人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【独】 陽光の元で ニーノ


「……キミは嬉しい? ニーノ」

墓石の下、眠るその人に問いかける。
返事はない。
死者は何も語らない。

それでも指先を伸ばす。
顔も知らない、声も知らない。
誰かをなぞろうとするように。

上手にらしくあれるように。
(-155) mspn 2023/09/15(Fri) 14:01:22

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「……ここ?」

どこの電話番号だろう。
半ば押し付けられた紙切れを断るわけでもなくきちんと受け取った。
教えてもらえるかなと視線は送ってみる。
意図は伝わるだろうから、答えてもらえれば教えてもらえるということだし、そうでなければ深く問い詰めはしない。

褒めて伸ばされると満足気なのだが、明後日に向いた視線にはジト目をまた。

「そう忘れることないだろ、……も〜。
 今度の誕生日覚悟してろよ」

何せこちらも稼ぐ手段は手に入れたのだから、といったところ。
とりあえず本日の甘やかしは素直に受け取るわけだが。
ぴょいと立ち上がって、じゃあ帰ろうかとする前。

「……あ、そうだ」

ちら、と見上げる。
が、すぐに続きの言葉は紡がない。じ……。
(-157) mspn 2023/09/15(Fri) 14:07:26

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ

「へぇ、よく覚えてるね」

「10年前に交通事故に遭って施設を移動した。
 キミ達には伏せられてたはずだけど……ただの事故じゃなくて、麻薬中毒になってたから……」

養育院はあくまで身寄りのない子供を育て社会に戻すのを役割としている。
ただの交通事故ならともかく、薬物依存を起こしている少女を診るような、そんな余裕など何処にもない。
少女は事故の後、病院に送られ、その後薬物依存症のリハビリ施設へと送られたのだ。

「きっかけはもうあまり覚えてないけど、友達だったんだ」

「それだけ」

声は努めて淡々と、冷めた様子で。
(-158) eve_1224 2023/09/15(Fri) 14:34:51

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「俺が忙しくなって、お前と会えなくなって、そして何か困ったことがあるまでかけるな。
 先方は商売されてる方だからな」

約束だぞ〜、と指も出さずに言う。
つまりは今は教える気がないらしい。
──もしあなたが後程検索してみても、ホームページなどに乗っている番号ではない。

「最近自分のトシすら忘れるからな」

おっさん臭いことを言いながら笑って、
あなたを見送ろうとカウンターに肘をついたところで、見上げる顔に気が付いた。

「ん?」

なんだよ、と伺うように目線を返して。

「……」
「なんだよ」

すぐしびれを切らした。根が短気なのだ。
(-163) gt 2023/09/15(Fri) 15:55:45

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ


――麻薬中毒。

単語を聞けば驚いたように目を瞠る。
何も珍しいことじゃなかった、昔は。
何も珍しいことじゃなかったから、今は素直に胸が痛む。
養育院で過ごすような幼い少女が薬物に依存する理由を思えば、それが明確に分からずとも視線は落ちた。

「……そ、だったんですね」

聞こえる声は淡々としている。
聞いたこちら側の色の方が落ちてしまって、申し訳ないような。

「あの、……えっと」

でもそこまでを聞いたからには、最後まで確認したくて。
何かを安心したかったのか、それとも。

「今も――友達ですか?」

「……ラーラは、元気?」
(-168) mspn 2023/09/15(Fri) 17:41:16

【人】 陽光の元で ニーノ

>>34 ニコロ

「ひょえ゛」


こんなところで声がかかるとは思わなかったから変な声が漏れた。
びくっっっと分かりやすく身体が震える。

「ッ、い……に、……ニコロせんぱい?
 あ、ニコロせんぱいだ……」

見上げて誰かを認識すれば一先ず落ち着いたものの。
一度飛び上がった心臓は簡単に拍数を落としてくれるわけじゃないから、しばらくちょっとどぎまぎな感じ。

「……え、と。
 街、今日はちょっとみんな……ぴりぴりしてるじゃないですか。
 署もなんだかざわついてるから。
 ちょうどいいなって、ここ来て……」

「ニコロせんぱいは……見回り?
 こゆところも、見るんですね」

#共同墓地
(36) mspn 2023/09/15(Fri) 17:45:12

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡

「ん〜〜〜……?
 わかった、にいさんが会えないぐらい忙しくなるのちょっとやだけど……」

あ、これは言ってもらえないやつだなと理解すればやっぱり深追いはしない。
代わりに子どもじみた言葉を一つ落としたわけだが。
こちらも先程一方的に約束を吹っ掛けたのだ、貴方からの約束も勿論受け取るので頷いた。

