人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ



「───孤児院に必要最低限の家具しかなくなった頃。」

「子供しかいないうちの孤児院に、
 あと売れるものは
一つしか
残っていなかった。」




アメリータも、レオニタも、トールも。
あの日以降の交流会で、貴方が見た覚えはないはずだ。
ヴィットーレは背中を向け続けている。顔は見えない。
(-340) arenda 2023/09/16(Sat) 23:13:00

【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

 
「……そんなに、厳しかったの?
 なんで、相談してくれば……なんて、言えない、かな」

そこまで当時の孤児院の経営が悪化していたなんて、幼子だったアリーチェにとって想像もしていなかった事で。それは今となっても同じだ。

教会だって裕福な訳ではない。助けを求めてと言ったってあくまでそれは当時庇護されていた身分のアリーチェが言うことだ。
実際の教会はそんな余裕はないと動かなかったかもしれない。

助けを求めるのだって容易ではないのに、それでも貴方の話を聞いていく度に、何か自分ができる事がなかったのかと後悔の念に駆られる。

「…………」

思わず拳を握りしめた事で爪が刺さって赤みが増す。
アメリータ、レオニタ、トール。
三人を見なくなったのは、誰かに引き取られていたからと今日まで信じて疑わなかった。
それがいかに愚かなで安直で楽観視した考えだったか、思い知らされ突き落とされたような気持ちになる。

「……わたし、は、誘拐された事があるから、誰かを切り捨ててることが凄く嫌いで、怖くて、今もそんな世の中が許せなくて、だから、……
 ……だから、彼らを売ったこと、他の方法は本当になかったのかって、怒りが止まないけれど」
(-348) poru 2023/09/16(Sat) 23:55:15

【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

 
「でも、飢える事がどれ程辛くて、
 孤独でさもしくて心細くて苦痛か、知ってる」

アリーチェが料理やお菓子を振舞いだしたのもそうした経験からだ。警察官に就職してから教会にも孤児院にも、定期的にお菓子を差し入れにいったことがあるだろう。それもひとえに、飢えの辛さを知っているから。

「それに、」
「わたし、ヴィットーレの家族だから、」
「一番苦しかったのは、家族を切る判断をしなければいけなかった、ヴィットーレじゃないかって、思うの」

潤みそうな目を堪えながら立ち上がり、
貴方の背に近づくとそっと服の裾を握りしめようとする。

涙が零れ落ちそうだった。それでも、自分なんかが泣きたいと思っちゃダメだといい聞かせ、必死に耐え続けた。

「ずっと頑張ってくれてたのに、気づけなくて」
「……選ばせてしまって、ごめんね」
(-350) poru 2023/09/16(Sat) 23:56:24

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「そんなダサい男にはなりたくないもんだ。
 握力には自信があるのにな〜」

なあ、とおどけた様子で指をワキワキ。
林檎くらい砕いて見せらあというその動きだが、こんな場所にフリーのリンゴはない。

「うるっせえな。
 これは…営業努力ってやつだ」
「うちのメイドマンはしつけがいいからな。
 期待してるよ」

暴力に明け暮れた少年、そしてソルジャーとしての時代は、若く幼さの残る顔を隠すために。
カポになってからは、その目つきの悪さを少しでもマシにするために。
……とは本人の弁だが、逆効果も甚だしい。
この男も直属の部下からの評判は割といい方だが、それは気前がいいからだろう。

(1/2)
(-352) gt 2023/09/16(Sat) 23:58:22

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

そしてあなたの力こぶを見れば、懐かしそうに眼を細める。
力。腕っぷし。仲間の数。路地裏の掟は、最大公約数が力と面子だ。

「殴って解決したころは、なにもかも世界がシンプルに思えた。
 だが、そういうわけでもなかった。
 世界は大体、おんなじままで、
 俺たちが背ばかりすくすく伸びてるだけってこないだ分かったよ」

