人狼物語 三日月国


94 【身内】青き果実の毒房【R18G】

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視点:


【独】 0251 鏡沼 創



―――鏡沼創は愛がわからない。
正確には他者へ向ける愛がわからない。
一定のラインを越える好意は束縛だ。
押し付けられ見返りを求められる愛情というものは泥濘のようだ。

鏡沼創は、ほどほどに長生きするのだろうなという確信がある。
鏡沼創は、死ぬ時はひとりであるのだろうという確信がある。
ずっと誰かの傍で生きてゆき、最期は誰にも知られずに死ぬのだろうと思う。

それが自身の普通なのだと、思っている。
誰になんと言われようと、『鏡沼創』はそれを当然と思って、ふらりと日々を生きていく。

それでも。
どこかの探偵の冤罪が晴れたというニュースを見て。
誰かの死刑が執行されたというニュースを見て。
身体の奥に一瞬燻る熱を思い出して。
ふと、ここを思い出す事もあるのだろう。
(-162) sym 2021/10/04(Mon) 20:56:12
鏡沼 創は、昨日も今日も『鏡沼創』だ。きっと、これからも。
(a60) sym 2021/10/04(Mon) 20:56:59

【人】 0043 榊 潤

目が覚めた、看守に頼んでキッチンを借りていた。

誰に食わすわけでもないのに、適当なパンを作っていた。

誰もいない食堂を見た。
誰もいない談話室を見た。

ひどく違和感を感じて、首を傾げて。
これは叔父に作ってあげたときの癖だろうか、と思い出す。
家事をすべてやっていたときの癖。

片付けも、食事も、外で買い物もさせてもらえなかったから。
家にあるもので何かを作らなければならなかったときの知恵。
(30) toumi_ 2021/10/04(Mon) 20:57:15

【独】 0043 榊 潤

『潤は優れている』
異能を自覚していないのに。

『潤は賢い』
お前のためにしか動いていないのに。

『『潤は』』
会いたい二人はもういないのに。


また彼らの声がリフレインして、
(-163) toumi_ 2021/10/04(Mon) 20:58:33

【秘】 3839 南波 靖史 → 0043 榊 潤

 
「いいよ」

“靖史”やすしじゃなくて、ちゃんと“靖史”やすふみって呼んでね。ふみちゃんでもいいよ。それ、俺個人が付けて貰った名前だから」

「名字とか、戸籍に登録されてる“靖史”やすしだと、俺が愛した人の方になっちゃうんだよ。だから、言われなくても怒るよ。
『あれだけ言ったじゃん!』ってさ」


 “再演”と言う事は、つまりは一度幕引きだ。“終演”が訪れる。

「俺本当は物凄く執念深いから。
 
“ただしい人”のまま生きるの、認めるつもりないから」


「それを腹立たしいものだと、最初に教えられた潤ちゃんの事、置いていくつもりもないから。嫌って言われても助けにいくから」
(-164) poru 2021/10/04(Mon) 20:58:34

【秘】 3839 南波 靖史 → 0043 榊 潤

 
「だから、今度会った時は、」


「半端に俺に
       
希望を与えた責任を負って貰うので」

「半端に私に

 

「証明に付き合って貰うよ。俺達に見つけられるべき──
 
“ただしい”と違う、新たな“答え”希望がこの世界にあると」




   「またね」
   
『さよなら』
(-165) poru 2021/10/04(Mon) 20:59:18

【人】 0043 榊 潤

「……」


足音がした、振り返った。
いつの間にか同室にされたやつだろうか。
この間適当に犯したやつだろうか。
やかましく笑いながら騒いでるやつだろうか。
笑って。真面目で。個性が強い。あいつ等だろうか。


「……食べるか?」

なんて、声をかけた。
なんだか、無性に美味いオムライスが食べたくなってきた。
(31) toumi_ 2021/10/04(Mon) 20:59:20
迷彩 リョウは、これからも生き続ける。
(a61) wazakideath 2021/10/04(Mon) 20:59:21

南波 靖史は、『南波靖史(やすし)』は、今度こそ終幕を見届けた。
(a62) poru 2021/10/04(Mon) 20:59:50

【妖】 9949 普川 尚久

 

「暗いところに行きたいな」
 

 最初から、ずっとそれがあったのさ。

 愛してくれる人がいて、食事や寝床に困らないくらいの 
 高望みしない普通の幸せって、自分の幸福に思えなかった 

 多分これがもっといっぱいいっぱい……  
 ──誰も彼もからあいされて、贅沢がいっぱいできて 
 そんなふうになっても幸せにはなれないのが、漠然と感じられて 
 それでも、きっとそれは決まっていることだって確信があって 


だから、幸せって言えない方に向かってみた 

 結果としては、幸せとまでは言わないけど 
 それまでの人生よりは満足感があると思えた 
 ひどく扱われて、なんだか生きている心地がした 

 自分が可哀想な立場になったり、不幸に見舞われる方向に
 行こうとするのを止められないのは、知っているけど形にしていない 

 
($0) Vellky 2021/10/04(Mon) 20:59:50

【妖】 9949 普川 尚久

 

 こんないびつな存在は、自分のほかになくていい。
だからなくそうとするんですよ。 
 可哀想な君らに、ほしいものをあげるよ。
ぼくだったらほしいから。 
 たすけたげるよ、他に引く手がないのなら。
ぼくはたすけてをずっと言えない。 
 自分で立ってられるだなんて、ただの意地だろうから。
ひとりはさみしいだろ? 
 だから、手を取る誰かが現れるまでは、勝手に手を引いていたげる。
だれかができたら、ほどいていいよ。 

 たすけてが聞こえたら、そう思ったら、

ぼくもいつかいえるかな。 
 僕は好きに振る舞いますよ。
さみしいな だれかたすけて  
($1) Vellky 2021/10/04(Mon) 20:59:52
9949 普川 尚久は、メモを貼った。
(a63) Vellky 2021/10/04(Mon) 20:59:55

【赤】 8435 黒塚 彰人


 指輪の話……大概重たい、それを聞き。
 
いや、知らないが……?
という顔をした。手慰みの行為で、何か意味を込めたつもりもなかった。
 そしてそれが己の指へ嵌められ、節のあたりに引っかかるのをぼうっと見ている。

「……心中する気はないからな」

 そんなことを言いながら指を曲げ、関節のあたりに光る銀色を暫し眺めて。
 不意に、そこへ口づけを落とす。
 やっぱりそこに深い意味も、思慮も無かった。とりあえず、今のところは。
(*18) 榛 2021/10/04(Mon) 21:00:00