人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【教】 pasticciona アリーチェ

「ルーカス……ルチアーノ、さん?とは別の人?
 猫か酒場を探せば見かけられるって聞いたわ」

「……思った以上に警戒されているのね。
 わたしたち、こんなふわふわした夢の中なのに。
 欲しい情報がどうにも決め手に欠けるから、
 明日の夢にもう少し期待をかけてみてもいいかもね」

アペロールスピリッツを2つ念じて取り出してから、
片方を貴方の方のテーブルに置きなおす。

「有能だと思われても駄目だなんて、有能な人って大変なのね……私は一度も言われたことがないから、ちょっと羨ましいくらいだわ」
(/8) poru 2023/09/19(Tue) 4:51:58

【秘】 黒眼鏡 → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

あなたを送り届けた職員は、何も言わずその場を辞していく。
何者かの意思が介在しているのかは分からないが、
少なくともあなたの邪魔をする気はないようだ。

「んぐ」

呻くような声。
見れば顔のあちこちは腫れあがっており、瞼が片方閉じ切っていない。
喧嘩と暴力を常に帯びていた以前ならばともかく、
ここ10年程のアレッサンドロが顔に張り付けるにはあまり見たことのない様相だろう。

「おう、旦那。
 警察署にこんなスイートルームがあるとは知らなかったよ。
 ガイドブックに乗っけた方がいい」

上体を起こしながら、ベッドの上にあぐらをかいて座る。
こちらの様子は、代わりはしない。
対面するものの声色が変わっても自分の態度を変えないのだから、
この男の性根が知れるというものだ。
(-297) gt 2023/09/19(Tue) 4:56:37

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ

「本当に愛されてんなあのガキと老害」
「片方今のうちに好感度下げておいてやろうか」

『なるほどな、概ね予想通りだ』

それぞれと顔見知りであることは知っていたし、仲のいいことも程々に。
それでも男は貴方の身の回りを隅々までは把握していない。
貴方が伝えてくれる分だけ、その知識として持っている。

『これ以上裏で起きてる事を知りたいってんなら部下でも金を貰う。
 俺は少しだけ隠れた便利屋でね、関係者と話が出来た』

『だから起こることを知っていた。
 こんな言い訳で信用できるかは知らんが、機嫌は直してくれ』

自分は誰かと違って突き放す方法は取れない。
だからできるだけその心が癒されていればいいと思う。
大切な人たちが居なくなってる中で傍に居る事もできない自分ですら、近いうちに慰めに行けなくなるかもしれないのだから。
(-298) toumi_ 2023/09/19(Tue) 5:08:41

【人】 pasticciona アリーチェ


仕事終わり。雨のとある孤児院。
何か月ぶりだろうかと目を細め見上げていると、
「アリーチェ!」とすぐに見知った少年が駆け寄ってくる。
「マッティア。ごめんねこんな夜遅くに。元気にしてた?」

「うん!」と屈託なく返してくる彼の前にしゃがみ込み、その頭を撫でる。
何度も教会と交流会を開いたこともある子達だ。
もう家族と言っていいほど大事な彼らが集ってくるのが
訪れた時のいつもの幸せな日常の時間だった。

「今日は中に入っていかないの?」
「ええ、今日はちょっと用事で……遊んで帰れないの」

「ふうん。それじゃあ今度遊ぼうよ。アリーチェ、
 疲れてるみたいだからアリーチェに選ばせてあげる!」

その言葉に、不意に幼い頃の情景を思い出す。
倒してしまったトランプタワー。笑っていてくれた彼の姿。
視界がぶれそうになるのをグッと堪える。
約束したんだ。泣かないって。家族の皆を守るんだって。

「それじゃあ今度また、トランプしよう。
 そうね、トランプタワー。たくさん積んで、……積んで、」
「……今度こそ、成功させてみせるから」

「聞いて、マッティア。──」

わたし、泣いてないよ。
だからどうか、無事でいて。"      "
(19) poru 2023/09/19(Tue) 5:10:13
アリーチェは、マッティアに言伝をした。
(a10) poru 2023/09/19(Tue) 5:10:47

