人狼物語 三日月国


159 【身内RP】旧三途国民学校の怪【R18G】

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視点:


【秘】 怖怖 ライカ → 夏の雪 ユメカワ


「ぅ、」

───ひた、
自分を抱く腕が、首へと向かう。
殺されるんだと言うのに、声は、眼差しは、温度は随分と優しくて
きっと望めば口付けも、抱擁も、なんだって与えてくれるだろうし
何より、願い通りに、ずっと君と一緒に居られる。

後はもう、君になされるがまま、全てを委ねるだけ。
……また君に、委ねるばかりだ。

「……ッ、」

ぐ、と頸部に力が加われば──気道──動脈──と、じわじわ締め上げられていく。


そう、そうだ。
あの日にちゃんと気持ちを伝えられていたら
君が死ぬ事は無かったんだから。
一種の贖罪。罪滅ぼし。ここで死ぬ理由は充分だ。

だから、抵抗する理由なんて、一欠片も無いはずなのに。



「……──ぃW、やっ、」
(-229) osatou 2022/07/10(Sun) 17:58:05

【秘】 怖怖 ライカ → 夏の雪 ユメカワ


怖い。怖い怖い怖い怖い怖い。
死ぬのが怖い。息が出来なくなっていく感覚が怖い。
何より、穏やかな君がいちばん
怖い



「はーっ、はあ、はぁ、」

勢いまかせに君を突き飛ばしてしまえば
それは裏切りと呼んで過言ではない。

「……ぁ、ごめ、ん、
 僕……そんな、つもりじゃ……、」

あんなに君が好きだと言ったのに、
いざ死を目の当たりにすると、勇気なんて出なくて。

「ち、ちが…………
 ぼく……僕は…………!」


──死に、面白さをW見出せなかったW。

「こ……、こわ、い……!」

君への恐怖と、愛情が、
混ざりあってもうどうしようもない。

一歩、ニ歩と後退れば
逃げるように駆け出すのは、容易だった。
(-230) osatou 2022/07/10(Sun) 18:00:30
ユメカワは、君が好きだ。
(a88) unforg00 2022/07/10(Sun) 19:58:05

ユメカワは、君とずっと一緒に居たい。それだけなのに。
(a89) unforg00 2022/07/10(Sun) 19:58:20

【秘】 つれづれ ユメカワ → 怖怖 ライカ


──曰く。人は愛する人を殺すとき、
首を絞めて殺すという方法を選ぶ傾向にあるのだと。
なんてのは、根拠も無い流言に過ぎないのだけど。


そんな流言飛語の真実如何に関わらず、
君を連れて行こうとするものの全ては、ただ愛でるように。
優しく愛を囁いて、ひくりと震えた喉をそっと撫でて
それらとまったく同じ事のように、君の命に手を掛ける。

その手は、大好きな友達である皆のこれからを奪う事に躊躇いがない。
大好きな君のこれからを奪う事に躊躇いがない。
誰の事もいたずらに苦しめたくはないけれど、
誰かを死に至らしめる事そのものを"酷いこと"だと思う意識は薄いもの。

ひとのそとが、人を殺める事を躊躇うものだろうか。
ひとのそとが、人の都合など慮るものだろうか。
答えはきっと、個々の性質的なものを除けばそうではない。

これは既にそういうものになりつつある。たったそれだけの事。


死というものは、飽くまでも手段であり、目的ではなく。
死を死で贖わせるつもりも無い。
死そのものに何か意味を持たせようとも思わない。

せめてもの救いか、殆どわけもわからずに死ぬ事となった死者は
目前に迫った死というものの恐怖・・・・・・・・・・・・・・・にあまりに理解がなかった。
これは──きっと、それだけの失敗だ。
(-233) unforg00 2022/07/10(Sun) 19:59:32

【秘】 かれがれ ユメカワ → 怖怖 ライカ


そうは言えども夢川深雪は人だった。
少なくとも今は、おおよそ皆と同じもののまま在った。
だから君が加減なんてする余裕も無く突き飛ばせば、

「────あ っ、」

──ぐらり、体勢を崩して。

とと、と蹈鞴を踏んで、数歩。
君から手を放して、後ろに下がってしまう。

「………夏彦、……」

躊躇いなんて無かったのに、その手を容易く放してしまったのは
何よりも、君がそんな行動に出るなんて思っていなかったから。

数歩離れてしまった場所で立ち尽くし、
後退り、背を向けた君をただ見送る事しかできなかったのは
怯えた君の眼が確かに自分に向けられていたからだ。


遠ざかっていく君の背は忽ちの内に夜闇に消えてしまった。
遠ざかっていく君の足音も、直ぐに聞こえなくなって。

寂れた静かな廊下に、ひとりきり。
置き去りにされた子どものような心許無い表情で。
夢川だけが、ぽつねんと。暫しの間立ち尽くしていた。
(-234) unforg00 2022/07/10(Sun) 20:00:21
ユメカワは、暫しの間、廊下に一人茫然と立ち尽くしていた。
(a90) unforg00 2022/07/10(Sun) 20:00:34

ユメカワは、君の背を追えなかった。
(a91) unforg00 2022/07/10(Sun) 20:00:41

ユメカワは、───君の事が、好きなのに。
(a92) unforg00 2022/07/10(Sun) 20:00:47