人狼物語 三日月国


212 【身内村】桜色のエピローグ✿

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視点:


【人】 火澄 七瀬




 なので、
 
私が父と母を殺したことも

 
あの日記にはきちんと記されていたでしょう

 
 
 
(27) 希 2023/05/09(Tue) 17:37:43

【人】 火澄 七瀬




 雨が降っていました。
 雨が降っていました。
 雨が降っていました。
 雨が降っていました。
 雨が降っていました。


(28) 希 2023/05/09(Tue) 17:37:49

【人】 火澄 七瀬

 



 「 …… バレンタインのチョコレート。

           禎光に贈ったの? 」
 
 
 
(29) 希 2023/05/09(Tue) 17:38:51

【人】 火澄 七瀬




 「 瀬名は、禎光のことが好きなの? 」



         そして今日も、雨が降っています。**


(30) 希 2023/05/09(Tue) 17:40:29

【人】 火澄 瀬名

 
  
 
 テラスへ通じる扉がひとつ開けられると、
 湿った匂いと肌寒い風が流れ込みました。
 七瀬の視線の先を追うと満開には少し早い、
 大きな桜の木が目に入りました。

 半年前の両親の死。
 まだ死自体をうまく受け止め切れていない私でも
 先のこと、考えなかったわけではないです。
 

 だけど ……

 
   
(31) papico 2023/05/09(Tue) 23:15:14

【人】 火澄 瀬名

  
 

 「 ……やっぱり、望んでいないことなんだ。

  やらなくちゃならないことって、なに?
  どうしてそんな風に決めるの?せめて …… 」


  
(32) papico 2023/05/09(Tue) 23:15:17

【人】 火澄 瀬名

  

 
 せめて。 せめて ……



 
       どうだったら良かったというのでしょうか




  
(33) papico 2023/05/09(Tue) 23:15:21

【人】 火澄 瀬名

   

 
 私が言い淀む間に、七瀬からも問いかけが。

 扉を開けたことで強くなった雨音が煩くて。
 でもそれがなければ、乾いた空気の流れる沈黙は
 もっと重く感じていたかもしれません。



 「 チョコレート、あげたよ。

   七瀬とは作れなかったけど、
   他の日に作って、渡したよ。毎年みたいに。 」



 バレンタインなんて幼馴染の間では、
 年にいくつかある恒例行事のひとつに過ぎないでしょう?
 

 
(34) papico 2023/05/09(Tue) 23:15:24

【人】 火澄 瀬名

 



 「 ……… なんでそんなこと聞くの? 」


 
 『 禎光のこと、好きだよ。幼馴染として。 』



 いつも通りそんな風に答えれば良かっただけなのに、
 今日は突っかかってしまう気持ちが止められませんでした。
 
 

 「 七瀬は好きなの?禎光のこと。 」


  
(35) papico 2023/05/09(Tue) 23:21:07

【人】 火澄 瀬名

 
 

 「 …… 付き合っちゃえばいいじゃん。
   七瀬と禎光。
 
   私が禎光に言ってあげようか?
   エンキョリレンアイってやつになるのか。
   大変だね。

   それなら寮に引っ越すまで、
   沢山一緒に遊ばなきゃ。
   あ、もしかして今日も私って邪魔だった?


   そっかぁ …… ごめんね、
お姉ちゃん
 」 



 七瀬がお姉ちゃんの顔をすることを嫌がる私が、
 お姉ちゃんと呼ぶ時は決まって、 ────…… **


   
(36) papico 2023/05/09(Tue) 23:23:40