人狼物語 三日月国


83 【R18】ラブリーナイト・りたーんず!【ペアRP】

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【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙

[つい、じっと千由里の目を覗き込んで
 問い掛けてしまった。

 視界の端では、万華鏡の景色みたいに
 金魚たちの長い尾が揺れている。
 その美しさを表現するためだけの
 狭いガラスのケースに押し込められた魚は
 可哀想なのに、どうしてか魅惑的で。

 人の流れに逆らい足を止め
 俺は傍らの千由里の答えを待つ。]*
(264) シュレッダー 2021/07/04(Sun) 3:38:35

【秘】 木峰 夏生 → 木峰 海斗


[ 無理矢理肌に触れさせた手は、
今度は振り払われなかった。
視線は逸らされたままでも俺の神経は
鋭く張り詰めていて、蚊の鳴くような海斗の声を
ちゃんと拾う。 ]


   ─── 、まじ?


[ それは、嫌いじゃない、と、確かにそう聞こえた。
さらに深く表情を知りたくて手に入れたくて
その顔を覗き込む。
いつものように小憎たらしい言葉とは裏腹に
声に鋭さは無かったし、
まるで宝石みたいな瞳に佇むのは
俺が一番恐れていた嫌悪感では、無かった。 ]
 
(-136) yukiyukiyuki 2021/07/04(Sun) 6:56:33

【秘】 木峰 夏生 → 木峰 海斗


   ……そうだよなぁ、馬鹿だよなぁ。
   弟なのに、なぁ。
   ブラコン拗らせすぎて、

   ずっとずっと好きだったんだ。


[ 腕の中で、海斗が息を吐く。
ほんの一瞬、唇が触れた、    海斗から。 ]



   ─── !



[ まさかの不意打ちといつかのような無邪気な笑みと
生意気な、告白。
見たことのない、熱を帯びた視線に
理性が焼き切れる音が響く。

離れた唇を追いかけて、こちらからも口付けた。
噛み付きたくなる衝動を、落ち着け、と
懸命に宥めながら、啄むようなキスを繰り返す。

最後は下唇をそっと食んで、ちゅ、と
小さなリップ音をわざと鳴らして、
ようやく唇を離した。]
 
(-137) yukiyukiyuki 2021/07/04(Sun) 6:59:35

【秘】 木峰 夏生 → 木峰 海斗


[ ソファの方をちらりと見やった海斗の言葉に
くすりと笑って。 ]


   そうだな、せっかくスイートなのに
   入り口で盛んのもったいねぇな。


[ よっこらせ、とわざと聞こえるように口にして
ひょいと海斗を抱え上げる。
小さな頃のような抱っこはさすがに出来なくて、
いわゆるお姫様抱っこ、というやつで。 

暴れたら落とすぞ、と笑いながら、 ]


   軽いなぁ、ちゃんと飯食ってんのかよ。
   ……あ、ソファでいいの?ベッドじゃなくて?


[ と、後半部分はそっと耳元で付け足した。 ]
 
(-138) yukiyukiyuki 2021/07/04(Sun) 7:02:36

【秘】 木峰 夏生 → 木峰 海斗


[ まだ、一日は長い。
海斗の望むほうへそのまま運んで、
大切なものを扱う手つきでそっと下ろせば、
ふわと笑んで。
そこがどこでも、とにかく彼の隣に座って。 ]


   さて、お兄ちゃんとりあえず海斗に
   聞きたいんだけど、

   俺のこともらってくれる俺の可愛い弟が
   男いけるなんて知らなくて
   お兄ちゃん今幸せでてんぱってて
   もうどうにかなりそうなんですけど

   ─── どうすれば喜んでくれる?

 
(-139) yukiyukiyuki 2021/07/04(Sun) 7:04:35

【秘】 木峰 夏生 → 木峰 海斗


[ プライベートには踏み込んでこなかった。
なにより嫌がることだと思っていたし、
知ったところでどうにもならないことだと
思っていたから。

モテる奴だとはなんとなく知っていた。
正直女の影が見えることもあった。

だから、数年ぶりにこうして向かい合えた今
聞きたいことがたくさんある。

早く、早くと焦れる腹の底を叱咤して。 ]*
 
(-140) yukiyukiyuki 2021/07/04(Sun) 7:05:29

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[愛されたくて、誰かの特別になりたくて、
 普通の、幸せな恋がしたい。それが願い。

 タイガさんの求める恋はどんなものだったか、
 でも、彼の方からデートに誘ってくれたこと。
 それは純粋に、純粋な「恋」の始まりみたいで
 どうしようもなく嬉しくなっちゃう。]


  ……ふふ、どうせならたくさん振り回してね。
  ちゆはねぇ、フラペチーノ飲みたいなあ
  アイスカフェラテでもいいんだけど、


[だから手を繋いで、「教えて」って聞かれたことが嬉しくて
 苦いのは嫌とかコンビニのレジ横のが案外おいしいとか
 ごくごく他愛ない話をしてみる。
 そうしたら普通の恋人同士にも見えるんじゃないかって
 彼とタクシーへ乗り込んだとき、
 運転手さんの視線をちらっと窺ってみたり。]
(265) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:35:36

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  ……そういえば、タイガさんっていくつなの?  

