人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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【人】 中等部A サルガス

 きょろ、きょろと机越しに周りを見ている。椅子の高さが調節されていないのか、座ってもなお他の生徒よりも低い頭が、ころりと首を傾げてまばたきした。
 銀のフォークで野菜をいじくりながら、飲み込みきれなかったようにぽろりと声変わり前のアルトがこぼれる。

「……ヘイズ、ちょうしが悪いのかな。
 ぼく、ようす見に行きたい」

 ぴょんと、まだ二口三口も食事に手を付けていないうちに、小さい体が椅子をとびおりた。
(1) redhaguki 2021/05/25(Tue) 20:09:10
中等部A サルガス(匿名)は、メモを貼った。
redhaguki 2021/05/25(Tue) 20:20:41

【人】 中等部A サルガス

「おなかがすいて、起きれないのかも。
 いっしょじゃないのは、さみしいよ」

 シェルタンの声に目をふっとあげる。
 言外には自分が見に行きたいとの気持ちがありありとあった。
 小さい足に対してやや大きめの靴を鳴らしながら、机の横を通り過ぎる。
 途中で、年上の彼の伏せた目に捉えられたように、椅子の横にぴたりとついた。

「メレフ、メレフ。もしかして。
 ヘイズのこと、なにかきいてるの?」
(7) redhaguki 2021/05/25(Tue) 20:26:55

【人】 中等部A サルガス

「さいあくの事態ってなんだろう。
 びょうき、よくなかったのかな。それとも――うわさのはなし?」

 何気なく、大きな恐れもないように不意に口に出たのは、
 表立って言われている呼びつけの話ではなく、もっと子供の軽口のほう。
 自分のようには大騒ぎせず、慌てて対処している周りを見て、
 しゅんと落ち着いたようになって、自分の席へと戻っていく。

「ヘイズ、いいこだよ。だから変なことないとおもうけど……。
 ……うん、ぼくもすこし食べなくちゃ。

 あ! おべんとうもってってあげよう。パンならいつでも食べれるよね」

 子供らしい思考はころころと回って変わって、食事一口のうちに言葉を変えた。
 袖の中にぽいぽいと、バターの塗られていないパンをつめこむ。
(24) redhaguki 2021/05/25(Tue) 20:48:04

【人】 中等部A サルガス

「レヴァティ、まるいやさい、食べられないの?
 シトゥラもぜんぜん、食べないよね、糖蜜のパンはおいしいのに。

 ……でも、ここはそうだものね。いろんなちょうしの人が居て……。
 なにかちょうしが悪くなったら、医務室にきてね。ぼく、おてつだいできるから」

 年上達の食事の様子を見た。くるくるした目は心配を浮かべる。
 けれども、ここが元気いっぱいの子供たちでないことは理解しているようだった。
 控えめに声をかけてみては、また袖にパンを詰めて食事の場を離れた。
 きっと、いなくなったヘイズのところへいったのだろう。
 見つかるかは、さておいて。
(36) redhaguki 2021/05/25(Tue) 21:10:13
サルガスは、袖いっぱいのパンといっしょに食堂を離れた。
(a18) redhaguki 2021/05/25(Tue) 21:10:56

【独】 中等部A サルガス

「ヘイズ、ヘイズ。
 パンもってきたよ、食べられないかもしれないけれど、
 ミルクにつけて、ちょっとかじるなら、いつでも食べられるよ」

 扉を叩く。あるいは、少女のいそうな場所を探してみる。
 それでも声はなく、返事はなく、姿はなく、見かけたものもなく。
 不思議そうに見ていた表情は、だんだんと不安に飾られていく。

「……ほんとうにどこかに行っちゃったのかな。
 連れて行かれちゃったなら、明日は戻ってくるのかな。

 ……ちょうしが悪くなったから、よくないことになっちゃったのかな?」
(-20) redhaguki 2021/05/25(Tue) 21:29:30
サルガスは、足音と呼び声だけをあちこちに響かせている。
(a22) redhaguki 2021/05/25(Tue) 21:34:04

