人狼物語 三日月国


145 【R18G】星仰ぎのギムナジウム2【身内】

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【秘】 苛々 フィウクス → ライアー イシュカ


「同室者が居ると放鳥しづらいだろ……
 面倒だからやめた。鼠なら殆どケージの中だけで済む」

鳥は寿命が長いから、とは言わなかった。
下手をすれば自分の方が先に死ぬかもしれない。
その上家族も居ない身で、そうおいそれと飼えはしなかった。


「そう大きいケージでもないが…何処に持ち出せって言うんだ。
 共有スペースに持って来いとでも言うつもりか?
 
俺は絶対に嫌だが……


籠ごと連れ出せなくはないが、場所が問題だ。
この問題児の病にとって人気の多い場所は毒でしかなく、
つまり共有スペースに滞在する事は拷問じみている。

それゆえぶつくさと文句は言うものの、まあそれはそれ。
これは適当に人気の少ない所を指定すれば済む話。

「……殺すと角が立つからな」

だから勝手に死ぬのを待つんだろうな。


吐き捨てるような独り言。
その後に、何処かへと踵を返した。
(-175) unforg00 2022/05/06(Fri) 5:00:02

【独】 神経質 フィウクス

/*
そういやもう一回天然誑監視したらどうなるんだろう
また誑かされんのかな。多分何も起きないと思うけど……
もうロール的はパス連打になりそうだし
おもしろそうだから一回だけデバッグしていい?(カス)
(-174) unforg00 2022/05/06(Fri) 5:08:20

【秘】 抑圧 フィウクス → 半分の仮面 リアン


「……どうせ人生なんて不公平なギャンブルの連続だ」

以前に誰かに言った事を繰り返す。

結局の所、自分達は配られたカードの内
最もマシ、に見えるものを選ぶ事しかできない。
こうして追い詰められ決断や選択を強いられる事だって、
決して良い事ではないのだろうけれど。

全てはきっと、タイミングや廻り合せの差でしかない。

「ただでさえ俺達は莫大な負債こんな病を背負わされてるんだ。
 後ろ盾だって無いに等しい。
 あまり手段を選んでもいられないだろうな…」

ここ数日の自らの行いを思い返す。
自然と声のトーンは低いものになってしまう。
選ぶ側になる事は、都合の良い事でもあったけれど。
(-176) unforg00 2022/05/06(Fri) 6:19:39

【秘】 苛々 フィウクス → 半分の仮面 リアン


「………なんだ…?
 既に腹が立って来たな…どうしてだと思う?」


多分これは実に理不尽な怒りなのだけど。
それが何によるものかは定かじゃないな。

「…はあ……俺は疲れた。もう行く。
 暇で仕方ないなら勝手に誓約書でも書いておけ」

そんな情動を溜息に乗せてどうにか流した後。
一方的に言うだけ言って踵を返した。
そのため、まあ当然面白い事は起きなかったわけで。

この場での一連の対話の中だけでも。
ままならない感情を抑え付ける事に随分と神経を擦り減らしたのは
事実と言えば、事実でもあった。
(-177) unforg00 2022/05/06(Fri) 6:21:03

【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット

『不幸に思えてます 私には』


違う、本当は不幸がわからない。
だけど、ほんの小さな幸福だけを知っている。

「君が」「幸せでないように、見えてる」

――それは俺だけのせいじゃないと思う。
深呼吸をしろ。繕えない、先生でなければいけないのに。


『よかった、だとか 嬉しい、だとか
 欲しい、だとか 未来に願うことを
 君から聞けないことが苦しい』
(-178) toumi_ 2022/05/06(Fri) 7:53:12

【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット

『普通を与えることが幸せだ』
と教わった」

『普通を経験できないのは幸せじゃない』
、と」

『他人とその普通が違うのなら、
 その人にとっての普通をさせてあげたい』
って思う」

『君の幸せな姿が見たい』


『君が笑っている姿が見たい』


『表情が変わらないとわかりませんよ』


『言葉にしないと伝わりません』


『だから教えて下さい』




――『クロツキがして欲しい事を教えてください』


それは、過去にクロツキという人間が告げられた言葉。
頭から離れない、大切な言葉。

どうして、声も顔も同じように出来ないのだろう。
言葉を真似をしただけで、その人のようになれないのか。
男は信じたくなかった、彼のようになれないことを。
(-179) toumi_ 2022/05/06(Fri) 8:12:51