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → マスター エリカ

「アレッサンドロ……ルカーニア」

一瞬、誰のことかわからなかったが。

アレッサンドロ・”黒眼鏡の”・ルカーニア


そう、あの男のフルネームだと思い出せば、嘘だろうと口元を手で覆った。
まさか、マフィアの幹部ともあろうものが強硬派を牛耳っていようとは。
これでは、マフィアの……ノッテの連中も、実に可哀想ではないか。

エリカの話しぶりからいくと、どうやらイレネオは黒眼鏡とやりあったらしい。
その結果、二人共共倒れ……と、いうことなのだろう。
二人の間には何かあることは先日問い詰められたことからも明らかだったが、こんなに早く。

「……まったく、無理をしてるのはどっちなのだか」

「ありがとう。これは重要な鍵になりそうだよ」

会いに行かなくては。
―――あの、黒眼鏡に。
(-299) eve_1224 2023/09/19(Tue) 5:26:31

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「……、ん、……」


ぴちゃぴちゃと、滲む愛液をかき回す音がする。
肉と肉が触れ合い重なり合って、体温と鼓動が交じり合う。
浅く優しく、推し引きするよう前後していた指で、
奥底に、奥に、その刺激をさらにかきたてていく。
充血し熱を持っていく女の体を、ぎゅう、と一度強く抱きしめて。

「、フィオ」


触れられる感触に、息が弾む。
口づけの合間に意味を持たない言葉が挟まり、口づけがそれをまた塞ぐ。
手さぐりだけでお互いの性器に、体のあちこちを探り合ううち、
ベッドに敷かれたシーツがひだが重なるように乱れていく。
そこに、女の体をまた深く組み敷いて。

「……」


──言葉は少ない。
覆いかぶさって、自分の体であなたの両足を押し開いて、
体重を深くかけながら、奥へ、奥へと沈むように。
さらりと、耳元の髪を、かきあげる感触がして──


ふと、あー、と熱のこもる声がして。

アレゴムねえわ」

──言葉がようやく出てきたかと思ったら、片手落ちの報告だった。
(-300) gt 2023/09/19(Tue) 5:53:13

【秘】 うたかたの ダニエラ → 月桂樹の下で ニコロ

/*
お疲れ様です。
ァァァ催促したみたいですみません!
ご確認ありがとうございます!エリカさんに報告をさせていただきますね。
斜陽騎士も希望者なしで今回はおりませんから、耐性のない役職でしたら、もう……(スンになる)

そちらから特別ご要望がなさそうなら、ダニエラの手で罠に嵌めた実績が欲しいですと挙手を致します。
具体的には、どうしようかな……。
子供たちに拾わせた『落し物』をニコロさんに届けさせて、それを署に持ち帰る途中でA.C.Aに声をかけられ逮捕とか。
(落し物はマフィアと関わりのあるなにかで、子供たちは「お姉ちゃん」からその落し物を預かったと言います)

それか普通に、マフィアの知人がいらっしゃればその方と会った帰りを待ち伏せしていたA.C.Aにより逮捕でもかまいません。
こっちはダニエラが罠に嵌めないパターンになりそうですが、代わりに手錠をかけるのがダニエラになりそうです。

どちらかお選びいただけましたらと思います。
もしほかに案がありましたらそちらもお伺いできますのでどうぞご提案くださいませ。
(-301) oO832mk 2023/09/19(Tue) 5:56:09

【人】 うたかたの ダニエラ

>>17 カンターミネ

「…ええー。」
「いけないんだあ…。」

なんて。ちょこっと半目でそう責めたあと、軽く肩を竦めてくすりと笑う。
今日のところは大目に見てあげただけだ。

コーヒーを受け取る頃にはさすがにじゃれつくのもやめている。
ありがとお、と笑顔で受け取って、ストローを口にくわえ啜って。

「んー。そおだねえ、休憩中…。」
「電話の方があ、いいかもお。」
「あんま長引いて警部補さんに見つかったらあ、怒られちゃうしい。」

ただでさえ日頃の態度を『仕事だけは真面目にしている』の1点で見逃してもらっている自覚はある。
こわいんだよおなんて本人がいないのをいいことにへらへら笑った。別に怖いとは思っていないので風評被害だ。