【独】 中等部A サルガス

「……いないや。
 きっと、はいっちゃいけないところにいるんだ。
 おとなのところか、そうじゃなきゃ。……森……」

 かさかさになったパンが袖から落ちそうになる。
 ぎゅっと袖ごと抱え込むと、また歩き出す。
 足取りはずいぶんとつつましいものになってしまっているけれど。
(-28) redhaguki 2021/05/25(Tue) 21:52:24

【人】 中等部A サルガス

>>1:62
「メレフ、メレフ」

 元気いっぱいに駆け回っていた足取りは、すっかり落ち着いてしまっていた。
 まだ、袖の中は乾きかけのパンが詰まっているのだろう。
 落ちないように袖口を抱え込んだまま、まるく膨らんでしまっている。

「いなかったよ。ヘイズ、いなかった。
 こどもが入れない部屋とか、棟に、いるのかな。
 ちょうどいないだけかもしれない、うん、きっとそうだよね」
(66) redhaguki 2021/05/25(Tue) 22:13:59

【人】 中等部A サルガス

>>1:67
「ミルクにつければ、だいじょうぶだよ。
 よわって薬ののめないひとにも、とかしてふくませて食べさせるの。
 ……でも、うん。あとで、戻してくるね」

 ふわふわで焼きたてのパン窯の匂いとは違うけれども、まだ少年は小麦の匂いを漂わせている。
 けれどもそれほど聞き分けが悪いわけではないらしかった。
 きっと今はどうともできない。

 空回りした気を紛らわすように横に立つ。
 背の高いひとが聞き取りづらそうにするのを知ってるから、少し背伸びをして。

「ひるまの星をみているの?」
(73) redhaguki 2021/05/25(Tue) 22:30:06

【人】 中等部A サルガス

>>1:81 メレフ
「うん。いつでも、いろいろ食べられるところで、よかった。
 ここじゃなければ、きっとざくろ一つ、わけてあげられないもの。

 ……ああ、ごめんね。置いてくるよ。メレフ、たべるの、とくいじゃないもんね」

 不自由なく暮らせる場所であるのは、どうしても確かなのだ。
 それから、日頃の彼の様子を思い出したように、すいと横から退いた。
 スピカと違って、楽しんで食べているようには見えないと、そう感じていたらしい。

「ここ、おちつくね。シェルタン、うまいもの。いつも聴いてるの?
 いいねいろを聞くと、鎮静するかんじゃさんもいるんだよ」
(82) redhaguki 2021/05/25(Tue) 23:05:22
サルガスは、メレフの視線を追うようにシェルタンの奏でる音に耳をかたむけた。 >>1:a36
(a39) redhaguki 2021/05/25(Tue) 23:06:06

【人】 中等部A サルガス

>>1:86
 くるくる、と彼の言葉に返事をしたのは平たいおなかのほうだった。
 胃がしおれるような感覚に気づいたように、ぱっとはにかんで見せる。

「食べてるとちゅうで飛び出しちゃったみたい。
 あとでおやつ取りにいこうかな。ぼく、白いヌガーがでるの、しってるんだ」

 そんなふうに言いながら、そばの植え込みからつまんだネリネflowerの花びらをぱくりと口にした。
 色鮮やかな花を小鳥が啄むようにちょっとずつ食みながら、
 膝を浮かせてちょんとかがんだ。遠慮のない子供の目がじっと覗き込む。

「みんな思うように食べたり、踊ったり、字がかけないの、わかってるんだ。
 だからぼくと同じようにって考えちゃ、いけないの。わかってるんだ。
 でも、ついつい、むずかしくなるんだ。シェルタンやスピカくらい大人になったら違うかな」
(89) redhaguki 2021/05/25(Tue) 23:39:32

【人】 中等部A サルガス

>>1:83
「シェルタン、シェルタン」

 小さい手をせいいっぱいに振る。もこもこパンが動いて慌てておさえた。
 かがんでいるからそんな所作は見えないかもしれないけれど。

「ねえ、なんの曲を弾いてるの。すっごくうまいよね。
 あ。どうしよう。邪魔しちゃだめだったのかも……」
(90) redhaguki 2021/05/25(Tue) 23:42:28
中等部A サルガスは、メモを貼った。
(a48) redhaguki 2021/05/25(Tue) 23:51:15

