人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「あーっはっはっはっはっはっは!!
 ブースト!ブースト!ブースト!3!2!お!エーコ!」

べふん!投げ捨てたゲームのコントローラが
人をダメにするクッションに着弾した音だ。
客が来ないのをいい事に、モーテル受付の向こうは
すっかり城と化しているが、その城の全部を放って
モーテル兼城の主はカウンターへと飛びついた。

「相変わらずだな元気そうじゃんよいしょっといってえああこれでいいかにしても仕事も順調っぽいなその様子だとおいおいしかもお土産付きかよもー毎回毎回俺の好きなものばっかり持ってきて俺の事大好きかなまあ俺はエーコの事大好きだけどねとりあえず座んなよあやっべクッション洗濯してんだった代わりの奴持ってくるわ一瞬待っててくれよああお待たせいや本当その顔見ると安心するよ2週間ぶりくらいかおっといけないいつもの癖でつい喋りすぎた。やほ!」


対照的にエネルギーの全てをここに注ぎ込むような挨拶だ。
その表情は緩みっぱなしで、目元のクマはかなり深い。
付き合いから察するに3徹目と言った所だろうか。

それだけして尚この熱量。カウンターをアクション映画も
かくやと言う勢いで飛び越え、足を引っかけ床を転がり、
その勢いのまま立ち上がると壁際の上等な椅子を引きずって
あなたの席だとカウンター前に設置した。
自分はそのすぐ傍でカウンターに寄りかかり、
そこでようやく最後のやほ!に辿り着く。
そう、カンターミネは一連の流れの間、喋り続けていた。

「あー、あー。そろそろセーブしよう。
 愛し君よご機嫌麗しゅう。無事の再会が嬉しいよ。
 どうだい、そっちは?」
(-346) shell_memoria 2023/09/09(Sat) 0:50:00

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

「おー……」

よく回る舌だなあと感心することこの間数回。
跳んだり転げたり目にも楽しい。
それ以上の感想を抱かない程度には毒されている慣れてしまっている

「んんー、ぼちぼち……?お仕事はあ、順調〜」
「ミネは元気い?……元気そお。」

有難く椅子に腰掛ける。
上等な座面がぽふとお臀を支えた。

「取り敢えず、はい。」

袋の中にはシックな箱のトリュフアソート。
無難なチョイスだ。こういうことで冒険をするタイプではない。
つまり、きっと幾度か前にも持ってきて、気に入って貰えた品だ。

差し出す女の小指の爪にはマリーゴールドのエナメル。
数ヶ月くらい前から、気に入っているのかよく付けている。
(-349) oO832mk 2023/09/09(Sat) 1:16:18

【独】 日差しにまどろむ ダニエラ

/*
リヴィオのピン留めで無限に噎せてる
あとで秘話送るからなリヴィオ………………(ギリィ)
(-350) oO832mk 2023/09/09(Sat) 1:19:16

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>39 黒眼鏡

勤務後。赤く染った空が同色に海を染めている。

「すみませえん」

店主の姿を探し覗き込む。
看板が出ているからには営業中のはずだ。
珈琲豆の香りと機械油の香りではどちらが優位か怪しいものだが、この店のそういうところを女は結構気に入っていた。

「コーヒーくださあい」

#Mazzetto
(65) oO832mk 2023/09/09(Sat) 6:06:14

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>66 黒眼鏡

ちぐはぐな店内。
そこに店主の姿がすぐになくとも居心地の悪さを感じない程度に女は豪胆だった。
寝惚けたような視線を漂わせ待つこと暫らく。
姿を見せた長身を見上げて、サングラス奥の笑顔に頷いた。

