━回想:夜の(意味深)女子会━

[皆の話を聞いている内に眠くなってきたなぁところころしながら相槌を打ったりしていれば、触れてきた手にきょとんとする。>>79


……守りたくなる女の子っていうのはこう言うのかぁと妙に納得しつつ、恐らく察して気遣ってくれたのだろうなと思えば、わたしはにへ〜ってぽやぽや笑いながら『ありがとう』を込めて強く、その手を握り返したんだ。
仕事のし過ぎてがさがさだし、工具や火を扱ってきたから痣や傷も沢山あるゴツゴツした手で申し訳無いけれども、きっとステラちゃんならば気にしないで居てくれるはず]

んふふ〜…そろそろ眠い！
おやすみ、また明日ね。

[内緒の握手に満足して、わたしはステラちゃんの横でころりんと背中を丸めたの**]

―　祝賀会　―

［中ボスを倒したことにより、大きな街で祝賀会が開かれる
　こととなったわ。
　ミツコちゃんも駆けつけてくれたようで、みんな大喜び。
　ユラは相変わらずの無茶ぶりをしているし>>30、
　フルリーは余った伝説の装備売りつけようと
　しているし>>41、そんなやりとりを笑って見守った後、
　アタシもちゃんと挨拶にいったわよ。

　アッシュの姿が見当たらないようだけど、
　まぁその内戻ってくるでしょって放っておくわ。


　ってことで、アタシはミツコちゃんと話終わった後、
　人を探していたのだけど、］


　あ、フル……え、何？



［フルリーに声をかけられれば、>>17
　その迫力に少したじろいて、
　祝賀会の喧騒から離れた場所に連れていかれたわ。
　突然何かと思えば、あの野営地での話の続き。
　見送ったと思ったけど、物陰で聞かれていたみたい。］

　あ、ごめんなさい？
　いきなりすぎて呆気にとられちゃって……っ


［フルリ―の怒涛の言葉が終われば、
　思わず笑いが込み上げてきたわ。
　聞かれていたことも驚きだったけど、

　せっかく笑ってくれた顔がまた不機嫌になってしまうようなら
　ゴメンゴメンとまたついその頭に手を伸ばすの。］


　はぁ〜〜、何から言えばいいのやら。

　……そうね、
　長くなるけど、昔話をさせてもらえるかしら？


［そう前置きして。
　了解なんか得られなくても話し始めちゃうわ。
　だって、そっちだって沢山話したでしょう？］

　
　もう10年程、病に臥せっているという
　どこか遠くの国の、

　その王子様は変わり者でね、
　よく城下町にお忍びで繰り出す人だったわ。




　城下町へ下りればありのままの自分でいられた。
　得意のピアノで流行の曲を弾いて酒場を盛り上げたり、
　談笑したり馬鹿やったり、とても王子様って感じじゃ
　なかったけれど、街の人たちには愛されていたはずよ。

　だから優秀な兄弟たちを差し置いて、
　その王子を王に、という声が段々と大きくなったわ。
　逆に王侯貴族たちからは相応しくないという声が多くてね。
　困り果てた王室は彼を城の中に閉じ込めたの。
　そして王族としての再教育をうけさせる日々。
　病に臥せっていると、民衆には報せてね。

　でも閉じ込められたまま黙ってる王子じゃないのよね。
　元々王位継承とか興味はなかったし。
　本の知識じゃなくて自分の目で、
　世界を見たいというもあった。
　

　
　だから金も地位も名誉も、民も家族すら捨てて、
　――――ただ自由を求めて、逃げたわ。


［ここまでいえば誰のことか見当はつくかしら。
　気づいた様子ならそっと人差し指を口に添えて笑うわ。

　なんて言うように。

　フルリーの過去を聞いちゃったんだもの。
　これでフェアよね？］

　
　フルリーの言葉は嬉しいわ。>>2:61
　アタシがこのパーティに必要だと思ってくれるのも、
　ただいまやおかえりを言ってくれるのだって。
　フルリーの努力は、そのままでいいと思う。

　でもね、アタシはよ。



　だからずっと一つの場所には留まれない。
　皆のことは好きだけど、
　このパーティだっていつかは抜けるわ。

　だから、あぁ言ったの。>>11

　アタシはね、フルリーにはこれから
　沢山の人と出会って、沢山の経験をしていって欲しいの。
　アタシなんかより尊敬できる人や
　憧れを持てる人は世の中にたくさんいるから。

　そうして世の中を知って、立派なレディになって、
　いつかどこかで道具屋を開いたら、
　その時はどこにいても、ちゃんと駆けつけるわ。

　それでもなお、気持ちが変わっていなかったなら、





［こんなアタシがいいって言ってくれるのなら、
　吝かではないといった言葉>>0:163は嘘ではないのよ。］

　―――　その前に、まずお友達だったかしら？


［そう言って手を差し出せば、フルリーはどうしたかしら。
　フルリーの願いには、応えられていないのはわかってるわ。
　だから握り返されることがなければ、
　少し残念そうに引っ込めることになったでしょうけど。］*

― ） ―

[

着替えを済ませたワタクシは、カウンターへ。]

　ミツコママ、
　>>0:116
　1杯お願いします。

[お茶碗を手に取り、優美な手つきで3周ほど回します。
そっと口を付ければ、苦みの中のほのかな甘さ。
薫り高いオリエンタルな味わい……。]

　結構なお点前で……。
　

　の建った家を、
　自力で再興しようとしたのですが。
　ただでさえ手に余る娘が、
　更にになってしまい、>>100
　手に負えなくなった結果、
　容姿の似た少女をとして迎えて、
　ワタクシは用済みとなり今に至ります。

