人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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視点:


エノは、池の前にイーゼルを立てて、キャンパスに絵を描いている。
(a71) arenda 2022/02/22(Tue) 17:52:22

【人】 美術 エノ

「…………………………」

焼肉屋だ…………なんかある……。
いつの間にか生えてきた日常感溢れる建物を眺める。

「……うーん、また夜になったら食べようかな。」

お肉は夜に食べたい。なんとなく。
(194) arenda 2022/02/23(Wed) 6:47:54

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「なるほど……うん、いいね。」
「フカワくんのこと、またひとつ知れた。」
「嬉しいよ。君の事を知れるのが。」

髪を手に取られても、それに嫌そうな顔をすることも無く。
むしろ、もっととでも言うように頭を差し出す。
まじまじと、一つ一つの色を確かめるような所作に、
拒絶どころかむしろ、恍惚とした表情すら浮かべて。
好奇心の目に晒されることが気持ち良い。
もっと自分のことを見て、理解して欲しい。
衣服を一枚一枚脱がすかのように、裸の心を抱きしめて欲しい。

「別に俺がすごいわけじゃない。親から生まれただけだし。」
「自由だよ。会社を次ぐとか考える事もないし、お金も困らないし」
「友達にも気を使われる。あの会社の息子かって。」
「苦しいことなんて何も無い、恵まれた生活をしてたよ。」
「ただ、退屈ではあったけど。」

君も、自己紹介があるんだ、と。
ワクワクしながら、傾聴して。
(-442) arenda 2022/02/23(Wed) 7:09:54

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「……クニユキくん。それが君の本当の名前。」
「弟君を騙ってたの?どうしてそんなことをしたんだろう?」

責めるような言葉、ではなく。
ただなんで?どうして?と純真な子供のように。
楽しげな目で、君に質問をなげかける。

「うん、いいね、人とご飯、あんま食べたことないや。」
「楽しみ……うん、楽しみだな。」
「バイクも趣味じゃないんだ…………思い出す?」
「記憶が無いの?」

あんまりそんな感じには見えなかったから、少し眉を上げて。
両手を君に伸ばして、頬に触れようとする。
何もかもを知りたい。
何もかもを知られたいから。

「……あぁ、用事があるなら、話を区切って貰ってもいいからね。」

叶うなら頬を撫でながら、そうこぼす。
毎日会えるなら、無理をしなくたっていいはずだから。
(-443) arenda 2022/02/23(Wed) 7:16:11

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

「そう、きっと、ラッキーな生まれだった。」
「でも俺は、もっと庶民的な家で、一人っ子が良かったな」
「無い物ねだりだよね、こういうのは。」

撫でられる頭に自分からすり付けるように小さく首を振り。
家族の距離が遠かった。
沢山いる兄弟とも、そこまで仲が良くなく、悪くもなく。
一緒に出かけることもないし、喧嘩もしない。
親ともそう。…………だから、撫でられたこともないし。
消化不足って、どんな感じなんだろう。
満たされない感じなのかな。だとしたら、お揃いなのかな。
お揃いなら少し嬉しい。


「そっか、着ぐるみみたいなものなんだ。」
「……フカワ君の本当の姿が見れないのは、少し残念。」
「でも、そう。なんとなく、君はそういうことしそうだなって、感じするな。」
「君の事、ちょっと理解してきてるのかも。」

嘘が付けなさそうだし、歳も自分より上。
抱いていたイメージ通りで、それがなんとなく嬉しい。
自分が生き残ってしまった時、思い出す君の顔がきみのものじゃないのだけが残念だ。
(-462) arenda 2022/02/23(Wed) 12:25:37

【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ

頬を優しく指で撫でる。
むに、と少し摘んでみたり。
人の顔って、こんな感触なんだな。
まぁVRだから、本当の顔ではないんだけど。
触れる度なんとなく理解度が高まるようで、嬉しい。

「……そっか。君は、君をちゃんと理解出来てないんだ。」
「分からないんだね、自分のことが、ちゃんと。」
「……今度一緒に出かけよう。図書館とか、公園、池もあるはず」
「どこか楽しい場所を見つけてみようよ。君の好きなものを見つけたいな。」

そうして見つけた君の好きなものの記憶に、
自分も顔を出していればいい。
自分の中に誰かを残したいし、誰かの中に自分を残したい。
君とは真逆。きっと、心に傷を刻み付けたいのだろう。
自分という傷を。

「うん、まぁ、理解者は1人いれば満足なんだけど。」
「連絡、待ってるね。お土産話も楽しみ。…………んー……」
「……早めだと嬉しい。」

君に理解してもらうために、思ったことをそのまま告げて。
次は何時間後だろう。待ち遠しく感じる。
そうして一度、汗ばむくらい室温の高い部屋から。
冷えた外へと、君を送り出すことだろう。
(-465) arenda 2022/02/23(Wed) 12:34:52

