情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ/* 1日目で落ちなくても占われた時点で2日目で落ちることが決まってしまっていた暗殺者さん…(ほろり) ありがとうございます!では悪エラで参りたいと思います。 そして仕事中思い出したのですが、カンターミネさんとの既知にておくすりの治験(?)も多少行っており、自白剤などもがんばって耐えることができます。ご参考までに。 あとは、差分の兼ね合いでどこかで眼鏡を弾き飛ばしてもらえると大喜びします。このくらいかな… 脱臼骨折は◎です!多少の身動き(歩いたり)の余地があると本当は嬉しいですが、なくてもいいです。 本当に 取り返しがつかない範囲 を超越しなければいいかなとPLは思っています。では重ね重ね、 爪のことをどうぞよろしくお願いします。 何かあればまたご連絡をお願い致しますね! (-379) oO832mk 2023/09/25(Mon) 16:04:31 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡女がそのメッセージを受け取ることは暫くはないだろう。 リヴィオ・アリオストと共に自首をしたその日にイチゴのジェラートを食べたのが最後になるはずだ。 あとはあなたの耳が聰ければ、【A.C.A】が2人自首した話が拘留所内で聞けるかどうかといったところか。 その名前まで知ったかどうかはあなたの手がどれだけ及んでいるのかによるのだろうが。 (-380) oO832mk 2023/09/25(Mon) 16:11:03 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ捕らえられた貴方は、暫くの待機の後取調べを受けることになった。 引き連れていく警官は二人。男女のどちらか、あるいはどちらとも、貴方は面識があったかもしれない。かつては同僚だった誰かだったかもしれない。 今貴方の自由を縛る手に、そんなかつての優しさは既になかった。 向かう先は取調べ室。 そこで貴方もまた、誰かと相対したことがあったかもしれない。 しかし今の貴方の立場は、そんな“いつか”とは真逆のものだった。 机の向こう。 警官の座る席で貴方を待ち受けていた男の瞳は冷たい。 貴方に目をやり、書面に目を落とし。もう一度貴方に目をやってから、貴方を連れて来た警官に視線で促した。 席につけば、始まる。 /* 了解です! とりあえず逃げる余地は残してロールをしますね。 その上で折るにしても腕か指で留めておきます。 (-386) rik_kr 2023/09/25(Mon) 16:53:10 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そりゃそーだ、ハハハ」 返す言葉も、いつも通り。しっかり笑った明るい声。 本当は泣きたいくらいなんだけど、俺は王子様だからな。 「走らないでほしかったな〜、激震。 大方俺の装置が見つかったんだろ?しくったなー。 緊急用のフェイクも用意しとくんだったぜ、 次からはバレないようなのを作るよ」 返すのは当然のように、あなたではなく 自分の落ち度と次を思う言葉だ。 やれ次はプラスチック製にする、だとか、 もっと小型化か、じゃなきゃ大型化して 街中に配備するかだなー、だとか。 そんな風にしていたけれど、尋問の話と、 零れた言葉を聞けば歌は途切れた。 ▼ (-388) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 17:05:11 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ牢の中でも、そこから引き連れられるさなかでも。 女は怯える様子なく、むしろ落ち着きしれりとした様子を見せていた。 ただ飴玉でも転がしているかチューイングガムでも噛んでいるかと錯覚するほどの暢気な雰囲気を纏いながら。 常日頃から好んで行う食べ歩きの延長であるように、かつかつと革靴の底を鳴らしている。 「…あれえ。」 へらりと。 何故か口火を切ったのは、冷たい瞳のあなたなど意にも介さぬ間延びした声。 「イレネオさんってえ、逮捕されたんじゃなかったですっけえ?」 まるでそこがいつもの警察署のデスクであるかのごとく女は囀る。 ことりと首を傾けて、んー?と暢気に、不思議そうに。 /* ありがとうございます! それではその形で、よろしくお願いします! (-390) oO832mk 2023/09/25(Mon) 17:06:20 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……。