【秘】 月鏡 アオツキ → 雷鳴 バット

「ちがう、うまくやれる。
 聞かなくたって、できる、どうやって?」


『君を幸せに出来ないままで、私は先生になれないですよ』


誰かの言葉を引用して、うわごとのように呟いて。
その胸に納まりながら、ふいに体の力を全て抜きもたれかかる。
しがみついている手が弱くなって、まるで人形になったよう。

先生になれる時間が、切れてしまった。


「苦しい、君を幸せにする方法がわからなくて」

「本当に幸せ、だったときがあった。あおは僕を幸せに出来た」

「あおなら君を助けられた。
 ここにいるのが、ぼくだから私は、君を喜ばせられないのか、と、苦しい。
 私が、僕が? いるから、ごめんなさい。
 先生じゃない、あおじゃない僕は、嫌だ。
 誰も助けられないから、嫌だ。
 早く戻るから、――あおがしてくれたこと、全部、ちゃんとやるから」


そこで震えていたのは小さく聞き取りずらい声を出す、何かを模倣するだけの子。
言われたとおりにだけしか動けない愚かな生徒だった。

ここに居て良いのは僕じゃない。
居るべきだった、彼にならなくちゃ。
生徒を笑顔に出来るのは彼しかいないのだから。
彼が救いたい生徒を傷つけるなど、あってはならないのだ。
(-180) toumi_ 2022/05/06(Fri) 8:28:39

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

ゆっくりと文字を綴る細やかな音に
ぎゅっと涙を堪える様に瞑った目を、開き。

「…………、」

「どうにも、ならないこと…………」

綴られた文字を、小さく復唱する。
あなたの心が、石になってきてるなんて
そんなの、やっぱり気のせいだ。
だってあなたは、こんなに、やさしいから。

堪えた筈の涙は、結局瞳から零れ落ちていく。

(-181) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 8:34:40
月鏡 アオツキ(匿名)は、メモを貼った。
toumi_ 2022/05/06(Fri) 8:36:01

【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス

「ぅ、」

「ゔえええ…………」


あなたの肩に顔をもたれて、
同じぐらい小さいあなたの身体に、
しがみつくようにしながら泣きじゃくる。

服の下に感じる硬い感触。
つらいのはわたしだけじゃない、
わたしだけじゃないんだから、
しっかりしないと、いけないのに。

そんな風に思ったとて、
あなたの優しさを突っぱねる事なんて出来る訳もない。
優しい手つきも、包み込むようなあなたの香りも、
ゆるしてくれる言葉も。今、本当に沁み込んでいくように心地好いから。

そうして、そのまま、あなたにしがみついて泣いている。
(-182) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 8:45:12

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「え、……エルナトくん、」

では、それは何処ぞの廊下だろう。
声を掛けられれば驚いたような反応を一度。

「う、うん……わたしは、大丈夫だった、よ」

緊張の面持ちであなたを見上げて頷き言って。

「……なにも、なくて……逆にちょっと、こわいかも……」
(-183) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 8:52:49

【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス

「……ラピスさんは、
 皆が、……そうやって『良い方向』に進めると。
 心の底から信じられると……思いますか?

 僕は、……僕はそう思えなくて、不安だから……
 不安が溢れて止まらない、病気が……治らないんだ。
 良いことなんて……悪いことの前には……無力で」

ふつふつと煮え立つ、充溢したソレは、
茶の香りと微かなチョークの音で、
押さえつけるまでもなく霧消していく。

良いことは考えられないけど、
自分でも信じられないくらいに心中は穏やかで。

「でも万が一、みんな治療を……
 受けさせられてるのだとしたら。
 
 それは、……悪いことを考えてしまう僕、とかには。
 残酷で、……優しいこと、なのかもしれないな」

暗中に背中を押している、ということなのでしょう?と、
終ぞ隠し味の正体、出どころには気づかなかったが、
最後に上げた顔の口元は僅かに微笑んでいる。

「……そう、だね。休もうかな。
 やろうと思ってたことは、あるけど……
 ちょっと眠った、あとでも……遅くはないだろう、し」
(-184) backador 2022/05/06(Fri) 10:38:20
リアンは、夜食に
蝉の唐揚げ
foodを作ろうと試みた。
(a23) otomizu 2022/05/06(Fri) 10:39:50

リアンは、何かしらの揚げ物を作った。体に悪いかも。
(a24) otomizu 2022/05/06(Fri) 10:40:48

【神】 司書 エルナト

>>G6 フィウクス

「夢がないなぁ。疲れちゃいそう。」

なんて文句を言いつつも、別にそれを気にすることもなく。
自分と他人はどうしようもなく違う存在だから、
理解も共有も出来なくて当たり前だと考えている。
大人が常に人と距離を保つのと同じような感覚。
とは少し違う。