「……その"こないだ"が、まあ10年は前なんだけどな」

トシくったもんだよ、と、最近多い愚痴をこぼし。

「だからまぁ、そうだな。
 できることだけはしよう、お互い。
 一番信頼できるのは、自分だけだぜ」

横顔で、緩んだような笑みを返す。

「お前んとこの店なら飲むが。」

カポも大変だよ、と苦笑が混じった。


(2/2)
(-353) gt 2023/09/16(Sat) 23:58:32

【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ

「ふふ、言えないわよ。
 教会の人たちだって頑張ってやりくりしてたもの。
 同じ経営者だったから、それがよくわかった。」

それに、もし助けてもらったとして。
それで貴方や他の子達が貧しい思いをしたら意味がないから。
そう思うと、頼れる先なんてどこにもなかった。
自力でどうにかするしかなくて……それも限界だった。

爪が食い込む手は、二人分。
依然背中を向けるヴィットーレの体の横で、
白くなるほど握りこまれた拳から、細く血すら流れ出す。

「……なんで貴方が謝るの?
 だめよ、嫌な事を聞いたら怒らないと。」

発する言葉は少しか細くて、小さい。
本当なら、語りたくなんてない事だった。
でも、貴方には。
……伝えておかなければいけない事だと、思ったから。
(-376) arenda 2023/09/17(Sun) 0:56:44

【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ

ヴィットーレ、俺達を売ってよ。
そしたらお金も手に入るし、ご飯の人数も減るし。
大丈夫だよ、3人で話し合ったんだ。
ヴィットーレ、いっぱい頑張ってるの知ってるよ。
私達も力になりたいの。お願い。
私達、家族でしょう?助け合いたいよ。


今でもあの時のあの子達の言葉を思い出す。
合意の上での売買だった。………なんて、
自分の行いを弁護する気はない。

「………アタシに、そんな優しい言葉を掛けられる権利はないの。
 アタシに力がないせいで、あの子達を犠牲にしてしまった。」
「もっと力があれば、もっと勉強をしていたら。
 …………今も一緒に、
居れたかもし
れないのに……


ふり絞るような声は酷く揺らいで。
いつも落ち着いているヴィットーレは、
今は片手で自分の髪を掴み、ぎゅっと目を閉じる。
大きな背中も、随分小さく縮こまって。

「………せめて、あの子達がどこに引き取られたのか……
 ……知りたくて、マフィアになったの。
 ………どんな形でも、また、会いたくて……」

「……ごめんなさいね、アリーチェ。
 アタシは……貴方が思ってるような、善良な人間じゃ、ないのよ……」

ようやく振り返ったヴィットーレは。
……泣きそうな顔で、貴方に謝罪をしたのだった。
(-380) arenda 2023/09/17(Sun) 1:05:51

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → オネエ ヴィットーレ

「好きにしろだなんて……そんなことを言わないでくれヴィットーレ」

無条件に誰かを信じることなどできない。
本当に信じられるのは己だけ。その信条は変えられない。

だが、理由もなくファミリーを疑いたくなどない気持ちは同時に存在できてしまう。

「守らないといけないもの、……そうかい」

それは、なんだかファミリー以外に居るようだなとはこの口からは言えなかった。
本当にすべてを疑ってるような言い方になってしまいそうで、考えたくなかったからだ。
(-423) toumi_ 2023/09/17(Sun) 9:49:36

【秘】 口に金貨を ルチアーノ → オネエ ヴィットーレ

「――ああ、目的の食事は手に入ったからなあ。
 早めに帰らせてもらうとしよう、なあに」

またひとつ息を飲み込んで。息苦しくなる気分を抑える。
お互い嘘をつかずに隠し事をするのが癖になっているかのようだ。

「今度ゆっくり酒でも飲みながら身の上話でも零してくれえ。
 たまには貸し切りもいいんじゃないか?
 俺もそこそこ金も落としているんだ、少しぐらいサービスしてくれてもいいだろお」

「……こんな色男からデートのお誘いだ断ってくれるな」
(-426) toumi_ 2023/09/17(Sun) 9:50:46

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 黒眼鏡

「素晴らしい営業努力ですこと。」
             
家族

「ふふ、お任せあれ♡私達はファミリーじゃない。
 支え合わないとね♡」

それが家族っていうものでしょう、と笑って。
腕っぷしが強いだけで全てが解決できる時代は
とうの昔に終わってしまった。
今の我々には、守るべきものがたくさんある。
そしてその多くは、ただ殴るだけでは
守れないものばかりだ。

