人狼物語 三日月国


137 【身内】No one knows【R18】

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【人】 商人 J

[ 契約は結ばれただろうか。
それとも、女はそれを怪しんでサインを拒んだだろうか。]


 では早速。
 ある男が最近になって青い宝石の装飾品を手に入れた。
 そういう情報が入りました。


[ そのこと自体は真実であった。
故に女が別の伝手を使っていれば、その情報を得ることもあっただろう。]


 それを明日、確かめに行きます。
 一緒に行きますか?


[ 薄く笑う男は女をじっと見つめていた。
否、黒い眼鏡の奥の瞳は今も女には見えぬまま。]*
(41) JohnDoe 2022/03/14(Mon) 23:01:00

【独】 旅人 J

/*
わーいたのしい!
へっへっへー デートだ(ぜったいちがう)
(-16) nagaren_rp 2022/03/14(Mon) 23:04:12

【人】 旅人 J

 
[三日後の夜遅く、彼は現れた。>>38
 みっつ鳴ったノックに、
 そして扉を開けて見えた姿に、
 女は胸がときめくのを感じたのだろう。
 店主や、客の男には感じぬそれで、
 女は想いにつく名を確信するのだ。]
 
(42) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 0:02:00

【人】 旅人 J

 
[彼が持ってきたのは契約書だった。>>39
 これまで、書かされたことはない。
 だけどきっと、これまでとは違う、
 格式高い商会だから持ってきてくれたのだ。

 多少の怪しさは恋が目を瞑らせた。

 私は、一つ残された目で、
 確りと物事を見極めるべきだったのに。]
 
(43) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 0:02:20

【人】 旅人 J

 

  ありがとう
  貴方を信じているからどちらでも良いけれど
  折角持ってきてくださったのだから
  書かせて頂くわ


[逆上せた回路は彼を疑う素振りを
 見せることを良しとしない。
 ペンを握り、既に書かれた彼の名を少し見つめ。>>40
 それから、空欄の方に自分の名を記す。]
 
(44) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 0:02:50

【人】 旅人 J

 
    
Jeanne Ampère

 
(45) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 0:02:58

【人】 旅人 J

 
[ジャンヌ・アンペール。
 それが女の名だった。

 故郷を出てから名を訊ねられると


  「誰でもないわJeanDupont


 と、誰にも一貫してそう答えてきたが
 真名を明かさせ書き記させるのすら
 恋の麻薬には容易いことだ。]
 
(46) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 0:03:27

【人】 旅人 J

 
[彼に倣い、旅に携行しているナイフで
 親指を傷付け名の上に色を引いた。
 余り得意な色ではないから……、
 書類はすぐに返した。]
 
(47) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 0:03:51

【人】 旅人 J

 
[契約書を書いて終わり、ではなかった。>>41
 彼は自分の言ったことを証明した。
 ……もう彼を疑う心は、影を潜めてしまっている。]


  …………すごい。流石ね
  ……ええ、是非同行させて欲しいわ


[見つめられているのはわからないが
 見つめ返しながらこくりと頷いた。
 もう少しで手が届く。
 そんな時でも女の表情は変わらない。
 だけどたしかに、進展は素晴らしいと感じていた。
 自分が喜んでいるかどうかは……わからない。]
 
(48) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 0:33:17

【人】 旅人 J

 
[時間や場所を指定して貰えるなら胸に刻むだろう。
 他にも話したかも知れない。

 用件が終わり彼が帰る時は呼び止め、
 紙で包んだ軽食を渡す。
 すきなまかないを作ってみろと言われ
 チャレンジしたクロック・ムッシュ。
 山ほど失敗した末にできたまともな品。]


  あの……これ、良かったら持って行って
  私の故郷の料理、なの
  作り過ぎて……食べきれないから


[棄てても構わないわと言い添えて。
 食べきれそうにないのは事実だ。
 彼が来ることを予期して残しておいた訳ではない。
 だけど受け取って貰えたなら、私はきっと。**]
 
