人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「心の黒字で勘定できるなら、
 うちだって三ツ星レストランだよ」

からりとした笑みを浮かべながら、腰をとんとん叩くそぶり。

「こんなとこまでもってこねえって。
 いやなに、最近腰が重たくてね」
「カポらしく、情報収集でもと思ってな」
「あとそうだな、
 孤児院に届けるならなにがいいかね」

本気なのか冗談なのか。
(-175) gt 2023/09/15(Fri) 18:38:31

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
こんばんは、黒眼鏡です。
ヤッター襲撃だ!!
多分バッティングはないのではないかな〜と思います!(まだわかりませんが…

現状こちらもRP案があるわけではないのですが、
逮捕となると無抵抗で捕まることになると思いますので、
イレネオさんがどのようにロールしたいかにもよるな〜〜ッという感じです。
人前(全チャの意味)でやっていただいても構いませんよ!!!!

暴力行為もご自由にどうぞという感じですので、
どうかよろしくおねがいしま〜す!!
(-208) gt 2023/09/15(Fri) 23:07:49

【秘】 黒眼鏡 → 陽光の元で ニーノ

「なったらでいい、なったらで」

なるのだろう。

押しつけがましい男は、手持無沙汰になったらしい大きな掌をぶらり、と振って。
きょとん、と一度黒眼鏡の下の目を丸くした。


「ふ」

吹きだす。

「そのうちプロポーズの手紙でも貰いそうだな」

わははは、と声が床を打つ。
振っていた手をピースサイン…ではなく、ハサミの形にかえてちょきんちょきんと動かしながら、

「お前なあ、そういうのは大体自分にかえってくるんだぞ」

胸板でどん、と拳を受けると、カニのハサミのままゆるゆると振る。

「ああ」

またなあ、という声は、聞こえなかった。
ただ、あなたを見送る眼だけが、カウンターの奥で揺れていた。
(-209) gt 2023/09/15(Fri) 23:13:03

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「よく言うぜ、金がないのはケツがないのと一緒だ。
 火すらつかねえし、筋肉と心がやせちまう」

そういう男は、金を湯水どころかスプリンクラーでばらまくように
あちこちに放り込んでいる。
私腹を肥やすことはしないが、散財しすぎるのも不真面目だ。

「分ったらでいいんだよ。
 こういうのは耳の数が大事なンだから。
 ただでさえバカが多い状況だ。
 ルチアーノの奴も、妙な耳打ちをしてきたが……」

珍しく愚痴るように顎を落として、がしがしと髪をかく。
けれどあなたの願いを聞けば、ふうん、と鼻を鳴らしてしばし。

「………。」
「安全……」
「金しか思いつかん」

ろくでもない男だ。

「うちのバカ犬でも行かせたいところだが、直接の部下じゃないからな…」
「金なら出すからなんとかならんか」
(-210) gt 2023/09/15(Fri) 23:20:46

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「ちょうどよかった、<kana signorina>お嬢さん<kana>」

今まさに街を騒がす大騒動の、
プレジャーボートくらいなら沈んでしまいそうな渦中の
さらに真っただ中。
そういう立場にいるはずの男は、とんと礼拝堂に続く石段を蹴る。

