人狼物語 三日月国


254 【R18G】星海のフチラータ【身内】

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ジャコモは、今の公園の季節は夏に設定されている。
(a37) poru 2024/03/31(Sun) 17:41:52

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「好きなもん押し付けられたらやっぱ喜びますよ。
 何より、選んで貰ったって言うのが嬉しいポイントですね。
 相手が自分の為に考えてくれたってだけで感謝ですよ。
 そう言うの、昔はなかっただけに好きなんです」

全て姿を現されれば、軽く手を挙げて挨拶。
上司にするものではあまりないものかもしれないけど、つい。

「そのままの意味ですよ。誉め言葉」

って、捕捉しなくても貴方には伝わっていたようだが。

「……猫、もちろん好きですけど。
 ここだけの話、犬の方が好きで……」

すごくすごく、大変な事のように、少し焦り顔で耳打ち。
(-147) poru 2024/03/31(Sun) 17:52:06

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「俺もなにか贈ろうかなって思ったけど、
 ヴィーニャ様の好きなものっておさかなクッキーしか
 知らないんですよね。他の好きなものってなんですか?」

もし普段は貯金生活のなかからお金を出して買って貰ったと聞いていれば、もっと恐縮していたかもしれない。
その分、喜んでいたとも思うのだが。

「いやぁ、わかりませんよ。
 ノッテのボスは猫派と有名な話。自分が犬派だとバレたら
 昇進にもうっかり関わってくるかも……!」

半分冗談、半分本気で伝えていた。
(-151) poru 2024/03/31(Sun) 18:18:26

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「他の全てを擲つ事をすぐに判断できるか、心を痛ませないか、全てをノータイムで「はい」とは言いきれるか、正直に言うとわかりません」
「だってそれらも全てアンタから貰った大切なものだから」

「ユウィさんの意に沿わない行動だって、してしまうかもしれない」
「イエスマンじゃない。アンタが大切で、誰より一番想っているからこそ……俺は、アンタの為に動きたい」

慈しみの視線を受けて、ひとつひとつ毅然と、ゆっくりと言葉を積み上げる。貴方の望んでいた答えとは、もしかしたら随分と違うかもしれない。

「でも、」
「俺が最後にひとつ、選ぶのは」
「他の誰でもない、ユウィさんです」
「──それだけは、信じて欲しい」

「俺、もう雛鳥なんかじゃないですよ」
「盲目なままじゃなく、無垢な背中をついて回る雛鳥でもなく、俺の意思で貴方と生きたい」

橙色の目が貴方を象徴するような緋色の目を見据える。
もしかしたら貴方を不快にさせるかもしれない。そんな不安も微塵も見せずに話せるのは、今まで貴方に貰った愛の証明で。

「これが俺の"覚悟"です。
 ……貴方を、誰より愛しているから」

「こんな俺でも、許していただけますか」
「それとも、雛鳥のままの俺を愛して下さっていましたか」

こうして覚悟を、己の意思をここまで示したのは今回が初めてだ。ある意味、ジャコモと言う男は今初めてこうして生を受けたのかもしれない。
貴方に拒絶される可能性をもってしてもなお言葉を紡いだのは、全て貴方に愛されたいから。▽
(-172) poru 2024/03/31(Sun) 23:27:49

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「もし、許してくれるなら俺は、……っ、」

告げられた情熱的では済まない火傷のように熱い言葉に、
先程までの毅然とした態度が消えうせ、貴方を恋焦がれる一人の雄になる。本当は今すぐみっともなく這いつくばって、貴方を欲すのを、せめて最初くらいは格好良くありたいと理性が許してくれない。

「……欲しいです。アンタの肢体も、心も、全部。
 誰よりも恋焦がれて与えられるのを待ちわびて、
 奪うのも奪われるのも、全部欲して堪らなかった」

くれない、はずだったのだが。
言葉は何事よりも明瞭に本来の姿を晒す。言い終えてはっとしたころには貴方の身体はすぐ近く。思わず喉を鳴らしてしまうのは、アウターの下がどうなっているかなんて想像したことがないとは言えないからで。それを乱暴に脱がす夢をみなかったかと言えば、それも嘘になる。

「ほら」

貴方に惚けていた顔も顔を強制的に向けさせられれば、
その笑みと比例するように昂進の籠る笑みを湛え、
顎を掴む手をゆるりと解かせ、今度はこちらが貴方の頬、輪郭、唇へと手を滑らせて、噛みつくようなキスをした。

「そう言った事、後悔するくらい、
 早くアンタを抱き潰してやりたくて仕方ないんだ」
(-173) poru 2024/03/31(Sun) 23:28:37

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「手料理、ですか。
 おかあさんの手料理に叶う気は全くしないが……
 いつも趣味で作ってるアレなら……」

母親の手料理に匹敵する程の物を作れる気はしない。
だがそこまで期待のハードルを上げて行ったわけではないだろう。まずはチャレンジ。望まれるものを渡す方がいいのだから。

「それじゃあ今度、
 料理と言えるほど大したものじゃないんですが、
 今度作った時にできたら持っていきますよ」
(-174) poru 2024/03/31(Sun) 23:36:21

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「喜んで貰えるのは嬉しいですけど、
 ただの目玉焼きパンなのでがっかりしたらすいません」

あの某ラピュ……の映画にもでてくる、ケチャップとチーズをのせた食パンに、フライパンで焼いた目玉焼きをのせるだけの簡単きわまりない料理だ。ジャコモはそれが好きだった。