「せっかく気兼ねなく怒れる機会なのに。」
「残念。発散させてあげたかったなぁ。」

と、くすくす笑いながら。
そんな答えが返ってくるだろうと、案の定予想していた。
言われて素直に怒れる人なら、そんなに苦しんでないだろうし。
そんなに苛つかないでよ、泣いちゃうよ、なんて窘めつつ。

「……あはは!」

その後の君の物言いには、少しきょとんとしてから。
声をあげて笑って。

「心配してくれてるの?優しいね。」
「でも、君との無駄話の時間、好きだからなぁ。」

随分未来を案じてくれているような言葉にくすくす、笑みを漏らして。
それから、うーんと考えて。

「どこにも居場所が無かったら、世界中を旅したりするよ。」
「本の中でしか見たことがない世界を、見に行くんだ。」
「きっと楽しい。」

なんてやっぱり楽観的な言葉を宣うのだった。
(G7) arenda 2022/05/06(Fri) 11:02:51

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「やぁ。」

名前を呼ばれればひらり、手をあげて。
てく、てく、ゆったりとした足取りで近づく。
目の前まで立てば、身長差分視線が下がる。

「うん、何もないなら良かった。」
「約束は守れたようで何よりだね。」

君を守れてよかったよ、と少し安堵の息。
嘘つきにはならずに済んだようだ。
その後の言葉には、うーん、と思案して。

「…まぁ、子供達もたくさんいるからね。」
「単に違う子を標的にしてるだけじゃないかな。」
「きっと大丈夫、そんなに不安そうな顔しないで?」

騒ぎがあったんだもの、連れてこれなかったことで、
君が怒られたりなんてしないさ、と。
叶うなら頬に掌で触れて、安心できそうな言葉を告げて。
実際にどうかなんて知らない、耳障りがいいだけの言葉。
(-185) arenda 2022/05/06(Fri) 11:13:11

【秘】 花信風 トット → 高等部 ラピス

「ん」
「んう うん うん……」

息を整えて、整えて。
無理はしなくて大丈夫という言葉がありがたくて。
──頭から手を離す。ぶらりと降ろした腕の包帯は、朝食の後にまた新しくなっていた。

「……いっしょにのんでくれるの?」
「おれ ラピスといっしょにおちゃのみたい……」

歩み寄って、あなたの袖を引く。
(-186) susuya 2022/05/06(Fri) 11:42:09

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「……そう、だといい……けど」

不安げに言いながらも、
けれども触れられたら、少し頬を赤らめて
昨日の出来事にどういう感情を持てばいいのか
自分でもまだ分からなくて、どきまぎと視線を逸らす。


「……あの、」

「エルナトくん、の、昨日の……って」

「その………」


ああして、執拗に舐めて来たのは
そういう病気なのだろうか。
そういうのが、好きに思ってしまう病気なのだろうか、と
問おうとして、病気と呼ぶのもヘンな感じがして、
中途半端に言って言い淀んだ。
(-187) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 12:39:14

【秘】 月鏡 アオツキ → 半分の仮面 リアン

「王って、格好良いですね。私はその響きも肩書きも好きです」

「刺激しないように会話しても変わりませんし、
 いっそのことショック療法も良さそうですね〜。
 これは半分冗談です。私医療に関してはからっきしなので。
 恋人ならいたことはあるんですけどねー」

気むずかしい相手との会話、年齢も違えば抱えるものもちがう。
実習生も前途多難だった。階段から突き飛ばされるかと思ったほどに。
これは冗談ではない、口には出さないが。

「おやおや〜。考えは私と似ていましたか。
 やれることはすぐではありませんし、
 確実性にかけるものばかり。
 それでもたった一縷の望みにかけるのもひとつの人生です。
 先生に知られたら怒られますから、しー。ですよ〜」