とん、とん、とんと緩やかに。
大股であなたのほうに近づくと、
黒眼鏡の奥の瞳を細めて、にかり、と笑った。

「ああ、ご心配どーも。
 まぁこのとおり、まだお縄を頂戴してはいないんだが」

礼拝堂の方を振り返る。

「そう、ちょうどよかった。
 声をかけられそうな人が見当たらなくてね、
 言伝を頼みたいんだ」

そうして、肩に担いでいたアタッシュケースをぶらり、と下げた。

「実はね、寄付がしたいんだが。
 寄付って使い道が指定できるものだっけか?」

それは寄付ではない。

#教会
(-211) gt 2023/09/15(Fri) 23:27:26

【赤】 黒眼鏡

『はい。
 マフィア撲滅のため、頑張りましょう』

かつん、と。グラスの縁がかちあって、甲高い音をたてる。
ボートは黒い水面を白く泡立て切り裂きながら、灯りの落ちた桟橋へと戻っていった。





「よろしく」

ボートのふちに肘をついた"アリソン"は、最後にあなたたちにメールをそれぞれ一通ずつ。

「ああ、それ。渡し忘れ」

…そういうと、にこりと笑う。
ボートの片づけをするのだろう。グラスを傾けながら、見送った。
(*17) gt 2023/09/15(Fri) 23:37:01

【秘】 黒眼鏡 → 月桂樹の下で ニコロ

非常時用、と書かれた、無機質なテキストの羅列だ。

『摘発された場合…私のことは言っていい。「互い」のことは知らないと言えばいい。』

『私が不在になった場合…お好きにどうぞ。元々私は上司ではなく、出資者にすぎない。』

『この端末が通じなくなった場合…お好きにどうぞ。もし聞きたいことがあるなら、この番号に。』

緊急連絡先らしいものがかいてあるが、今かけても誰もでないし、検索しても出てこない。


『以上』
幸運をIn bocca al lupo.
(-214) gt 2023/09/15(Fri) 23:39:11

【秘】 黒眼鏡 → 無敵の リヴィオ

非常時用、と書かれた、無機質なテキストの羅列だ。

『摘発された場合…私のことは言っていい。「互い」のことは知らないと言えばいい。』

『私が不在になった場合…お好きにどうぞ。元々私は上司ではなく、出資者にすぎない。』

『この端末が通じなくなった場合…お好きにどうぞ。もし聞きたいことがあるなら、この番号に。』

緊急連絡先らしいものがかいてあるが、今かけても誰もでないし、検索しても出てこない。


『以上』
幸運をIn bocca al lupo.
(-215) gt 2023/09/15(Fri) 23:39:25

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「まぁーまぁーそう言わずさあ」

「……」

「あんまり大きい声じゃあ言えないから、ちょっとこっち来てくれる?
 ちょーっとだけ、すぐ終わるから。
 そう、そこの物陰辺りにさ。
 プライバシーってのがあるじゃん、俺みたいな男にもさ、一応さ」

にやーー…っと笑ってなにやらまくしたてながら、
礼拝堂の脇の茂みを指さす。
黒眼鏡、柄シャツ、アタッシュケースと、怪しさが青天井の違法建築だ。
なんてうさん臭さだろう……。

#教会
(-216) gt 2023/09/15(Fri) 23:42:34

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「そうそう、ついてくるだけでいいから」

このままホテル来いって言ってついてきそうだなあ。
とかいうと怒られそうなことを口にしない程度には配慮があった。


アタッシュケースを再び肩に担いで、
コッチコッチー、と手招きしながらぐるりと角を曲がり茂みの中へ。

がさがさ、と木立を腕でかきわけて、木漏れ日がまだらに落ちる
木々と壁の隙間にあなたを引き込むと、

「ん」

笑顔でアタッシュケースを差し出した。
……重そうだ。


#教会
(-219) gt 2023/09/16(Sat) 0:05:09

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「こう見えて紳士でね。
 言って大丈夫そうな女性にしか言わないよ」

紳士はそもそもそういうことを言わない。
軽薄な笑みに頬を歪めながら、
「大丈夫大丈夫」と根拠なく言ってケースを渡す。

「手離すよ」

石でも詰まっているんだろうかという、
ずしり、とした重み。
とはいえ、ケース自体はそこまで大きくはない。
…両手で抱えられないことはないだろう。

「そう。そこにさ」

くい、と後ろを指さす。
茂みの向こうには簡素な柵があり、その向こうには共同墓地が広がっている。
葬儀もなく、きちんとした墓地に運ばれるでもない
縁無き人をただ静かに埋葬する、そのための場所。


「知り合いがいるんだ。
 彼女のために使ってほしい」

――黒眼鏡の奥の瞳が真っ直ぐに、あなたの目を覗き込んで。

気が付けば、その顔からは笑顔も軽薄な態度も、
嘘も虚飾も、なにもかも。
何もかもが、剥がれ落ちていた。
(-224) gt 2023/09/16(Sat) 0:28:05

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

おどけた様子など、吹いて散らしたかみくずのようにどこかへと飛んで行ってしまった。
木々の間をすり抜ける軟風が、ざわざわと枝葉を擦らせる。
そのざわめきがほんの少し、男の口元を緩ませる。
――肺の奥、一呼吸ぶんの息すら吐き出すように、それはか細く。

それは、死の間際の灯か、あるいは引き絞る喘鳴にもどこか似ていた。


「ああ、頼む」

かちゃ、と音がする。
北欧系のルーツを持つであろう、夜の海のような黒目が覗く。

「死といったって、いろいろあるさ。
 そして俺は悪党だから、死後の世界でなにがあっても、生前の苦しみは拭われたりはしないと思っている。
 だから、死にざまには、等級・・があると思っている」