#街中
(20) oO832mk 2023/09/19(Tue) 6:09:51

【秘】 うたかたの ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

あなたのその顔を見た女は、ほんの一瞬迷う様子を見せた。

「…ううん。そっちも、電話でえ。」

リスク回避だ。
こう見えても内通者なんてしているから、その意識は人一倍強い。
そうでなくともこのご時世だ。
(-302) oO832mk 2023/09/19(Tue) 6:10:06

【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ

/* ご連絡ありがとうございます!現地妻税込180円です!
オネエシアワセナレルカナ……

連続秘話、全く問題ありません!
お話し相手になって貰えると嬉しいです!
売られた子供たちについては、短期間の調べだと3人中2人の行方はわからないけど、
1人は金持ちに情婦代わりに買われて使われてるらしい、という感じの
情報がわかる感じにしてもらうのが良いかなと思います!
(実は売られた3人のその後については完全ノープランです……!(ライブ感))

よろしくお願いします〜!
(-303) arenda 2023/09/19(Tue) 6:22:50
ヴィットーレは、喋らない。
(c6) arenda 2023/09/19(Tue) 6:23:24

ヴィットーレは、例え血が流れようと、爪が剥がれようとも、喋らなかった。
(c7) arenda 2023/09/19(Tue) 6:23:59

【秘】 うたかたの ダニエラ → 渡りに船 ロメオ

「つまみ食い…。いいなあ。」

甘美な響きだ。羨ましい。
大袈裟にしかつめらしく顔を作って、すぐにくすっと崩したり。

「いや、機会なくてえ…。」
「この歳になって触ったことないと、なかなかあ。」
「今度猫カフェとかでデビューしてみようとは思ってるんですけどお…。」

女の子かあ。なんてふわふわ。
白くにごった茶色がカップの中で少し揺れる。

「んー……。」
「ほんとおにい。」

曖昧な笑みでコーヒーをまたひとくち。
それで心中を誤魔化した。…いつか、落ち着くんだろうか。これは。

「でもそれじゃあ、心配ですねえ。」
「お兄さんに何かあったらあ…。」
「…これは不謹慎ですねえ。ごめんなさあい」

そうなりかねないあの法案が全て悪いわけだが。
それでも余計なことを言ったと思った。苦笑い。
(-304) oO832mk 2023/09/19(Tue) 6:27:35

【人】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

>>20 ダニエラ

「次からは気をつけるって〜」

へらへら笑いながら、その仕草に両手を挙げて降参。
こちらもヒリつく舌をコーヒーで潤して、頷きひとつ。

「んじゃあ後で電話するかあぁ。
 警部補さんに頭から齧られちゃたまんないしな。
 番号、前と変わってないだろ?」

風評に堂々と乗っかって被害を拡大。
そうしてけらけら笑いながら親指小指を立てて、
後でな〜と電話のジェスチャーをして歩いていった。
(21) shell_memoria 2023/09/19(Tue) 6:29:04

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ

「ん、りょーかい。じゃ、後でな」

にこりと微笑んで、歩いていく。


その日の空いた時間になって、電話を繋ぐ。
リスク回避を徹底する為、幾つも基地局を経由した電話。
挨拶もそこそこに、本題だけ。

「おっす。……んじゃ用件な、1つめ。
 エリー、無防備過ぎるからなんとかしてくれってよ。
 ルチアーノを突っついてたら言われたぞ。
 手は出してない!って必死に言ってたからな、
 一応それを信じてやった。
 『俺じゃなきゃ食い物にされてる』だとさ。
 まあ、そう、そんな感じ。自衛も頑張ってくれ」

本当に大した用件でもなかったようだ。
情報網に偶然引っかかったので、それだけ。
それから、もう一件。
(-305) shell_memoria 2023/09/19(Tue) 6:37:10

【念】 口に金貨を ルチアーノ

「……………………
牢に入る前に墓にぶち込まれるぞこれは


想像通りの結果に本気で命の危機を感じている。
それはとてもとても仲睦まじい女同士の縁故に。

確かに男は貴方の身辺調査もしなければリスクを度外視で手伝いをしていた。
だからこそ知らなかったのだ、この依頼の一番の爆弾が貴方という存在と自分の女癖の悪さであった事を。