「どうもお。どっちもお願いしまあす。
 あ。砂糖は2つで〜。」

席に腰掛け、カウンターに両肘で体重を預ける。
ぷらぷらと脚を揺らして、漂い始めるコーヒーの香りに目を閉じた。
こればかりは、喫茶店の醍醐味だ。

「いい香りですねえ」

以前来た時も、同じことを言ったかもしれない。
もう何ヶ月も前のことだし、お互いそんなこと覚えちゃいないだろうが。

#Mazzetto
(70) oO832mk 2023/09/09(Sat) 9:16:57

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオ

或日の署内。当直を終えた女は、上司の姿を探している。

「あ。見いつけたあ」
「リヴィオさあん。ちょっと、いいですかあ」

女の手にはクリアファイルが握られている。
午前中の見回りにてちょっとしたいざこざの仲裁に入った女は、その報告書を作らねばならなかった。
拳銃が取り出されることもなければ拳が振るわれることもない至って平和な口論だ。
(-368) oO832mk 2023/09/09(Sat) 9:24:07

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

昼休憩が終わってしばらくのこと。
指定された街中の見回りポイントへと訪れるとあなたの姿を見掛け、「あ」と喜色を隠さない声と共に駆け寄る。

「──ダニエラさん!
 午後は仕事一緒みたいですね、今日!
 よろしくおねがいしまーす」

大抵誰が相手だとしても嬉しいのだが、貴方にはご指導いただいている恩から一際、というものだった。

「何か〜……手伝ってほしいことってできました?」

そして付け足された言葉はいつもの一言。
出所は今日はもしかしたら何かやってほしいことができているかもしれないという期待である、向けているのはきらきらの瞳だ。わん。
(-369) mspn 2023/09/09(Sat) 9:35:53

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

クラッカーの箱に、SDカードが入っている。
今日呼んだのはこれが理由……だけだろうか。
送りつければすみそうなものでもあるし、
その程度のリスクも嫌ったのかもしれない。

とにかく、黒眼鏡はなんだか機嫌が…少し悪そうだ。
ある程度付き合えばわかるが、この男は感情を誤魔化すのがうまくはない。
コーヒーの出来や、あなたがきたこと自体は喜んでいるようだが。
(-373) gt 2023/09/09(Sat) 10:04:53

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>74 黒眼鏡

「えー、いいんですかあ。」
「らっきー。いただきまあす。」

湯気くゆるカップに手を伸ばし、まずはひと口。
舌先で転がして、その風味を味わう。
そうしてことりとカップを置いた手は、まっすぐクラッカーへと伸ばされた。

「でも、正解ですよお。」
「前にも来ましたあ。マスター、記憶力いいですねえ」

弧を描いた口許が口ずさむ。

「今日は、お仕事帰りなんですよお。」
「ふふ、お仕事、何だと思いますう?」

控えめな雑談も、また。喫茶店の醍醐味だろう。
乾いた音とともに、口の中に薄い塩味が広がった。

#Mazzetto
(79) oO832mk 2023/09/09(Sat) 12:19:13

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

クラッカーの箱からSDカードを回収し、器用に袖の中に滑り落とす。
眼前の上司の機嫌を鑑みるに、あまり良い内容ではなさそうか。

病床の署長に、配属された署長代理。
不機嫌を呼び寄せる根源が浮かばないわけではなかった。
ノッテのボスが変わったばかりのこの時期に、世相は激しくうねっている。

何にせよ、雑談を終えれば早々と切り上げるのが得策だろう。
多少名残惜しくとも、だ。
(-383) oO832mk 2023/09/09(Sat) 12:25:28

【秘】 無敵の リヴィオ → 日差しにまどろむ ダニエラ

署内を歩く男は、どうやら部署に戻る途中だった様子で。
名を呼ばれれば足を止め、君へと振り返る。

「…あぁ、ダニエラ君じゃないか。
 構わないよ、今は暇しているからね」

握られるクリアファイルに視線を落とし、
何用だろうかと顎に手を添え小首を傾げた。

全くと言っていいほどその用件について思い付かずにいるのだろう。
普段周囲から真っ当に先輩として頼られることは少ないためだ。
(-384) sinorit 2023/09/09(Sat) 12:31:46

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

カードを受け取った様子を確認することもなく、
軽い調子での雑談は続いている。

警察として来い、と言ったのだから、
警察のまま――つまりは店に直接来させる頻度を上げるつもりなのだろう。
そう考えれば、まるで茶番のようなこの掛け合いにも意味があるように思えた。

