人狼物語 三日月国


113 【身内】頽廃のヨルムガンド【R18G】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【秘】 仮面の役者 フランドル → 埃運び オーウェン

 
「ふむ」

君は私よりよっぽど役者に向いていそうだな、なんて。
足を組んで座り、踵で床を叩きながらくだらん呟きを一つ。
行儀は頗る悪いが今更だろう。

「別に、放っておいてもその時は来るだろうけれど。
 下が崩れるか、上がしくじるか。
 何れにせよ時間の問題だ。だが…
 個人的な溜飲を下げる為に一枚噛んだ、そんな所かな」

勿論、筋書きとしては、の話にはなるけれど。

聞かれてもいない事をべらべらと喋るようでは、
自分達の仕事は務まらない。これくらいの方が信用できる。
そしてこちらも、建前だろうと納得の行く答えならそれでいい。
だから全てを明け透けに話さずとも構わない、が。

「邪推も邪推、余計な詮索かもしれないけどさ。
 仕事でよく立ち寄る街、への憎悪にしては尋常じゃないな。
 そうまで怨みが嵩む程度には長居しているらしい。
 随分前から居着いているか、それともここで育ったのか…」

「…君からはどうにも"ご同輩"の気配を感じるんだよなあ。
 
路地裏育ちの半端者
の勘が鈍っていなければの話だけども」
(-108) unforg00 2021/12/12(Sun) 1:07:52

【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート

 
「ッ、……俺は…」

髪を掴まれ、吠え立てられる怒号に怯む。
そこに恐れは無い、けれど。

「…知られたくなかったんだ
 信じる信じないの話じゃない、知られる事が嫌だった
 知らなければ…知らなかった頃の俺達のままで居られる
 だが、知ってしまえばそれは事実として付いて回る…」

「…俺が不義の子だという認識を持ってほしくなかったんだ
 たとえ、お前が俺の言う事に理解を示したとしても
 それだけは変える事のできない事実として残り続けるから」

知られざるものは、無いものと同じだ。
そのようにして"貴族のフランドル"を葬り去ろうとした。
それが事の顛末で、そしてそれは失敗した。

一度、諦めたように下げた瞼を持ち上げて。
迷子のような貴方の表情を、その瞳を見れば眉を下げた。

「……結局は、信じていなかったのかもしれないな。
 この血が俺達の関係にとって、
 決して全くの疵瑕足り得ないと信じる事はできなかった。」

「都合の良い話だろうが、なあ。
 お前がこうして過ちを突き付けてくれるなら、
 或いはやり直す機会を与えてくれているのだと。
 もう一度だけ、信じさせてくれよ…」
(-110) unforg00 2021/12/12(Sun) 4:43:57

【秘】 仮面の役者 フランドル → 残氷 の エアハート

 
「…俺が騎士になったのは、ただ
 あの狭い路地裏を、あの窮屈な街を飛び出して
 お前と二人で何のしがらみも無い所に行きたかったんだ」

その為に貴方と共にここまで生きて来た。
その為に、卑怯な手を使ってでもひたすらに強く在ろうとした。
その為に、殆ど左遷されるような形でこの任に就いた。

外征騎士フランドル・スキアーが、自らの剣に誓うものは。
最初から最後まで、それだけだ。

「そこにお前が居ないなら、意味が無い。
 お前が何かのしがらみに囚われているなら、意味が無い。
 俺の望んだ形はこんなものじゃない。」

思えば、それを言葉にして誓った事はあっただろうか。
きっとあったのだろうが、恐らくそれは幼い頃の約束だ。
貴方が覚えていなくとも不思議ではないな。

「俺の独り善がり、身勝手な我儘だと言われればそれまでだ。
 或いはこれを分不相応な夢だと言うのなら、
 せめてもの慈悲として、お前の手で終わらせてくれよ」
(-111) unforg00 2021/12/12(Sun) 4:44:54
フランドルは、その剣を捧げる先は、何処に。
(a30) unforg00 2021/12/12(Sun) 4:45:10

フランドルは、行き場の無い剣なら、折られる事も慈悲とさえ思う。
(a31) unforg00 2021/12/12(Sun) 4:49:32

【秘】 残氷 の エアハート → 仮面の役者 フランドル

 
「……ほらみろ」

「結局、俺にバレなかったとしても、残り続けるなら。
 血は血。自分は自分って言い聞かせてるようだが。

 事実は変えられないし、一番それを気にしたのも、
 それを消せないのも、お前自身が決めている」

「もしかすると最後まで隠し通せたなら“俺の中では”
 無い物にできたかもしれない。それでも、結局の所、
 
お前が血に脅かされる事実は何も、何一つ変わらない」


まだ、“この時は”貴方と対話する物言いだった。
文句に近い言い方ではあったものの、貴方に宛てた物。
ただ、言葉が徐々に別の何かに向き始めるにつれ一瞬だけ戻った発露した感情は消えていく。不自然な程早く。

