人狼物語 三日月国


52 【ペアソロRP】<UN>SELFISH【R18G】

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【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム

 

 [ ────アーレンベルクもその例外でなく。

   血の禁術に悪魔との契約、
   生まれ落ちた時より背負った使命に
   死後の振る舞いでさえ異邦の存在に委ね……

   生殺与奪を投げ打って尚、
   故国に戻って初めに果たすべき役目は決まっていた。 ]


[ 即ち、父帝の
害。

      帝国の命運を握る皇子は玉座に上がる時機を
      意のままにする事さえ出来た。
      命を刈り取り、力を得ることで戦支度は整う。

    帰国して直ぐ行うと決めていたのは、
    還御の報せが冷めぬ内に民を焚き付け
    士気を保ったまま火蓋を切り落としたかったから。 ]


 
(39) Saint-Exupéry 2020/11/29(Sun) 2:26:38

【人】 アーレンベルクの書  

 

 代替りは指折りの忠臣を証人とし
 王宮の庭園にて執り行われる事となった。

 若獅子が国土に入って間もないその日、
 彼の護衛役にして騎士団長であるサー・アルベルタが
 嚴めしい両手剣を抱えて庭園へと降る。

 崩御の瞬間まで正当な皇帝である父は、
 跪かなければ頭を垂れることもない。

 その上で斬首用の得物を選んだのには、
 罪人でなくとも安らかな慈悲を与えるという意図が
 含まれている────という説が一般的だ。

 
(40) のーまん 2020/11/29(Sun) 2:27:06

【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム



( 人殺しも初めての経験ではない。
  剣で兵を殺す方法なら十の頃、罪人を練習台に教わった。
  大将であり、最も強力な駒で在るべき『王』は
  血を見ることを誰より早く知っておかねばならなかった。


   王とは象徴だ。そして同時に兵器でもある。


  国の治め方をありとあらゆる視点で習ったが、
  どれも空虚な教典の様に記憶からすり抜けた。
  父と己とではまるで本質が違うと知っていながら、
  殺して奪う事には……一抹の不安が存在した。 )


(41) Saint-Exupéry 2020/11/29(Sun) 2:27:41

【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム




[ 少年は剣を取る。
  新たな王に相応しい佇まいで陽の光に其れを翳す。
  抱いたあらゆる雑念を振り払おうとする様には、
  まだ僅かに幼さと未熟さが混ざっていた。

  咎人でも、魔女でも、平民でもなく。
  誰より神聖な存在である実の父は、
  同時に運命に呪われた子を生み出した張本人で。 ]


 ( ……この路を恨んだ事は無いが、
     選択肢などあってなかったようなもの。
     “自身で選んだ”などと宣えたのは
     俺の見栄か、或いは恐れからだったのか。 

       今となってはもう分からないが、
       この瞬間、確かなのは──── )



            ──────── 父上、

 
(42) Saint-Exupéry 2020/11/29(Sun) 2:28:10

【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム





     栄光を掴み取ったその後────
     再び相見えるは地獄にて。


 ( 我々はどうしようもなく、
   業火に灼かれるべき人殺しだと云うこと。 )


 
(43) Saint-Exupéry 2020/11/29(Sun) 2:28:41

【人】 『赤い霧』 ヴィルヘルム

 
 

 [ 
空を裂いた真一文字、

     音もなく一陣の風が通り過ぎれば

       一つの肉体が統率を失って膝を突いた。 ]


 
(44) Saint-Exupéry 2020/11/29(Sun) 2:29:02

【人】 仇討王 ヴィルヘルム

 

[ 僅かに横に『ずれた』果実は、
  重力に従って滑り落ちようとする。

  重い剣を庭園の床へと放り捨てて、
  代わりに蜜を零す赤い実を胸に受け止めた。
  新皇帝の足許には切り倒された木が横たわり、
  その洞から同じものを垂れ流していた。 ]


     ( 何を言い立てた所で
       我々が殺人者なのは明白だとしても、

       この
は神にさえ裁かせはしない。 )


 
(45) Saint-Exupéry 2020/11/29(Sun) 2:30:32

【人】 アーレンベルクの書  



 実母の鮮血を被って生まれ落ちた皇子は、
 実父の血を浴びると同時に『王』と成った。

 先帝の崩御を告げる鐘が町中に響き渡り、
 道を往く誰もが足を止め、王宮へ向けて祈った。
 誇り高き国民は皆、返り咲く時を待ち侘びている。

 両腕に預けられた首を棺桶にその手で納め、
 拾い上げた剣を大地に突き立てて
 彼は皇帝として初めの命令を降す────


(46) のーまん 2020/11/29(Sun) 2:31:02

【人】 仇討王 ヴィルヘルム

 


   進軍準備をせよ。
   アルビ砦にて中央軍の再編成を行う。
   我々は今日より、簒奪者の歴史に終止符を打つ!