「あー……謝らんでいい。
 最悪俺の尊厳がなくなるだけだ、安い」

だがそんな制裁はすぐには起こらないことは凡そ分かっている。
何故なら次に連れて行かれる候補に挙がった名前の中には―――

「……好きなだけそうしてればいいさ。
 お茶でも飲むか、ご主人様。好きな茶葉を持ち込んでるんだ。
 珈琲はなあ……練習中で自信はないんだが……」

貴方が何か無理に話さないように背を向けた。
この後に言わねばいけない事もある、落ち着く時間も与えるべきだろうと。
(!18) toumi_ 2023/09/19(Tue) 6:41:12

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → うたかたの ダニエラ

「んで、まあ、こっちが本命な?」

ちょっと言いにくそうに、しかし努めて明るく。

「タレコミがあってね。どうも、次に狙われるのは
 そのルチアーノか、……俺かもしれない、だそうだ。
 それぞれ別の方向から二回、聞いた話でね。
 情報の確度はそこそこ高そうだ」

一度、唾を飲む。

「まあなんだ、あー、俺の準備は出来てるんでな!
 仕事の引継ぎも『片付け』も大体済ませてある。
 それで相手方にも一泡吹かせてやるつもりだ。
 それで、あー、もし本当にそうなっても……
 エリー、気落ちしなくていいから。だってよ、
 今より近くにいられるんだぜ?昨日言った通り、
 毎日尋問で堂々と会えるぞ。ははは。
 ……んまあ、それだけ。うん。大丈夫、そうだろ?」

精一杯に笑う声を出す。大丈夫さ、だって約束したろ?
ずっと一緒だ。捕まろうが、なにされようが、傍にいる。
それに、そもそもまだ確定した訳じゃないから、と。
(-306) shell_memoria 2023/09/19(Tue) 6:44:14

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「はははは、そうだな、人を食い物にするのがマフィアだろ。
 その辺は昔から……」
「いや、ガキのころは"女はなるべく殴らない"くらいしかしてなかった。
 あれだな、まあ、トシくったからだな」

謙遜か照れているのか、あるいは自虐か。
なんともくだらない発言をぼそぼそ。
それでも──おそらくは、根っこの部分では、この男は自らを否定はしていない。
だから顔を伏せることはなく、直ぐに前を見ているのだ。

「ならいいさ。自分を裏切るのも自分を信じるのも、
 結局は自分にしかできねえ」

そうして赤みの差した頬を見ているのかいないのか、
からから、揶揄ってねえよお、なんて笑い。


愛とは旅路であり、目的地というわけじゃない。L'amore è un viaggio non una destinazione.
 ハハ」
「あれこれ悩むとわからなくなるが、
 悩みもせずに本物だとは信じがたいわ」


墓地に敷かれたコンクリートの通路を踏みながら、
悪党はあなたに、あるいは自分にそう言った。

(1/2)
(-307) gt 2023/09/19(Tue) 6:47:08
ルチアーノは、本気で辞世の句をしたためておくことにした。
(a11) toumi_ 2023/09/19(Tue) 6:49:22

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「──っと。
 つっても、結構近くにあるんだよな。
 "A"だから」

墓地に踏み込み、―─話しているうちすぐに、アレッサンドロは足を止めた。
アルファベット順に、機械的に並べられた人名を辿ればその墓標は見えてくる。


【 Alison Waterstonアリソン・ウォータストン 】



花束の一輪もない、恐らくは無縁の墓。
きっと彼も訪れたことのない、誰かが眠る場所だった。
(2/2)
(-308) gt 2023/09/19(Tue) 6:50:08

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 月桂樹の下で ニコロ

/*

わあ。ごきげんよう、悪魔を着たプラダでございます。
被襲撃は中々ないので楽しみにしておりました。

こちらからのご連絡としましては、
当方猫又ですにゃん……


襲撃される場合は狼さんのどなたか1名、襲撃してきた方を
ご一緒に牢獄へご案内しますにゃん。
RP的には踏み込んできた方の偽情報を
自身の率いる情報チームを使ってばら撒き、
そのまま通報する形になるかと思いますにゃん。