表情豊かな言葉のなかで目を細める。

「……少しここに居たがる生徒が多いですね。
 私はどんな病だとしても、外の世界に希望がないとは言いたくないのですが。

 お話を終える前に、君が自覚している病気を聞いてみても良いですか?」
(-188) toumi_ 2022/05/06(Fri) 12:44:53

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「きっと大丈夫さ。」

蜂蜜みたいな言葉を吐いて。
赤らんだ頬を、親指で軽く撫でる。
動物に触れた時、その温もりが心地よいと思うのと同じように、
君の体温は心地が良かった。

言い淀む言葉、でも、聞きたいことは分かる。
まぁ、気にするなと言われる方が難しいだろう。
ひとつ、思案して。


「食事なんだ。」

ぽつり、零した。
それはどうしようもなく単純な事実であった。

(-189) arenda 2022/05/06(Fri) 12:54:17

【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ

「人のご飯が食べられなくてね。僕が食べられるのは。」
「汗とか、涙とか。」
「……唾液とか、それ以外とか。」

頬を撫でていた親指を、君の唇に触れさせる。
くい、と指を曲げて。
その隙間に侵入しようとして。

「人の体液だけが食べられる。」
「美味しいと思うし、実際に栄養にもなる。」
「………そういう、病気。」

だからそう、昨日のあれは。
まさに"食事"に他ならなかった。

「…気持ち悪いでしょう。僕も、あんまり食べちゃいけないと思うんだけど。」
「……最近はずっとお腹も減ってるし、それに……」
「…食べる事にも、抵抗が無くなってきちゃって。」

成長期の体は栄養を欲しがるし。
慣れた行為はその異常性を麻痺させるし。
君の体を舐って、唾液の交換をする事も。
何の抵抗もなく、あったのは多幸感と満腹感だけ。

「……嫌だった?ごめんね。」

眉を下げて謝る。
誰かを傷つけたいわけじゃない。
でも、本能には抗えない。

指を隙間に入れる事が出来たなら。
君のぬるりとした舌を、指の腹で丹念に撫でる。
(-190) arenda 2022/05/06(Fri) 13:01:55
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。
arenda 2022/05/06(Fri) 13:04:18

【独】 神経質 フィウクス

/*
ひー 返す返すも何らかがやばい人しかおらんねオレの周り
ほぼ全員精神性か境遇か病状どれか一つはやばいよ
(-191) unforg00 2022/05/06(Fri) 13:09:32

【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ

視線が下る。
握り合った手を、滲んだ視界に映す。
あなたがあなたの意思によって考えを変えたのなら。
立派な跡継ぎになるために、まずは病を治し、それから学ぶことに集中するのだと、そう決めたのなら。
それは、仕方のないことだと思う。
けれど。
少■はかぶりを振った。
結局のところ。
あなたを案じるふりをして、期限付きの蜜月の終わりを先延ばしにしたいだけかもしれない。
それでも。

(-192) beni 2022/05/06(Fri) 13:18:02

【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ

「――ううん」

あなたを見つめて、少■は微笑む。
腫れた瞼で。涙に濡れた頬で。乾いた唇で。潰れた声で。

「だいすきだよ、バラニ」

少■シャルルは、あなたを愛している。

(-193) beni 2022/05/06(Fri) 13:18:37

【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 中等部 バラニ

「でも、昨日までのバラニの方がかっこよかった」
「今のバラニに、大切な話はできない」

あなたが先生たちと話をしてこうなったのなら。
先生と『話』をしよう。『お願い』しよう。

あなたの手を引き寄せて、甲に口付けをひとつ。
それは覚悟の宣誓。
(-194) beni 2022/05/06(Fri) 13:19:18
半分の仮面 リアン(匿名)は、メモを貼った。
otomizu 2022/05/06(Fri) 13:25:17

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト

「……しょくじ、」

小さく言葉を反芻して、あなたを見上げる。
食事なら、しなくちゃお腹が空くだろう。

「………」

嫌だとか、気持ち悪い、とか。
思わなかったかと言えば、たぶん嘘になる。
でもそれを言われたら、傷付くものだ、と。
言われて来て知っているから、言えなかった。

驚いたし、怖かったし、けれど、
あなたの言葉が優しくて心地よかったのも、
あなたが“大人”から助けてくれたのも事実で、
だから、だから。
マイナスの言葉を肯定する事が、上手く出来ない。


なんて考えているうちに、あなたの指が口内に。
刺激された舌が唾液を分泌させて、
唾液と指とに、言葉が塞がれて。


これもきっと、“食事”のための行為なんだろう。
意図してなのか、食事を求めての無意識でなのかは、分からないけれど


(-195) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 13:28:58

【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト


「………ん、」


唾液の溜まった口で、喉だけで声を出して
小さく開けた口で少しだけ顔を上に傾ける。

“食べて”いいよと、言うように。
(-196) Rurux_is_me 2022/05/06(Fri) 13:29:30

【秘】 ライアー イシュカ → 雷鳴 バット

「…… あるように……いや、……ああ。
 "治療"されて、元気なままのやつなんかいるのか?
 って言うか、お前もいなかったらしいじゃん。
 そんな高待遇で済んだのかね」