今の上司について分かることといえば、
珈琲の出来がよくて満足しているらしいこと、
君と直接言葉をかわすことが楽しいらしいこと、
それとクラッカーは本当に余ったから押し付けただけらしいこと、くらいだろう。
(-389) gt 2023/09/09(Sat) 12:41:52

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「おー、ニーノくん。こんちゃー」

ゆるんと振り返り、手を振って。
食べかけの棒付きキャンディを口に突っ込むと、「ん」と短く握手を求めた。
よろしくねの代わりだ。小指の爪でエナメルが艷めく。

「んー、まだあ。」

気怠い声が続く。

「でもちゃんと、考えてっからあ。
 まー、期待しないで待っててよー」

ここ暫く、このように前向きに検討していそうな言葉が増えた。
口だけでなく本当に考えているのだろう女は、多少上の空気味に首を捻る。
(-391) oO832mk 2023/09/09(Sat) 12:56:16

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「よかったあ。あの、幾つかありましてえ」

傾ぐ小首を見上げ微かに笑む。
そうして手にしたクリアファイルを差し出した。

「書類に不備がないかとお。
 あと、率直な感想を頂きたくてえ」

クリアファイルは、2枚。

1つは、前述の小競り合いの報告書だ。
あわや乱闘騒ぎにまで陥ろうかと一触即発のさ中、ぎりぎりで間に合い矛を収めることに成功したらしい。
書類のやり直しを嫌うダニエラらしく、抜けもソツもない報告書だった。

そしてもう1つ。
こたつ導入希望書
』と表題を置かれた書類。
2枚目からはプレゼン資料となっており、ジャッポーネに存在するこたつという画期的なデスクについて書き連ねられている。
要約するに、布団とデスクの一体化したこれを導入すれば、リラックスに伴いこれからの業務効率は飛躍的に上昇するのではないか、と。
これから寒くなるしという本音が最後に小さく添えられている。

つまり、電話の鳴らない当直にて、暇を持て余した女が生み出した無用の長物である。
出来がいいのがまた憎い。
(-398) oO832mk 2023/09/09(Sat) 13:18:22

【秘】 無敵の リヴィオ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「OK、書類確認ならお安い御用さ」

お任せあれと差し出されたクリアファイルを手に取る。
1つ目を眺めながら幾度か頷けば、
整えたはずの前髪は揺れて、少しずつ形を崩していく。

しかし読み切るまではそのまま放置して。
読み切ってから、指先で前髪へと触れる。

「特にこちらは問題点が見られないね。
 流石ダニエラ君だ、とても整った報告書だ」

ある程度前髪を整えたならもう1枚に目を通すが、
それを見た男の首が緩やかに傾いていく。

あまりにも出来がいいのは流石と言える訳だが、
何故これを俺に?
という感情を隠し切れていない。
いや、しかし。これを没にするには勿体ない出来。

「うん、いいんじゃないかな」


そんな訳で思わず肯定を示す言葉が口から溢れ出た。
採用されるかはともかくとして実にユニークでいいね!
(-409) sinorit 2023/09/09(Sat) 14:18:36

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>80 黒眼鏡

「ああー。」
「惜しいー。」

けらけらと控えめに笑う。
頬杖で向けられた指先をじっと見た。

「答えはあ、どーしよっかな」
「また次に来る時の楽しみにしちゃおっかなあ」
「そおしたら、次も覚えててくれるでしょお?」

乱視のレンズを通して目を細める。
その頃には視線は黒い眼鏡の顔に移っていた。

「コーヒーおいしいしぃ」
「お店の雰囲気もいいしぃ」
「どおです?」

#Mazzetto
(86) oO832mk 2023/09/09(Sat) 14:50:46

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

その意図をどこまで十全に読み取れていたかは、この際問題ではない。
問題なのは、同じことを女も考えていたということだ。

先んじた通りの情勢。
今後どう時勢が傾くかも定かでない中、顔を合わせて話すことが出来る機会が増えるのは悪いことではないだろう。

もちろん、リスクもある。
それは承知の上。

あなたの反応が悪しくならなかったことで、判断にミスはなかったことを理解する。
なら、あと少し。穏やかな雑談を楽しもう。
(-417) oO832mk 2023/09/09(Sat) 14:56:38

