人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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【秘】 ユスティ → エウロパ



   今も消えずに燃える決意と告白の思い出スターチス

   エウロパにとっては忘れたくない
   ユスティにとっては忘れられない

   どれほど想いが交差しようと
   姿を変えようとも
   その形は決して変わることはない。



(-24) 西 2023/10/10(Tue) 15:11:12

【秘】 ユスティ → エウロパ



   忘れられないことと
   忘れたくないことは

         すべからく同じ花弁を彩るものなのだ。


(-25) 西 2023/10/10(Tue) 15:11:52

【秘】 ユスティ → エウロパ




   それでも彼女の方が
   綺麗な咲かせてみせるのだろう。

   気取らず、迷わず、
   その一歩を躊躇わない彼女こそが。


   触れ合った手はエウロパの勇気の対価
   その対価という名の恩にどう返せばいいのか
   答えを待たせる時間はない。


(-26) 西 2023/10/10(Tue) 15:12:51

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「ボクは……、

      キミの傍にいる資格なんてないと思っていた。

      キミの努力を知っておきながら
      ボクを軽々と飛び越えるキミが羨ましくて
      天才という言葉でキミという存在に蓋をした。」


(-27) 西 2023/10/10(Tue) 15:13:25

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「ボクが一番の魔法使いになって
    キミを守れるようになるって誓ったのに

    キミには絶対に追いつけないと分かって、
    ボクはキミの事を守ることなんて出来ないって。

    その事実を受け止めることができなかったんだ。」



(-28) 西 2023/10/10(Tue) 15:14:14

【秘】 ユスティ → エウロパ



   あの日味わったのは絶望だ。

   次第に彼女の背が遠くなり
   一歩一歩絶壁を登る後ろから
   まるで月へ還るカグヤ姫のように
   空を舞い軽々と飛び越していく。

   無理についていこうとすればするほど
   身体が悲鳴をあげ、手足の感覚さえなくなる。


         圧倒的な差を、思い知らされる。


(-29) 西 2023/10/10(Tue) 15:15:52

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「キミは、一度でもキミを妬んだボクを……。」


(-30) 西 2023/10/10(Tue) 15:16:18

【秘】 ユスティ → エウロパ



   赦せるとでもいうのか。
   問いよりもエウロパからの要求が先手を取った。

   次に彼女がする事が
   星屑に埋もれた自分の問いに対する答えだろう。
   頬をつねりでもするか、叩くか、あるいは。
   なんにせよその答えがもらえるのなら
   ユスティに断る理由などなく、

   ユスティは静かに目を閉じた。
   それは彼女の示す条件への肯定だ。



(-31) 西 2023/10/10(Tue) 15:17:57

【秘】 ユスティ → エウロパ



   瞬間、答えが示されると

      抱く黒い感情、その全てが星へと還っていく。


(-32) 西 2023/10/10(Tue) 15:18:48

【秘】 ユスティ → エウロパ



   示された答えは赦しでも糾弾でもない。

   ただ己が持つ想いを言葉から行動に変えただけ
   単純明快な感情の表出、たったそれだけの事に

           どれだけ救われたことだろう。



(-33) 西 2023/10/10(Tue) 15:19:46

【秘】 ユスティ → エウロパ



      互いの唇が離れると

         ユスティの頬に
静かな雨
が零れた。*


(-34) 西 2023/10/10(Tue) 15:21:41

【独】 エウロパ

/*
魔法が使いたいけど魔力ないので使えない……
全く使えないって書いちゃった……(実際使えないと思う)
(-35) alice0327 2023/10/10(Tue) 15:43:45

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「君は言葉通りにずっと守ってくれてたよ。
    守る方法って、魔法だけじゃないでしょ?
    色んな方法があって君は魔法も含めた
    色んな方法で私を守ってくれた。

    今日だって。
    君が来てくれなかったら、私はここにいない。
    そして、君がいないなら、君に嫌われてるなら
    そうなってもいい、って。

    何処かでそう思ってしまったから、  
    あの暴走を止めることも出来なかった。」

  
(-36) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:51:27

【秘】 エウロパ → ユスティ


   
   
「守れないなんてこと、ないんだよ?