(49) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 0:54:13

【独】 商人 J

/*
突然激甘になってるけど
これは踏みにじれということだな?
(-17) JohnDoe 2022/03/15(Tue) 6:25:54

【独】 商人 J

/*
ところで、昨日のお昼はクロックムッシュでした。
(-18) JohnDoe 2022/03/15(Tue) 6:53:25

【人】 商人 J

[ ジャンヌ・アンペール。
それが女の名だった。

そして男は確信する。
この女が自分に惹かれているということを。
その顔は相変わらず人形の様に変わらないが。

その目が伝える。
その声が伝える。

夜遅くに訪ねてきた者に対する警戒の無さ。
三日前は、最低限の気構えはあったというのに、あっさりと示された契約書に本当の名を記すほどに、今、女の目は曇っているように思えた。]
(50) JohnDoe 2022/03/15(Tue) 8:22:42

【人】 商人 J

[ 男は苦笑いを堪えるためにかなりの努力を要した。
頼る者もなく、探す宛もなく、事件から向こうだったひとりでここまで来たのだろう。箱入り娘だったはずの女。その胆力は賞賛に値する。]


 賞賛はまだ早い。
 貴方の探し物と決まったわけではないのですから。


[ 欺瞞に満ちた言葉。
そうではない≠ニ知っていて吐いた言葉は女の耳には謙虚として届くだろうか。いずれにせよ悪い響きとはならないだろう。]


 この契約書の効力は一週間。
 まだ、始まったばかりです。


[ 契約者を受け取ると、朱を引いた女の指を手に取り、それを自分の唇まで運ぶと、ちうと軽く血を吸い舌先で薄く傷を舐った。]
(51) JohnDoe 2022/03/15(Tue) 8:23:03

【人】 商人 J

[ 唇を離せば、懐からハンカチを取り出しそれを破いた。
指へ巻くにちょうどいい即席のバンテージ。それを女の指に緩く巻き付け器用に結んだ。]


 ところで、なぜあんな事を?


[ あんな事、とは女が働いている事を指していた。
待つだけの時間が手持ち無沙汰とでも言うのだろうか。]


 失礼。
 予想の斜め上に更に向こう側だったもので。


[ 男の薄い笑みが、微かに可笑しそうに笑った。]
(52) JohnDoe 2022/03/15(Tue) 8:23:19

【人】 商人 J

 
 ありがとうございます。
 

[ 差し出されたクロック・ムッシュを男は受け取った。
その顔には優しげな笑みさえ浮かべて見せて。]
(53) JohnDoe 2022/03/15(Tue) 8:23:36

【人】 商人 J

[ 帰路。
女の部屋を出て寝ぐらに戻るその途中。]


 ……愚かな女だ。


[ 込み上げる笑いを噛み殺しながら、月明かりの道を歩く。
思っていた以上に事は容易に進んでいる。
もう少し警戒されていると思っていたが、よりにも寄って好意を寄せられているらしい。]


 …………


[ スラムと呼ばれる区画に入ると、男は女から受け取ったそれを道端に放り捨てた。そしてそれは、次の瞬間にはどこからか現れた野良犬が咥えて何処ぞへと消えていった。]
(54) JohnDoe 2022/03/15(Tue) 8:23:59

【人】 商人 J

── 翌日 ──

[ 太陽が最も高く位置した頃、男は扉を三度叩いた。
約束よりもまだ少し早い時間。]


 ジュダスです。


[ 扉を開けば、そこにはいつも通りの装いで、いつも通り後ろで手を組んだ男が立っているだろう。]*
(55) JohnDoe 2022/03/15(Tue) 8:24:17

【独】 旅人 J

/*
捨てられたやったーーーー!!!!(ドM)
(-19) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 8:27:53

【独】 旅人 J

/*
指?!?!?!?!ぎゃーーーー!!!!!!!!
(-20) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 8:31:21

【独】 旅人 J

/*
ごほうびがすぎるよう……はわわわわ(挙動不審)
(-21) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 9:14:28

【人】 旅人 J

 
[突然に愛する家族を奪われて
 傷つき方も癒し方もわからずに
 幽鬼のように日々を食い潰しながら
 出口のわからぬ闇夜を直進む女にとって
 恋とは、涙の跡を乾かし
 顔を上げさせてくれる
 そよ風のようなものだった。
 燃え上がるようなものではないけれど
 ずっと止まっていた気のする時計の針を
 僅か進めてくれた。
 逃避に、他ならないとしても、
 それは確かにW生きる希望Wだった。]
 
(56) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 10:25:14

【人】 旅人 J

 
[謙遜というより、違った時の依頼主の落胆を
 軽減する言葉に聞こえた。>>51


  ええ、そうよね
  青い宝石、ということなのだものね


[それでは該当するものが多すぎる。
 全て計算されたものだと、
 女は矢張り気づくこともない。]
 
(57) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 10:25:27

【人】 旅人 J

 

  ええ、まだ始まったばか……
        ……っっ!?


