人狼物語 三日月国


224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】

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視点:


【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

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取り急ぎ返信だけ失礼します!
ニコニコ 了解しました! では最初は優しくしますね……
そして黒眼鏡さんのことも了解です! 後ほどまた秘話投げさせていただきます!
(-407) rik_kr 2023/09/19(Tue) 17:11:15

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ

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了承していただきありがとうございます!
よろしくお願いいたします〜!ワクワク…!
(-418) mspn 2023/09/19(Tue) 18:28:27

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

蹲る貴方を迎えに来た警官たちを、貴方が知っていたかは分からない。
しかし連れられた先、机を挟んで向かいに座っていた男のことは、貴方も知っているはずだった。
そうしてそれは男もまた、同じ。
ゆうに6歳も歳下の貴方の消耗した姿を見て、男は分かりやすく顔を顰めた。

「……ニーノ。」

貴方の名を呼ぶその声は真っ直ぐに優しげで、痛みを感じた色をしている。
強引に背を押して席につかせようとする者たちに睨みを効かせさえしたんだろう。
がたんと音を立てて席を立った男は、半ば奪い取るように貴方の身体を支えようとした。

「やめてください。具合が悪いんじゃないのか。」
「大丈夫か? ……報告にありませんでしたが。」

目をやるならば机には紙が一枚。
貴方が何も話さない、とだけ。
(-433) rik_kr 2023/09/19(Tue) 19:28:50

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

立場としては新人巡査、知り合いはまだそう多くもなく。
知らぬ声で呼ばれ立ち上がれば視界が揺らぐが、彼等がそれを気遣ってくれるわけではない。
背を押されて歩きながら部屋に辿り着いても、視線は地へと落ちたまま。
だから、名を呼ばれるまでそこに誰が居るのかはわからなかった。

「────」

その瞬間はたりと瞬き、次に緩慢な動きで顔を上げた。
熱に浮かされた瞳がこの牢獄に来てようやく、初めて誰かの姿をまともに映す。
見えるのが違わず知った姿だと理解すれば、そして身体をも支えてもらえたのなら。
すこし、涙腺が緩みそうになった。

「…………せんぱい、だぁ……」


問いに対する返答よりも前、落ちたのは安堵し切った声。
こてん、とその胸元へ額を押し付けようとまでしていた。
それは男にとって珍しい行いだったが、それを珍しいと知る誰かはここにはいない。

「…………ぁの、ごめんなさ、い。
 熱、出てて」

「昔から、そうなんです。
 すぐ熱出ちゃう、へんな病気で。
 でも、そのうち、おさまるから……」

「……イレネオせんぱい、今日しゃべるひと、ですか?」
(-441) mspn 2023/09/19(Tue) 20:31:49

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

甘えるように凭れかかろうとする貴方を、男が咎めることはない。どころかむしろ引き寄せさえする。貴方を虐げる者から護ろうとするように、自分の身で遮った。
身内に甘い男だ。貴方はこれにとって身内だった。
抱えた身体の熱さに眉間の皺が深くなる。
そうだよ、と答えれば、瞳はまた後ろに向いた。

「体調を崩しています。療養が先では。」
「しかし被疑者だ。甘い顔を見せるな」

「だからって……それにニーノは刑事ですよ。もう少し……」
「自白次第で元巡査になる。勘違いするなよ、嫌疑がかけられている点でこいつも同じだ」
「お前が出来ないと言うならほかに回るまでのこと」

「……」

やり取りのどこまでを貴方の耳が拾っていたかは分からない。
しかし結局、引き下がったのは男の方だった。
片手で貴方を支え、もう片手で椅子を引いて座らせる。
これでいいだろうとばかりに目をやれば、納得したように足音は遠ざかっていくはずだ。
(-456) rik_kr 2023/09/19(Tue) 21:06:10

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「逆にどんなイメージだったんだよ。
 オレは別にカッコよかねーぞ」
「不服ではないけど」

少し目を細めて貴方を見やり、
やれやれと言った様子でゆったり首を傾げた。
つつかれれば握られ、それも不思議そうに見た。
体温の高い同士その体温差に驚くことはないにすれ。