【人】 中等部A サルガス

>>1:91 シェルタン
愛の喜び
……」

 なんだかまだまだ手の届かないところのような題名を聞くと、ほわあと嘆息した。
 形のないものを想像して、薄い色の目をちょっと朱が囲んでいる。

「うたのない曲って、なんだかよみとるのが難しいんだ。
 なんていうんだろう、どういうものを表現した曲なの?」

 こっちに来たのを見て、一旦立ち上がってまたしゃがんだ。せわしい身振り手振りだ。
 人がたくさんいるほうがうれしいのは、まだ特別なんてわからない子供だからだろうか。
(96) redhaguki 2021/05/26(Wed) 0:04:48
サルガスは、小麦の匂いがするし、花も食べている。
(a55) redhaguki 2021/05/26(Wed) 0:09:27

【人】 中等部A サルガス

>>1:97 >>1:100 メレフ
「ううん、これはおいしいから食べてるだけ。
 野草とりてつだってたときとかに、つまみぐいしてたんだ、むかしから。
 蜜がちかいから、ほんのちょっとだけ甘かったりするんだけど……たべないの?」

 まるで誰もが同じことをするかのように言った。変なことではないらしい。
 薄ピンクの細い花びらがもさもさと唇の間に埋まっていく。

「メレフ、メレフはそう思ってるんだね。でも、ぼくのこと見てくれてて、うれしかった。
 やさしいから、ちょっとだけ距離をおいてるの、なんとなくわかるよ」

 距離をおいている理由はわかっていない。きちんとは。
 だから、少し時間も経ってきていい頃合いで、離れるのも大きくは引き止めなかった、けど。

「わ」

 少し足元が不安定になったのをみて、ほとんど抱きつくみたいに揺らいだほうから体を支えた。
(103) redhaguki 2021/05/26(Wed) 0:28:25

【人】 中等部A サルガス

>>1:98 シェルタン
「えっ……じゃあ、こればっかりにらめっこしたわけじゃなくても、弾けるんだ。
 ううんと、向き合ってないってわけじゃなくて……すぐ、わかってあげられるんだね」

 まるで楽譜を人かなにかのように言う。眼差しには尊敬が混じった。
 ついさっき耳にしたばかりの曲を頭の中からがんばって引き出して、
 語られる内容と照合して、自分なりに解釈しようとしているらしい。

「むずかしいや。まだ、自分のパート、ちょっとおぼえられるだけだもの。
 愛も……むずかしいかも。しらないものは、しってみたいかな。
 しあわせで、いいものだから、みんな愛をとりかこむんだよね」

 問われてしまうとそれはそれでむつかしそうに眉を寄せた。
 素敵なものだということ、人の間にあるものだということ。
 それはわかっても、どんな手段で示されるのかはちっともわかりはしないのだ。
(104) redhaguki 2021/05/26(Wed) 0:33:39
サルガスは、すこしの抵抗もなしに転げた。
(a67) redhaguki 2021/05/26(Wed) 1:04:56

【人】 中等部A サルガス

>>1:106 メレフ
「あ」

 支えようとしたときと同じように、ほんの少しだけ声を上げて転げた。
 シェルタンの腕で受け止められて、もしくはそう強い力じゃなかったから。
 怪我をした様子はないけれど、ころんと乾いたパンが草地の上に二つ三つ転がった。

「……メレフ、メレフ。だいじょうぶ?
 ごめんね。またやっちゃった。ぼく、わかったつもりだったのに……」

 何より先に自分を責めて、相手を心配して、謝った。
 誰かのことを自分と同じもののように考えてはいけないと、戒めてすぐだったのだ。
 よわよわしい表情をしているけれど、それでも相手から目は逸らされない。
(109) redhaguki 2021/05/26(Wed) 1:08:45