  ちゆはね、水族館あんまり行ったことないから新鮮。
  デートはなんか、ドライブばっかりだった気がする。


[金曜日の夜か休日だけ、たいてい遠くへ出かけていった。
 もしも彼にその理由を聞かれるなら
 バレちゃダメだったからって嘘じゃない返事をした。
 「ワケあり」なことは大人の彼なら感づいてしまったかな。
 そういう火遊びするような子、幻滅しちゃうかな。

 そんな気がかりと裏腹にちゆは平然と隣を歩く。
 夜の街灯より暗く彩られた世界は幻想的で、
 すごい、って思わず溜息を漏らした。]


  ねぇ、すっごく綺麗だね!


[手は繋いだままで、彼より少し先を行く。
 水槽の薄明かりを背負って振り返り、笑った。

 きっとすれ違う誰もちゆ達のことを知らない。
 だから手を繋いで歩いていたら、恋人にだって見えるよね。
 ――今だけは恋人なんだって、幸せぶってみてもいいよね。]
(266) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:35:54

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里



  えへへ、ちゃんと繋いでますよーっ


[はぐれないように、って言われたら
 繋いだ指先にほんの少し力を込めてみようか。

 ぴったり寄り添って歩いていれば
 ふと、どこかで甲高い鳴き声がした。
 次第に近づいてきたそれは子どもの泣き声だった。
 
 お母さんと、子ども。
 二人の様子を見ていればつい足が止まりそうになった。
 手にはさっきよりも力が込もるのを感じたけれど
 その瞬間は親子のやりとりに目を向けたままでいた。]
(267) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:36:47

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ なんで怒られてるのかな、 
          悪いことしちゃったのかな
       怒った顔のお母さん ……怖いな、

  あんなに泣いてかわいそう。
          ……かわいそう?
       お母さんとお出かけできるの羨ましい。
 
       
ちゆもあんな風にお出かけしたかった。


  ちゆだったらもっと優しくするのにな
        こんな外で大声だしたりしないのに、
          あんなに泣かせたりしないのに、

  あぁ  
      でも、
            
殺しちゃったからダメだね。


  あの人の子ども。
  あの人との子ども。
  先生と、ちゆとの子ども ……死んじゃったけど。

              あ なんか、お腹痛い。]
(268) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:37:30

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[ずきん、ってお腹の下の方が痛んだ気がした。
 それから彼の謝る声がして顔を上げた。
 子どもが苦手――そう言った彼が眉を下げるのを見れば
 手を引いてさっさと親子の横を通り過ぎた。]


  ちゆも嫌いなんだ、子ども。


[子どもの泣き声が遠ざかって見えなくなった頃、
 へらりと笑って彼の方を向いて言い放つ。
 「苦手」じゃなくて「嫌い」
 その言葉がもつトゲに自分じゃ気付けないでいた。

      
だってしょうがないじゃん、本心だもん。
(269) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:37:53

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[それがタイガさんにどう思われたかは知らない。
 もし軽蔑してる目をされたって、
 たぶんちゆはヘラヘラと苦笑いするだけだけど。

 静かになった館内で彼の口から聞いたのは、
 やけに弱々しい台詞だった。
 
 ずっと見て欲しい人がいるのかな。
 いるとしたら――現在進行形だよね、それは。
 彼女?それとも奥さん?
 蓋を開けたいような開けたくないような躊躇いで
 それと同時に感じたのはシンパシーだった。]


  わかんないけど、自分だけ見ててほしいのはわかるよ。
  ……ちゆならずっと、
  タイガさんのこと見てるのにね!


[一夜の関係に相応しく笑い飛ばしながら
 口にした内容は全部本心だった。
 叶うなら、ちゆはきっとそれを望む。
      
   
そしたらあの人のことも忘れられる気がした。
(270) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:38:24

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[でも、その先の質問には答えあぐねて
 真面目くさった顔で視線を水槽に移す。]


  ……先、かぁ。


[そんなの考えたことなかった。
 普通の恋。――その先は、結婚?
 困ったな、普通のお付き合いも結婚もわかんない。
 好きな人といられたら、幸せ?
 好きな人との子どもは嬉しい?

