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【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ「普段はお菓子作りとか、仕事の話しかしないもんね。 シンパシー……感じるのってうれしい、です! あはは、もっと色々話しておけばよかったな」 とはいえこのような状況でもなければそう深い話をすることもない。 仕方ないといえば仕方ないのだが。 貴方の笑顔は眩しいものを見つめてくれるそれだろうか。 こちらも瞳を細める、貴方は仲間と想ってくれている。 まだ触れたままの指先を、そっとこちらからも撫で返した。 「いつでも、オレが聞けるときなら」 貴方の周囲には家族が居て、頼りになる幼馴染のせんぱいたちも居て。 だから自分がそう深く心配することもないのだろうけれど。 頼ってもらえるのはうれしい、だから次の問いはほんの少し。 口にするには苦さがあった。 「……出てから、きっと色々あると思うけど」 「また、お菓子作りって教えてもらえますか?」 それでも舌に載せて言葉にする。 眉を下げながらも笑んで尋ねるそれは、甘えだなとは頭の隅。 (-605) mspn 2023/09/26(Tue) 19:51:05 |
【秘】 favorire アリーチェ → 暗雲の陰に ニーノ「署内で個人的な話はなかなかできないものね…… 勿論、それ以外の話だって楽しいのだけれど、 こうなってしまうともっと色々話しておくべきだった、 そうなるのはとてもよくわかるわね」 いつでも、と答えてくれた貴方に、 ありがとう。と感謝の意を込めて頷いて。 家族や幼馴染がいるのも確かだけれど、 先程、その瞬間自分を助けてくれたのは間違いなく貴方で。 そうしてまたかけがえのない人が増えていくのだ。 「──勿論! じゃあ今度は作りながらもっとお互いの事を話そうね。 ニーノ自身の事、家族の事、もっと教えて欲しい。 ふふ、きっと素敵な日になるわ。その日が楽しみね!」 満面の笑みで、頼られたことが嬉しくて堪らないといったように破顔して。 次のお菓子は何にしようかしら、なんて、 これからの未来の展望がみえずとも、一つ増えた楽しみを大事に大事に守ろうと決意するのだった。 (-611) poru 2023/09/26(Tue) 20:15:34 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ「それも一つ、人生の学びかも、なんて」 これからに活かせるといい。 何でもない話題も、そうじゃない話題も。 ひとつ踏み込む大切さも、時間は限られているという事実も。 こんなところで学べるものがあるだなんて思っていなかったそれらを心の内でなぞって大切に覚えておく。 その内に向けられる貴方の満面の笑みが、やっぱり眩しかった。 「……はい。 きっと、いつか」 「楽しみです、せんぱいの話も。 ……オレの話も、させてください」 それがいつになるかはわからないけれど。 次に教えて欲しいお菓子はもう決めてあるのだ。 小さく笑みを転がせて、そうして直に指先を離す。 「それじゃあ、また」と、ひとときの別れの挨拶を形にし。 そうして笑みを最後贈ってから牢の移動へと歩いて行く。 いつも通りを教えてくれた貴方の言葉で、見据えるべきものを見据える勇気を抱きながら。 (-621) mspn 2023/09/26(Tue) 20:43:16 |