あなたの瞳からついと目を逸らすと、男は墓地の方に視線をやった。
決してそれ以上近づくことはなく、まるで見えない壁があるかのよう。
ならばその双眸は遠くを、壁の向こうへと向けられているのだろう。

「彼女は多くの家族係累、友人たちに囲まれて死ぬべきだった。
 それを奪った俺に、寂しい・・・は上等すぎるだろう。
 別離で苦しむのは、その資格があるものだけだ」

男はきっと、その言葉に滲む寂寥を認めない。

(1/2)
(-234) gt 2023/09/16(Sat) 1:30:00

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「俺が彼女にできるのはせいぜい、
 好き勝手に弔いのカンパネッロを鳴らすことだけだもの」
 
かちゃり、と。
胸ポケットに差し込んだ黒眼鏡が、音を立てて揺れた。

「ありがとな、アリーチェ・チェステ。
 俺からじゃ、受け取ってはもらえねえだろうから」

(2/2)
(-238) gt 2023/09/16(Sat) 1:33:45

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*

割とロールでやってもよい感じだったはずです! あっ確認ありがとうございます!

単身できていただいても大丈夫です。
暴についても振るっていただいて構いません。黒眼鏡は暴力にケツの毛まで浸かった人種なので振るうことにためらいはありませんが、勿論人間なので暴力は通じます。それでも抵抗はしませんので、思い切りやっていただいて構いません!
もうちょっとやりたいことはあるので死亡だけはちょっとお待ちいただけるととっても助かりますが、いわゆる不可逆の欠損でしたらご自由にどうぞという感じですわ!!!!!!!(暴を奮いたい衝動的にどのくらいがアリなのかわからないけど大体大丈夫ですお嬢様)

ただ全チャでやる場合、Gの域に踏み込むのはあんまりよくない説があります。
全では逮捕+ロールにとどめて、暴でやりたいことがあれば秘話で…とかがよいかなという感じです!
地の分でも全然大丈夫ですし、よきようにしていただけたら幸いです。
イレネオさんの能力行使なのでやりたいようにやってほしい!(欲望と希望)


…といいつつ、黒眼鏡=アレッサンドロは物理的にも精神的にも普通にダメージが通りますが、それで大きく態度を変えるようなこともない奴です。
(いわゆる死を受容するような段階に入っているので、
 それが自身に向くものでしたら欠損・喪失が価値観の変動に繋がりにくくなっています)
そういう意味でいうとあまり暴に対する美味しいリアクションができないかもしれません。
そこだけは申し訳なく………

とりあえず以上なかんじです、なにとぞよろしくおねがいいたします!!!!!!
こちらからもひとつお伝えしたいことがあるんですけどそれは…ちょっと…運営ちゃんに確認してからにします!!!(全然なにか悪いことではなく役職上の…あれそれでちょっと…)
(-241) gt 2023/09/16(Sat) 1:52:09

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

いつもとは違うルートでのメッセージ。
ポストに突っ込まれたダイレクトメールの中に、
見慣れた様式の暗号文。

『荷物を預かってほしい。
 時間のある時に、西港のB3番倉庫』

それだけだ。
そこは黒眼鏡の息のかかった倉庫であり、
君は管理用のパスワードを知っている。
人目に触れず侵入することはたやすいだろう。
(-244) gt 2023/09/16(Sat) 2:01:07

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

メールが届いている。

『荷物を預かってほしい。
 時間のある時にうちのガレージに来い。
 誰にも見られず誰にも言うな』

怪しい…。
(-245) gt 2023/09/16(Sat) 2:01:57

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

指定された倉庫の一角に、ブルーシートがかけられた荷物があった。
シートには「signorina DD嬢へ」と書かれている。
……

シートをめくれば、
ボストンバッグとスーツケースが身を寄せ合っていた。
バッグの中には中には硬質で重量のあるものが、乱雑に詰め込まれているようだ。

バッグには、
『開けずに家に置いておけ』
…なんて書かれている。

君の家を荷物置き場かなんかだと思っているようだ。
(-255) gt 2023/09/16(Sat) 7:53:35

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

ガレージに辿り着くと、…アレッサンドロの姿はなかった。
代わりに、ブルーシートのかぶせられた荷物があり、
"signorino DD君へ "…と書かれている。
これを開けろということだろう。