「──だから、やっぱり消すしかなかった。
 殺さないと。或いは元から絶つ。それか全部奪う。
 
結局それしかない何も間違ってなかった俺は、
……私、は……?」


虚空へ何かを呟いていたのが、最後まで言い切られる事はないまま、ラジオを切り替えたように切られる。一瞬だけ怒りの感情の色があった目の色も、顔をあげたのと同時に先程までの薄い喜楽ばかり映すものに戻るだろう。

そう、余りに波が激しすぎる。元々感情が顔には出ないが内面はややこしい人間ではあったが、幾ら貴方に複雑な感情を抱いていてもこんなにも代わりやしない。まるで魔法の様だ。

──実際、何らかの精神干渉を受けているのが、もしそれらの魔術や技能に近い知識があるなら。或いは推測でも辿り着きはするだろう。エアハートは何らかの洗脳下に置かれていておかしくない、と。

 ▽
(-129) poru 2021/12/12(Sun) 15:29:26

【秘】 残氷 の エアハート → 仮面の役者 フランドル

 
「──まあ、いいや。あのですね、そう言う所なんですよ。
やり直す機会と思えるなら、信じるも何もそうしたらいいじゃないですか。私が「与えますよ」と言わないとそれすらできないんですか?信じないって言われた瞬間諦めて自殺でもします?へぇ。結局、それって──」

「こちらに決定権を委ねて楽になりたいだけですよね?」


「何故私が終わらせる必要が?貴方の独り善がりな部分は
 そこじゃないのお分かりです?また出てますよいつもの。
 “見える形”に縋る所。そしてそれを捨てきれない所」

本来の男なら、貴方の言葉に反応しただろう箇所に触れない。
その時点で、貴方からしたら違和感しか無いだろう。
最も、この言葉が全て的外れかと言うとまた別で、つまり完全な別人にされた訳じゃなく、半端に自我も残っているという事。
つまり、この言葉もある意味本音かもしれないと言う事。

「そりゃあこっちだってその性質見てたら信じられませんよね?或いはどうにかしようとするはずだ。その結果が現状ですよ。
 そんな訳なので、今の私含めて貴方のせいなんですけど、
 受け入れてくれません?色々と。一緒で良くないです?」

する、と腹部から下腹部を撫でてズボンをずらす。全部脱がすなんてしない。行為ができる程度にずらしておく方が服自体が枷の役割も兼ねてくれるのもある。

片手で手慣れた様子で小さな容器を取り出して液体を手に眩し、貴方の陰部や後孔にもかけていく。何をするかなんて明白だろう。状況的にも、経験的にも。

最後に、面倒臭がるよう、ベッドが濡れるのも気にせず思い切り乱雑に粘度のある液体をひたすら垂れ流す様にかけた。……碌な愛撫すらないが、“尋問”なら当然と思うだろうか。
(-130) poru 2021/12/12(Sun) 15:33:51

【秘】 灯屋 レイ → 仮面の役者 フランドル

「ここでは……どうでしょうね。
縁がばかにならないというのは同意しますが、実際に行動に出られるほど余裕のある者は限られますから」

貴方のそれは職業柄か、育った境遇の影響もあるのだろうかと思考する。
これは思うところがあろうと、悩もうと、結局傍観者として振舞う事が多いのだ。

「――どこも、同じですか。
おっしゃる通り。一朝一夕で変えられるものではないでしょう。そのようにできる時期はとうに過ぎました。

ですが、行動することに意味があるのならば。
『彼ら』が動く事によってこの街がより良き方に遷り変れるのならば。
私は『彼ら』に期待しています」

願うことがあろうと、これには降りかかる火の粉を払うほどの力もない。
いつも通りの日々を送り、できる事があればできる事をするぐらいしかできない。
毎夕貧民街に灯りを点けに行くのも、その一環なのかもしれなかった。

「ですから、私はあちら寄りの中立派といった所でしょうか。
……『彼ら』が同じように願っているかはわかりませんけれど」

付け足された言葉も、悩みの一つだったのだろう。カンテラの灯りが小さく揺れた。
(-148) sym 2021/12/12(Sun) 19:33:30

【秘】 埃運び オーウェン → 仮面の役者 フランドル


「はらから気取りかフランドル。
 お前に詳しいことを語る道理はない、ない、が。
 酒に免じて口を滑らせるとしたら」

言葉を選ぶように。沈黙の間、どこか遠くを見る。
人に踏み込むのは嫌いだ。けれど、そもそも心の在り処が近ければ、それは多分深入りとは呼ばないのではないか。
そう、自分を納得させる時間ののち。

「有鱗種と人間の合いの子は。
 上にも下にも居場所はなかったんだよ」

部屋の中だというのに被っている帽子の隙間からは、伏せた瞼と、特有の堅い鱗が見てとれた。

「実際のところ。うまくいくかいかないかはどうでもいい。
 この都市の壊れるスピードがあがりゃいいんだ。
 その過程でしくじって俺の尻尾が掴まれたら……ま、おたくらの気にする話でもないだろ」
(-149) backador 2021/12/12(Sun) 19:34:58