人狼物語 三日月国


111 【身内村】あの日の、向こう側【R18】

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視点:


【独】 木峰 海斗

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うおッ……やば、年の功……
かてねーな
(-8) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 22:55:33

【人】 木峰 海斗

[ 小さな頃の記憶。
  『にいちゃん』と、無邪気に笑い、
  『大好き』と、素直に好意を口にしてた。

  兄がすること、話すこと、
  そのすべてが、楽しくて、嬉しくて。

  兄の中心は、俺で、
  俺の中心も、兄で、

  それが、当然であると、
  何の衒いもなく、愛情を受け入れていた。


  その時は、まだ。
  この感情が、兄を慕う。
  "普通"の感情だと思っていたから。]
(57) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 23:33:15

【人】 木峰 海斗

[ 美味かった。と聞いても、
  そりゃ、良かった。と、嬉しいくせに、
  肩を竦めてみせて。
  それでも、口元が微笑んでいるのだから、
  最近は、感情を隠すのが下手になったかもな。
  それは、隠す必要がなくなったから。


  挑発的な、よく似た笑みを浮かべて、
  ちょっとした悪戯をして、逃げようとしても、
  やはり、素早さだけでは逃れられない。

  いつかのように、手首をとられて。
  無理やり払えば、逃げられる程度の優しい力に、
  抗うこともなく、引き寄せられる。]
 
 
   ッ、捕まってやってんだよ
   って、おい、ちょっと……


[ 負け惜しみを口にしながら、
  くすり、と笑っていれば、
  年寄り染みたかけ声と共に、身体が浮く。

  少し慌てた声をあげたが、
  綺麗に拭かれたシンクの上に腰を置く形になって、
  いつも高い位置にある、兄の瞳を上から見つめて。

  頬が、熱くなっていくのを感じながら、
  この距離では、隠すことなんてできないし、]
(58) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 23:33:17

【秘】 木峰 海斗 → 木峰 夏生

 
 
 
   
ばーか、――



 
(-9) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 23:33:19

【人】 木峰 海斗

[ 微笑み交じりの悪態を落として、
  合わせた柔らかい感触に、瞳を閉じた。

  ゆっくりと、味わうように、食めば、   
  ―――― しょっぱいのに、
い。
    ]
(59) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 23:33:21

【人】 木峰 海斗

 
 
   ん、ッ……
   何、もうガマンできねーの?

 
[ 何度か、重ねては、食んでを繰り返して。
  甘さの残る吐息を漏らして、
  ふふ、と悪戯っぽく笑えば、そんなことを言って。

  覗き込むように、首を傾げる。
  そのまま、すり、と甘えるように、
  抱きしめ返して、耳の裏に唇を寄せて。

  兄貴の目の前に、僅かにしっとりと汗に濡れた
  少し焼けた肌の上、いつか兄貴が痕を残した場所に
  一片、虫刺されにしては鮮やかな
が散ってた。**]
(60) kasuga_2jp 2021/12/02(Thu) 23:33:24

【人】 木峰 海斗

[ 誘ったと言われれば、さぁ?と
  惚けたように、ただ笑みだけ浮かべて返し、
  そのまま、重なった唇が与えてくる感触を
  大切そうに味わった。

  ふいに、抱きしめ返した身体が強張るのを感じた。

  不思議そうに、視線をあげれば、
  何かを見ている様子だけを知った。

  貼り付けられた笑み。
  それが、自然なものか、違うのか。

  ―― それくらいは、分かるつもり 
]    
(66) kasuga_2jp 2021/12/03(Fri) 17:12:23

【人】 木峰 海斗

 
 
   え、あぁ……わかった


[ ゆっくりと、
  この季節に触れ合うには熱い感触が離れていく。

  普段なら、もっと触れ合う時間は長ったはず。
  だけど、今は違って、
  ほんの少し胸の奥に違和感を憶えるが、
  ふいに、示された
モノ


  首筋を撫でる指の感触に、
  ぴくり、と肩を揺らしながら、
  "挑戦状"という言葉に、首を傾げた。]
 
 
   ……? 挑戦状って、何だよ?


[ 本当に、何も分からないというように、
  困った顔で覗き込まれて、
  よく似た困惑の色濃い瞳を、不安そうに揺らした。]
(67) kasuga_2jp 2021/12/03(Fri) 17:12:26

【人】 木峰 海斗

 
 
   はぁ、ちょっと待て


[ 真っすぐに見つめ返して、
  ふざけている様子もないのを、確認して、
  ポケットからスマホを取り出すと、インカメで
  兄貴が触った場所を移してみると、見知らぬ
が、
  見間違いというには、はっきり過ぎるほど、
  鮮やかに、一片だけ散っていた。

  どきり、とする。
 
  見覚えはないし、された記憶もない。
  それでも、気付いてしまえば、気まずい。]
(68) kasuga_2jp 2021/12/03(Fri) 17:12:28

【人】 木峰 海斗

  
 
   …………覚えは、ねーな


[ カチリと、
  スマホの画面から、その赤を見えなくする。

  その音が、妙に響いた気がして、
  鼓動が一つ、また早くなる。

  悪いことをした覚えはないのに、
  悪さをしたような気になる焦燥感に、
  困った様子で、瞳を揺らして、記憶を辿る。

  兄貴が、怒っている様子がなければ、
  ほんの少しほっとしたけれど。
]
 
 
   その、なんだ……
   とりあえず、風呂行ってこいよ


[ すぐに思い出せなくて。
  肩を押せば、そっとシンクの上から降りようと、
  身体を身じろいだ。**]
(69) kasuga_2jp 2021/12/03(Fri) 17:12:31