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【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール手を取られ思わずギョッと振り返りかけるも、その表情と言葉にいつもなら容易に振り払っていた手が、何故か振り払えずに困惑して。 「……わかった、今は、それを信じる。知らないならいい」 ──女子供は嫌いだ。すぐに主張を押し付けてくるし、我儘でガキで騒がしくてなのに許されて ──俺だって、1度でいいからそうされたかったのに。 ズルい。なんて幼稚な感情でしかない。ただ、目の前の彼女からはそれを感じなくて。だから。「……まあ、お前そもそも人を閉じ込めて暗躍できそうな女に全く見えないもんな。朝食の時点でもうバレそうだし」 軽く馬鹿にしたように、でも言葉尻は笑っている。 ──安堵したのも、言葉ひとつでしかないのに信じてしまったのも、気の迷いかなにかだ。きっと。 「──つっても、俺は本気でここを脱出しようともしてない。……なあイクリール。お前、作れないか。 毒薬を。苦痛なく死ねるもの。 或いは意識のないまま死ねるもの。 ……ああ、安心しろ。他人に使う気はない。 自分に使う為 だ」 (-71) poru 2022/01/19(Wed) 3:03:12 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>22 ウミ 「滅茶苦茶こえーし、やべーよお前はよ…… 何喰ったらってレベルじゃねえよ。異星人かなんかか?」 さすがに同じ種族とは自分の国の文明では想像できないようで。 「他の奴らは知らんが俺にとっては当たり前じゃないしおかしい。あと変なあだ名をつけるな。ミズガネって呼べ。 ……あの女、全然言ってねえじゃねえか」 余りにも理不尽な悪態をついた。 「魚?食べ慣れてるけど別に好きかと言うと……」 示されて覗いてみる。どちらかと言うと魚は故郷はシンプルな料理が多くて期待していなかったのだが、見て見ればそもそも知らないレベルの華やかさが並んでいる。 「おいこれ、本当に魚か?」 わからなかった。 (24) poru 2022/01/19(Wed) 3:09:01 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>25 イクリール 眉間に皺を寄せる。言うまいか、否か。 いくらでも誤魔化せばできるのだけど、それでは話が変わってきてしまう。悩んで、諦めたように口を開く。 「…………宮仕え。 別に王族とかではないが、 世話焼いて貰える程度の特殊な家系の役職。 ──俺はその役職の仕事すらも果たせてないから、 何もできねえ俺より凄いって言ったんだよ」 貴方の笑顔に複雑な顔を向ける。 同じ、慣れた顔だ。言われ続けて麻痺した顔。 自分と違って「できなかった」から言われたわけではなく、何の罪もないのに言われてるのに気にしてない様子が、何処か苛ついた。 「……怒ればいいだろ。 薬でもそれこそ使って報復してやりゃいい」 そんな事したらどうなるか、気質的にしないであることも理解はしても、悪態を付かずにはいられなかった。 (26) poru 2022/01/19(Wed) 4:05:26 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「いい子って、お前……はぁ……」 敵う相手じゃない。悟った。どうにも彼女のペースに押し負ける。 悪口悪態罵倒非難は聞き慣れていても、 褒められる言葉なんてかけられた事はないに等しいから。 「病を治すのに失敗しても、丈夫になったなら問題なくないか? ……相手、恋人か、家族か?……そいつは丈夫には──」 言いかけて、口を滑らせたと舌打ちする。 病に罹っていたのは彼女ではなく、彼女以外ではないかと。その可能性に気づかないまま、傷を抉るかもしれない問いをしてしまった。 「……優しくねーよ。お前は見てないだけだ。 俺は人も、特に女子供は嫌いだし、食いもん揃ってガキもいる場所で煙草吸って、女共に文句言われるどうしようもない男だよ」▽ (-74) poru 2022/01/19(Wed) 4:14:25 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……何でだ?今会ったばっかの相手だ。 しかも本人が望んでる。 報酬なら──俺に出せるものなら何でも出す。 ……それに、ここには暗殺者の職のやつも来てる。 最悪、お前から薬を貰えないなら、そっちに殺して貰うだけさ」 ──本当は。 今こうして話してるだけで、貴方がすぐに首を縦に降らない人なのは理解していた。それでも、もうそれに縋るしかないから。 「……生きるのに疲れただけだ。 何も成せない自分に。