あのな、"エリー"。 尋問についての注意もしたいんだけどさ、 それより先に一個だけ言わせてくれよ」 カンターミネがあなたをそう呼ぶのは、 決まってあなたの傍に居ると決めた時。 「ここまでよく頑張ったな。偉かったぞ」 こん、こん。撫でたり、抱きしめたりする手は届かないから、 その代わりにせめて自分を伝えるように。 壁をノックしてみせる。少し骨に響いたけど、 まあ、もう処置はしてあるから問題はない。 本当は、ここからが山場なんだろうけれど。 でも、絶対に言っておきたかったから。 ここまで走って、走って、走り続けた君に。 「……なあ。ありがとう、エリー。 お前が頑張ってるって知ってたから、 俺も頑張れたんだ。……あと少し、頑張ろうぜ。 そんで、終わったら、そうだな。温泉行って、 美味い物食って……あとは、式の予約でもするか?」 最後のは少し冗談っぽく。 だけど、まあ、結構本気で。 (-391) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 17:06:49 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ「口を慎め、ダニエラ・エーコ。」 意に介さぬのはこちらも同じ。 貴方の暢気さにも、問いにも取り合いはしない。ただ座れとだけ促している。 自身が悪人と認めた人間に対して、男はいつもこうだった。 貴方は悪人である。 貴方はマフィアに利した。 「お前の尋問を担当する。」 「さっさと始めてさっさと終わりたいんだ。座れ。」 とん、とん。 ペンが紙面を叩く音。 ここ数日、いつもこの部屋に響いていた音だった。 (-397) rik_kr 2023/09/25(Mon) 17:33:37 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「あははー。ミネのせいじゃないよお。」 それそのものは事実だと女は思う。 きっとどれだけ小型化しても、あの盗聴器はバレていた。 それは女が甘かったからだ。 非情でいられなかったからだ。 歌声に耳を傾けながら、申し訳ないような、それでも間違えたことはしなかったような、複雑な気持ち。 どっちつかずの蝙蝠は、その心までついにふらつかせてしまったのだろうか。 …そんなことはない、と女はまだ断言ができた。 (-406) oO832mk 2023/09/25(Mon) 18:34:56 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネだから、歌声のその次に聞こえたその言葉は少しばかり効いた。 …一瞬、言葉に詰まっただけの時間があったように感じるなら、それは気のせいではないだろう。 「……あたしは、」 「でも、…ミネたちを、守れなかった……」 俯いた顔が小さく告げる。ぎりぎり、あなたに届いたろうか。 それはここ暫くずっと胸に刺さっていた棘で、痛んでいたけど見て見ぬふりした棘だった。 「…あは。でもお、うん。」 「だからねえ、…まだ、頑張れるよお。あたし」 「まだ終わってないからあ、…頑張るんだあ」 困った時、女はすぐに笑ってしまう。 だけど今は多分それで正しかった。 …ここで頑張らないと、今度こそ、本当に守れなかったことになってしまう。 (-407) oO832mk 2023/09/25(Mon) 18:35:24 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「そんでえ、温泉行ってえ…」 「美味しいもの食べてえ…」 「…あ。」 「アレッサンドロさんにい、困らせたお詫びにコーヒーいれてもらうことになってるからあ」 「ミネも一緒に、飲んでえ…」 いつかと同じように、あなたの語った夢をなぞる。 「…式場はあ。」 「やっぱり、海の近くかなあ…。」 「…うん。そんで、ケーキの美味しいとこお。」 「それでねえ、またミネに」 「ぎゅーってしてもらいながら、寝るんだあ…」 ――うん。冷たいひとりきりの檻の中、薄く笑んで頷いた。 そんな未来のためなら、まだまだ。頑張れる。 「ぜえんぶ、付き合ってもらうからあ」 「覚悟しててねえ、ミネもお。」 咲くような、明るい声。 マリーゴールドの爪に、この日も静かに口付ける。 (-408) oO832mk 2023/09/25(Mon) 18:37:17 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ「ええー。