「ヴィーニャ様とは船の約束させて貰いましたから、
 これくらいの約束引き受けて当然です」

「そんじゃ、また作った時に呼びますから」

お礼もいったし、今日は一度お暇の構えだ。
(-176) poru 2024/04/01(Mon) 0:45:30

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「あ」

忘れてたとばかりにUターンし、小型端末を操作すると、
貴方の端末が反応がある。

開くとそこにはみんなで作った猫だるまが、春の陽気に包まれながらも花弁が落ちてきた瞬間を撮った写真だ。

「なんか誰かが耐熱ガラスを置いてくれたみたいでよォ。
 春にした公園いったら猫だるま達が春を楽しんでたんで
 撮ってきた写真、よかったら記念に」

「家族みたいで、かわいいっすよね」
(-183) poru 2024/04/01(Mon) 6:08:47

【秘】 機関士 ジャコモ → 仕分人 ナル

「それは……」

そうだ。普段ならそもそもユウィさんが規約違反をするはずない、なんてそっちの方に噛みついていた。
そんなことをする立場の人ではないのは明確で、以降のナルの話にもなにも言い返せなくて俯くばかり。

「……単なる、ミスだよ」

本気で信じられるように、言い聞かせるように呟いたが、どこか空虚な言葉へとなった。

「ナル、俺は……」

忘れるはずないだろう、なんて、どの口で言えたのだろう。言えるはずもなかった。

ナルの想定を否定できない。もしユウィさんがファミリーの不幸を望んだとして、その時俺がファミリーをとれるか。自己に責めるように突く問いかけは、その答えを出せないまま胸の痛みとして消える。

「……お前こそ、そんなガンガン走り回って無理すんなよ。そんな体力ある方でもないんだし。
 ……お前が倒れたら嫌なのは、本当だ」

エーラの名前がでる。随分と絆された相手だ。自分一人であったなら、そしてもし彼女が黒なら、恐らく見つけることはできなかったくらいの。心がざわめいた。ユウィさんとエーラが裏切り者の想像をして。

「無理はしてねえよ。体力的にはむしろあり余ってる。……俺はベルヴァを調べる。何かわかったら、また。……次がないまま死ぬなんてやめろよ」

言って、貴方と別れて。


 
あなたにとっての幸福であったのなら。


「それでも俺の幸福は」
「…………──」
(-194) poru 2024/04/01(Mon) 12:39:49

【秘】 機関士 ジャコモ → palla ヴィーニャ

「でしょ?会心の一枚と思ったんですよ。
 これは絶対ヴィーニャ様に見せようと思って。

 まだストレルカやユウィさんには送れてないから、
 機関室当たりの見回りを終えたら送るつもりです」

「耐熱カバーがあるから、夏や秋の猫だるまもきっと見れるはずですよ。ほら、実はあの公園って季節の書き換えは管理室横のボタン一つで行けるんで」

「もし今度暇があったら、
 猫だるま達に四季を見せてやれば喜ぶと思いますよ」

なんて、満足げに言い終えたら、今度こそ手を振って立ち去って行った事だろう。
(-224) poru 2024/04/01(Mon) 21:36:18

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「ユウィさんの背をずっと見て育ちましたからね」

「未練がないとは言わないですよ」
「正直、望まれるならそのままでもいいというくらい、
 あまりにも尽くして貰った生だから」

生き方を他者に預けるのはとても心地が良かった。
貴方の後ろを歩いて、貴方の庇護の元大切に守られ続け、貴方の後悔と責任感に付け込んで、微睡みの中幸福を享受し続けていてもよかった。

「でも気づいたら」
「その横顔も見たくなっちまったから」

幼い頃。貴方が彗星のようなヒーローに見えた頃から、
貴方の生き方を見続けていた。そして知った。
その横顔を見るには、今のままだけじゃ足りないのだと。

「俺にだけ見せてくれる表情が沢山あった。
 それだけで十分すぎるほど幸せだった筈なのに、」

どうしてか、貴方の全てを見れないと思うと、胸が苦しくなるんです。
これを恋かどうか躊躇うようになってから得た感情である事には、ようやく今の今、気づいて。


「だから、お望みならば……いいや、望まれなくったって
 全部奪って見せますよ。アンタの全てが欲しいから」▽
(-228) poru 2024/04/01(Mon) 21:54:41

【秘】 機関士 ジャコモ → ブチ抜く ユウィ

「──はい。
 好きにさせて貰うのに、
 好きにするのを許さないなんて勿論ないです。
 
「何を取って何を取るか、無い頭で必死に考えて、
 そんで、ユウィさんと幸せになるんです」

結論は柔らかすぎるようにも聞こえる、そんな言葉だが。
男にとってはそれが全てだ。喧嘩するのも、取捨選択も、
全ては悩んだ末の、男が出した幸せな結論の為のもの。
それだけは何を以てしても変わらない。

「……やっべ、緊張してきた」

「……服、邪魔ですから取っちゃいますね」

たわんだ布は、遠慮なく剥がす為に引かれて。
少し背伸びした啄むようなキスを落とした後、首から胸へと同じくらいの軽さで音を鳴らしながら口付けて。

それから前に伸びるもう一つのファスナーに視線をやって、
破ろうか迷った思考の末に、しかしながら結論は思ったよりも早く、破くというものに至った。正直色々と我慢がならなかったからだ。
早急に、焦るくらい、貴方に焦がれた熱に焼かれるように、この先を知りたくて仕方がなかったから。
(-230) poru 2024/04/01(Mon) 21:56:23