【人】 美術 エノ

日も暮れてくる頃、随分肌寒くなってきた。
そんな中青年は、南西の区画、広場の噴水前にイーゼルを立てる。

「噴水か。いいね。」
「綺麗にかけるかな。」

合議以外の時間は暇だ。
絵を描くにはちょうどいい時間なのだった。
(206) arenda 2022/02/23(Wed) 14:02:12

【人】 美術 エノ

>>207

「……〜♪」

鼻歌交じりにパレッドに絵の具を出して。
少しづつ色を塗っていく。
プロ並みに上手い、という程ではなく。
されど素人から見ればなんとなく見栄えよく見えるような。
そんな風景画。ご機嫌な様子でそれを描いていく。

「…………おわ、びっくりした。」

ある程度書いたところで、背後の君に気づいて。
いたんだ、と振り返った。
(214) arenda 2022/02/23(Wed) 15:04:40

【人】 美術 エノ

>>217
「そうなんだ。まぁ、あんま人前で描く人いないか。」

大道芸くらいかな、と納得を示す。
君がそのまま見ていくようなので、正面に向き直り。
飛び散る雫の一つ一つを描いていく。

「楽しいから好きになるんじゃない?」

それって分けられるものなのかな?と首を傾げ。
あらかた風景を描き終われば、今度は人影をひとつ描いていく。
噴水に向かい合うような影。

「俺は楽しいし、好きだよ。」
「自分が作ったものを残せることが好きなのかも。」
「この絵を見て、自分のことを少しでも理解してくれる人がいるかもしれないから。」

人影の前にイーゼルを描き足して。
ざくざくと、さほど時間もかけずに描いていく。

「君はどう?なにか趣味はある?」
「その趣味は、好きだからやるの?それとも、楽しいからやるの?」
(219) arenda 2022/02/23(Wed) 15:43:27

【赤】 美術 エノ

青年はといえば、落ち着いたものだった。
趣味の絵に没頭して、されど別に逃避というわけでもなく。
言うなればそう、時間つぶしのような気持ちで。
筆を滑らせていた。

端末が震え……今は近くに人がいるから、メッセージを網膜の上に映し出す。
前回の経験から、随分VR上で様々な操作ができるようになっていた。

『それは。』
『いいか、悪いかってこと?』
『まぁ、なくていいなら無い方がいい制度だよね。』

死にたくないと思う人がいて。
死んで欲しくないと思う人もきっといる。
突然訪れる平等な死を、肯定できる人は果たしてどれほど居るのだろう。

『辛くなっちゃった?』
『取り留めのないことでも、話したら楽になるよ』

2回も選ばれてしまった君を可哀想、だと思ってるから。
せめて支えになってあげられればいいなと思った
(*22) arenda 2022/02/23(Wed) 16:37:40

【人】 美術 エノ

>>223 ツルギ
筆はやがて、色の多い髪を描いていく。
噴水広場にひとりぽつんと立つ絵描きを、精巧に描いていく。

「無いんだ、趣味。」
「すごいね、退屈で死んじゃいそうだ。」

暇な時どうしてたんだろう。
さほど暇な時もなかったのだろうか。
ある程度描き終えた絵に背を向けて、君に向き直った。
君の言葉を聞く。ひとつ、頷いて。

「なるほど。」
「君は物事を頑張れない人なんだ。」
「何をしても、実らないかもしれない、無駄かもしれない」
「そんな思いでいるんじゃない。」

昨日の会話を思い出しながら、そう告げた。
徒労が嫌だと言っていた、君の言葉。

「成果が出るか分からないものに、力が入れられないのかな。」

つらつら、君を理解するために。
今理解してる中での、君への印象から推測して話す。
(228) arenda 2022/02/23(Wed) 16:42:57

【赤】 美術 エノ

青年には何も忘れたい事がない。
死んで悲しいなと思えるほど理解できた人もいなかったし。
それより前の、日常生活でも何も困ったことはなかったし。
心の底に何もない、ぬるま湯の風呂のような人生だった。

『うーん。』
『これは俺なりの考えだけれど。』
『死ぬのが怖い人って、未練がある人だと思う。』

それは例えば、もっと何々がしたかった、だとか。
あの人と一緒に居たかった、とか、遊びたかった、とか。
アイドルのライブに行きたい、とか、ドラマの続きが見たい、とか。
そういう、"生きて何かしたかった"から、それが出来なくなる死が怖いのだと、思ってる。