「アタシ達、大人になって世界の複雑さも
 見えるようになったけれど……やることは変わらないわ。
 路地裏で虫や鼠を齧って生きてた時と同じ………
 ただ、生き延びましょう。明日をね。」

泥水を啜ってでも。
生きねば、守るべきものも守れないのだから。

「ふふ♡今日はちょうどとっておきのお酒を出そうと思ってたのよ♡
 じゃ、景気づけと行きましょうか♡」

高いわよ〜♡なんてにこにこ笑って。
二人のマフィアは、場末のバーへと歩を進めて。
そうしてその夜はお互い、お酌でもしあったのだろう。
(-453) arenda 2023/09/17(Sun) 11:25:58

【秘】 オネエ ヴィットーレ → 口に金貨を ルチアーノ

後ろ暗い世界に生きた、大人が二人。
隠し事はもはや癖。それでも嘘だけはつかない血の掟。
真実だけを語って真実を隠すのが、随分上手になった。

「ルチアーノ、貴方は間違ってないわ。
 貴方のその猜疑心は、ファミリーを守るために必要なもの。」
「ごめんなさいね、今この状況じゃアタシ、
 自分の中に抱えたものを誰にも話せないの。だから…」
「今の状況が落ち着いたら、きっと話しましょう。
 このお店……で出来るかは、わからないけれどね。」

約束よ、と微笑むヴィットーレ。
その約束だって血の掟。だからきっとその約束は
その場しのぎの言葉などではなく、きちんと話すという
ヴィットーレなりの覚悟の証。
さぁ、早くお行きなさい。女の子を待たせちゃ駄目よ、なんて
貴方を急かしてお店から追い出したら。

「………さ、私も仕事を終えないとね。」

煙草に一本火をつけて、それを……床に落とすのだった。
(-457) arenda 2023/09/17(Sun) 11:39:18
ヴィットーレは、『煙草の不始末』をした。
(a16) arenda 2023/09/17(Sun) 11:40:31

ヴィットーレは、火が十分に回ったのを見てから、消防に連絡をした。
(a17) arenda 2023/09/17(Sun) 11:41:36

ヴィットーレは、己の店と中に残ったものを、燃え殻に変えた。夜のうちの事だった。
(a18) arenda 2023/09/17(Sun) 11:42:25

【神】 オネエ ヴィットーレ

『ごめんなさい、ちょ〜っと野暮用で
 いけなさそうかも♡』
『みんな楽しんでね!
 後日またお話聞かせてほしいわ♡ ciao:) 』
(G47) arenda 2023/09/17(Sun) 11:47:57

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「利益を出すのが上司の仕事さ」

世知辛いモンだ。そうボヤくが、家族ファミリーという言葉にはああ、と頷く。
当然・・のことだ。

「ああ、何もかわらねえ。
 前よりちょっと、周囲に若いのが増えただけさ」

泥水のような珈琲をいつも飲んでいる男は、アーア、とのんびりした声をあげて。

「――そいつは楽しみだな。
 はいはい、景気よく、景気づけをな」

肩を並べて、日の暮れ始めた街を歩く。
その日は普段あまり深酒をしないアレッサンドロも、妙に酒が進んでいて。
――あなたをそこそこ遅くまで突き合わせたりしただろう。


「それじゃあ、またな」

去り際、彼はそういってあなたと別れる。
しばらくじっとあなたを見てから、肩を竦めて去っていった。
――何か言う言葉を考えて、きっとそれが浮かばなくて、そのままに。
(-483) gt 2023/09/17(Sun) 14:26:43

【秘】 コピーキャット ペネロペ → オネエ ヴィットーレ

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Ciao!竹中です。
ちょっとしたご相談にやってまいりました。

アリーチェさんとのロールで『ヴィットーレさんと孤児院の関係の隠蔽を手助けしてあげてほしい』と頼まれまして、
ペネロペは(必要であれば)無理のない範囲で手伝うつもりでいます。