【人】 中等部A サルガス

>>1:110 シェルタン
 ぎゅうと彼の袖を細い指が、ほんの一瞬だけ握った。
 悔やんで落ち込んで、くじけそうな心の支えにするみたいにちょっとだけ縋って。
 頭を撫でる指で心が柔くなったように、かすかに鼻をすするような音がした。

「ありがとう、シェルタン。ぼく、すぐ立てるよ。
 うん、でも、愛のおはなし、また後で……あとから、きかせてね」

 ぐっと膝の上でまだまるみのある拳を握って、跳ね起きるように立ち上がる。
(113) redhaguki 2021/05/26(Wed) 1:27:53

【人】 あなたの サルガス

>>1:111 メレフ
「……わかった。そしたら、ぼく謝るの、よくないよね。しんどくなっちゃうね。
 うんと、ぼく、ゆるすよ。おしえてくれたの、うれしいから、気にしてない」

 跳ねるように立ち上がった袖の上に、ハンカチごと拾ったパンを両腕の上に抱えた。
 きっと負うばかりの振る舞いがよけいに相手を傷つけるのだと、わかっているのだ。

「ぼく、パン置いてくるね。もっとちっちゃい子達が、たべちゃうかもしれないから。
 ……きぶんのよくなる、お花のシロップもってるんだ。くすりなの、それも。
 だからどうにも良くならなかったら、ぼくのへやにまた来てね」

 気遣わしげに悩ましげに見下ろして、また貸そうとした手をやっぱり引っ込めた。
 代わりに、ぷちりとまた植え込みの花を勝手に摘み取り、ハンカチのあった場所に置いた。

「洗って返すから」

 壊れ物のように大事そうに荷物を抱えて、靴ばかりが大きい細い足がくるりと踵を返す。
(114) redhaguki 2021/05/26(Wed) 1:35:18
サルガスは、ぱたぱたと中庭を離れた。
(a68) redhaguki 2021/05/26(Wed) 1:35:48

【独】 中等部A サルガス

「ぼく、なんにもわかってないんだ」

 廊下をすこしだけ駆け足気味に過ぎ行きながら、足音に紛れるように独り言をこぼす。
 気丈に、立場をわきまえたように言っては見たけれど、それで自責が払えたわけではなかった。
 自分を突き飛ばした彼がどれだけ傷ついたかは、小さいこどもでも想像に難くなかった。

「メレフの気をらくにするために、なにができるかな……」

 砂を払っても乾いて落ちた麺麭は食べる気にはなれないし、
 洗ったところで元の麺麭には戻らない。手遅れで、手抜かりがあって、間違えたのだ。
 けれどもそれを元に戻す方法を考えなくちゃならない。
(-53) redhaguki 2021/05/26(Wed) 1:49:33
サルガスは、パンを捨てました。
(a70) redhaguki 2021/05/26(Wed) 2:00:11

サルガスは、白いヌガーが売り切れていることに絶望しました。
(a72) redhaguki 2021/05/26(Wed) 2:05:02

サルガスは、ブラキウムの食器を下げてあげ忘れていたことに気が付きました。
(a74) redhaguki 2021/05/26(Wed) 2:10:07

サルガスは、ハンカチを洗濯しています。
(a77) redhaguki 2021/05/26(Wed) 2:15:33

中等部A サルガスは、メモを貼った。
(a78) redhaguki 2021/05/26(Wed) 2:18:32

中等部A サルガスは、メモを貼った。
(a95) redhaguki 2021/05/26(Wed) 7:28:10

【人】 中等部A サルガス

寝食のための棟の裏手、勉学の声からすこし遠く。

泥だらけにはなってないけど、少しだけ緑の匂いになった手を洗って。
シーツよりもまっしろに、傷まないように手洗いしたハンカチをぱんとシワ伸ばしする。
子供の背丈よりもちょっと高い物干しに、足場を使って背伸びして。
いちばんおひさまの匂いのするところに、洗いたてのにおいのハンカチを吊るしてみた。