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「へへー、やったあ。」
「ありがとおございまあす」

へらと破顔しクリアファイルを回収する。
書類に目を通す間あなたは気付かなかったかもしれないが、その首が傾ぐ毎に女の笑顔は深まっていた。
暇潰しに作った書類の出来があまりによくて見せたくなっただけらしい。

傾いだ分きっとまたズレた前髪を整えたいだろうと手鏡を取り出す。
黒猫の形をしたヘアピンと共に差し出した。
多分これは楽しいものを見せてもらったお礼か何かで、その意図まではあなたに伝わらなくても構わないと女は考えている。

「リヴィオさん、犬も猫ではどっちのが好きですかあ?」

差し出すのは猫だが。参考までに。
(-420) oO832mk 2023/09/09(Sat) 15:16:47

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

差し出された指先をちらと見やる。
前は応えるまでに数秒の間が空いていたこともあったが、今では不自然な空白を開けることもなく応えられるようになっていた。
平均的なそれよりかは熱い指先が貴方の手をひととき、ぎゅっと握る。

「そうですか?へへ、ありがとうございます。
 思い付いたらすぐ!言ってくれてだいじょうぶですからね!」

そう急かすものではないとわかってはいるものの、どうにも与えられた恩は返したい性根の持ち主だった。
それでも前向きには検討してくれているのだろう、『ちゃんと』の部分に口元の笑みを深めてから指先をゆっくりと離す。

「……じゃ〜行きましょっか。
 ダニエラさんと一緒なのちょっと久しぶりな気がします。
 最近何か面白いなって思うこととかありましたか?」

パトロール中勿論周囲に注意は注いでいるが、黙って歩を進めるだけというのも味気ない。
何気ない話を振りながらも男はゆっくりと歩き始めた。
(-421) mspn 2023/09/09(Sat) 15:23:02

【秘】 無敵の リヴィオ → 日差しにまどろむ ダニエラ

回収されていくクリアファイルにあれは何だったんだと思う気持ちはまだ消えないが、
それでも満足そうな君がいるから、まあいいかと表情を緩めた。
実際、本当に出来が良くて素晴らしいものだったからね。

「…おや、貸してくれるのかい。
 助かるよ、今は手元になくてね」

珍しく手鏡を所持していないらしい男は、
君からのその2つを受け取り、その場で前髪を整える。
仕上げにと付けたピン留めは可愛い黒猫の形ではあるが、
何故か似合っているのだから不思議だ。

「犬か猫か……そうだね。最近は猫が好きかな。
 友人とも時折猫の話をするんだ、金平糖って名前でね」

可愛いんだよと言いながらヘアピンを指先で撫で、
君はどうだい?と問い返した。

犬も好きかと問われるならYESと返すが、
どちらの方が好きかと問われればこの答えになるようだ。
(-427) sinorit 2023/09/09(Sat) 16:03:46

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 陽光の元で ニーノ

「んー、おけおけ」

頷いて、離れた指先はすぐに口許の棒キャンディに添えられた。
手持ち無沙汰にその柄を1度2度、くる、くる。

「最近かあ」

同じように歩を進め、視線は外に向けつつ思案。
この質なものだから、雑談に興じてくれる同僚は有難い。
サボりにならない範囲で息を抜きながらであれば、過ぎる時間も早いものだ。