『怖くないよ。』
『生きてやりたいことがないから。』
『寂しいけどね。』

寂しいけど怖くはない。
それが青年の答えだ。
恐怖を感じるほど、未来を見据えた人生じゃなかった。

『君はどう、カミクズくん。』
『怖い?』
(*24) arenda 2022/02/23(Wed) 17:18:51

【人】 美術 エノ

>>232 ツルギ
「退屈から逃れるためにするものではないと思う。」

バッサリ。
自分はどっちもやったことないけれど。
たいてい目的があるとか、好きだからやるものだと聞く。

「結果がすぐ出るような趣味があればいいのかもしれないね。」
「それか、目標を短く設定するとか。」
「例えば、そう。人と話す事。人の話を聞くこと。自分の話をすること。心を近づけてみる事。」
「そうして少しずつ段階を踏めば、いずれ理解者ができるかもしれない。」

細かな目標は大事だよ、なんて。
人生の先輩らしい事を言ってみる。
背中から見ている君は分からないだろうが、青年は自分を描く時、瞳を閉じている。
視界がどこか別の場所にあるように。
それもVRの機能の一種なのかもしれない。もしかしたら、空中に目玉があるのかも。

風景が多数を占めるこの絵は、しかし青年にとっては。
肖像画であった。


「うーん…期待……そうだね。」
「どちらかと言うと、諦められないだけかな。」
「一人でも、心から理解してくれる人がいてほしい。」
「そんな夢を諦められなくて、求めているだけ。」
「俺は君みたいに、何かに裏切られたような経験もないからね。」

風が吹いて、首筋に冷たさを感じた。
肌についた水滴を、指で拭った。
(234) arenda 2022/02/23(Wed) 17:45:47

【赤】 美術 エノ

『へぇ、やりたい事がないんだ。』
『意外だな。』
『だって、理由を付けて家族から離れたいくらい、一人暮らしがしたかったんだよね。』
『一人じゃないとしたい事が出来ないからだと思ってた。』

なにかをしたいから。
そのために一人暮らしがしたかったのだと、思っていた。
そうじゃないというなら。
家族と離れる事
そのものが理由だったのだろうか。
果たしてそれは、どんな事情なのだろうか。

『ないよ。』

君の質問には、すぐに返信が来る。

『元から無かったんだ。よかった事、嬉しい事。』
『だから生き延びた後も当然なくて。』
『何もないまま、今日まで来ちゃったよ。』
『だから、まぁ』
『死んでた方が楽だったかも、とは少し思うね。』

1回目を生きて帰ってきたときの周りの反応も。
腫れ物を触るかのようで、今までもそうされてきたのだけれど。
より一層に距離を置かれたようで、寂しかった。
死が齎す負の感情より、生きて得る虚無の方が多い。
だから死ぬのが、怖くない。
そんな感じだ。
(*26) arenda 2022/02/23(Wed) 17:57:17

【赤】 美術 エノ

『何から?』

躊躇う事もなく、理解の刃を振るう。
その曖昧さを許さないとでも言うように。
理解のためなら、何も省みないとでも言うように。
ずけずけと、踏み入る。

死んでいたほうが良かった。
全く思わない人間は、相当幸せだ。
誰かを、間接的にとはいえ殺して生きることは。
心からそう言えないくらいの負担で。
最も、青年は。
あまりそこを悩んだりはしていないが。

『そうだね。』
『俺の唯一つの夢だから。』
『できれば叶えたいよ。死んだら敵わない。』

それもある種の、未練だろうか。
(*28) arenda 2022/02/23(Wed) 18:28:01

【赤】 美術 エノ

君の答えを聞く。
失った空白。代わりになれなかった。
推察できることはある。
なるほど、と一つ頷いた。

『そっか、残念だったね。』

淡白な返事、は、文章だから。
端末の向こうで、青年は一人部屋で。

恍惚の顔をしていた。


それは君の事情がどうとか、そういうのじゃなくて。
ただ、そう、君を一つ理解できたから。
衣服を一枚脱がすかのように、君の心を薄着にできたから。
それが嬉しくて、理解することと理解されることは紙一重だから。
部屋で一人、笑っていた。

『理解者と一緒に死んだらさ』
『そこで変化が止まるのかな。』
『だったらそれが一番だよね。』

そうありたいな。
(*31) arenda 2022/02/23(Wed) 19:20:21

【赤】 美術 エノ

『うん、また後でね。』

もう時間か、と通信を切る。
この顔の色が戻ったら、自分も向かうとしよう。
(*32) arenda 2022/02/23(Wed) 19:21:01
エノは、自室から、裁判場に向けて歩き出した。
(a108) arenda 2022/02/23(Wed) 19:49:53

エノは、裁判場で、再び絵を描きだした。最初の時と同じように
(a113) arenda 2022/02/23(Wed) 20:36:25