人狼物語 三日月国


212 【身内村】桜色のエピローグ✿

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


【人】 火澄 瀬名

 

 

 「 ごめん、今日は用事あるの。
   だから今年は、七瀬と作れない。 」



 
(51) papico 2023/05/06(Sat) 1:11:37

【人】 火澄 瀬名




  いつまでもお揃いではいられない。

  先にそれに気が付いたのは、誰だったのでしょうか?


 ***** 


 
(52) papico 2023/05/06(Sat) 1:11:46

【人】 火澄 瀬名

 

 
 小粒の雨が髪を濡らしました。
 七瀬の広げた傘が花咲きます。
 倣って広げた薄水色は、
 曇天に馴染んむ私の心のようでした。
 


 「 …… 別に、私がどこに出入りしたって、
   七瀬には関係ないでしょ。 」



 決して賭博所や怪しげな店に出入りしてるわけでは……
 あーー、怪しげな店くらいはあるかもしれませんが。
 それを言うとまた面倒なことになるので、
 今は黙っておくことにしました。
 
 
 
(53) papico 2023/05/06(Sat) 1:12:47

【人】 火澄 瀬名

 
 

 兎にも角にも、七瀬の何かあるとすぐに
 お姉ちゃん≠フ顔をするところに、
 私はいつだって納得いっていない顔を返すのでした。

 
 一緒に生まれたのに。ずっと隣にいたのに。
 ほんの数分の差が何だっていうのです。


 私だってもう他にも、
 自宅town怪しげな店townくらい
 ひとりで行けるのですから。 **

 
 
(54) papico 2023/05/06(Sat) 1:14:39

【人】 水面 禎光

 

 彼女達が個々を認めて欲しいのか、同じでいたいのか。
 それは 長年傍で見てきた僕にも分からない。
 
 言葉の口調を変え、今だって咲かせた傘は違う色。
 その一方でお姉ちゃん≠フ顔をすれば
 妹≠ヘ不満を目いっぱい含めて反発する。
 
 どう扱われたいのか、なんて聞いたところで無意味だろう。
 数式や化学式のように整然とした解を
 彼女達自身、持ち合わせていないと思うから。
 
 
(55) よし☆ 2023/05/06(Sat) 5:26:22

【人】 水面 禎光

 

 「 ねえ、瀬名 ……傘貸してくれない?
   ほら …… 僕、病弱だからさ 」
 
 
 ぽつ、ぽつと雨が地面を濡らし始めれば
 僕が視線を向けたのは、傘に隠れた七瀬の表情ではなく
 いつの間にか空を覆っていた灰色の雲で。
 
 彼女達が傘を持っていたから
 どこかで雨が降るんだろうとは思っていたけど、
 天気予報を知らない僕は 当然傘の持ち合わせがない。
 
 僕がどちらかの傘に潜り込んでもいいけど、
 背の高い僕が1本借りて
 同じ背丈の彼女達が相合傘をするのが一番濡れないだろう。
 
 
(56) よし☆ 2023/05/06(Sat) 5:26:26

【人】 水面 禎光

 

 ちなみに ───
 今の僕は、彼女達が思うほど病弱ってわけでもない。
 引っ越してきた当時は まだ少し入院もしたけど
 友達≠ニ外で過ごすようになってからは
 少しづつ体力もついてきて、
 中学では普通に体育の授業もこなしている。
 
 "身体が丈夫じゃないから無理をさせないように"って
 僕と遊ぶとき、彼女達の母親が何度も釘をさしていたから
 きっと今でもその印象が強いんだろうね。
 
 自虐ネタとして冗談に使える程過ごせるようになったのは
 紛れも無く、彼女達のおかげなんだよ。

 
 
(57) よし☆ 2023/05/06(Sat) 5:26:29

【人】 水面 禎光

 

 僕は、半ば強引に瀬名から薄水色の傘を借り受けると
 押し込むように瀬名を七瀬の傘の中に入れようと。
 
 ふたりでひとつの傘 ───
 
 ああ、そうだね。
 同じがいいのか、個々がいいのか。
 相合傘に押し込んだり、別々のお返しを用意したり
 僕だって、答えなんか持ち合わせていなかった。**
 
 
(58) よし☆ 2023/05/06(Sat) 5:26:32

【人】 火澄 七瀬





 「 大丈夫ですよ、瀬名。

   何があっても。
   お姉ちゃんが貴女を守りますから。 」


 禎光に出会い、私と瀬名が別々の人間だと知って。
 それと時を同じくしてでしょうか。
 自分が姉だと気付いたのは。


 私にとって当然となる言葉を繰り返せば、
 貴女はやはり、
 納得のいかない表情を浮かべたのでしょうか。>>54



(59) 希 2023/05/06(Sat) 10:40:46

【人】 火澄 七瀬




 お父さんとお母さんが死んだときも、きっと。


(60) 希 2023/05/06(Sat) 10:40:50

【人】 火澄 七瀬




 「 …… そうですか。 」


 怪しげな店には出入りしてほしくないし、
 自宅へはひとりで行けてほしい。
 
 そんな思いは飲み込むしかなかったでしょう。
 最初に手を離したのは私なのですから。>>0:30
 
 
 
(61) 希 2023/05/06(Sat) 10:40:59

【人】 火澄 七瀬




 全身を濡らすには及ばない雨。
 それでも互いに傘を開いた分、
 私達の距離を開かせるのには十分で。


 「 …… 禎光?
   ああ、それは。 仕方がないですね。

   禎光は ─── 身体が弱いのですから。 」
 
 
 だから、瀬名の手から傘が離れて、
 唐突に彼女が私の隣へと飛び込んでくれば。
 縮んだ距離に、思わず心臓を跳ねさせました。
 
 
 
(62) 希 2023/05/06(Sat) 10:41:42

【人】 火澄 七瀬




 不意に思い出したことがあります。
 確かあの日もこんな風に、
 今にも落ちてきそうな曇天の下でした。

 瀬名と禎光の遊びのこと。>>50
 知ってはいましたが、自ら参加はしていませんでした。
 微笑ましいと、少し呆れた表情で見守ること。
 それが姉の役割だと思っていましたから。
 
 不意にむくりと沸いた悪戯心だったのです。
 
 
 
(63) 希 2023/05/06(Sat) 10:42:22

【人】 火澄 七瀬




 「 禎光、今帰り?
   雨降りそうだけど、傘は持ってきた? 」


 ある日の放課後の昇降口。
 たまたま瀬名が隣にいない帰り道でした。
 私はそっと、自らの装飾品を外してみたのです。**>>24
 
 
 
(64) 希 2023/05/06(Sat) 10:45:44