年齢に関してはおじさんくさい……なんて思いながらも。
すぐ痺れを切らした様子には少し笑う、そうして。

[1/2]
(-169) mspn 2023/09/15(Fri) 17:56:11

【秘】 陽光の元で ニーノ → 黒眼鏡


「――Papà gambalunga」

最近、人から聞いた単語を形作り。

「……するのもいいけど。
 突然の冷凍蟹のチョイスはやっぱりどうかと思うよ。
 おいし〜けどさ」

まあもしかしたら違うかもしれないけれど。
別にそうだったとしても言いたいことは変わらないから、このまま。

「後……人のことばっかじゃなくて。
 自分にだっていっぱい……同じぐらい心かけて。
 大事にして、……そんだけ」

で、最後にはえい、と。
拳を作れば貴方の胸を小突こうとした、全然痛くはない。
それが叶っても叶わなくても、男はぴょいと離れて扉の方へと駆けていくだろう。
逃げるようにそうしたのは、伝えてからなんだか気恥ずかしさが湧いたから。

「――じゃ〜〜〜な、にいさん!また!」

それでも最後の挨拶だけは振り返ってちゃんと伝えた。
すぐにぱたぱたと忙しない足音が、店から遠ざかっていくことだろう。

[2/2]
(-170) mspn 2023/09/15(Fri) 17:57:08

【人】 陽光の元で ニーノ

>>37 ニコロ

「だ、だいじょーぶです!
 ぼんやりしすぎただけですし、オレが……」

貴方が申し訳なさそうにしたのでこちらもちょっとだけわたついたが。
普段通りに話を進めて、至る経緯を教えてくれたこと。
そうして最後にはこちらの心情を思うように笑ってくれたから、どぎまぎも次第に落ち着いてきて。

「ん、……ニコロせんぱいも一緒だったんですね、そっか。
 苦手っていうか……ええと」

「……いや、苦手かなあ」


別の言葉の方が相応しいかと考えたものの、選ばれた言葉が正解な気もしたので結局は頷く。
クロスタータはまだ半分は残っていて、手元のそれに視線を落とした。

「ニコロせんぱいは、その……
 今回決まったあの法のこと……どう思ってます、か?」

「賛成とか反対とか……いや。
 反対したところで、もう決まっちゃってるんですけど…」

#共同墓地
(38) mspn 2023/09/15(Fri) 18:31:06

【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ

君が一枚を食べ切る頃、男は先に食べ切っていて。
ゆっくり食べればいいからねと声をかけながら、
君と同じブラッドオレンジジュースの入ったカップを傾け、
のんびりと他愛ない話を続ける途中に喉を潤す。

やがて切り出された言葉は、
何となく予想はついていたものだった。

以前君に聞かれた時、その簡単な経緯だけを話し、
それ以降は特に、話す機会もなくそのままだったから。
もしかすると、いつかに問われるんじゃないかと。

「どうして、か。…そうだね、家は関係しているよ。
 俺を引き取ってくれた夫婦の……父さんが警察でね。
 色々あって辞めてしまったようだが、
 出来ることなら子にもその道を歩んで欲しかったらしい」

だからその道を歩くように警察を目指した。
幸い、児童養護施設で引き取るくらいだ。
それなりに裕福で勉学は満足にさせて貰えた。
その結果、今こうして望む道に辿り着けたという訳だ。
(-183) sinorit 2023/09/15(Fri) 19:43:51

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ

「どうかなぁ」
「僕は友人だと思ってるけど……、彼女の方は……」

「―――うん、元気だよ」

別に、後輩にそんな顔をさせたくて話したわけじゃない。
だから嘘ではないが本当でもないことを、答える。

今はもう、体は元気だけど。
薬物の禁断症状はまだ出るし、精神を病んでいるから廃人と変わらない。
加えて事故の影響で半身不随の身だ。
それを五体満足に元気に暮らしてるかと聞かれれば、NOになる。