　少女は元奴隷らしくて、
　その後の英才教育は厳しかったでしょうが、
　それなりに豊かな生活が保障された上に玉の輿。
　

　行き場を失ったワタクシは、
　ママの酒場でキヨヒコ殿と出会い、>>0:9
　こうして今は楽しく暮らしております。
　

[まさか本当に次回作フラグを>>0:117
回収することになるとは思いませんでした。
ワタクシの次回作、いかがでした？
64点ですか。そうですか。*]

― ―

[野営地で女子会をしたあの時、>>2:31
面白おかしくするために
嘘をつく局面ではないと思いました。>>2:32
でもわたくしは別の理由で、少し嘘をつきました。


その最たるものが、

>>2:88

本当は、よく覚えています。
ですがそれを言ってしまうと、
自分の出自にも触れることになると思いましたので、
ぼかして誤魔化しました。]

[相手は何と
まだこの時分には、
わたくしのでした。
初めてお目にかかったのは、王国主催のパーティーか、
それとも何かの式典だったか。
一目見た瞬間に、雷が落ちた心地でした。
太陽のように眩くに、瑞々しい。
それだけで、

どういう訳かその王子様、
時折、城下でお見かけしました。
公式の場でお見かけするお姿よりも、
何故か生き生きとしていらっしゃるように見えて。
本当に、わたくしは
相手の身分は知っております。
故に中々話しかけることも叶わなかった。
でも、知らないふりをして、
勇気を出してお声がけしたことも、実はあったのですよ。


王子が姿を見せなくなったのが先か、
わたくしが灰を被ったのが先か……。>>100
*]

━祝賀会━

[等価交換という言葉があるわ。
商売の世界には似つかわしくない言葉。
でもね、商売人って言うのは『末永く大事にしたい客』には誠実で、対等な態度を取る、そう言う生き物でもあるのよ？

正しい価値には、正しい対価を。

わたしは、わたしだけに差し出されたお話へ真面目に耳を傾けて、しっかり聞く体制を取る。
頭を撫でられたら子ども扱いしてって、拗ねたりしながら。]>>104

[時々、びっくり、驚いて。>>105
時々、うんうん、納得して頷いて。>>106

内緒には、わたしも唇に右手の人差し指を当てて、内緒にするわと返したの。>>106]

……まずはねぇ。
逃げることは、悪くないとわたしは思うんだ。
だって、自分が自分でいられなくなる位ならば逃げるのも大事だもの。



あなたはあなたでいてくれたから、こうして話せたし、あの時、歌って貰えたし…え、あの時の人フェリックスよね？もう白状しよう？ここまで来て人違いはガチ恥よ！？
まぁ、ぶっちゃけあの人で無くても良いんだけどさ、だってそれ以上にフェリックスとは沢山話して、一緒に戦ってきたじゃない、それもわたしの糧だもの。

こほん、つまりは！
……ありのままのあなたに、こうして出会わせてくれてありがとう。
話してくれて、嬉しかった。

わたしは、気ままに、おおらかに、心の好くがまま唄って、自由を愛する…そんなあなたが大好きよ。
あ、人間的な意味でね？
ママ大好き〜♪

[最後はからかい半分、にししと真面目になっちゃった反動で照れ隠しに笑って。]

……だから、本当はちゃんと理解しているの。

わたしのは幼稚な悪足掻きだし、風は動き続ける物で、とどまらせて濁らせてはいけないわ。

困らせちゃってごめんなさい。

嗚呼、でも…いま、こうして縁のある間だけは、やっぱりおかえりは大事にしたいんだ、これはわたし流の『大事な人を、永く大切にする方法』で、フェリックスはわたし流・大事にしたい人リストにインしている人だからさ。
だから、それで良いと言ってくれて、これもありがとう。
譲れなくてごめんね、今だけだから言わせていて。

あーとーは。
色々考えていてくれて嬉しいけれども！
尊敬する人が沢山いても良いじゃない？
だって尊敬出来る部分って皆違うもん。



自分を貫ける姿勢、こうしてなんだかんだ気を揉んでくれるお人好しな所、唄が好きな一途な想いとか、全部ひっくるめて尊敬してるわ。
だから、わたしが尊敬する人をなんか呼ばわりは許しませ〜ん。
ふふ、そう言う事で、これに関して異論は認めん(キリッ)

この思いが変わらないって、きっと証明してみせるから。
うん……いつでも、自由に駆け付けてきてね。
その時は上手くなったお菓子でも何でも振る舞うから、あ、もちろん道具も大量購入よろしくぅ〜☆


[差し出された手に、躊躇い無く握手する。
これが答え。
そうしてぐいっと握った手を引いて、身体の向きをかえさせて。]

誰か探してたんでしょう？
いってらっしゃい！

[ぽんと、軽く背中を押して送り出したんだ**]

━祝賀会━

[すっきりしたので

わたしは並んだ料理を美味しく頂く事にしたわ。]

未知との遭遇^foodに〜
きりたんぽ鍋^foodと〜
芋煮^food♪

[どういう組み合わせになったかな？]

　
―　回想：カジノにて　―




　自分が不慣れだからそう思うんですかね。
　なんだか皆さん堂々として見えて…

　でもそうですね、私もいつもの
　フェリックスさんの方が見慣れてますけど。
　たまにはいいんじゃないですか？
　ほら、ってやつですよ。ふふ。


[なんて服の話をしながら、>>83
フェリックスさんと勝負の席へ。]


　まであるんですか…
　準備のいいカジノなんですねえ…


[と微妙な感想漏らしつつ、
スパイスの香りに包まれた勝負の行方は…]