「ああ……そゆこと。そら急に撫でて悪かった」
「嫌じゃないならよかったんだけど。つい。
 弟居たらこんな感じなのかなーって……」

架空の家族を夢に見て、照らし合わせた結果があれだ。
平素ならこんな事もしない。
こちらもきっと酒が回ってきたのだろう。
嫌じゃあないなら、嬉しかった。またできるかな、なんて。

「いいの? んじゃお先に……」
「……あ、酒強。でもすげーすっきりしてる。
 レモンがいいな、これ。お前も飲んでみろよ」

それじゃあとグラスに口を付け、こくりと一つ飲む。
口に含んでから何度か瞬きをして、感心したような表情だ。
気に入ったのだろう。
(-464) susuya 2023/09/19(Tue) 21:28:13

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ

思考が上手く回らないからこそ、引き寄せられても素直に安堵できたのかもしれない。
なんだか安心しきって瞼が重くなってしまいそうなぐらい。
声を確かに耳は拾い上げているはずなのに、すぐにその意味を咀嚼することはできないまま。

「…………」

椅子に座らせてもらえたのなら何の抵抗もしなかった。
遠ざかっていく足音が聞こえなくなるころにまた、ゆっくりと顔を上げる。
見つめる先はレンズ越しに見える金色で。

「……せんぱい」
「庇ってくれて……ぁりがとう、ございます」

先の会話をようやく飲み込めた次に思い浮かんだ感謝を、ようやく形にした。
雨降る夜に牢へ連れてこられた男はその翌朝、己の名と共に貴方の名が並んでいたことはまだ知らないままだ。
(-467) mspn 2023/09/19(Tue) 21:45:44

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

「普段はゆるゆるだらだら〜ってしてるけど〜……
 やるときはやれて、すごい、みたいな?」

語彙力の無さを披露中。
披露してから「かっこいーよ」も付け足した、思ってるから。
触れた相手の指をつめたいと思わないのは珍しいことで、それもあってかもう少しにぎにぎ……としていた。
それでも"弟"を伝えられると、はたり瞬き。
手を止めて貴方を、瓶底眼鏡の向こうをしばらく見つめて、見つめて……から。

「……ロメオにい」


すこしちっちゃな声で呼んで、へへ、と零した笑いは照れ隠し。
幼い頃に姉や兄として慕ったその人たちと違って、もう十分大きくなってから。
誰かを改めてそんな風に呼ぶのは少し恥ずかしかったけれど、嫌な気分じゃなかった。
勝手に貴方の片手で遊んだまま、お酒の感想を聞けば。

「つよいの……?
 おいしそうだしのむけど……」

そして片手でグラスを受け取れば、恐る恐ると一口含み、ごくん。

「あっ、おいし!い、けど!喉が、大人……!」

慌てて水を含んでる。先程飲んでいたものよりずっとアルコールを感じた。
(-478) mspn 2023/09/19(Tue) 22:21:50

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

「ああ……やればできる的な……」
「……そうかね」

カッコいいと思われること自体は悪い気はしない。
ありがとさん、と小さく返したのは少しそわついたから。
段々握られるのにも慣れて、
自分の手を握る手をぼんやり眺めたころに、

「に」
「……………………おう」

まさかそんな風に呼ばれるだなんて思わなかったから、
珍しく動揺して、短い返事をした。
少しそっけなくなってしまったが、照れているだけ。

「……さっきよりも強いよ。結構、」
「あ、ほら。結構来るよな」

これでも飲みやすい方なんだろうなあ、と思いながら
グラスの中身を少しずつ味わう。
一気に飲んだら倒れちゃうからね。
(-493) susuya 2023/09/19(Tue) 23:05:56