……

シートをめくれば、
子供が一人スッポリ入ってしまいそうなスーツケース。
それと、折りたたみ式の電動バイクがあった。
……頑張れば、一人で運べなくもないだろう。

バッグには、
『このジェラート屋の裏に置け (まるで忘れ物みたいに』
…と、ご丁寧に地図つきで指示が書いてある。

君を特殊なウーバーイーツと勘違いしているようだ。
(-256) gt 2023/09/16(Sat) 7:58:56

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

バッグはずっしりと重く、ガチャガチャと音がする。
まったく、女子に運ばせるようなものではないだろう。

スーツケースの方も同じく、何かが入っている。
こちらも大分ずっしりと重く、しかし バッグ程…つまりは金属ではなさそうだ。
キャスターが付いている分、バッグよりは楽だろうけど。


…それを家に持ち帰ったのなら、新しい宅配便が届いている。
箱を開けると、

『おだちん』

なんてメモと一緒に、
まるでイチゴのジェラートのような薄紅色のバスボムが、
ファンシーなラッピングと共に収められていた。
(-263) gt 2023/09/16(Sat) 13:31:21

【秘】 黒眼鏡 → 門を潜り ダヴィード

ガレージには人の気配がない。
どこかにでかけてしまっているのだろうか。
あなたの言葉に買える声もなく、ずっしりとしたスーツケースの重さだけがタイヤを軋ませる。
中身を覗かないのなら、その中身を知る機会はしばらくないだろう。

ジェラート屋にも夜には人気がなく、
忘れ物はつつがなく終了するだろう。


あなたのメッセージにはすぐに、

『助かった。このことはナイショでな』

…と返ってくるだろう。


ついでに家に帰れば、宅配便が届いている。
中にはシックな皮のキーケースが入っていて、
『おだちん』
なんて書かれていた。

……キーケースには、最初から一本の鍵がついている。
どこの鍵だろうか。説明が特にない、不親切な男だ。
(-264) gt 2023/09/16(Sat) 13:50:46

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「どうにもな、握ったままにするのが苦手なんだ」

掌を見せて、握ったり開いたり。
握り締めたままにしておく、掴んでおく。
そういうことが、男はどうしてもできなかった。
…それでも散財ができるくらいに金が入ってくるのが、カポというポジションではあるのだが。

「そうだろ、10年頑張って働いてんだぞ、
 もうちょっと労わってくれていいと思う」
「まあ、長引くものじゃあないよな。
 その辺は、幹部会でも上がったが…俺も調べておくよ。
 ………警察の方も混乱してるみてえでは、あるが」

とりあえず、怪しいヤツがいたらこうだ、と力こぶ。
ここ10年はまともに喧嘩はしていないはずの男だが、
根っこの考えはさほど変わってはいない。


「あー……」

そして、孤児院についての算段をあなたが語れば、
がりがりとこめかみをかいて考えるような間。

「わかった、なるべくやっておこう。
 ただ分かってると思うが、秘密ってえのは漏れるもんだからな」

それは、ファミリー内部への情報隠蔽まで手を出すということだろうか。
…血の掟的に怪しいところだ。
(-265) gt 2023/09/16(Sat) 14:13:49

【赤】 黒眼鏡

/*襲撃相手(イレネオさん)の方には告知するよう、運営ちゃんに連絡しておきますね。もしRPでは話しつつ別の方をコッソリ襲撃したいなら、別途運営ちゃんにご相談ください!
(*18) gt 2023/09/16(Sat) 14:17:57

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*
はい、そのような感じで大丈夫です!
宜しくお願いいたしますね…!
(-267) gt 2023/09/16(Sat) 14:19:41

【赤】 黒眼鏡

/*とりあえず自分がセットしますので、お二方はご自由に…というかんじでよろしい……かと!

そしてご相談なのですが、
実は私、暗殺食らって今回で逮捕されますので……………(初手離脱系出資者)
演出される場合はお二方にお願いしたい感じです。

そのうえで、おっしゃるとおりほか役職のかたの行動考えると、私だけ設定でもいいのかな…というかんじもあります。
なにとぞよきようにしていただけましたら………

いろいろお任せしてしまってすみませんが、よろしくお願いします…!