あなたが言葉の真意に気づくかはさておいて、あなたには、こう答えるべきだと、そう思った。
(-192) eve_1224 2023/09/15(Fri) 20:25:06

【人】 陽光の元で ニーノ

>>39 ニコロ

もちろん、隣に来てもらえることを嫌がったりはしない。
ただ場所が場所なのでいいのかなとは少しだけ。
尋ねても大丈夫と返ってくるのは見えていたから指摘はしなかったが。
それから片方に寄っているわけではない、或いは両方の色に染まった回答を得られたのなら、どこか安堵したかのような表情を浮かべた。

「なんていうか。
 ニコロせんぱいっていつも……
 ……いろんなことがはっきりしているから。
 だから今回もおんなじかなって思ってたんですけど」

「そうじゃないって知られて、良かったなって、今」

そんな返答を返すのは己も似たようなものだと示した証だ。
落ちていた視線をゆっくりと上げれば、目の前の墓石に向けた。
署などではあまり口にしない方がいいのだろう、それでも今は貴方しかいないので零す。
二つのラベルのどちらかを、目の前の現実へ貼り付けるわけではなかった貴方に。

「マフィアが居るから傷付いた人が居るの、知ってます。
 知っているのに、悪だって言い切ることはしたくない。
 上手に飲み込めなくて納得ができない、そんなときでも」

「捕まえなさいって言われたら捕まえるのが、
 警官の仕事なんでしょうか」
(45) mspn 2023/09/15(Fri) 21:06:14

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

一口の大きさが違うのは、体格が違うから当然なのかもしれない。
相手が食べ切るのを待つ時間を苦に思う先輩ではないと知っていたから、甘えて自分のペースで食べ切っていたのだろう。

そうしてじきに投げかけた問いの、返答を聞けば男ははたりと瞬きを幾度か繰り返す。
幾つか並べていた憶測の一つに近い形ではあった。
しかしだからといって驚きが無いというわけではないから、少しの間を置いてから口を開き。

「……じゃあ、家族への恩返しだけ、ですか?」

初めににその言い方をしたのは、自分は"そう"だったから。

「それとも警官になりたいって。
 リヴィオせんぱいも、憧れるようになった?」

次にその言い方をしたのは、自分は"そう"ではなかったから。

何かの答えを少しずつ知ろうとするみたいに、ひとつふたつと問いは重ねられてゆく。
(-197) mspn 2023/09/15(Fri) 21:23:01

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「なったらでいい、なったらで」

なるのだろう。

押しつけがましい男は、手持無沙汰になったらしい大きな掌をぶらり、と振って。
きょとん、と一度黒眼鏡の下の目を丸くした。


「ふ」

吹きだす。

「そのうちプロポーズの手紙でも貰いそうだな」

わははは、と声が床を打つ。
振っていた手をピースサイン…ではなく、ハサミの形にかえてちょきんちょきんと動かしながら、

「お前なあ、そういうのは大体自分にかえってくるんだぞ」

胸板でどん、と拳を受けると、カニのハサミのままゆるゆると振る。

「ああ」

またなあ、という声は、聞こえなかった。
ただ、あなたを見送る眼だけが、カウンターの奥で揺れていた。
(-209) gt 2023/09/15(Fri) 23:13:03

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

貴方からの答えを受け取って、ほんとうは。
伝えられた言葉の内にある違和感を少し、感じ取っていた。

「そっか……げんき」

それでも見えていない振りをしたのは、敢えてその答えを選んだ理由があると思えたから。
そしてその理由が悪戯にではなく、こちらを慮ってのものだと信じられたから。

「──なら、よかった、です!」

だからはっきりとした真実が何であったとして、今浮かべるのはこの笑みで合っているはずだ。
無理して笑ったわけでもない、気遣ってもらえたことは確かにうれしいのだから。

「へへ。
 養育院に居た頃の子と、今になって関わったりとか話を聞いたりとかあんまりないんですよね。
 ラーラの話、エルせんぱいから聞けてよかった。
 また今度彼女に会ったとき、オレが心配してたよって伝えてもらっても良いですか?」

……それでも人の心は勝手なもので。
友人だと言い切れない現実があることに、胸はじくりとしたままだったけれど。
でもじゃあ何ができるかって考えたら、そう思い付かなかった。ちょっと悔しいのも勝手な感情だ。
(-228) mspn 2023/09/16(Sat) 1:06:16