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

とろとろとした声で礼を告げられれば、男は静かに頷いた。

「ああ。」
「まさか、お前まで捕まっているとは思わなかったよ。」

ガラス一枚を隔てた金は、じっと貴方を見つめている。
観察するようなその視線は、しかし心配からくるものだった。

「……平気か?」
「休め、と言ってやりたいが。ここじゃそれも難しいだろう。」
「手早く済ませて戻ろう。あっちの方が、横になれるだけまだましだ。」

薄い紙の表面を四角い爪が引っ掻いている。
表情はなんだか複雑そうだった。
(-494) rik_kr 2023/09/19(Tue) 23:06:20

【秘】 Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ

「ああ――そのことか。確かにそうだね、ここで話すことでもない。
 もう勤怠を切っているなら、パン屋にでも寄って公園ででも話そうか。
 屋外とはいえ、そっちのほうが話しやすいだろう?」

問いかけの内容を聞いたならば、それとなく話題の中心を曖昧にしながら提案する。
自分よりも立場の低い貴方を守るためだ――今となってはその配慮も無意味だったわけだが――。
ただ少なくともその態度だけで、貴方には"言い辛い側"であるとは伝わったかも知れない。
答えだけを得たいのなら、それだけでも十分な回答にはなるか。

不安がってあるように思える貴方の、低い位置にある顔に。
子供にそうするみたいに首を傾けて少しだけ高度を合わせて問う。
連れ立っていってきちんと話をするかどうか、それとは別に。

「……大丈夫かい、フレッド?」
(-495) redhaguki 2023/09/19(Tue) 23:09:50

【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ

「姉さんが会いたいんだから良いのっ」

「そうね…カッサータが好きよ、チーズクリームにフルーツがたっぷり入ってるの」
「それが難しいお菓子だったら、ビスコッティでも」

なんて言うものの、明らかに前者に期待がこもっている。
子供のようにワクワクと目を輝かせてみせた。

「時間があると、お店に行ってるから自然とね」
「自営業とはいえお手伝いくらい増やしたら良いのに」

あなたの寂しさには気がつかないまま、会話を続けて。
すぐ言い訳するんだもの、なんて言って呆れ顔。

「それなら私のことはフレッドに任せちゃおうかしら!ふふ、これで理不尽な逮捕も怖くないかも」

覚悟の表情を見せるあなたに、全面的な信頼を寄せる。これだけ強くなれたら大丈夫だと。

翌日の朝にはそれが打ち砕かれることになると、今の2人には知る由もない。
(-572) otomizu 2023/09/20(Wed) 11:12:59

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 渡りに船 ロメオ

自身ではやはりそう思っていないような言葉には、「そうだよ」とはっきり返したあと。
間が開いて短く返った返答に貴方の瞳を覗き込もうとする。
そこにある色がどんなものか知ろうとするみたいに。

「…………」

「……だめだった?」

でも結局うまく判別できなくて、素直に尋ねてしまう。
結構きた……とはこっくり頷きつつも、ちびちび飲む貴方を見つめたままだ。
普段だったらもうちょっと、こう、なあなあってできるところ。
こんな風に待ってしまうのは酔っているせいかもしれない。
本人にはそこまで思考が至るキャパもなかったわけだが……
握る指先になんとなしに力を込める、貴方を繋ぎ止めてなかなか離しそうになかった。
(-611) mspn 2023/09/20(Wed) 17:29:23

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ

おまえまで、は。
誰もまた捕まっているというのだろうか。
けれど尋ねるための形はすぐに思い浮かばず。
だから疑問は仕草にとりあえず現れたのみだった、小首を傾げて。

「……だいじょうぶです」

辛いは辛いが、幼少期から続くものだ。
慣れているからとこくり、ひとつ頷き。
気遣う言葉に一度瞼を落とし、次に開けた視界は一文しか書かれていない紙を。

「…………」

「……イレネオせんぱいが聞きたいこと。
 なんですか、それともおなじ?」

「マフィアと関係、あるのかって」
(-619) mspn 2023/09/20(Wed) 18:18:02

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Isp. Sup. s. U.P.S. ヴィンセンツィオ

提案には幾度か瞬いていた、というのもきっと貴方は忙しいだろうと思ったから。
そこまで時間を割いてもらえるものと思わず驚愕の色が先に出ただけ。
けれどすぐにこくこく、と二度ほど頷く。
その返答の仕方だけでも伝わったことはあったにせよ、それでもやはり言葉でちゃんと聞いてみたい。
そうして、じゃあ、と提案を受け入れる言葉を形作る……前。