「面白いかは分かんないんだけどお」
最近家に冷凍の蟹が1杯届いたんだよねえ

「どおやって食べよっかなあって思っててえ」
「ニーノくん、なんかおいしい食べ方、知ってるう?」

ところでこれは『面白いなって思うこと』にあたるのだろうか。
(-429) oO832mk 2023/09/09(Sat) 17:00:26

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 無敵の リヴィオ

「そおですかあ、」
「なら、猫にしてよかったですう」

前髪で光る黒猫に、また満足げに微笑む。
渡しておいてこういうのもなんだが、本当に不思議と似合っている。
そうでなければきっと、日々の贈り物も続かない。

「あたしはあ、どおだろお」
「猫…ううん、犬も、可愛いですしい」

頭の中で横並びにして首を捻っている。
尖らせた口元に添えられた左手では、今日も小指にマリーゴールドのエナメルが艶やいだ。

「実は、あんまり実物を触ったことがないんですよねえ」
「見回りに出れば、猫も犬もよく見かけはしますけどお」

遠巻きに見れば、可愛いのはどちらも同じだと云う。
こんなときばかり妙に真面目ぶってそう答えて、それでも悩む様子で口を尖らせる。
(-431) oO832mk 2023/09/09(Sat) 17:45:49

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「順調大いに結構!俺は見ての通り、いつも通り。
 配下の虫をばら撒いて、データを整理し、組み立てだ。
 ちなみに今日の収穫はピザ屋の新作が出た事。」

割と今日は暇だった、という事であろう返答だ。
ぎ、と古びた木製のカウンターに今度は背中をつけると
身体を逸らして、不摂生な身体をばきぼき伸ばした。

「ぬあー。……んっふふー、ありがと。一緒に食べようぜ。
 あっ今エナドリ切らしてたな……缶コーヒーでもいい?」

聞きながら袋ごと受け取ると、中身を取り出し箱を開け、
貰い物の特権、とひとつ摘まみ上げて自分の口へ。
にまあ……とチョコレートとどっちが溶けてるのか
傍目にわからないような笑みを浮かべ、
もうひとつ摘まんで今度は持ち込み功労者の唇に押し付けた。

「あーんして、あーん」

言うのが数秒遅い。
忙しない眼球の動きが減ったのが近くだとよくわかる。
しかしそれはマリーゴールドをしっかり視界に捉えて、
興味深げにふう〜ん、と唸った。
(-432) shell_memoria 2023/09/09(Sat) 18:09:45

【秘】 黒眼鏡 → 日差しにまどろむ ダニエラ

…いつものおしつけ癖だ。
何個もものをあげたら怪しまれそうなものだが、
いつもコレをやっているからそうでもないのかもしれない。

多分、これをひっくり返しても別に暗号とか仕込まれてないよな、と察することができるだろう。
というか、黒眼鏡がこうして差し出すのだから、多分予想よりお高い商品だ。
(-433) gt 2023/09/09(Sat) 18:37:36

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ

ピザ。そういえば、昼の署内はチーズの香りに満ちていた。
半日越しの謎が解けたところで、さほどだ。
警察としての顔に比べ、本来のダニエラはそこまで食べ物に執着もない。

「楽しそお。よかったねえ。
 あ、うん。缶コーヒーでいい、……むぐ」

唇に、硬いチョコとカカオの香り。
瞬きを何回か分の時間だけ、チョコとあなたとを見たあと、そうっと口を開いていく。
押し込められたチョコを頬張ると最後、あなたの指先に唇がちょんと触れた。

「……おいしいねえ、ここの」

蕩ける甘さを咀嚼して舌鼓。
そんなところであなたの視線に女も気付く。
一瞬己が手を見た後ゆるりと両手が拳を作った。
爪を隠そうとする魂胆が、残念ながら隠れていない。
(-435) oO832mk 2023/09/09(Sat) 19:10:21

【秘】 無敵の リヴィオ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「いつも素敵な贈り物をありがとう」

満足気な君の笑顔は男の表情を更に和らげる。
似合うと分かっているからこそ付けているのはもちろん、
その笑顔を見るためにどんなものでも身に付けるのはもう1つの理由。