気になるのにい。」 「はあーい。」 一瞬口を尖らせるも、次の時にはへらへらと。 私語を注意された子供の態度で笑っている。 「……。」 着席をすると、打って変わって、今度は静かな女だった。 ただそのつま先が、ぱたぱたと揺れている。 とん、とん。あなたの鳴らす音。 それに合わせて、音もなく床を叩く。 (-411) oO832mk 2023/09/25(Mon) 18:52:01 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……。」 小さく告げられた言葉に、続く笑いに、 こちらははっきりと間が空いた。 ふっ、と小さく吐く息の音。届くかは、少し怪しい。 「少なくとも、俺の事はちゃんと守ってくれてたよ。 だって傍に居てくれたじゃないか、ずっと。……今も!」 「ふふ、いいな。退所祝いにメシ食いに行く時、 そこにアレっさんも呼ぶ予定だったし。 エリーもそん時一緒に行くか?ついでにその場で アレっさんに言って腰抜かさせようぜ、 『俺達、結婚します』ってさあぁ!」 けらけら、笑う。海の近くかあ、なんて声。 「三日月島ってのもありだよな、そうなると。 知ってるか?あの島の鐘は音がいいんだ。 前休暇の時に行って聞いたのがよくってなあぁ…… やーでもケーキも、ってなるとアレっさんの 港の近くもありだよな〜。報告の時に相談するかあ。」 「勿論ですとも、俺のお姫様。いつでも、どこにでも。 お傍に居ますよ、俺は。なんせ王子様だからな」 けらけら、声音に幸せを乗せて。運んでから、 少しだけ真面目なトーン。 (-415) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 19:30:32 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……エリー。俺も尋問は受けた。イレネオ、だっけか? あいつだ。まあ幸い、相手は尋問の素人だったからさ。 ちょっとした怪我と、嫌がらせを受けただけで済んだ」 内容については、今触れる必要もないだろう、カットして。 「でも、もし尋問のプロが相手なら、エリー。 なるべく、隠すのはやめてくれ。 俺の情報なら何を言ってもいいから、 間違っても意地を張って何も言わないような事は、 しないようにしてくれ。頼むよ」 ほんの少しの間をおいて、ため息を吐く。 「……尋問する側からすれば、黙ってる奴は…… いいおもちゃなんだ。頑丈で、そのくせ、 黙ってるのが長い程、あとでよく啼く。やりたい放題して、 プライドも肉体もボロボロにして、情報も貰える。 いいことづくめのおもちゃでしかない。 だから、言えと言われたら、俺の事を言ってくれ。 他に守りたいものがあるっていうなら、それでもいい。 けど、せめて俺に、少しでもエリーを守らせてくれ」 カンターミネは悲しげに歌う。それは、『経験則』だ。 無論――する側、の。 (-416) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 19:38:19 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「……。」 「…ふふー。…うん。それでえ、ミネもずっと」 「あたしの傍にいてくれたあ。」 ずっとずっと。昔から。今も。 心細い現実をこうして笑えているのは、あなたがそこにいてくれるから。 「アレッサンドロさん、びっくりするかなあ。」 「……。また、なんかたくさん高いものくれそお。」 それもたくさん。容易に浮かんで、また笑んだ。 するり、するりと小指を撫でて。 「ふふー。やったあ。」 「うれしいなあ。…王子様」 「 だいすき 」とくとく、自分の鼓動の音を聴く。 そうして真面目な声音には。 「…んー?…ふふ。」 小さな笑顔を、ひとつ。 女の中では不思議と、あなたの言葉を聞く今も、緩やかな空気が過ぎる。 (-429) oO832mk 2023/09/25(Mon) 21:57:46 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「Quando si ama, anche i sassi diventano stelle.」 ささやかな声がいう。 「ありがとお、…ミネ。」 「ちゃあんと、覚えとくよお。」 「ミネが、あたしを守ろうとしてくれてること」 「でも、ねえ。」 