人狼物語 三日月国


223 【身内】夢のあと

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視点:


【人】 客人 ジャヤート



フィエ。
首飾りと指輪をお借りしますね?


[どうして?と問われても
内緒です、と人差し指を唇に当てて悪戯めいて笑うだけだろう。
とりあえず、今は]


フィエ、お手をどうぞ。


[にこ、と微笑って彼女に手を差し出すと、そのまま恭しく彼女を車までエスコートする。
そうして二人車に乗り込めば、車は目的地へと出発する。
其れから目的地まではさほど時間はかからなかったことだろう。
辿り着いたのは海の見える丘の上に建つとある高級ホテル。
吹き抜けのロビーを抜けて、硝子張りのエレベーターに乗ってやってきたのはホテルの店舗エリア内にあるドレスと宝飾の専門店。]
(13) yuno 2023/09/21(Thu) 16:47:35

【人】 客人 ジャヤート



貴女は覚えているかわかりませんが、
以前、貴女を飾り立てたいとそう、思ったことがありましてね。


此処は、あちらでの友人が経営している店の支店なんです。
せっかくなのでコネクションを最大限利用させて頂こうと思いまして。


[言いながら、彼女の隣に立つとそっと背中を押す]


色々あるのでじっくりみていきましょう。
試着も仕立て直しも問題ないと先方から許可を頂きました。


[彼女の肩に手を回しながら、近くのドレスに手を伸ばす。
肌色としては原色が合うのだろうけれど、私としては彼女に好きな、気に入ったドレスを着てもらえるのがなにより嬉しいと思う。
特に彼女から何か言われなければ、試しにと、少し離れたばかりのところにかけられている鮮やかなレモンイエローのドレスを手にとって。
どうだろうかと彼女の様子を伺ってみよう]**
(14) yuno 2023/09/21(Thu) 16:49:25

【人】 客人 ジャヤート

[ホテルに手配を頼んだハイヤーに、
少し戸惑った様子の彼女>>17]


問題ないでしょう。
今のままでも十分、可愛らしいですから。
というのはともかく。
少なくとも、ドレスコード的に問題ないと思います。


[仮にドレスコードに引っ掛かるものがあったとしても
それをどうにかするためにいくようなものですし。
仮に格好で相手をとやかくいう店ならば、
私も連れて行こうとは思わないし、別の店を探すことだろう]


風変わりな人ではありますけどね。
とはいえ、店舗には拘るタイプの人ですから
店の人たちも悪い人たちではないはずです。


[新規で店を開くときは必ず現地で面接を行ってから
従業員を選ぶ人だから。
そういう意味でも、この店については信用している]
(21) yuno 2023/09/22(Fri) 20:13:29

【人】 客人 ジャヤート


そうそう、先程貴女を見つけることができたと
友人と両親には連絡を入れておきました。
彼等からは是非、貴女に逢いたいと。


[私が魔王だったという話は
本当にごく一部にしかしていないが。
それでも、一つ映画を取り終えるごとに
暫くの間、姿を消していることは知られているから。

「運命の人」を探していると知っている身内からは
色々な意味で盛大に祝福された]
(22) yuno 2023/09/22(Fri) 20:14:20

【人】 客人 ジャヤート

[さて。
彼女が店員とともに試着室に入ってから十分ほど経った頃。
少し緊張した面持ちで現れた彼女の姿は>>20]


―――…。


[人目がなければ間違いなく抱きしめていたと思う。
そのくらいには、感極まっていた。
表情に出さないようにポーカーフェイスを装いつつ]


とてもよく似合います、フィエ。
職業柄、いろいろな女性達を見てきましたが
私は貴女が一番素敵だと思います。


[恋は盲目とか、贔屓目とか
そういう言葉があることは知っているけれど。
それがなんだというのだろう。
私にとっては間違いなく、目の前の彼女が一番美しい。
世界中の誰よりも。

そっと恭しく彼女の手を取って。
賞賛の意味を込めて、彼女の指先に口づけを落とす。
それから、首飾りと指輪を取り出すと彼女の首と指に飾れば。
何方も一層、彼女を輝かせた。]
(23) yuno 2023/09/22(Fri) 20:15:36

【人】 客人 ジャヤート



後で、写真を撮らせていただいてもよろしいですか?
友人たちと、今の私の両親が貴女の姿を見たいとのことだったので。


[彼女の許可を得られたならば、
レモン色のドレス姿の彼女の姿をスマートフォンに収める。
送信は後にしておこう。
今は、彼女の姿を自分だけのものにしておきたい。
そんな独占欲を一人満たしつつ]
(24) yuno 2023/09/22(Fri) 20:15:47

【人】 客人 ジャヤート



此方のドレスは購入するとして。
フィエはどのような色のドレスがお好きですか?