罵倒しかされない人生に。 ──疲れたんだ、本当に。 俺なりに努力もしたのに、何一つ褒められないし結果も出せなかった。……だから、もう二度と、この世に生まれたくも、ない」 握っていて振り解かなかった手は、声は震えていた。 軽く流して言いはしたけれど、謂れのない罪で罵倒されたことのある貴方にはわかるかもしれない。 この男も、それに永続的に晒され続けて、もう壊れる寸前だと。 (-75) poru 2022/01/19(Wed) 4:25:23 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → なんでも屋 アマノ/* ご連絡ありがとうございます〜! うひゃ〜このクズでいいんですか! 実は襲撃予告を頂いていたので、ちょっと狼さんに呪殺と襲撃と護衛が全て発生するのをお伝えしてきます……ロールどうしましょうかねこれ…… (-80) poru 2022/01/19(Wed) 11:44:55 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 婉容 ラサルハグ/* 少々ご連絡です〜! 実は狐さんに護衛をミズガネにと宣言を頂きまして… 更に私、今日狐を占っていたので呪殺が発生するんですね… つまり、呪殺と襲撃と護衛が全て発生する状態になるようなのですが、ロールの方どうしましょうか…! 吊りの結果次第で考えましょうか? またロール上、数人にラサルハグが協力者だよ〜と伝えてはいるので、もしかしたら吊りの指定票が複数飛んでくるかもしれません。よろしくお願いします〜! (-81) poru 2022/01/19(Wed) 11:48:29 |
【人】 酔吟 ミズガネ>>27 イクリール 「──本来12から15で行う仕事を、この年でできなくてもか?」 家事が出来ないのは仕方がないとして、代わりになす事がある筈だ。それを、それが、"できない"と言った。32で、だ。 それはもう、初めてとか長い目でなんて範囲をゆうに超えている。 怒りはしない。むしろそれしか言わない。 男は諦観しか浮かべていない。 「……なっちまえばいいのにとは思うがな。 俺ならとっとと滅ぼせるなら滅ぼしちまうから、性格も性質も根本も能力も、お前より余程魔女だろうよ」 進行方向の先を指差す。広い扉が開放されていた。 「後はここを直進したら広間だ。 後は一人で行けるだろ。俺は今そんな気分じゃない」 (28) poru 2022/01/19(Wed) 12:24:32 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール「……母親か。……そうか。 ……そうかもな」 母、と聞いて一瞬目を瞠るも、すぐに閉じて。安易に「そんなことはない」と否定できなかった。彼女とその母の苦しみも、病のことも知らない。 彼女が平気そうにしている事は幸いだったが、それでもわかった口を聞くのは、出会った身の上では気が引けて、気の利かない肯定しか言えなかった。 「追い出されてはねえよ……居座ってやってもよかったがうるせーから勝手に出て行っただけだし、あれは城壁を破壊しようと──」 さて言い訳か事実か。破壊は事実でも、居心地が悪くて逃げたのは本当かもしれない。 ▽ (-82) poru 2022/01/19(Wed) 12:33:51 |
【秘】 酔吟 ミズガネ → 魔女 イクリール『案外悪くないものだぜ? 殻の外の世界ってぇのはよ』 貴方と同じような事を、ここに来て言われた。 何で返したんだっけな、あの時。 どうして抱きしめられているのかがわからない。呆然と、ただ言葉に譫言のように反応する。 そうだ、あの時も思って、言わなかったこと。 「なぁ。」 「外って、何処なんだよ」 貴方の両肩に手を置いて体を引き剥がすようにしてから、その姿勢のまま下を向いて、叫ぶ。 「お前らみたいな孤児でも一般人でも何でもねえんだよ!……そんなあっさり、『はいそうですね』って旅に出れると思ってんのか!?お前、飼ってた鳥を外に離して、野生で生きて生きていけると思ってんのか!?死ぬんだよ!目的も何も、生きる理由も、生き方すら知らないんだよ、鳥も、俺も!こっちはッ!!」 堰を切ったように浴びせて、八つ当たりを止められない。でもこれが結局自分の本音だ。人の気遣いを受け取れない。救われない。だから、 「……ちょっと考えればわかんだろ……無理だってさ、そんくらいよ……責任も、誰も取らない癖に、"それっぽい"事なんて、響かねえんだよ……」 貴方をほんの僅かに軽く押して、その手を離した。帽子を深く被り直して、貴方に広間の方への道を示す。 「──もう行ってくれ。話す事もないし、話せる状態でもないんだ。……これ以上、俺が更に俺を嫌いになる前に、…………。」 (-83) poru 2022/01/19(Wed) 13:27:38 |