   
    仮にそうだったとして……。
    私にとって大事なのはそこじゃないんだ。」


  
(-37) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:52:09

【秘】 エウロパ → ユスティ



   寂しい思いをもうしたくない。
   
   この世界でただ一人、好きな人に嫌われたら
   天で廻る星の一つになれても何の意味もない。

   星に愛されたいんじゃない。
   最愛の人に愛されたいの。
   

  
(-38) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:52:58

【秘】 エウロパ → ユスティ




   私が示した答えはユスティの予想とは違ったのかな。
   
   赦すとか赦さないとかじゃないんだ。
   
寂しかっただけ、悲しかっただけ。


            
傍に居たいだけ。



 
(-39) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:53:31

【秘】 エウロパ → ユスティ



   君の全てを受け入れるから
   私の想いを、受け入れて欲しい。



   私が欲しいのはごめんね、の一言じゃなくて
   好きだよ、って一言なの。
   わがままなのはわかってるけれど、それでも。


  
(-40) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:54:12

【秘】 エウロパ → ユスティ



   願い通りに目を閉じてくれた君に
   柔らかな口付けを贈る。

   触れ合うのはほんの少しの時間なのに
   胸の鼓動はどんどん早くなっていく。
   唇が離れた頃には
   私の顔は真っ赤だったんじゃないかな。

  
(-41) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:54:36

【秘】 エウロパ → ユスティ



   拒まれなかったことに安心して
   あの時見た光景は見間違いだったのかな、って
   自分の記憶に疑問を持ちつつ>>2:+12
   そっと、ユスティの方を見れば
   ……泣いて、る?


   「え、あっ、えっと……。
    嫌じゃない、よね…………?」



   頬に流れる涙をそっと手で拭って
   困ったように微笑む。
   目を閉じてくれたってことはそういうこと
   
………だと思いたいけど自分に自信は持てなくて。


   
両手でユスティの頬を包む。

   
泣かないで。こっち見てほしい。


  
(-42) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:55:52

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「誰かの傍に居るための資格なんてないよ。
    何より、私がユスティの傍に居たいと思うのに。
    ユスティの気持ちじゃないものを優先されるのは
    ………寂しいって思う。」

  
(-43) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:56:24

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「持って生まれた物は変えられない。
    私と一緒に居たら、
    君には嫌な思い、させちゃうかもしれない。」


  
(-44) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:56:47

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「それでも、君が全部受け入れてくれるなら。

    
私の傍に居て私と付き合って欲しいんだ。」


  
(-45) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:57:17

【秘】 エウロパ → ユスティ



   両手を頬から離して、自分の手を見る。
   本当は、あの頃渡せなかったスターチスを
   君に渡したいのに。
   今の私ではそれが出来ない。

   それがもどかしくて、
   君の返事を聞くのが少しだけ怖くて
   自信なさそうに俯いてしまった。*


  
(-46) alice0327 2023/10/10(Tue) 16:57:56

【秘】 ユスティ → エウロパ



   唇が離れれば雨音が止む。
   女の子の前で泣くなんて情けないと
   今はそんなことを考える余裕すらない。

   余裕が無いのはお互い様。
   感極まってしまっただけで
   いつもなら自分も顔を赤くするだろうから。


   しかしその涙は
   エウロパの困惑を生んでしまった。


(-47) 西 2023/10/11(Wed) 3:27:14

【秘】 ユスティ → エウロパ



   その一言で伝わるエウロパの感情
   好意の裏に隠れた拒絶されることへの怯えが
   想いを言葉にしてもなお尾を引いていた。

   それを取り除くことが叶うのなら
   きっとその役割は自分でありたい。

   彼女に怯えを覚えさせてしまって
   それでもなお彼女を愛する人として。


(-48) 西 2023/10/11(Wed) 3:27:39

【秘】 ユスティ → エウロパ



     「大丈夫、嫌じゃないから。」


(-49) 西 2023/10/11(Wed) 3:28:19

【秘】 ユスティ → エウロパ



   頬に手が触れる。

     決して交わることがなかった星の軌道が交わる。


(-50) 西 2023/10/11(Wed) 3:29:31

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「ボクの気持ちは……

         今も昔も変わらない。」



(-51) 西 2023/10/11(Wed) 3:30:21

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「ボクはキミの傍にいたい。

         ただ普通の魔法使いとして。」



(-52) 西 2023/10/11(Wed) 3:31:11

【秘】 ユスティ → エウロパ



   溢れ出た想いを交わした時
   新たなスターチスを携えた夕空が


            静かに二人を祝福していた。**


(-53) 西 2023/10/11(Wed) 3:32:20