【人】 陽光の元で ニーノ

>>46 ニコロ

「テオせんぱいとニコロせんぱいのはっきりは、また種類が違うっていうか〜……」

なんていうか、こう。
片手をふわふわとさせたが適切な言葉は思いつかなかったらしい。
ので有耶無耶になっておしまいになる。
うーんと唸りながらもクロスタータをまた一口運ぶ最中、問いがこちらへと返れば咀嚼している間は黙っていて。
飲み込んだあとももう少しだけ、じきにようやく。

「……マフィアの知り合いは、いるのかわからないです。
 もしかしたらいるのかもしれないけれど」

けれどそうふわりとしたものだから、理由にはならない。

「だから、好きじゃないが近いのかも。
 それにそんな権利が、自分にあるのかとも思うから」

「……せんぱいも。
 いやなときは抗ったりしたこと、ありますか?」
(50) mspn 2023/09/16(Sat) 1:13:34

【秘】 陽光の元で ニーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

見回りを終えた後の署内。
退勤する時間まではもう少しといった頃、廊下でふと貴方の姿を見掛ける。

「! ヴィトーさん……!」

こんな状況だ。
貴方の立ち位置を思えば忙しいだろうことは理解していて、それでもつい駆け寄っていってしまった。
お疲れ様です、と続けて告げる声は勢いの行動を自覚してかちいさく。
少しだけは話せるだろうかと窺うように、己よりずっと高い位置にある瞳を見上げた。
(-237) mspn 2023/09/16(Sat) 1:33:23

【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 陽光の元で ニーノ

「勿論、伝えておくよ。
 近々会う予定を入れようと思ってたからね」

あなたの様子に満足して、うん、と大きく頷く。
勘のいい青年だから、言葉端に含まれた嘘に気づきながら知らないふりをしてくれてるんだろう。
だったら、その厚意には甘える以外の選択肢はない。

「……っと、話し込んでしまったね。
 折角の非番なのに時間が勿体ないんじゃないかい?」

キミくらい、元気に人らしく生きられるようになってくれたらいいんだけど。
ままならない現実に思いを馳せて、心の中だけでそっとため息をつくのだった。
(-246) eve_1224 2023/09/16(Sat) 2:17:57

【秘】 無敵の リヴィオ → 陽光の元で ニーノ

瞬きを繰り返す君へ視線を向け、
増えた問いに笑みを浮かべて口を開いた。

「…そうだね、恩返しがひとつ。
 それと……褒められたかったのかもしれないね」

だから、警官になりたいと考えてのことではない。
もちろん、憧れてのことでもない。
君と同じではないかもしれないが、
その形は本当によく似ているのかもしれない。

「あの時の俺にはなりたいものがなかったから。
 それも、決められた道を歩んだひとつの理由だ」
(-292) sinorit 2023/09/16(Sat) 19:16:30

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

/*

こんばんは、おさとうかえでです。
よき余生をお過ごしいただけているでしょうか。
…言っておいて苦しくなりましたので、本題にさっさと移ります。

確認は、襲撃ロールの内容についてです。
先日お伝えしましたように、お手伝い権を用いて罠にはめるような予定です。
内容について運営Mさんと共にうんうん悩ませて頂きましたこととその感謝をここに色濃く残しておきます。

そこでこちらから出ました案は、
・ダニエラが大量の食べ物を用意してニーノくんに処理の『お手伝い』を頼む
・警察はダニエラが配るからニーノくんは他のお知り合い(村のメンバー上マフィア)に配ることに
・(マフィアに食べ物をお裾分けしたあと)マフィアとの密会の疑いで拘留、逮捕
上記のような形になります。

仲のいいマフィアの方がいらっしゃることが前提になりますので、まずは提案として。
墓落ち後にも墓落ち前時空でお裾分けロールなどできそうですし、どうかな〜と。…どうでしょう?
(-328) oO832mk 2023/09/16(Sat) 22:16:24