   
あたし、あの時、逆らったら幸せになれてたの?
(271) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:39:02

【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里

[人並みが通り過ぎる。
 閉じ込められた金魚たちが悠々と泳ぐ。
 でも、きっとここが彼らの居場所。

 彼の方へ顔を戻せば、瞳にはちゆが映っていた。
 薄暗がりの小さな鏡に気づいて、ふっと笑った。]


  一緒にいられたら、なんでもいいかな
  結婚してもしなくてもいい。
  子どもは邪魔になるんだったらいらない。

  ずっとちゆだけ愛してくれたらいいの。


[曖昧な答えは、彼の求める答えになれたかな。
 それ以上は考えたこともないのが本音だった。
 ずっと変わらずに「恋」ができたらそれでいい。
 そしたらいつかは、きっとこんな長袖も着ずに済む。*]
(272) Skyblue 2021/07/04(Sun) 7:39:58

【独】 木峰 夏生

/*
とりあえず海斗は可愛いんだけどお兄ちゃん時々変態になってて頭を抱えてる
(-141) yukiyukiyuki 2021/07/04(Sun) 7:58:03

【独】 木峰 夏生

/*
タイガさんとちゆちゃんがもうぐっさぐっさ刺さる……

わたしもおもってた、あんなに人前で怒ったりしないって
わたしならもっと優しいおかあさんになれるって


いまは…叱る前に家の窓を閉めるくらいには()
(-142) yukiyukiyuki 2021/07/04(Sun) 8:00:19

【独】 木峰 夏生

/*
母親、って生き物にかわっていく
必要に駆られて、かわりたくなくても
女でなくなっていくことを、自分が一番わかってて、恐れてて、旦那はわかってくれていると、理解してくれてると、勝手に思ってて

だからタイガさんの気持ちもとてもわかるの
うちの旦那かな???っておもったから
(-143) yukiyukiyuki 2021/07/04(Sun) 8:03:41
OL 奈々は、メモを貼った。
(a14) anzu_kin_ 2021/07/04(Sun) 8:05:46

【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生

[ 不意打ちに、一瞬、啄む
  それだけのつもりだったけれど、
  放そうとした唇を追いかけられて、
  何度も、繰り返し啄まれる

  その度、小さく息を飲む
  気を抜くと、甘えた鼻に抜けるような声が出そうで


キスの仕方なんて、良く知らない  
あるのはネットの海で見た光景や  
ドラマのワンシーンで交わされるもの
時折、ふざけて頬にされるような  
子どもの戯れみたいなものばかり  


  でも、それを悟られたくなくて、
  こちらからも、真似するように啄んで
  最後にちゅ、と可愛らしいリップ音が響く

  ―― 唇を、食まれた

  なるほど、そういうキスもあるのか
  などと、思っている余裕はなかったのだけど]
(-144) kasuga_2jp 2021/07/04(Sun) 8:20:41

【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生

   そーそー、せっかくなん、……ッ、わ
   おい、ちょッ、なッ……


[ よし、これで一度、心を落ち着ける
  そんな俺の目論見は、見事に外れて

  流れるような手つきで、この兄は俺を抱き上げた
  しかも―― お姫様抱っこで、

  やめろ、と暴れようとしたが、
  先回りするように、落とすぞ、と笑われれば
  チッと、小さく拗ねたように舌打ちをして]
(-145) kasuga_2jp 2021/07/04(Sun) 8:20:43

【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生

 
 
   軽くねーし、兄貴が馬鹿力なんだろ
   …… ッ、ベッド、って、まだ


[ まだ、こんなに明るい時間なんだけど、
  そう続けようとした言葉は、続かなかった

  いや、それって暗くなったらいいよ、みたいな
  なんかそんなノリになりそうじゃん


  絶対赤くなっている顔を隠すように、
  大人しく腕の中に納まって、兄貴の首筋に顔を寄せた

  心臓は、バクバクと相変わらず煩く鳴っているし、
  間近で感じる兄貴の匂いに、落ち着くのと、
  腰の辺りからぞくぞくするような感覚と、
  相反する感覚に、戸惑っていた]
(-146) kasuga_2jp 2021/07/04(Sun) 8:20:45

【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生

[ 壊れものを扱うように、そっとソファに降ろされる
  こういう扱いを受けるのは、めちゃくちゃ恥ずかしい
 
  柔らかい笑みが視界に入ると、つい条件反射で
  ふい、と視線をそらしてしまう
  まぁ、今なら、頬が赤いし、照れてるだけと
  気付きはするだろうけどさ


  隣に座る気配
  ぎぃなんて、古臭い音は聞こえてこない
  さすがの高級ソファ、柔らかく男二人の体重を
  受け止めてくれる

  久方ぶりに、並んで座るものだから
  どこかそわそわしていると、聞きたいことがあると
  言うものだから、照れを隠すために
  わざとらしく、面倒くさそうな視線を向けた]
(-147) kasuga_2jp 2021/07/04(Sun) 8:20:47

【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生



   んだよ……
   え、……あぁ、べつに、

   そーいうの、個人の自由じゃん?