が、ロール上はヴィットーレさん側のよきようにして頂ければと思います。必要なかったでも、間に合わなかったでも、いい感じに隠蔽したでも。
お好きなものをお選びください。お店遊びに行きたかったね。敬具。
(-508) unforg00 2023/09/17(Sun) 16:22:01

【秘】 オネエ ヴィットーレ → コピーキャット ペネロペ

/*
ワッ……!ご連絡ありがとうございます!
了解しました!良い感じに使わせてもらおうと思います!
二人とも優しいね……ンチュ………
(-517) arenda 2023/09/17(Sun) 17:25:41

【秘】 コピーキャット ペネロペ → オネエ ヴィットーレ

/*
どうぞよきようにお使いください Chu……🐈(既読ねこ)
(-518) unforg00 2023/09/17(Sun) 17:28:11

【秘】 pasticciona アリーチェ → オネエ ヴィットーレ

 
「……ばか、わたしが怒れるわけないじゃない。
 それとも、わたしに怒って欲しい?」

流れ滴り落ちる血を止めたくて、花の刺繍が入った白いハンカチをその手に押し付けようとする。貴方が頑なに力を込めるなら暫しの後に諦めるだろうが、そうじゃないなら患部を拭おうとするだろう。

こんな様子の、こんなにも小さなヴィットーレを見たのは初めてだった。
いつも明るく、話しているだけで元気が出るような朗らかな気のいいオネエの姿の内に、どれ程の苦労を背に隠して抱えて来てくれたのか。

考えるだけで込み上げてくるものを必死に押し留めた。
泣きたいのに、泣けていない人だっているのだ。
どうしてもそれだけは堪えきった。

貴方の言葉を聞いていく度に胸が締め付けられるように苦しい。
一言一言が、その悲痛さを痛いほど教えてくれるから。
貴方のその食いしばるような判断に基づいて平和を享受した者の誰が、その事を責められるだろうか。
どうしたらその痛みを少しでも和らげる事ができるのか、考えても考えても答えは何一つ出なくて。

ただ、貴方が振り返った時、
咄嗟に体が動いて、貴方に抱き着く。

「それでも、優しいわよ、ばか、ばか、」
「謝らないで。貴方に救われたわたしだっているのよ、」

「善良でも善良じゃなくても、
 わたしにとっては大切な、最高の家族、なんだから」
(-521) poru 2023/09/17(Sun) 17:46:23

【秘】 オネエ ヴィットーレ → pasticciona アリーチェ

「……怒ってくれた方が、楽かもしれないわ。
 でも……貴方は、怒るの慣れてないものね。」
 
怒られるとか罰を受けるとか、
そんな者は全部自己満足だ。
ただ自分が罪の意識から逃れたいがために
求めてしまう、現実逃避の結果。
……貴方が怒らないというのなら、
ヴィットーレは力なく笑う。
本当に優しい子なんだから、と。
 
流れた血を止めるために動かれれば、
抵抗はせずにそのまま大きな手がハンカチに包まれる。
髪色より暗い赤に、ハンカチが染まっていく。
 
「……ごめんなさいね、汚しちゃって……」
 
零れた謝罪はなおもか細くて。
振り向けば正面から抱き着かれて、
思わず目を丸くした。
こうしてしっかり触れ合うのはいつぶりの事だろう。
昔より大きくなったんだな、と今更ながらに思う。
 
「……ありがとう、アリーチェ………。
 ……アタシ、もうこれ以上あの孤児院に、泥を塗りたくないの。
 ………このお店も、燃やすわ。アルバムとかいろいろ、
 あの子達に繋がりかねないものがたくさんあるから。」
「……お願い、アリーチェ。もしアタシが捕まっても……」
 
「…どうか、皆に見える場所で涙は流さないでちょうだい。」
 
貴方とヴィットーレは、本来関わりが無いはずの関係。
過去の繋がりを悟られないためには……『赤の他人』で
あり続けなければならない。
貴方の体をぎゅぅ…と抱きしめて………
ヴィットーレは貴方に、酷いお願いをしたのだった。
(-545) arenda 2023/09/17(Sun) 19:49:55