人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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視点:


【人】 金魚鉢 サルガス

 朝方。食事を作りに来た職員らによって、少年の死体は発見された。
 場はにわかに騒然とし、即座に撤去が行われた。
 朝食の席がいつもどおりひらかれたか、どうなったかは、少年にはわからない。
 その姿を見たものが大人だけであったか、目撃したこどもがいたかも、少年にはわからない。
 それが布石となったか、事件となったかさえ、少年にはわからない。彼はもう、いないのだから。

 けれども見たものが言うには、その胸は大きくはだけられていたという。
 シャツの前を開けたその奥には、包帯の痕だけが残った白い肌が有り。
 鎖骨から胸骨にかけては、厚く透明なガラスが肌の代わりに肉を守っていた。
 その中は一部のあばらが切断され、内臓を避けられ、特殊な液体が筋肉層の代わりに埋め込まれ。

 色を失った心臓が、ガラスの向こうにゆらゆらと浮いていたという。
 それはまるで、ちいさな水槽のなかを泳ぐ、
あかい金魚
のように。
(0) redhaguki 2021/06/01(Tue) 20:00:35
金魚鉢 サルガスは、メモを貼った。
(a0) redhaguki 2021/06/01(Tue) 20:00:51