やや遠巻きに恐れが滲んで聞こえた声に、
一度だけ振り返ってまた見つめていた兎に視線を戻す。

皮肉めいてるが高待遇を信じている声ではない。
そう言う話も稀に聞いたことがある。
自分がその手のに当たらなかった為全くもって腹立たしいが。

「……お前さあ。……んん、……何て言うかな……
 ……病気が変化した感じ、具体的に何かあるか?」
(-197) poru 2022/05/06(Fri) 13:31:54

【神】 苛々 フィウクス

>>G7 エルナト

「疲れてるんだよ。誰かのせいで」

誰のせいとも言わないけど。
夢を見るのも億劫なくらい。


控えめな笑みも宥める声も気に障る。
気に障るから、敢えて噛み付くような事を言う。
あなたの保つ距離には届かないと知っているから。
それは幾ら憤れど大人には決して届かない事とよく似ていて、

やっぱり何かが、少し違う。

「俺は好きじゃない」

好きじゃないし、嫌いだ


好きじゃない、だけなら嫌いじゃない、なんて。
なんとも都合の良い受け取り方をされる前にそう付け足した。
嫌いだ。唯一素直に口に出す事のできるこの感情を、
それさえ曲解されてはかなわない。


「心配なんかする義理もない。
 馬鹿な事をしてる奴が居れば苦言の一つも出るだろ。
 ……お前の能天気さは…羨ましいくらいだよ」

「その言葉通り、お前が二度とここに戻って来ない事くらいは
 俺から願っておいてやってもいいかもな」
(G8) unforg00 2022/05/06(Fri) 13:37:10

【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ

泣きじゃくる身体をぎゅっと抱きしめて、
あやすように背中を叩いた。
心の中に溜まったものが全部吐き出されるように。
涙の沁み込んでいく服が、悪い感情も全部奪い取ってくれたら良い。

──しっかりしなくていいよ。


甘えたいときに、弱音を吐きたいときに、我慢なんかしなくていい。
小さな身体でも、誰かを支えるくらいの力はあるのだと伝えたかった。
私は大丈夫だから、あなたがつらいときに頼ってほしい。

落ち着くまでは、ずっとそうして待っている。
(-198) dome 2022/05/06(Fri) 13:56:28

【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン

『絶対などは無いのだろうと思っています』

善意というものは時に悪手となる。
だから、これはきっとただの傲慢なんだ。
不安を押し退けて、治療を押しつける。
許されない時が来るんだろう。

『バレンタインくんが、良いことが悪いことに勝てると信じられる時が、来てくれると嬉しいです』
『不安を見ないようにするのではなく、
 不安を正面から見据えられる時が来てほしい』

それは全部、願望なんだけれど。
僅かに持ち上がる口角を見て、反対に此方は眉を下げた。
こうして罪悪感を覚えることすら、白々しい行いをしている。
背中を押すよりは、突き落とすと形容されるべきなのだろうか。

『片付けは私がやっておきます』
『もう寝てしまっても、大丈夫ですよ』

おやすみなさい。

心の中でそう呟いて、その意識が眠りという名の海に沈むのを少女はただ見つめている。
(-199) dome 2022/05/06(Fri) 13:57:27

【秘】 高等部 ラピス → 花信風 トット

真新しい包帯が目に止まった。
袖を引くあなたを安心させるように微笑んで、そのまま手を引いて歩き出す。

生徒を"連れて行く"ときには、
ある程度行動に自由が与えられる。
とことこ、小さな足音が向かった先は
誰もいない調理実習用の教室。
鍵で施錠を解いて、その中へ。 

「………」

広い教室の中、調理台の一角にトットを座らせると
鍋にミルクを注いで火にかける。
沸くのを待つ間に、花弁を紙製のティーバックに詰めた。
紅茶でミルクティーを作るのと同じ手順。

(-200) dome 2022/05/06(Fri) 14:05:24
バレンタインは、今日は授業を欠席した。
(a25) backador 2022/05/06(Fri) 14:06:04

【秘】 高等部 ラピス → 花信風 トット

「………」

後はカップに注ぐだけというところで少し考える。
ポケットから小瓶を取り出して、
あなたに見えるように持ち上げた。

入っているのは真っ白な粉末。
一見しただけだと塩や砂糖にしか見えないそれは、
何度も"仕事"で助けられている睡眠薬。

──使う?

麻酔と同じだ。
眠っている間に運ばれてしまう方が楽なら、そうする。
自分で向かうのなら、やめておく。
その確認を取るために、掠れた息だけであなたに尋ねた。

入れてしまえば、飲み終わる頃には睡魔が意識を奪っていくだろう。
(-201) dome 2022/05/06(Fri) 14:06:37