雇い主のリクエストは頑張って応えていく。
　　　今カノで満足できないからって呼び出されるのも
　　　最初らへんは何やってるんだか、で済んだけれど
　　　今となってはいつ別れるかなって考えてる。
　　　デートだけで満足する人じゃないし
　　　朝まで一緒にいてもらえない段階で、危ない。
　　　朝フェラして起こした経験何回くらいあるのか、
　　　今カノに聞いてみたいくらいだし。

　　「ん……朝ですよ、起きてくれないと…
　　　琉瑠まんこちゃんがさみしーっていってますよぉ」


　　　ふざけたことを言ってるかもしれないけど
　　　起きてくれたら騎乗位で、
　　　起きてくれなかったらフェラだけ。
　　　結構気持ち的に違うと思うの。
　　　でも、寝起きの彼すごく可愛いから好き。
　　　起きた彼がまたそのまま2回戦に持ち込むことだって
　　　高頻度であるくらいなんだから。

　　「あははっ、すっごーい。
　　　やっぱり常盤さん1番だったでしょう？」

　　わかるわかる、と学生の時の話をされると
　　相槌が止まらなかった。
　　家柄も良くて、顔もスタイルもいい。
　　そうなれば女子は簡単に群がるもの。
　　でも性格的に飽きたらポイしてそうだから、
　　まぁ可哀想な女子も量産されたのでは？

　　「んー？そうですねぇ、常盤さんがやっぱり1番♡
　　　拗ねちゃったんですかぁ？
　　　琉瑠ちゃんが、他の御曹司の人に、
　　　きゅるるんってしちゃってるかもなんて、
　　　想像しちゃったんですかぁ？
　　　常盤さんかわいー。…琉瑠は、常盤さんだけですよ」


　　だから、と言いながらキスをねだる。
　　社交クラブの話を聞いた後、実際に連れて行ってもらった。
　　実は定期的に集まってる、なんてきいたら、
　　ぞくっとする何かを感じた。恐怖ではなく、興味。
　　彼のお気に入りなんだって見せつけなきゃいけないのか
　　それとも情報共有ができるのか、見極めながら。

　　「そういえば、次はいつなんですかぁ。
　　　琉瑠にも予定というものがですねぇ？」

　　別にないといえばないのだけれど、つい。
　　前回の時は、他社の御曹司さんたちといちゃついた。
　　彼がシャワーか何かで席を外している時に
　　ゴマスリフェラを沢山してあげたし、
　　その時に彼の本カノになりたぁいと遠回しに
　　健気な秘書を演じて訴えておいたのだけども。
　　その後彼には何かあったのだろうか？*

[琉瑠とセックスを夜通ししてそのまま一緒に寝ることもある。
そして俺は朝は弱い方だ。
殆どの場合は琉瑠の方が早起きだろう。　

朝起きた時に目覚めのフェラをしてもらってる事は何度かある。
勿論こんなのは琉瑠だけだ。
カノジョにはしてもらった事はない。というか、カノジョにそんな度胸はないだろう。

俺が怒らないのは勿論気持ちいいから。
酔ってヤるのとは違う、微睡の中の快感は癖になる。
それに出した後はちょっと目覚めが良いのだ。]


　　ん……。
　　わかった……でもあとちょっと……。
　　いいだろ、りゅー。

[朝はフェラをされるのが半分、騎乗位で動いてもらうのが半分だ。
それだけ朝起きるのが弱いわけだが。
大体の場合は2回戦まで行くことになる。
その時はそこそこ起きてるので、上下を入れ替えて
琉瑠のお尻を揉みながらバックで突き上げることもしばしば。
後ろからだと胸の触り心地がまた違うのだ。]

　　そりゃあ当然。
　　1年でやり過ぎて、2年からは戦績が落ちたがな。

[飽きたらポイなのはその通り。
同級生も上級生も沢山味見して捨てたから
2年生からは悪名が知れ渡ってしまった。
それでもそこそこ女子は釣れるもんだが。特に噂を知らん下級生。]


　　おー、拗ねちゃったぜ。
　　飼い猫にそっぽを向かれた気分かね。
　
　　知ってるよ。
　　でも琉瑠があんあん腰振ってたのは見たことあるぜ。

[キスをせがまれれば応えてやる。
舌を甘噛みしたのは、拗ねてるぜ、とかわいく伝えてみた。
本気には微塵もしてないが。]

　　次の社交クラブ？
　　確か2週間後とかだったかな。

　　そう言えば前回の奴ら、覚えてるか？
　　大分琉瑠のこと褒めてたぜ。
　　気がきくだの、うちの秘書にも欲しいだの。
　　秘書の評価が高いのは良いもんだな。

[話したのは前回の社交クラブの話。
機嫌良さそうに琉瑠が褒められていたことを話す。

何故だか今カノと比較するような話が
多かった気もするが、気のせいだろう。]

──前回の社交クラブ──

　　悪いな琉瑠。
　　あっちの秘書ちゃんが体調悪くなったとかで。
　　今日琉瑠1人なんだけど行けそ？

[事前に話した内容はそんな話。
最初は俺を入れて男3、琉瑠を入れた秘書ちゃん2だったんだけど
1人は体調不良で不参加になった。

複数人でもする事はあるので珍しくはないが
琉瑠1人だけは今回が初めてだったので
一応確認はしておいた。
最終的に琉瑠はOKしてくれるわけだが、買い物の約束がついた。]


[社交クラブの場所は貸し切りのバー。
スタッフも居るが基本は裏方でお酒は自分で作ることができる。
つまみが事前に用意されていて
カラオケの場所も用意されてる。

集まるのは御曹司な訳だが結局遊ぶならこれぐらいでちょうどいい。
どうせセックスするんだし
畏まった場所はむしろ邪魔なのだ。]

　　こいつが俺の秘書。
　　玉城琉瑠。顔も胸も良いだろ？
　　最近の中じゃ一番上玉なんだぜ。

[今日の相手は俺と同じぐらいの年齢。
ベンチャー企業の社長と、俺と同じ御曹司。
こいつらも俺と同じような秘書ちゃんが居るが
1人は体調不良、1人は元々都合が合わなかった。]


　　「また変えたのかよ。長続きしないな。」

　　　良いんだよ。
　　　飽きたら変えれば良いんだから。
　　　それに琉瑠は結構長続きしそうなんだぜ？

[1人が全員分のお酒を作ってくれる。
少し度数の高いお酒だが、初めだけだ。
程よく酔っ払った方が手っ取り早い。

俺は琉瑠の腰を抱いて、横に座らせる。
胸元が穴の空いた服を着た琉瑠と軽くキスをして。]


　　ほら、2人に挨拶できるだろ？
　　ちゃんとお行儀よくな。

[そう言って琉瑠の胸を下から揉みながら
他の男たちに接待するように言った。
勿論俺も楽しませてもらう予定だけど。]*