「ものすごく、いいやつで、もっとせんさいに扱わなきゃ、だったらどうしよう……」

足場の上で考える。ちょっとだけ心配だった。
何せ、ギムナジウムの子供たちは、いいところの子も多いのだ。
(135) redhaguki 2021/05/26(Wed) 7:38:47
サルガスは、知らない生徒に声をかけられました。
(a100) redhaguki 2021/05/26(Wed) 9:17:23

サルガスは、大量の洗濯物を洗っています。
(a101) redhaguki 2021/05/26(Wed) 9:24:47

【独】 中等部A サルガス

『ねえ、君がサルガスだよね。ちょっと俺たち急いでるんだ。
 朝もお手伝いさん達に洗濯物持ってって貰えなくてさ。
 もしよかったら、やってほしいんだけど』

「うん、いいよ。やっておくね。
 裏手の洗濯場に、まとめて干しておくからね」

『ありがと! いやぁ楽で……いやいや助かったよ。
 じゃあ俺たち急いでるから! 夕方まだ干されてたら、取り込んどいてね!』

「わかった。あとでまた、見てみるね」
(-79) redhaguki 2021/05/26(Wed) 10:24:50

【人】 中等部A サルガス

>>a103 シェルタン
「シェルタン、どうしたの?」

 手助けを持ちかけられたサルガスは、なんだか誇らしげというか、嬉しそうだった。
 自分の授業の準備もそこそこに、いっぱいに預けられた洗濯物をせっせと洗って、
 細い髪も白いケープも、水遊びしたみたいにほんのり濡れていた。曇り空で色が沈んでいる。

「お手伝いしてるの。シェルタンも、何か困ってることある?」
(137) redhaguki 2021/05/26(Wed) 10:29:44
サルガスは、洗濯が終わったら今度は医務室に届け物をしにいくらしい。
(a109) redhaguki 2021/05/26(Wed) 10:33:15

【独】 中等部A サルガス

『サルガス、悪いんだがこの書類を医務室に届けてくれ。
 先生達は午後の用意があるんだ。今日中に頼むぞ』

「わ。っと。
 はい、わかりました。すぐやります!」

『濡らすんじゃないぞ。それじゃあな』
(-80) redhaguki 2021/05/26(Wed) 10:35:38

【人】 中等部A サルガス

>>1:138 シェルタン
「わかった。シェルタンもお手伝い、すきだもんね、
 ぼくもすき。
 だれかの役に立てるのって、すごくうれしいことだから」

 洗濯物の内容自体は大したものではない。シーツにハンカチ、ナイトキャップ。
 朝の出し忘れみたいな内容だが、問題は量だ。複数人のものが混じっている。
 水を吸った重たいシーツを懸命に頭より高くに上げて、張られた紐に括っている。

「うれしいこと……。
 シェルタンにとって、お手伝いって、お世話とかって、愛?」
(140) redhaguki 2021/05/26(Wed) 11:41:22

【置】 中等部A サルガス

「よいしょ、と」

 両手をぱたぱた羽ばたくように振って、少しの水気をおとしきる。
 ケープで指先から腕までを拭うようにしながら脱ぎ去ると、きゅっと細い腰に巻きつけた。
 何をするのかと思えば、ベンチに無造作に置かれた書類束を抱え上げる。結構な量だ。

「きょうじゅうにって、言われてたの。
 授業おわりくらいにまた、せんたくもののようす見るから」

 ひらひら広がる洗濯物に背を向けて、廊下をぱたぱたと渡っていく。
 視界の半分まで荷物で埋まった小さな影は、つかまえようとすれば簡単だろう。
(L4) redhaguki 2021/05/26(Wed) 12:38:45
公開: 2021/05/26(Wed) 13:30:00
サルガスは、洗濯したり、医務室で用事をしたりしてるらしい。
(a120) redhaguki 2021/05/26(Wed) 13:30:59