「ミネたちのためじゃないと、あたし頑張れないからあ」 「…ミネたちのためだから、頑張れるんだあ、あたし。」 ダニエラ・エーコは、ノッテの一員だ。 だけどそのことを知る人間は殆どいない。 それでもノッテのために、――あなたたちが逮捕されたあとも、頑張れたのは。 あなたたちの“家族”を、守りたいと思い続けたから。 「…だからあ、ミネはあ」 「挫けそうなとき、あたしの心を守っててえ」 「ミネのためならあ、石も星なの。苦しいことも苦しくない。」 「…それよりミネを売る方が、あたしはもっと、苦しいなあ。」 女は歌う。静謐で神聖な、愛の歌。 「…そおいうのは、だめ?」とちいさく、その歌は続いた。 (-430) oO832mk 2023/09/25(Mon) 21:58:44 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ男は何も暴力を趣味にしているわけではない。 誰彼構わず当たり散らす野蛮な人間ではない。 だから、従順な態度を好ましく思ったはずだ。 貴方の足が揺れるのは気にならない。 それがこちらの脛を蹴り飛ばすのでなければ。 貴方が口を開かないのも気にしない。 わざわざ煽り飛ばしてくるより幾らもましだ。 「A.C.Aのメンバーに盗聴器を仕掛けたと。」 「事実か。」 とん。 紙面を叩く。叩くペン先はまだ引っ込められている。 貴方が何かを口にすれば、それを書きつけるつもり。 (-431) rik_kr 2023/09/25(Mon) 22:07:55 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオさて確かに。 女はあなたの言葉に素直に従い静かになった。 それを 従順 と呼ぶならそれできっと正しい。「……。」 ぷら、ぷら。足を揺らして。 あなたの問いからほんの少し、たった頃。 「…あー。」 「もしかしてえ」 「もう、口を慎まなくてもいい時間ですう?」 へらりと笑った。 やはり変わらぬ、デスクの態度で。 「なら、こおいう堅苦しいの、ヤなんですよねえ。」 「…それより何で、イレネオさんは逮捕されたのに自由にしてるんですかあ?」 (-436) oO832mk 2023/09/25(Mon) 22:26:37 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラとん。 とん。とん。 とん。 繰り返される単調な音。 貧乏ゆすりに似た一定の速度。 「無駄口を叩くのはやめろ。ダニエラ・エーコ。」 「お前に許可されているのは、俺の質問に答えることだけだ。」 この男は何を勘違いしているのだか、そんなことを言う。 自分が何か権力を持ってでもいるように言う。 貴方はこの態度を嘲っても構わない。その疑問は、まったく正しい。 (-447) rik_kr 2023/09/25(Mon) 23:08:46 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そ、いつでも、な。……しかしアレっさん、マジで山ほど 送ってきそうで怖いな。金使わせまくって隙をつくか……」 碌でもない事を考えつつも。 「その言葉だけで頑張った甲斐があるよ、俺は」 「……、……あーあ」 全てを聞いて、そう返して、自身の髪を指先で摘まむ。 今は少し、薄汚れてくすんでるけれど。 その汚れの向こうに、確かにあなたが好きと言った色がある。 死に物狂いでやり合った時、怒りの奥にあなたが居た。 ああ、つまりこれもまた『天秤』か。 誰も信じないとは言ってるけれど、 ノッテの、家族の情報をくれてやる気はしなかった。 馬鹿みたいな意地の、似たようなふたり。 「……そんな風に言われたら、俺は何も言えないじゃんか。 ずるいよなー、エリーはさあぁ〜……」 ふうっ、と息を吐いて、声音には前向きな諦めの音。 「わかったよ。ずっと、支える。傍で、守る。ただし! 必ず無事で帰ってきてくれよ?俺の星が石に戻らないように」 「二人で、星を見続けられるように。また、夜を過ごそう」 女は歌う。貴女と共に歩む、愛の歌。 「約束だ」そうやって、改めて二人を結びつけるように。 (-452) shell_memoria 2023/09/25(Mon) 23:28:00 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオぱた。 ぱた。ぱた。 ぱた。 真似をして、音もなく足が床を叩く。 「えー。やあですよお。」 けらけらと、女は控えめに笑った。 「なあんであたしだけ答えないといけないんですかあ?」 