 
(47) Saint-Exupéry 2020/11/29(Sun) 2:31:43

【人】 アーレンベルクの書  



  帝国歴720年 風の月8日

 先帝ヘルマンの“急逝”は周辺諸国にも伝わったが、
 同時期に起こった帝都からの中央軍出兵は
 公国領において大混乱を引き起こした。

 平原に居城を構える公国諸侯アリン家は
 充分な武器と人手を揃える暇もなく戦争に突入する。

 後の世に『獅子戦役』と謳われる闘いの幕開けであった。*

(48) のーまん 2020/11/29(Sun) 2:32:30

【人】 一 夜端

 

   いただきます


[父と自分、二人の声が重なる。
 幾人もの使用人が従事する空間で
 夕食はいつもの時間に開始した。]
 
(49) ngr_rp 2020/11/29(Sun) 13:52:29

【人】 一 夜端

 
[父は出来る限り夕食は家でとる。
 家族と共に過ごす時間と定めているのだ。

 俺もその習慣は大切に守っていた。
 今日はちょっとしたハプニングで遅れるかと思ったが
 走って帰ることで間に合わせることが出来た。

 食事中の口数はさほど多くなく
 カトラリーがたてるごく小さな音が
 時間を刻んでいく。

 ──そんな中、ガシャンと騒音が響けば
 父を除く全ての人間が息を呑んだ。]
 
(50) ngr_rp 2020/11/29(Sun) 13:52:56

【人】 一 夜端

 
[皿を落としたらしいメイドが
 必死の形相で父に向けて土下座をする。

 
──
どうか、お許しください……。

 声は酷く怯えていた。]


   ……っ


[反射的に開きかけた口を閉じ、
 喉まで出掛けたなにかの言葉を飲み込んだ。
 そうして目を伏せる。]
 
(51) ngr_rp 2020/11/29(Sun) 13:53:31

【人】 一 夜端

 
[その間にも父は周りへの目配せひとつで
 不出来な使用人の処罰を命じていた。

 処罰の内容は、俺にはわからない。
 生爪を数枚剥がす程度で許される時もあるけれど
 彼女の両手に爪は残っていなかった気がする。

 背けた視界の端。
 メイドは取り囲まれ引き摺られながら
 部屋の外へ消えていった。]
 
(52) ngr_rp 2020/11/29(Sun) 13:53:46

【人】 一 夜端

 
[遠去かっていく悲鳴が潰える前にも
 父は何事もなかったかのように
 再びカトラリーを動かす。

 遅れを取らぬよう俺も食事を再開した。

 大好きな筈のハンバーグは、味がしない。]
 
(53) ngr_rp 2020/11/29(Sun) 13:54:34

【人】 一 夜端

 

   「真昼にやり過ぎてはいないか」

 
(54) ngr_rp 2020/11/29(Sun) 13:54:40

【人】 一 夜端

 
[不意に正面から飛んできた問い掛けに
 またか、と不貞腐れたくなるのを堪えて
 首を横に振る。]

    、、、、、、、、
   彼が嫌がることは何もしていません


[真っ直ぐにそう答え、
 それ以上の会話はなかった。]
 
(55) ngr_rp 2020/11/29(Sun) 13:55:01

【人】 一 夜端

 
[父はとても恐ろしい人間だ。
 睨まれて生きていける奴はいないだろう。

 だけど俺は、それより────…。**]
 
(56) ngr_rp 2020/11/29(Sun) 13:55:10

【独】 一 夜端

 
[だけど俺はそれより、真昼のことが恐ろしい。**]
 
(-11) ngr_rp 2020/11/29(Sun) 13:56:09

【独】 転入生 二河 空澄

/*
んんんんん
まひるくんも最高だけど、よるはくんもいいなぁ
なーの生み出す子は なんでこんなに魅力的なんだろ???

ぜーんぶ まるっと解決できちゃうような
方法ってないんかなぁ、、、
(-12) YA'ABURNEE 2020/11/29(Sun) 14:03:55

【独】 盗人 アシュレイ

/*
にゃー。みんな凄いんだなぁ。
眼福眼福。惚れ惚れするー。
(-13) kurage 2020/11/29(Sun) 14:27:35

【人】 転入生 二河 空澄

 
[ぽつり、ぽつりと
 申し訳程度に並ぶ外灯の下を
 並んで歩きながら
 教えてもらった事実は衝撃だった。>>3



   いちねん… それも、ずっと…?!