【独】 中等部A サルガス

『あの子がサルガス? ほんとう、侍従みたいに走り回ってるのね』
『困ったことがあったらなんでも言い付けるといいよ。あいつ、少しも文句言わないんだ』
『じゃあ俺、厨房からおやつをくすねさせてこようかな』
『あたしも洗濯物をやってもらおうかなあ』
『それより、あの先生の宿題をやってもらおうよ。バレやしないよ』
(-93) redhaguki 2021/05/26(Wed) 14:48:48
サルガスは、医務室で居眠りしています。
(a126) redhaguki 2021/05/26(Wed) 16:03:49

サルガスは、背中に「給仕さん」と書かれた紙を貼られました。
(a127) redhaguki 2021/05/26(Wed) 17:30:27

【置】 中等部A サルガス

 夕方。
 やっぱりまだ干されたままのシーツを抱きかかえるみたいに取り込んで、小さな手で畳んでカゴに詰めた。
 頼み事をした生徒がどのクラスの誰なのか、名前を聞いていなかったから。
 ひとまず宿舎の前で尋ねてみたら、ちょうど彼らはお話し中だった。
 いっぱいの洗濯物を届けて、感謝の言葉を浴びて、ご満悦で干し場に戻る。

 今度は取り込んだハンカチをしわのつかないように運んで、自分の部屋へ持ってった。
 糸目が傷んでしまわないように丁重にアイロンをかけて、きっちり折り目をつけて畳んで。
 それから、ふと思い出したようにおまじないをかけて、小さな事であみかごに入れて。
 とっておきの薬(
はちみつ
)を添えると、両手に抱えて飛び出した。
(L9) redhaguki 2021/05/26(Wed) 18:25:15
公開: 2021/05/26(Wed) 18:25:00

【人】 中等部A サルガス

>>1:168 シェルタン 昼間の干し場
「そっか、シェルタンもそうなんだね。よかった、怒られなくて。
 ぼく、家だとなにかしようとしたら叱られたから。
 できることがあって、それがだれかを幸せにできたら、いいなっておもうんだ」

 果たしてきちんと相互の浮かべるものが同じになっているのか、それは互いにはわからない。
 けれど、そこに同意の意が含まれてるとみると、なんだかむず痒いような幸せを覚えて。

「じゃあ、ぼくとシェルタンは、おなじ愛をもってるんだね」

 親愛の情がまだ柔らかい頬を持ち上げた。日向ぼっこする猫みたいに笑う。
 鼻から上しか見えないくせして、満ち足りたような顔でくるくるとステップを踏んで、手を振る代わりに一回転。
 また食事の席では会えるからと、疑いもせずに走っていった。
(172) redhaguki 2021/05/26(Wed) 18:44:02

【秘】 空を仰ぐ メレフ → 中等部A サルガス

/* ご機嫌よう、突撃!隣の朝ごはんと申しますわ!
せっかくお誘いいただきましたから、日を跨ぎましたらサルガスくんのお部屋の方に伺わせていただこうかと思っているのですけれど、よろしいかしら?
(-109) otomizu 2021/05/26(Wed) 18:56:26

【秘】 中等部A サルガス → 空を仰ぐ メレフ

*/
ごきげんよう、ボンカレーもよろしくってよ!
お茶を用意して待っておりますわね。Kiss
時間が時間なのでハンカチは部屋の扉に吊るしておく感じでロールしておきますわ。
(-110) redhaguki 2021/05/26(Wed) 19:21:42

【置】 中等部A サルガス

 メレフの部屋の前まで来てみて、ノックの手をちょっとだけ下げて。
 気にしてないよ、なんでもないよと言うけれど。今日の今日は勇気がいる。
 だから、大人の両手くらいのほんの小さな編みかごは、扉の取手にかけられて。

 とっておきのはちみつは柑橘の蜜を集めたもの。
 ハンカチにほんのり添えたのは、気持ちを落ち着かせるベチバーの香り。

「……よけいなことかも。よけいなことじゃ、なければいいな……」

 ほんの少し踏み込んだ行動にちょっとだけ怖気づきながら。
 用事を済ませた足取りは、逃げるように中庭に向かった。
(L12) redhaguki 2021/05/26(Wed) 19:35:08
公開: 2021/05/26(Wed) 19:35:00