その際、カンターミネの趣味として
『対象PCの人には言えない秘密』の類も一緒に
ばら撒けたらカス度が上がっていいかと思っておりますにゃ。
襲撃を確定して頂ける場合その辺りもお考えいただけると
楽しくなりそうかな〜と思っておりますにゃん。

他、襲撃の際にこういう感じになりますよ〜とか
ございましたらなるべくご希望に沿いたいですにゃーん!

という事で、いかがでしょうか。よろしくお願い致しますー!
(-309) shell_memoria 2023/09/19(Tue) 6:51:34

【秘】 徒花 テオドロ → 月桂樹の下で ニコロ

「そうです。あんたが悪かったんだ」
「……俺も。少しは……浅慮だったと認めてやりましょう」

素直になれない弟分の、最大限の譲歩。
唇を僅かに尖らせて子供のままな一面を見せて。

「それを今すぐに吞み込むことはできないけど。
 ニコロにはできなくて、俺にできることは確かにある。

 だから囮なんかとしてではなく、
 やれることをやるために。矢面に出てやろうと思う、んだが」

少しだけ歯切れが悪そうに、言葉を途切れさせる。
逡巡して、観念したようにしっかりと深呼吸をしてから。

「後で文句言わないでくださいね」
「俺は今、とてつもなくロクでもないことを考えています。
 きっとびっくりするでしょう。怒られたっていいですけど」

「もう誰にだって。ニコにだって俺を止めることはできない。
 背中を押したのは兄貴、あんただからな」

あなたが認めた自分の価値ってものを、
ちょっとは信じる気になった。それ故に晴れやかに笑う。

こんなろくでなしを制御できるのは自分しかいないのだから、
それだけでも。全てを諦めない価値くらいにはなるんだろう。
(-310) backador 2023/09/19(Tue) 7:04:33

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 門を潜り ダヴィード


「ダヴィード、ちょっといいか」

「時間は取らせん、ちょっと聞きたいことがあるんだ」


ソルジャーがアソシエ―テの一人の足取りをたどるのは比較的たやすい。
もし貴方が連絡が受け取りにくい状況であれば、周りのアソシエ―テからルチアーノが探していると連絡網が回されるなんとも威圧的な状況が起こったかもしれない。

年齢と所属している年数の割に昇級をしていないソルジャー。
そんな男がやけに仲が良いのはペネロペと黒眼鏡、そして部下を溺愛してるらしい。

そうして顔を合わせたか通話になってしまったか。
忙しなく歩き回っている猫は合間を縫ってあなたに話しかけた。
(-311) toumi_ 2023/09/19(Tue) 7:05:09