[ 男もいける
  いや、男も女も経験ないし、
  好きなのは、兄貴だから、もちろん男もいけるわけ

  だけど、それを素直にいうのは、
  俺のそう高くもない矜持が許さないわけで、
 
  それに、兄貴が幸せで、てんぱってると聞けば
  妙に嬉しく思う部分をあって、
  肩をすくめて、心の広い男なんだよと
  何でもない風に答えておく]
(-148) kasuga_2jp 2021/07/04(Sun) 8:20:49

【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生



   俺を、喜ばせたいんだ?
   今の兄貴は、俺のモノ、だもんな……


[ 声色に、嬉しそうな響きが滲むのは隠せない
  言葉に出すと、嬉しい気持ちと、背徳感と
  妙な高揚感も感じて、自然と口元に笑みが浮かんで]
(-149) kasuga_2jp 2021/07/04(Sun) 8:20:51

【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生

 
 
   俺も、兄貴が男もいけるなんて知らねーし
   女とばっか、遊んでると思ってた


[ 浮いた気持ちが、少し沈む
  じり、と嫉妬の炎が爆ぜそうになる

  ぐ、と堪えれば、小生意気そうな笑みを唇に浮かべて]
(-150) kasuga_2jp 2021/07/04(Sun) 8:20:53

【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生

 
 
   どんなこと、……
   されてきたのか、してきたのか

   ―― 教えろよ


[ 肩を触れ合わせて、
  唇が触れそうなほど、顔を近づけた]


   俺が、何で喜ぶかは……


[ 自分で、探してみろよ、と
  最後の言葉は、羞恥が勝って殆ど声にならず、
  甘く掠れてしまったけれど、
  この距離なら聞こえてるだろ?**]
(-151) kasuga_2jp 2021/07/04(Sun) 8:20:55

【独】 木峰 海斗

/*
兄貴が、えろカッコいいのと、可愛い
待て、している気分になるこの感覚が愛おしい

頑張って待てしようとしているので、
つい、意地悪なことをしたく(ry
まだ、プロローグ、2日あるだと!?


そして、ちゆちゃん……辛い、けど可愛い
(-152) kasuga_2jp 2021/07/04(Sun) 8:36:44

【独】 木峰 海斗

/*
瀬名原さんの、のんびり口調は音声で聞こえてくる
すごくいい、俺、要望に「兄のような」とつけなかったら
うっかり、マッチングされそうなお願いだった
あぶないあぶない(ペア村なので大丈夫です)
(-153) kasuga_2jp 2021/07/04(Sun) 8:59:06
到着:大学生 廣岡 珠莉

【人】 大学生 廣岡 珠莉



[なに不自由なく過ごしてきた。
 お父様も、お母様もやさしいし…大事にしてくれた。
 いつだって、お父様の言うことも
 お母様の言うことも、正しかったの。
 だから、これも当たり前のことだと思うのよ。
 それ意外に道なんてあるわけないわ。

 …わたしは、大学を卒業したら、
 お父様の決めた方と、結婚をするのです。

 だけどね、わたし、学んだの。
 男性は、処女は、面倒なんですって。
 生娘は相手にしないほうがいいんですって。
 …お付き合いするお相手でもそうなのよ?
 ならば、結婚する女がそうなら?って。

 だからね、わたし───]

 
(273) ななと 2021/07/04(Sun) 9:03:07

【人】 大学生 廣岡 珠莉





   ───ここ、よね?


[タクシーで乗りつけた、ホテル。
 予約サイトで指定されたのは「The Lapis」という
 外資系大手の5つ星ホテル。
 狭い部屋でも構わなかったから、とくに連絡は
 入れていないけれど、さて、どんな部屋かしら。

 すらりと伸びた足が自動で開いた黒いドアから
 現れれば、くぐるようにして、外へ出る。
 大きく構えたホテルを見上げて口端を上げれば
 お誕生日祝いでお父様に買っていただいた
 華奢なヒールがこつん、とアスファルトを叩いた。

 淡い色のラッフルスカートが揺れる。
 絞られたウエストは細く、膝下に伸びたフレアを
 際立たせていた。シフォンの袖は、その白く細い
 腕をゆらゆらとちらつかせ、大きくあいた襟ぐりは
 鎖骨と隆椎を晒していた。
 染めたことのない柔らかな黒髪を耳にかけて、
 その首筋を晒すように左肩へと全て流した頃
 ちょうどフロントへとたどり着いただろうか。]
 
(274) ななと 2021/07/04(Sun) 9:03:31