   えっ、先生は?
   相談とかは、してみた?!



[驚いて矢継ぎ早に質問した
 その答えには、深い諦めが滲んでた。>>4

 なんで?!
 どうしてだよ?!って

 真昼くんにぶつけても仕方のない
 苛立ちが胸に渦巻く中、目的地に到着する。]
 
(57) YA'ABURNEE 2020/11/29(Sun) 16:03:53

【人】 転入生 二河 空澄

 
[とにかく早く話の続きを!っていう一心で
 真昼くんが開けてくれた扉を>>4



   お邪魔します!



[気迫の籠もった挨拶と共に、さっとくぐった。

 誰も出迎えてくれない暗い台所。>>5
 転入生で、カギっ子。
 自分との共通点をまた見つけて
 ますます、他人事じゃないって気持ちになる。]
 
(58) YA'ABURNEE 2020/11/29(Sun) 16:04:36

【人】 転入生 二河 空澄

 
[引いてくれた椅子に腰掛けながら>>5



   無駄って、なんで!?



[彼の方から自然に話し出してくれるのを
 待ちきれずに、続きを催促する。

 救急箱を手にした真昼くんが戻ってきて
 その理由を語ってくれた。
 お巡りさんも怖がるらしい夜端ん家の
 表とか裏とか分からなくて、質問を重ね確認していく。>>6
 
(59) YA'ABURNEE 2020/11/29(Sun) 16:06:45

【人】 転入生 二河 空澄

 
[苛立ちとか、焦りとか、やり切れなさとか、
 よくわからないモヤモヤで
 頭の中がぐちゃぐちゃしてるからだろう。

 夜気と冷たい指に撫でられて>>5
 ぴくり、とはするけど
 脇腹の痛みはほとんど感じない。

 だけど、彼の置かれている現状を
 知れば知るほどに、…辛くて
 眉がぎゅっと寄っていたから
 痛そうに見えてしまったかもしれない。]



   ……ん、っ



[赤い痕全体を覆ってくれる湿布は
 スースーして思いの外、気持ちよかった。>>7

 やっと安心したみたいに床へ座り込む彼の横、
 同じように ぺたりと腰を落ち着けて
 ありがとうと告げると、
 また話を促すように小さく頷いた。]
 
(60) YA'ABURNEE 2020/11/29(Sun) 16:11:53

【独】 地名 真昼

/*
そらすみくん!

=͟͟͞( 'ω' =͟͟͞( 'ω' =͟͟͞)==ササッ

はさまりにきた!
(-14) nagaren 2020/11/29(Sun) 16:12:25

【人】 転入生 二河 空澄

 
[続きも、また驚愕だった。>>7



   アイツと、きょうだい‥‥‥



[複雑すぎる家庭の事情を
 すぐ理解して呑み込むことは
 オレの少ない人生経験では難しくて。]
 
(61) YA'ABURNEE 2020/11/29(Sun) 16:13:32

【人】 転入生 二河 空澄

[けど、分かったことがある。
 真昼くんは、もう諦めてしまっているんだ…ってこと。

 村のことや自分のことを語る口調は
 淡々としていて
 あまり感情が見えない。

 それが余計に
 彼がどうしようもない現実として
 心底 諦めてしまっているんだってことを
 ひしひしと伝えてきていた。


         
痛くて、切なくて、……


 
(62) YA'ABURNEE 2020/11/29(Sun) 16:16:32

【人】 転入生 二河 空澄

 

[ 
そして────、とても腹立たしかった。
 ]

 
(63) YA'ABURNEE 2020/11/29(Sun) 16:18:02

【人】 転入生 二河 空澄

 
[真昼くんは
 オレを巻き込まないように
 こんな風に言ってくれてるんだって>>8
 彼の優しさだって、頭では分かっているのに。

 感情が吠えていた。]



   そんなの、嫌だッ!!

   オレは…! オレは…ッ!

   先生や、お巡りさんや、他の大人たちみたいに
   真昼くんを今のままで
   放っておいたりなんかしないッ!!!!




[教室に飛び込んで行った時と同じ、
 思ってることをそのまま
 ぶつけるなんて、考えなしの子どもだった。]
 
(64) YA'ABURNEE 2020/11/29(Sun) 16:19:42