[手が取られたとき、心臓が跳ねた。>>51
 流れるような動作で引き寄せられて
 彼の形の良い唇に挟まれるゆびさき。
 洋燈の灯りが照らし影をつくる顔が美しく
 劇場の上のヒロインになった錯覚をするけれど
 舐られて感じる僅かな痛みと
 内から湧き上がる、生まれてはじめての官能が
 これは現実だと教えてくれる。]
 
(58) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 10:26:21

【人】 旅人 J

 

  ……。


[甘く疼くような感覚に戸惑い
 声を漏らすこともなく
 顔を赤くし困ったように眉を下げ彼を見つめていた。
 抗議したいのではなく、
 単純にどうしたら良いかわからなかった。]


  あ、ありがとう……貴方のは私がするわね


[傷口を覆って貰ったことに感謝し、
 破かれたハンカチの残りを取り彼の指に巻きつけた。
 服も他人に着せて貰っていたような人間だから
 彼のように器用にはいかず、二度ほどやり直して。
 血を吸う、なんて大それたことは、できなかった。
 したくない、わけでは……断じてなく。]
 
(59) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 10:26:50

【人】 旅人 J

 

  あんな事。


[可笑そうに笑うのをきょとんと見た。>>52
 どうやら、仕事をはじめたことをさしていた。
 矢張り、彼らのようなひとは自身の仕事をしながら
 女のような一般人の動向も掌握できるらしい。]
 
(60) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 10:27:05

【人】 旅人 J

 

  ……お仕事は、同時に何人にも
  頼まないようにしているの
  そうされているのを知ったら
  余り気分が良くないのではなくて?
  私のようなものがそんなことをしたら
  このように簡単にわかってしまうのでしょう
  本当に、この街のことでわからないことはないのね


[接触の都合で並行依頼がなかったとは言わないが
 愚直さと効率の悪さを露呈する。]


  ジュダス様に任せると決めたから
  貴方が投げるまで他は当たらないわ
  貴方は必要なことを全てして下さるから
  私は自分の手で探すのをお休みして時間が得られたの


[移動して。餌を撒いて。交渉して。また餌を撒いて。
 哀しむ時間を奪ってくれるから多忙は悪くない。
 だけどゆとりのできた今は、より悪くないものだった。
 逃避の道があるからこそ、であるけれど。]
 
(61) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 10:28:11

【人】 旅人 J

 

  恥ずかしいけれど
  働いたことがなかったの
  お仕事って、大変なのね
  貴方のお仕事は、特に大変そうだわ


[彼の稼業をすべて知りもしない癖に、女は。]


  私を見つけてくださったこと
  お仕事を受けてくださったこと
  感謝しているわ


[商品≠フ物色中に目をつけられたことも
 勿論知らない女は、呑気に感謝の気持ちを伝えるのだ。]
 
(62) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 10:28:38

【人】 旅人 J

 
[彼が帰る前、受け取って貰えてほっとする。>>53


  ……お口に合うと良いのだけれど


[そう言って女は、目の前の、
 好意を寄せる男を真似て、微笑う。
 口許に柔らかな弧を描いて、微笑った。
 目の動かし方は、わからない。見えないから。

 ぎこちない。
 だけど、内側には確かにあたたかなものがある。

 それはもう、随分と久方ぶりに感じた
 WうれしいWの感情だった。*]
 
(63) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 10:30:06

【人】 旅人 J

 
  ── 翌日 ──

[朝のうちにアルバイトの休みの連絡を入れた。
 元々、期間不定の日雇いのようなものだ。
 行かなくなったところで、騒がれたりしない。
 故郷へ連絡を入れてもいないのは、
 闇商人の彼には簡単に掌握できることだろう。

 女が消えたところで、探そうとするものはいない。]
 
(64) nagaren_rp 2022/03/15(Tue) 11:04:15