【秘】 陽光の元で ニーノ → 花浅葱 エルヴィーノ

「やった、ありがとうございます!
 じゃあよろしくお願いして……」

応えてくれた貴方の表情に陰りは見えないから、こちらはこちらで内心ほっと息を吐きつつ。
指摘を受ければぽくぽくぽく、と沈黙の後に「あ」と声をあげた。

「……そうじゃん!
 あっいや、オレの非番がじゃなくて!
 せんぱいの見回り時間を邪魔しちゃってる……!」

自分の時間はどれくらい使っても何の問題もないのだけれど、貴方の仕事時間はそうではないとはこちらの認識。

「えっと、じゃあこれぐらいで!
 色々……話してくれてありがとうございました。
 またチェスも教えてくださいね!いっつも楽しいから!」

なので最後にはその一声と、いつかのシエスタの時間での対戦を心待ちにする笑顔を向けた。
特に呼び止められることがなければぶんぶんと手を振りつつ、その場を後にすることだろう。
どうかこの先、貴方の心の憂いが少しでも晴れる日が来ることを祈りながら。
(-335) mspn 2023/09/16(Sat) 22:53:15

【人】 陽光の元で ニーノ

>>54 ニコロ

貴方が視線を向けた先、その墓石に刻まれている名は無く。
こちらはといえば、語る貴方を見上げてじっと視線を注いでいた。
自分よりずっと長い間、正義の肩書を背負って生きてきた人の言葉。
それを一つ一つ真剣に受け止めるようにしてから、最後。
冗談めかした言葉にはきょんと呆けた表情を浮かべ……それでも。

「……そっか」


何か納得したかのような小さな声を落とした。
それからようやくだ、普段通りににへらと笑って。

「その、ニコロせんぱいの首が飛んだら困る人がいっぱいいるし!
 オレだってそんなのいやなので……いやだからちゃんと、ここだけの内緒にします」

人差し指を立ててまずは内緒のポーズ。
しっかりきっかり誓いを立ててから、言を続けた。

「でも味方につけるまではいかなくても、なんていうか。
 いま、オレの中でとりあえずの……したいことは見えた気がするから」

「――だからありがとうございます、せんぱい!
 オレ、朝より元気が出ました!」
(68) mspn 2023/09/16(Sat) 23:13:01

【鳴】 陽光の元で ニーノ

「普通のビールがごど……なら……」

「…………さ、三倍……!?」


ハワ……みたいな反応になってしまった、さすがに。
ビールは数回口にしたことがあるが、そのときでもアルコールだ……と感じ入っていたぐらいだ。
もしかして自分にカクテルは早かったのではなんて考えるのだけれど、それでも折角の機会なのだから飲みたいは飲みたい。
やるぞとごくり、一人生唾を飲み込んでから。

「へえ〜……菫なんだ。
 青いのってだめ?」

味の想像があんまりつかないなと思いつつ、色に関しては綺麗だと思うけどな、と。
続ける前に実際に届いたものだから。
自分の前に届いたお酒よりも、貴方の前に届いた美しさにまずぱっと目を輝かせた。

「きれ〜……えっ、いいの!?
 飲みたい飲みたい!」

そう言ってどこか前のめりに主張。
頼みを貴方が聞き届けてくれたのなら、一口目か、貴方が飲んだ後の二口目を貰ったことだろう。

その結果──

[1/2]
(=2) mspn 2023/09/16(Sat) 23:32:17

【鳴】 陽光の元で ニーノ

「──ぅ、ゎ」


ぴた、と固まっていた。
普段味わうことのない度数の高さが喉を焼いて少し咽かけそうにもなる。
けれど口中に広がるまろやかな甘味とすっきりとした酸味は飲みやすさを感じさせるもので。
味わった結果、真っ先に出てきた感想は。

「……お、大人、だ」

「これ、大人だよ……」

階段一歩登っちゃった感覚を形にしたかったのだが、謎語彙チョイスとなっている。

「え〜いっつもこういうの飲んでるの?かっけえなあ〜……」

[2/2]
(=3) mspn 2023/09/16(Sat) 23:34:29

【秘】 路地の花 フィオレ → 陽光の元で ニーノ

周りの噂から、心配になって。
何も起きてやしないかと、連絡を一つ。

電話をかけてみるが、あなたは出られるだろうか。
(-355) otomizu 2023/09/17(Sun) 0:01:13

【秘】 陽光の元で ニーノ → 無敵の リヴィオ

踏み込まれたくないこともあるかもしれない、とは思う。
それでもひとつひとつ重ねてしまう自分に、貴方は笑んだままに言葉を返してくれた。

そうして返った答えに瞳は見開かれ、はくりと動かした唇はすぐには音を為さない。
次第に落ちていく視線は、少し冷めたパネッレを意味もなく捉えていた。

「……じゃあ」


数秒の空白の後に落ちた声はちいさなもの。
そこまでの経緯を知った上で形作ろうとしている、この問いがきっと一番知りたかったことなのに。
なぜか勇気を振り絞らないと声にできそうになくて、ぎゅっと指先に力を込めることで、ようやく。