(※いいつつ檻の中からの指示みたいなロールでよければ自分もできます やりやすいほうで!)
(*20) gt 2023/09/16(Sat) 21:24:05

【秘】 黒眼鏡 → 法の下に イレネオ

/*遅くなりスミマセン、こちら大丈夫です!
逮捕まではこちらからしなければいけないことはないので、勧めてもらっても構いません。
(-345) gt 2023/09/16(Sat) 23:44:26

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

「そんなダサい男にはなりたくないもんだ。
 握力には自信があるのにな〜」

なあ、とおどけた様子で指をワキワキ。
林檎くらい砕いて見せらあというその動きだが、こんな場所にフリーのリンゴはない。

「うるっせえな。
 これは…営業努力ってやつだ」
「うちのメイドマンはしつけがいいからな。
 期待してるよ」

暴力に明け暮れた少年、そしてソルジャーとしての時代は、若く幼さの残る顔を隠すために。
カポになってからは、その目つきの悪さを少しでもマシにするために。
……とは本人の弁だが、逆効果も甚だしい。
この男も直属の部下からの評判は割といい方だが、それは気前がいいからだろう。

(1/2)
(-352) gt 2023/09/16(Sat) 23:58:22

【秘】 黒眼鏡 → オネエ ヴィットーレ

そしてあなたの力こぶを見れば、懐かしそうに眼を細める。
力。腕っぷし。仲間の数。路地裏の掟は、最大公約数が力と面子だ。

「殴って解決したころは、なにもかも世界がシンプルに思えた。
 だが、そういうわけでもなかった。
 世界は大体、おんなじままで、
 俺たちが背ばかりすくすく伸びてるだけってこないだ分かったよ」

「……その"こないだ"が、まあ10年は前なんだけどな」

トシくったもんだよ、と、最近多い愚痴をこぼし。

「だからまぁ、そうだな。
 できることだけはしよう、お互い。
 一番信頼できるのは、自分だけだぜ」

横顔で、緩んだような笑みを返す。

「お前んとこの店なら飲むが。」

カポも大変だよ、と苦笑が混じった。


(2/2)
(-353) gt 2023/09/16(Sat) 23:58:32

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

「ウィッグだあ?」

ごつごつとした指が、あなたの髪だけをさらりと梳かす。
指の間を流れていく束をくるくると弄び、体の脇へと流していく。
アレッサンドロの仕草だけ見れば、あなたの肌や髪や、
そういったものの手触りを好んでいるように見えた。

「面倒そうだし、男がするのはダサくねえか…」

彼はあまり人前で出すことはないけれど、
ダサいだのなんだの気にする心を、この年になっても持っている。

そうしてそういう話をしながらも、
慣れた手つきであなたの服を捲り、開く。
あちらこちらに触れて、――おそらくは、お互いの――昂りをまるで
零れ落ちるほどに、湧き起こす。

(1/2)
(-362) gt 2023/09/17(Sun) 0:19:50

【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ

そうした行為が始まれば、アレッサンドロは口数を減らす。
その見た目からはかけ離れた緩慢で繊細な手つきで
ずぶりとその体に沈みこんでいくように。

「……、」

はぁ、という息の音が、首筋を撫でて広がった。
肌に浮いた汗を舌がすくい、掌が豊かな乳房をするりと撫でて、
つんと立ったその先端を指先で扱くように触れる。
胸を弄う手と、足を押さえていた手と、口と。
全てが別の生き物のように、別々に女を苛んで――あるいは、愛するように触れて。

くち、と。

服と布の隙間から足の付け根に滑り込んだ手が、
かきわけるように粘膜に触れる。
お互いの肌に篭る湿り気が、蜜のように一筋滴り、シーツに落ちた。

(2/2)
(-363) gt 2023/09/17(Sun) 0:20:02

【秘】 黒眼鏡 → pasticciona アリーチェ

「そうして悔い改めて救われるというのは、
 神の愛が降り来るのも俺だろう?」
「ならば、そういうものはもう要らないね。
 神様も、いらんといっているものをくれるほど暇人ではないだろう」

あなたの言葉をやんわりと否定する。
彼にとってそれは、もう不要なものなのだ。
教会に押し付ける寄付金だとか、高価な家電とか、そういうものと同じように。

「お嬢さんも神様が助けてくれないなら、
 他の者を頼った方がいい。
 セカンドオピニオンだろ。

 ほんとに愛があるのなら、相手が誰に救われたっていいはずだ」

それでも、あなたの言葉に宿る温度――それこそ、情やら愛やらいうものだろう──を感じたのか、
頬を緩ませるように小さく笑い。

「恩ね。あれも、仕事を楽にしたかっただけだから。
 だが、恩というなら、もうすこしだけ付き合っちゃくれないか」


ポケットにひっかけるようにして持っていた、
小さな白い花束を突き出す。

「彼女の墓に、これを。

 ここからは善く生き、静かに眠るものたちの場所だ」

俺は入れない、と。気取った様子もなく、事実を告げるようにした。
(-365) gt 2023/09/17(Sun) 0:28:54