問い返しに悩む様子を見せるなら、同じように首を捻り、
艶やぐエナメルと君の表情を眺め。

「ふむ……答えが出ないというのも1つの答えだね。
 絶対に順番を付けなければならないという訳じゃないんだ。
 俺はその答えも悪くないと思うよ」

と曖昧な答えでもそれは1つの答えだと頷き笑う。
順位も優劣も付けられるならば付ける程度で構わない。
答えが出ないならそれが答えで、それも君らしさだ。

「…ただ、もしも今後に機会があるなら触れてみるといい。
それぞれの良さが見つけられるんじゃないかな」

捻る首を元に戻してから片目を閉じ、
借りた手鏡を君へと返却するために差し出した。
(-439) sinorit 2023/09/09(Sat) 19:46:09

【秘】 陽光の元で ニーノ → 日差しにまどろむ ダニエラ

好意を抱く相手の話を聞くのは楽しい。
同僚も、上司も、友達も、かぞくも。
なので面白いかは分かんないの部分ではどんなのでも大歓迎〜といった表情を浮かべていたのだが。

「──え?
 すごく、
身に覚え……


驚愕隠さぬ表情で貴方を見つめているまんまる瞳、足も止まる。
"あなたも?"の表情であったが、すぐにはっと我を取り戻した。

「アッいやでも、届くことありますよね!蟹がね!うん!」

「オレの家は家政婦さんgovernanteが料理してくれるから、その人任せって感じなんですけど。
 でもパスタに入れてたり、サラダに入れてたり……あ、生で食べてみてもおいしかったです」

それらが家に届いたときのメニューを思い出しながら料理情報を提供しつつ。
そっと歩き始める最中、最後にちいさな声で尋ねた。

「ちなみに、誰から届いたんですか……?」
(-441) mspn 2023/09/09(Sat) 19:55:46

【秘】 歌い歌わせ良く見聞きし カンターミネ → 日差しにまどろむ ダニエラ

「一日の決算にエーコが訪ねて来てくれる、
 これほど楽しい事もそうない!」

評された通りに楽しそうに笑い、
唇が触れた指に残ったココアパウダーを無遠慮に舐めとる。
深い意図はない、なにせ3徹目の人間だから。

懐の奥を隠す事もなく、故に魂胆に気付いた事も隠さず。
舐めとった指以外、中指薬指小指で器用に小型冷蔵庫から
缶コーヒーを掴みだして差し出しながら。

「そのエーコが俺に隠しごとするなんて………………
 まあいいけどさあぁ〜似合うし〜可愛いし〜
 猫ちゃんみたいなポーズになっててさあぁ〜いいよな〜
 でも寂しいよなぁ〜、この!情報屋の俺の前で!
 隠し事なんてさあぁ〜〜〜暴いちゃうぞ〜うりうり」

面倒臭い女と化した。
冷たい缶を冷たくないように服なんかに押し付けて、
「構え」「構え」とすねこすりよろしく
椅子の周囲を歩き回っている。
(-443) shell_memoria 2023/09/09(Sat) 20:00:01

【人】 日差しにまどろむ ダニエラ

>>93 黒眼鏡

「やったあ。」
「言いましたねえ?」

今日ですら、注文外のクラッカーを戴いているのだ。
次のサービスも楽しみになる。
そうでなくともこの穏やかな空間で飲んだコーヒーが美味しい、それだけで十分なのだというのに。

背を向けた長駆に小首を傾げ、またクラッカーをパリと鳴らす。
出てきた小箱に瞬きを重ねた。

「ええ?いいんですかあ?」
「ふふ、…マスターも、お上手ですねえ」

驚きはほんの僅かのことで、すぐにそう笑む。
こんなにサービスされてしまっては、次がもっと楽しみになってしまうじゃないか、と。

「それとも、みんなに同じことしてるとかあ?」

そう並べる女は只管に楽しそうだった。

#Mazzetto
(98) oO832mk 2023/09/09(Sat) 20:28:29

【秘】 日差しにまどろむ ダニエラ → 黒眼鏡

包装されて、溶けないようにと冷蔵庫から取り出されたチョコレート。
他人の手で届けられた宅配物との差異がより引き立って、それに勝手に温かさを感じている。
穏やかな空間とコーヒーと、両の手に収まるくらいの小さな箱。
この短い時間の価値はそれだけ。でも、それ以上。
(-445) oO832mk 2023/09/09(Sat) 20:28:59