「どうしてせんぱいは……
 そんなにいつも――胸を張れるんですか?」

なりたいものがない、貴方の姿を想像することはできなかった。
思い浮かべようとしても見えるのはたったひとつだけ。
いつだって自身を誇り胸を張る、己が憧れるかっこいいせんぱい。

「誰かの願いに沿って、歩いてきて。
 自分があやふやで、うまく掴めなくても」

「それでもずっと歩いていたら……
 ……いつかせんぱいみたいに、なれるのかな」
(-359) mspn 2023/09/17(Sun) 0:05:02

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
こんばんは、おやすみ硫酸ナトリウムです!
早い宣告のお陰で己の尻を叩きながら余生を過ごしております、ありがとうございます…

そして内容について承知いたしました。
Mさんともたくさん悩んでいただいたとのこと、双方に対して私からも感謝を…
お手伝い権の行使方法、逮捕への経緯について問題ありません!
ニーノ自身は相手がマフィアであるとは知らないのですが、仲の良い方は数人いらっしゃるので丁度よいかなと思います。
良い感じに"悪"な使い道で私自身はテンションが上がりました、罠に嵌めてくださりありがとうございます。

一点お聞きしたく、お裾分けロールですが三日目入る前に話題に出していても問題なさそうでしょうか?
(丁度仲のいい方から話し始めの秘話を頂いたところなので、提供が叶うかはわからないですが話題に載せようかなと…)
少々時空が歪んで不都合あるかもなので、三日目入ってからの方がよさそうであればそこからの開始としておきます〜!
(-364) mspn 2023/09/17(Sun) 0:22:06

【人】 陽光の元で ニーノ

>>70 ニコロ

「はい!
 ちゃんと気を付けます、……内緒」

秘密は絶対守ると言わんばかりにもう一度同じ言葉を繰り返してから。

「へへ。
 今もニコロせんぱいに相談させてもらったから、大丈夫!
 でも今後も何かあったらちゃんと相談します。
 オレには頼れるせんぱいがい〜っぱいいるから」

勿論貴方もその一人で、今の会話が信頼の証。
すっかりいつもの調子を取り戻した男は残りのクロスタータを口に運んだ。
もごもごと咀嚼する中飛んできた問いには、ふるりと首を横に振り。

「……知り合いではなくて。
 でも、思うところがたくさんある感じの」

ちょっと不可解な言葉を返して、笑う。
(71) mspn 2023/09/17(Sun) 0:40:35

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

/*
刻々とその時が近付いており苦しんでいます。
この情報は無料です。

承諾の旨、ありがとうございます!
ご質問の件ですが、構いませんよ。ぜひぜひどうぞ!
ただ何の食べ物にするかを考えきれておらず…ご希望あったりしますか?
なければ、冷凍庫が蟹で埋まっていることですし、傷みやすい何か(果物とか)が無難かなと考えていたりします。
もしそちらがお渡ししたい食べ物があれば、こちらの都合は気にせずご提案ください!

よろしくお願いします!
(-369) oO832mk 2023/09/17(Sun) 0:40:37

【秘】 陽光の元で ニーノ → 月桂樹の下で ニコロ

「なんていうか……
 ……オレの家族の、大切なひとなんです」

「運悪く巻き込まれて。
 マフィアが放った銃弾で、亡くなってしまったひと」

付け加えたそれの声量は小さい。
伸ばした指先は慈しむように、墓石を撫でた。

「だから今日はなんだかここに来て。
 キミはどう思うって、尋ねたくて」

「……そうしたらせんぱいにも会えた。
 来てよかったです」
(-371) mspn 2023/09/17(Sun) 0:41:51