「イレネオさんだって、逮捕されたんですよねえ?」 「おんなじ警察でえ。逮捕されてえ。」 「あたしと何が違うんですかあ?」 気怠げな声。こてりとまた小首を傾げる。 (-453) oO832mk 2023/09/25(Mon) 23:28:10 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「…えへへ…。」 どうやらこれは、ずるいらしい。 覚えておこう。なんてこれはしたたかな部分。 「…うん。」 「ずっと、いっしょ。あたし、忘れないよお。」 「…ミネはね、どこにいても傍にいてくれるのお。」 目を閉じればいつだって。 瞼の裏には鮮やかなライムグリーン。 まどろむような心地で、女はあなたと歌を歌う。 「あとちょっとがんばってえ」 「無事で帰って、またミネのモーテルにお泊まりするのお」 「…あれ。結婚するなら、もうお泊まりじゃないかもお?」 けたけたと控えめな笑い声。 それでまた少しだけ気が晴れて、 「…帰ってくるねえ、無事に」 「やくそくう。」 甘えるような、声がする。 (-469) oO832mk 2023/09/26(Tue) 0:06:38 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ男は貴方を従順と思っていた。 男は貴方を扱いやすいと思っていた。 それらはどうやら思い違いだったようだ。面倒な、とわかりやすく男の顔が歪んだ。 「全く違う。」 とん。 「お前は犯罪者で俺は警察だ。」 とん、とん。 「立場を弁えろ。」 とん。と、とん。 響いているのは単調な音。 早まり連続するのは苛立ちの証拠。 「現に俺はこちらに座っていて」 「お前はそちらに座っている。」 「答えろ。盗聴器を仕掛けたのは事実か。」 とん。とん。とん。とん。 (-470) rik_kr 2023/09/26(Tue) 0:08:35 |
【秘】 あなたと共に カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そっちこそ頑張れ。負けんなよ?」 「もしボロボロになっても、全部受け止めるからな!」 くすくす、笑いながら歌を交差させる。 「ん、じゃあ俺は無事に迎えるよ。約束だ。」 甘やかすように、声を返す。 しばらくはそうやって二重奏をしていた。 それで二人の歌が落ち着いてきた頃に、ふと。 「……そういや、ペネロ……違った、えー…… アメリアか。アメリアがこの前見舞いに来てさ。 『友人からの伝言』を伝えてくれたよ」 「近く、"祭"があるんだとさ。"一緒に行く"か? 行くんなら、その時迎えに行くけど?」 (-472) shell_memoria 2023/09/26(Tue) 0:19:52 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 法の下に イレネオ「ええ?そおですう?」 ぱた。 「でもお、イレネオさんも逮捕されましたしい」 ぱた、ぱた。 「犯罪者…はおんなじですよねえ?」 ぱた、た。ぱた。 小さな子供が遊んでいる。 あなたを真似て、揚げ足をとって、そうしてへらりと笑うのだ。 頭のおかしい愉快犯。それが、今の、あたしの設定。 「――あ。」 「もしかしてえ、これが噂に聞く」 「賄賂って、やつですかあ?悪いんだあ」 けらけらけら。また、控えめな笑い声。 そうやって、女があなたのその立場を探っているのもまた事実。 痺れを切らして答えてしまえば棚ぼただ。それくらいの、淡い狙い。 (-475) oO832mk 2023/09/26(Tue) 0:26:41 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → あなたと共に カンターミネ二重奏の先。 挙げた名前に、覚えはなかったけれども。 「…あー。」 「 ……よかったあ。ちゃんと届いたみたいでえ 」その内容で、誰だかわかった。 安堵の声が、小さく落ちる。 「んん。そおだねえ。お祭りはあ」 「警察のお姉さんにはあ、なかなか縁がないからあ。」 ――この先も、それを続けられるかはさておいて。 「上司さんの許可が出ないとお」 「難しい…と、思うなあ?」 許可が出る、ということはきっとそういうことなのだろうから。 あの人の場合、そうとも限らないような気もしはした。 (-480) oO832mk 2023/09/26(Tue) 0:40:55 |