「────」

近づいた視線と呼ばれたかつての名に、心が揺れたのを自覚して声が詰まる。
だいじょうぶって形作ろうとした唇はうまくいかなかった。
誤魔化すように眉を落として笑ったけれど、なんだかそれも。
疲労でうっかりと漏れてしまっただけかもしれない、なのにその名で呼ばれるとどうにも、よわいから。

「……ヴィトーさんと。
 パン一緒に食べて、話したら。
 大丈夫になるかも……」


上官に対してそんなことをするのはあんまりよくはないのだろう。
わかっているの指先を伸ばし、ちょん……とその外套の端を摘まむ。
なんとも分かりやすい甘え方だった。
(-624) mspn 2023/09/20(Wed) 18:37:19

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

「熱、よく出るのか。」
「知らなかったよ。よく頑張ったな。」

問われないなら答える必要もない。
知らないなら教える必要はない。
既になかったこと・・・・・・になった話だ。過去の話を蒸し返す趣味はそれほどなかったし、不要だと判断する。
男は署内でまだ若く、後輩の数より圧倒的に先輩の数が多い。
だからか、貴方に対する言葉はほかの人々にかけるものと違っていた。少し大人びた、年上の者の言動をする。

「そう言われてる。」

紙面に目を落としたまま男は答えるだろう。それが男の仕事らしい。
けれどその仕事を、貴方に対してする必要はないと思っている。
今は、まだ。


ないんだろ?・・・・・・
「それとも、なんだ。必要だった、とか……」

実際、そう言った例に心当たりはあり。
それを例外として許容した事実が、男にもあった。
(-630) rik_kr 2023/09/20(Wed) 19:00:23

【秘】 渡りに船 ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ

貴方が覗き込めばそこには翠がある。
厚いレンズを間に挟み、貴方と視線がぶつかる。
緩慢な瞬き。

「…………」
「初めて……そういう呼ばれ方」「した から……」
「嬉しかった」

「マジで弟だったらよかったのにな」

そう言って、ふ、と口元だけで笑った。
叶わない事を願うのは虚しい。
けれど夢って、見てしまうものだから。

もう一度貴方の頭に手を伸ばして、
今度は酷く優しく撫でた。

手は握られたまま。

「弟だったら何でもしてやるのにな〜……」
「オレじゃあな〜……ハハ……」


そんな事を本当に小さく零して、手を離した。
そのままグラスの中身をすっと全て口の中に流しこみ、
「やっぱり酒って美味いな」なんて、
ヘタクソに話題を逸らそうとした。
(-636) susuya 2023/09/20(Wed) 19:22:08

【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ

ここまで貴方が守ってくれたことと、今手渡された労わりの言。
どちらも冷え切った胸に染み渡るものだから、……そう。
だからこそ、気が緩んだのかもしれない。

尋ね方は関係の無さを言い切り、信じているそれで。
一日前ならきっと頷いていただろう、あの夜を経るまでは。
男ははくりと唇を音もなく一度動かし。

その後。

「……──Alessandro Lucania」


掠れて、或いは聞き落としそうな程に小さな声だった。
それでもこの部屋で、この距離で、聞こえない筈がない。

「あのひと、は、」

「……ほんと、に……」

「…………ノッテファミリーの、幹部カポ・レジーム……?」
(-647) mspn 2023/09/20(Wed) 20:29:55

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

その言葉を聞いて、男はぴくりと眉を動かした。

それは、男が最も嫌悪するマフィアの名前。
男自身が手錠をかけたカポ・レジームの名前。
男が唾棄すべき行いに走った相手の名前だった。


けれど、まだ・・それだけ。
あなたに向ける目はまだ、優しい。庇護の籠るものだ。

(-657) rik_kr 2023/09/20(Wed) 20:50:53

【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ

「……アレッサンドロ」
「ルカーニア。」

噛み締めるように、そう呼んで。

「が……どうした? ニーノ」
「何か、されたのか。それとも……」

けれど、その言葉は。
つまり、男の知る限りはその通り・・・・・だと。肯定しているもの。
(-658) rik_kr 2023/09/20(Wed) 20:51:53