[小柄な彼女ではあるけれど、スタイル自体はメリハリがあって決して悪いものではない。
デコルテも美しく、胸が開いたものもそれほど貧相にはならないだろう(無論、本人の好み次第だが)
また、サイズが合わないドレスも仕立て直したりイメージにあった新しいものを作ってくれるとのことなのでそういうオーダーメイドもきっと楽しいだろう]


…と。
申し訳ない、少し舞い上がってしまいましたね。


[こほんと一つ咳払いをして]


…少し、早いかもしれませんが。
ウェディングドレスも、此方で見ていきませんか?



[先日、此方のブランドの新作発表があった際、そういうドレスの類も何点か発表されていたことを思い出しながら。
今まで縁のなかった場所で一からドレスを選ぶよりなじみのある国でそういうものを選んだほうがよいのではないかと]*
(25) yuno 2023/09/22(Fri) 20:16:50

【人】 客人 ジャヤート

[ドレスと、他に装飾品を幾つか選んで購入した後。
ホテルのレストランで食事を済ませてから、再びハイヤーで移動する。

やってきたのは港湾地区。
目的の場所に行く前に、少し買い出しをしましょうと彼女を誘ってショッピングモールへ。
流石にハイヤーで乗り付けるのは目立つだろうとショッピングモールから離れた位置に停車してもらうとそのまま徒歩で買い物に向かう。

食品や酒類を取り扱う店から、調味料の専門店まで。
中には特定の地域の物産を取り扱う出店のような区画もあって、なかなかに興味深い。

私はといえば彼女の好みの酒類を聞き出しては興味深くそれらを眺めたり。
調味料やコーヒー、紅茶の棚を眺めてみたり。
それなりに充実した時間を過ごすことができた]
(26) yuno 2023/09/22(Fri) 21:48:01

【人】 客人 ジャヤート

[買い出しが終われば、戦利品を片手にもう片方の手を彼女と繋いで、近くで待たせていたハイヤーへと戻る。
そして再び走り出すこと数分。

窓を開ければ潮の香りと、遠くに鳴く海鳥の声。

そうして、やってきたのはクルーザーやプレジャーボートが多く停泊している区画。
その中の一隻のクルーザーの下までやってくると]


どうぞ、フィエ。
今日は天気もいいですし、
私と一緒に船旅にお付き合いいただけますか?


…ああ。此方は養父が日本で購入した船なんです。
養父は映画専門の撮影コーディネーターをしていまして。
操縦も、養父から幾らか手解きを受けました。
尤もハワイで親父に、というわけではありませんでしたが。

ああ、船舶免許はとってありますので、そこはご心配なく。


[本当は、このまま船で彼女を連れ帰りたいところだけれど、それは流石に現実的ではないから。
ひとまず、船に乗り込むとしよう。

――…晴れ渡った空の向こう、水平線が見える。
青と青が交わるその向こうに、今の私にとっての故郷がある]
(27) yuno 2023/09/22(Fri) 21:52:05

【人】 客人 ジャヤート

[この世界に来てから、彼女が生まれ育った世界の広さに驚かされた。
そして、多種多様な人の在り方にも同じように驚かされた。

多くの出会いがあった。
その一つ一つが、今の私にとってかけがえのないもの。
そして、彼女がいなければ手に入れることの叶わなかったもの。]
(28) yuno 2023/09/22(Fri) 22:07:19

【人】 客人 ジャヤート

[生まれてきた最初の夜のことは、今も覚えている。

真っ暗な闇の中、ただひとり其処に生まれ、そして闇の中「魔王」として終わりなく生き続けることを宿命として定められたそのときのこと。

星は、美しかった。
月の光は柔らかく眠る人の子たちを照らしていた。
それから幾千幾億もの夜を超えて、人の子たちは多くの物語を紡ぎ、短くも燃え盛るように美しく眩しい、その命を繋いでいった。


―――…そして、私は。
彼等のことを愛していた。
人の子の在り方に焦がれていた。
そして、いつしか人と同じものになりたいと無意識に思うようになっていた。
それに気づかされたのは、皮肉にも元居た世界を追われてから。
彼女と、出会ってからだったけれども。

長く、長いあいだ焦がれ、そして諦めていた私の生は、まだ始まったばかり]
(29) yuno 2023/09/22(Fri) 22:10:26

【人】 客人 ジャヤート



…フィエ。

昨夜話していた私の誕生日ですが。
昨日、というのは駄目でしょうか?


[老人と孫娘に関しては、特に老人のほうが出逢った日のことをよく覚えていて、毎年取り寄せた大量のケーキを食べようと呼びつけてくる。
養父母も、その日を誕生日として戸籍上登録しているし、二人とも毎年メッセージと花束を贈ってくれる。
その日のことももちろん、誕生日として認識しているけれど]


貴女とこうして再び出逢うことができて。
私は本当の意味で自分の人としての生を歩みだせるのですから。


[だから、昨日こそが私にとって、人間としての本当の一歩を踏み出した日。
貴女と寄り添って生きるという、夢の続きを紡ぎ始めた日]**
(30) yuno 2023/09/22(Fri) 22:12:39