【秘】 無敵の リヴィオ → 月桂樹の下で ニコロ

「慣れてないんだ、仕方がないだろ…」

笑うなよと付け足して、
手にしたドライトマトを口の中へと放り込む。
咀嚼し甘味や酸味を感じながら君の言葉を黙って聞いて。

「………あぁ、リヴィでいい」

「そういう縁起でもない話はあまり聞きたくないが、
 ……分かっているよ、その時は必ず。
 俺は案外、疑われにくいらしいからね」

その中で出来る限りのことをしよう。
勿論人が減る程対象として浮き上がる事もあるだろうが、
それを考えるのは選ばれてしまった時でいい。

しかしこうして摘発チーム同士で争って何になると言うのだろう。
そう思う心は、胸の奥に沈めこんだ。


「……君が明日も傍にいることを願うよ、ニコ」
(-312) sinorit 2023/09/19(Tue) 7:07:51

【秘】 徒花 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ


「自ら友達を無くしにいくなんて。
 理解はできますが到底無益な行動だと思いますよ」

それは尊重と諦念を交えた言葉。
自分のことを調べつくしたならきっとあなたは失望するだろうという、後ろ向きでありつつ、己の感性に基づいてそれを許容するかのような。

「テオドロ・アストーリは見かけ以上に、
 どうしようもなく自分のことしか考えていない、
 まともに人付き合いが出来やしないひねくれ者です」

「後ついでに言えば、
 自撮りのしようもないくらい写真写りが本当に悪い」

おどけたようにほんの軽く指折り数えて、
それでいて真正面から丸裸にされることを受け止める気でいる。

「それでも安心できるような物好きだとしたら。
 癪なことに、俺はその時もあんたと酒を酌み交わしているんでしょうね」

そして、そんな未来は想像もしたくないと。
嫌味以上に挑発でもするかのように暗く笑う。

あんたのことはそれほど好きでもなんでもない。
裏切られる余地も、関係が崩れる憂慮すらも要らない。
建前を並べることしかできない、不器用な姿勢だった。
(-313) backador 2023/09/19(Tue) 7:23:20

【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

「…そうだね、俺も調べては見たが。
 ……どうなっていくんだろうね、この国は」

巧妙に偽っているとして暴く術がなければ何も出来ない。
自分のことだけなら無敵になれるが、
他者の状況を思うと笑ってばかりではいられなかった。

警察の立場でもどうしようもないと言うなら、
この国は何が守ってくれると言うのだろう。

「会う方法としては素直に面会を申し出るくらいしか。
 それが通るかどうかはまた別だけどね」

その行為によって生まれかねない疑念を思うと、
決断するに迷いを抱いてしまうのだが。
(-314) sinorit 2023/09/19(Tue) 7:28:29

【秘】 徒花 テオドロ → pasticciona アリーチェ

「あんただけでも別に良くはないってば」

文句を主張するべく、しっかりと言い咎める。
幼馴染に共通していることだが、どうして自分の危機となるとこうも鈍感になってしまうんだか。

続いた言葉に対しては、根拠のない言葉は吐きたくないが、
多少なり不安定な気持ちも汲んでやりたいと思ったために、
「死ぬよか可能性がありますよね」くらいは言ってやる。

「自覚があるならもっと改めるか、
 むしろ堂々とでもしていたらいいんですよ。

 アリーは選んで、警察自体には成れて、少なくともクビにはされていない。
 足を引っ張ろうとそれだけは胸を張っていい」

褒めてるんだか貶してるんだかよくわからない発言を並べて。
最後が苦言で終わってないあたりは、近況の事もあり、
どちらかといえば褒めている寄りではある。男はそう思っている。

「警察になったことを後悔することはない、
 だが、まあ、他にもっといい方法はないか考えてしまう」
「最終的には警察じゃない奴らだって別に窮屈には変わりない、という結論にも至る」

だから踏みとどまらないといけないんだろうな。
トルタを食べ進める手は、カロリーに飢えていたのかいつも以上にペースが早かった。
(-315) backador 2023/09/19(Tue) 7:31:06

【秘】 門を潜り ダヴィード → 口に金貨を ルチアーノ

「ひえ」


「……はい、なんでしょうか。
 俺に話せることなら、なんでも」

足取りを辿れば、男は特にどこかを彷徨くでもなくアジトの片隅でぼんやりと座っていた。貴方に声をかけられれば慌てて立ち上がり、礼を取る。
幾度か顔を合わせたことはあったかもしれないが、直々に話しかけられるのなんて数えるほど。

何くれと先達に世話を焼かれていることが多い男にとって、緊張する相手であることは間違いなかった。
(-316) NineN 2023/09/19(Tue) 7:44:31

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ


マフィアノッテファミリーには様々な情報通が存在している。
その中でも一際表の世から隠れた情報屋は、
自らを情報屋とは名乗らず便利屋と呼ばれていた。
全て足のつかないまっとうな金を使い
他の情報屋や人を買収し、様々な真実を手に入れる道楽もの。
それは反社会組織のアジトからITグループの社長の女の住所まで多岐に渡る。


そんな猫の尻尾を掴んだ警察が一人、名をGasparo[ガスパロ]。
ガスパロが普段から隠れ潜む便利屋を見つけられたのは、
彼がよく使う人材が警察署内の人間を調べていたからに他ならない。

