ、そこまで俗物なものなのか？
寝物語や書物に聞く天使とはいささか違うな。フム。

………………。

……確かに、この鎖の紋様から、他の者の様子がうかがえる……
天使の奇跡というよりはキナ臭い呪まじないという風情だが……。

どんな連中と一蓮托生になっているというのか、品定めは必要か。
……いや、品定めをしているのは天使と神か。
見られているのは俺も同じ……。

少しは、煉獄らしくなってきた、と言ったところかな。

シャフリヤール／人間／男／30代半ば


・生前は一国の大臣だった。
・人を惹きつける才を持ちながらそれを持て余すうちに、大国の大臣という身分とともに多くの政敵をつくることになった。
・最期は、ハレムの女に扮した暗殺者に殺されて死亡。
・厭世的な性格、投げやりな態度。生前の地上も、煉獄の日々も、すべてを皮肉げに見ている。
・言ったことを現実にする不思議な言霊の力を持っているが、あまり自覚していない。（上記の才のうちと思っている）


【魅声（サウト・マシュール）】
・あまりに魅力的な声で対象を支配する。
・上の言霊の力は微力ながらシャフリヤール自身の意識に関係なく常にその力を発揮するが、このキラートリックは特定の相手のみに、意識的に発動する協力な術。
（だがそれでも自身は術師である自覚はない）


暇つぶしに愚か者たちの話を聴いてやったりもしてきたが、元よりどうでもいいことだ。
何を企むか知らん天使に、鎖を通じて見える三人の男……。
俺に群がる愚か者とは違うものを見せてくれるのか……
少しは俺を退屈から解放してくれるのか……
まあ期待はしないが、遊んでやってもいい。

これはなんとも奇妙な晩餐といった趣きか。

[酒を持て、と召使に言いつつ]

肴に貴様らが何者か、見聞きしようか。

[
用意された酒をちびり、ちびりと

扇に煽られ、揺らぐ香の煙と微睡む視界の中で
]

>>@50 黄色
地上ほどの豪奢さはないが、煉獄でも召使のいる暮らしだ。
今の俺は身分もなにも必要としていないのだが、生まれ持っての質が人を俺に仕えさせるのだろう。

かつてのように窮屈な人の法はここにはない。
今は仕えたいという者には好きにさせているだけだ。

誰も、俺の望みを真に叶えるものはいない。
それらがいれば卑しく食うや着るやということに煩わされない、というだけのことだ。

それは生きているといえるのか。
いや、煉獄にいては生きてはいないのか、フン。
人の魂として、存在する必要があるのか、ということだな。

>>31 アルバリ

……刀、か？

なるほど、見慣れぬものを持っている。
それに、どこの地方の訛りだ？　聴き慣れないな……。

まさかその地方には、そのような素材の製錬法があるというのか？　いや、まさかな……魔的なものを感じるぞ……フム。

もう少し話すのを待つか。

>>72 ナディル

……ジンか！　人ですらないとはな……。
天使どもめ、魔人まで並べて俺を同じように見定め、一律に裁こうなどど……

……まあいい。趣向としては平板でなくて悪くはない。

流石にそこらの愚か者よりは高く広い目でものを見ていそうな語りをしているな。
力はあろうに、何か憂いを感じるが、それが貴様の罪とやらによるものなのかな……フフフッ……。

>>98 ファルーサ

若いな。戦士か……が、軍のものではないな。粗野に過ぎる。
罪はおろか悩みすらなさそうなこの男がなぜ俺と同じに繋がれるのだ？

>>97
政は労働などとは呼べんよ。
あんなものは……そうだな、人の世の怪物を飼いならし、手玉に取り、それでいて人を支配した気になる幻想。
そしてその幻想すら飼い、人を支配されている気にさせるものだ。

世にはその手管に長けることで自らを誇り、尊き者と嘯く連中も多かったが、あんなもので人の貴賎は決まらん。

……貴様にはつまらん話だろうな。フッ。

>>108 >>110
ほう、魔人・精霊の類から薦められる酒か。一興。


恵みは望んで得られることのないものを施されてはじめて恵みと言うのだ。
……俺の生に恵みなぞはなかったさ。

俺の前にあるのは、俺の望まぬものを積み上げた山ばかり。
家も、財も、人も。すべては押し付けられるようにな。


……フン、語るにはまだ足りぬわ。
酒も、興もな。

もうしばし、天使どもを待とうではないか。

>>@44 >>@62 スーズー

蟲がよく語るわ……と思ったが、煉獄の蟲はただの蟲じゃなかったか。

言霊が現実に、な。
自己紹介を自ら否とするのも妙だが、そんな額面どおりの魔術のような代物じゃない。

あれは……周囲の連中が勝手に己らに呪いをかけているようなものだ。
シャフリヤールのありがたい言葉、シャフリヤールの言うことだから間違いない……
周囲が勝手に便宜を図り、人の耳と口に乗って広がった言葉に実を与えていく……するとそれで益を得た者が俺に貢ぎ、神輿に担ぎ、さらに俺を高く押し上げていく……

魔法の言葉などではないさ。そんなものがあれば俺は俺を退屈から救えているはずだ。フン。

>>@64

ほう、なんだ、よくある賽子のようだが、どんな遊戯だ……？
Six Dice……

よし、やってみるぞ。

[…は六つの賽子を握りしめる……]

…とまあかけ事遊びに興じる夜を演出しつつ、今日は眠る。
すまんな。
また明日からを愉しもうぞ。

クックククク………朝から可笑しいものを見せてもらったよ。
これぞ皮肉に満ちた世の粋というものだ。
愉快愉快。ハハッ。

[態度こそ楽しんでいるが、その瞳には笑みは浮かばず]