【秘】 あなたと共に カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「ま、警察のお姉さんまで一緒に祭やってたらな…… "クビ"になってたら喜んで誘いに行ってたんだけど」 白馬の王子様というより、子供を攫う魔王のような事を言う。 「……ま、上司に会ったら軽く聞いといてみるわ。 俺一人だけで祭に行くのも寂しいから。 ダメだった時は〜……そうだな。 モーテルで待ってるよ、仕事が終わって帰るのを」 割と好き勝手やってたしな、あの上司殿。 声をかけるタイミングもまあまああるだろう。 ダメならダメで、別にいい。 「……エリーに、汚れたのを綺麗にして貰いたいし」 ぼそ、と欲塗れの言葉を落として、息を吐いた。 「……そろそろまた牢の入れ替えの頃かあ? 収容室でも散歩してくるかな……どうせ待ち時間だしな」 きっとそこで上司に話でも聞く事になる。 伸びをひとつ、痛っ!と零しながら時間まで、 他愛ない話なんかをして過ごすだろう。 (-484) shell_memoria 2023/09/26(Tue) 0:59:51 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → あなたと共に カンターミネ「んー、うん。わかったあ。」 「…上司さんに、もし会ったらあ…」 「……。」 「いや、やっぱいいやあ。自分で言うからあ。」 拗ねたような声音。 お怒りだろうか。真偽は不明。 「んー?ふふ、まかせてえ。」 「 …お仕事、早く終わらせて帰るからあ 」あ。新婚さんみたい。 “汚れ”の意味は…その時聞こう。そうしよう。 「そんなのあるんだあ…」 そしたらお隣じゃなくなるのかなあ。 それは少し名残惜しかったけれども。 …女の方も、これから戦いが待っているわけで。 それまでの時間は和やかに過ごす。 入れ替えか、女が呼ばれていくまでは。 まるでここが、牢屋なんかじゃないみたいに。 (-486) oO832mk 2023/09/26(Tue) 1:19:02 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラガシャン。 突如、大きな音が響いた。 それは男が膝で机を蹴り上げた音。 痺れを切らした男が実力行使に出ようとした音。 「俺は。」 「選ばれたんだよ、ダニエラ。」 「正当な仕事を言い渡されてここにいる。」 たん。 たん。たん。 だん。 苛立ちの証拠。ペンの音が大きく、だんだん攻撃的になっていく。 迂遠な言葉は、それでも貴方の知りたい一端になったかもしれない。 「三度目だ。」 「それだけ答えろ。」 「事実か?」 (-493) rik_kr 2023/09/26(Tue) 2:24:25 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ「…あは。」 大きな音。女は肩を竦めた。 「選ばれたあ」 「ふうん」 怯むことなく、間延びした声。 いつも通りの笑顔。 笑うのだけは、得意だった。 ぱた。 ぱた。ぱた。ぱた。 「正当な仕事……ああ。」 「つまり、 これ のことですかあ。」「大変ですねえ。イレネオさん」 「何人くらいとお話したんですう?」 「もしかして、ここに来た人全員ですかあ?」 「忙しそお。」 ひとつ答えるとまた次が湧く。尋問とはそういうものだろう。 女は決して尋問をしているわけではなかったが。 また楽しそうにけらけらと笑う。これは必要な事だから。 ………ほんとうは、こわい。すごく。 けれど本心なんてひとつも見せず笑うのだけは、女は得意だった。 (-503) oO832mk 2023/09/26(Tue) 5:37:44 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「…………だって終わりだったろ……。 あんたが働かなくてもいいようにしたかったんだよ」 「リヴィオのこともあんたなら連れて行ってくれると思ってな」 だから、ではないが。リヴィオが執行役だとは一度も男は言わなかったのだ。 それは分かりやすい嘘を貫き通そうとした不器用な男の気遣いだ。 何方にしろ貴方に負担をかけたのには変わりないので罪悪感は持っている。 「そうか? まあ、じゃあ次に守る約束はどうするかね……。 出かけるにしてもなあ…… どこぞの誰かが俺を見張っていてなあ。隠れていくか。 ネイルショップにでも連れていきたいんだ。 お嬢さんには碧のネイルの方が似合うとおもうんだが、 やっぱり黄色が好きなのか?」 その意味を知ってか知らずか、男は貴方にそう尋ねる。 (-512) toumi_ 2023/09/26(Tue) 7:12:43 |