ターゲットになっていた警官は、
ヴィンセンツィオ・ベルティ・デ・マリア。


便利屋はヴィンセンツォを調べている最中にガスパロによる妨害に遭いトラブルに見舞われる。
即座に調べるのを取りやめさせたが、もう既に尻尾は掴まれており検挙されるまで秒読みというところまで追い込まれてしまった。

そう、思っていた。
(-317) toumi_ 2023/09/19(Tue) 7:59:37

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ

元気ではないと聞いて、そうだろうな、と得たように視線が僅かに翳る。
語り口からそうと知れたことを敢えて暈した、曖昧を貫いて吐露される言葉を聞く。
どうした意図をして己に伝えるのか、それを受け止めるように、
視線は側にあるだろう貴方を見上げる形で投げかけられる。

「君がそうだと感じるのなら、そうなのだろう。
 けれども過ぎた出来事を、いつかの自分が出来ていたなら、なんて評価するのは、
 君自身を壊してしまいたくないならやめておいたほうがいい。
 全て知った後の自分がどう俯瞰しようと、当時の君にとって最善だった筈だ」

いつか、かつて。
見たこともない小さな少年の面影を、成長した貴方に見て説く。
今そこにある貴方から、かれを庇い立てするかのように。
僅かな緊張は尾を引いて。ふと瞬きをした瞬間にほどけてしまった。

「それに今の君は、よくやっている。
 ……資料室の鍵、借りっ放しではいけないよ」
(-318) redhaguki 2023/09/19(Tue) 8:08:26

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

「……動きが無いな」

依頼人には理想の資料を用意した、後はこのまま身の回りを片付けて証拠を消すだけになっている。

「そろそろ何かあってもおかしくないと思っていたんだが……。
 己惚れだったか? ん」

Trrrrr……着信音が鳴り響く、何か嫌な予感がしつつ電話に出れば
『ヴィンセンツォを検挙しようとしている動きがある』と予想もしていなかった知らせが駒の一人から告げられた。

「はあ? ……どうして、……」

自分の行動でまた誰かが危険な目に遭わされた。男に過ったのはそんな考えだ。
マフィアに狙われた上級警部など格好の的、別の理由があるかもしれないが今ならまだ間に合うかもしれない。
それに、彼は確か。

『ヴィンセンツォは黒眼鏡と昔から交流が――』

「それはもう知ってる! もう切る、お前達はもう動くんじゃない。
 尻尾丸めて引きこもってろ!!」

やるせない怒号を受話器に向けどうしてくれようと深いため息を吐く。
時間は刻一刻と迫り、決して鈍間を待ってくれやしなかった。
(-319) toumi_ 2023/09/19(Tue) 8:14:21

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡

ああ、と。顔を見た瞬間に嘆くような吐息が唇から溢れた。
かつて視線より先に拳を突き合わせていた頃、貴方がこの地位でなかった頃は、
それこそ自分の手でこの留置所に叩き込む勢いであったこともあったろう。
実際に叶うことがあったかどうかはさておき、今更取り立てて言うことなんかじゃない。
腫れた顔だって、なおさらだ。

にも関わらず男は、人目もないのを良いことに格子の向こうで片膝をついた。
僅かばかり境界線を越えて、指先が部屋の中へと侵入する。
冷たい床を、素爪が叩いて僅かな埃を書いた。

スカイブルーの裏側がどんな色をしているか、だなんて。
こんなに暗いところでは伺い知れないかもしれない。
ただ、常より僅かに伏せがちの眦は、瞬きも少なにじいと貴方を見ている。

「誰にやられた」

と。ほかに聞かれぬように沈めた声は、炭の奥底のようにちらついていた。
(-320) redhaguki 2023/09/19(Tue) 8:15:18

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ



『Buongiorno、勝利の君。
 ……──突然ですまないが、貴方は【A.C.A】に狙われている』


外部からの傍受のリスクを最大限に抑えた通信で掛けたのはヴィンセンツォの携帯だ。複数台あるのならいずれかの。
それは随分と怪しい連絡になってしまったが、遊び人の放浪息子が直接会いに行くよりはよっぽどマシであったように思えた。
(-321) toumi_ 2023/09/19(Tue) 8:15:35