人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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視点:


【赤】 先生 シロマ

……色とりどりの炎が、花を咲かせた後。
どこかで、少女が教鞭を執っていた。

鳥飼
。」

夢川
。」

司馬
。」

来家
。」

山中
。」

名前が増え、賑やかになった出席簿を満足気に読み上げる。
その声は隠し切れない程の喜色が溢れていた。

「……ふ、ふふ!
 すごいなぁ、こんなに沢山!
 体育の授業だって色々できるようになるね……!」

前回との違いは、更に名前が増えたことと──最後にもう一名分、空欄があった。

「さて、さて。
 もしかしたら、遅刻かもしれないし。少し待っておかないとだ」

欠席かもしれないけれど。
時間は幾らでもある。
時計の針が進まないのだから。
(*1) wazakideath 2022/07/20(Wed) 23:06:44

【赤】 先生 シロマ

「……良かった。
 『もし待ち切れないから今すぐ行こう』って言われたらどうしようかと思ってたんだ。
 私はこの辺りから動けないしさ」

貴方に視線を向けた後、窓の奥を見遣った。

「しかし、矢張り難しかったね。
 特に私は皆と昔から友達、というわけでもないから……夜が明けてしまうと尚更」

もしも幼馴染なら、情に訴えることも可能だろう。そう思い
馴染んだ
わけだが。
白間コズヱは神でもなく、只の少女であった。限界というものはどうしても見えてくる。

ギシ、板が沈む。
教壇の上を、少女の細い足が進んでいく。

(*4) wazakideath 2022/07/21(Thu) 11:19:27

【赤】 先生 シロマ

「……今日は、『待ち切れなくなったら』の話をしようと思ってたんだ」

貴方の頭を、誉めるように撫でて。

「ね、深雪。
 車とか用意できそう?バスとかさ。
 そういうのがあれば私も移動できるだろうし──修学旅行だって行けると思うんだ」

自ら調達できればするのだが、こればかりはそうもいかない。
生徒の、貴方の力を頼るしか無かった。

「それに」

できる限り多くを望む子供の、

皆を迎えに行き易いかと思って。


夢を叶えてこその教師だ。
(*5) wazakideath 2022/07/21(Thu) 11:20:53

【赤】 先生 シロマ

昨夜から明け方。
ほんの数時間だが……思い感じて過ごしたことは、正しく現実のものだろう。
それは自分が、貴方が、ここにいるという証左に他ならない。
たったそれだけの事実が、存在の証拠だ。


「……そう言ってくれると嬉しいよ」

きっとそんな貴方だからこそ、この学級へやって来たのかもしれない。

「まあ、急ぎというわけでもないからね!
 初めての課題……うん、校外学習って感じかなぁ」

楽しみで仕方ないのだろう。
普段の落ち着いた抑揚も今は無く、年相応の笑顔があった。

「修学旅行はやっぱり京都かな。
 いや、最近は東京なんだっけ。
 たしか、すごく高い電波塔ができたんだろう?
 ……へえ、もう向こうまで車で行けるようになったんだ。
 高速……道路?っていうのを使うんだね」


「ああ、寝るのが惜しい!
 こんなに今夜が待ち遠しい朝は初めてだ……」
(*8) wazakideath 2022/07/21(Thu) 19:32:36

【赤】 先生 シロマ

 

生徒と教師が学び合う。
少女は信じて疑わない。
これこそが、己と彼等の幸いだと。

 
(*9) wazakideath 2022/07/21(Thu) 19:33:30