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【秘】 エウロパ → ユスティ 浮かぶ疑問をすべて言葉にすることは出来ず 掠れたような声しか出ない。 体に力が入らない。 魔力が失われ続けているせいで 起き上がることさえできず、君の方を見る。 ごめんね、って謝らなきゃ。 言いたいことはいっぱいあるのに。 (-39) alice0327 2023/10/05(Thu) 17:43:21 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 意識を保つことがやっとの状況では 君の励ましの言葉も、何をしてくれているかも あまり、理解は出来ていなくて。 責任って言葉の意味を理解する前には もう、私はユスティに抱きしめられてた。 そして―――――。 (-40) alice0327 2023/10/05(Thu) 17:43:55 |
【秘】 エウロパ → ユスティ口元に感じる柔らかな感触。 微かに目を見開いて、すぐに閉じる。 身体に魔力が流れ込んでくる。 どうして、ここまでしてくれるの? わからない、けど。 (-41) alice0327 2023/10/05(Thu) 17:44:57 |
【秘】 エウロパ → ユスティ 君の腕の中で、淡く微笑んで ずっとずっと伝えたかったことを言うと。 満足したみたいに、私は意識を失った。* (-43) alice0327 2023/10/05(Thu) 17:46:07 |
【墓】 エウロパ―――――でも、やれることさえしないのは罪だ。 シトゥラは窓の外からでも見える 魔力暴走に目をやり、友人の無事を祈りながら 魔法薬調合の作業を止めることはない。 (+50) alice0327 2023/10/05(Thu) 17:47:39 |
【墓】 エウロパそう信じて、手元で調合するのは回復薬。 あれほどの魔力暴走を起こしたのなら きっとエウロパの魔力は枯渇寸前。 魔力の回復を早める薬を作らなければ。 学校の医務室に常備されているものでは 彼女に使うには効き目が足りない。 あれは、一般の生徒に使う事を 想定した物だと知っている。 彼女ほどの魔力の持ち主なら 効果を10倍して足りるかどうか。 (+52) alice0327 2023/10/05(Thu) 17:49:32 |
【墓】 エウロパ効き目が弱すぎても強すぎてもいけない。 難しい調整を終え、魔法薬を作り終えた シトゥラは、出来上がったものを瓶に詰める。 同時に作っていた怪我の治癒薬も持つと 向かうのは医務室。 絶対に彼は私の友人を連れて帰ってくる。 だから、先回りして待つだけ。 (+53) alice0327 2023/10/05(Thu) 17:50:19 |
【秘】 ユスティ → エウロパ想いは力に変わる。 歴史に学んだことは間違いではなかった 決して成功しなかった魔法が成功したのは 彼女を守ろうという想いが強かったのだから。 とは言ってもユスティが劇的な進化を遂げるわけでも 急に魔力を得られるわけでもなく、 代償としてやってくる枯渇による疲労は著しい。 (-44) 西 2023/10/06(Fri) 21:24:15 |
【秘】 ユスティ → エウロパ死んでも構わないと思っていたわけではない。 しかし命を懸ける気だったのも本当のこと。 膨大な器に注ぐにはあまりにも微力すぎる魔力も 注ぐ側にとっては命懸けで ここからは生半可な覚悟では立ち入れない世界だ。 (-45) 西 2023/10/06(Fri) 21:24:49 |
【秘】 ユスティ → エウロパユスティがエウロパを抱き上げる。 エウロパの心を表すかのように さっきまでの異常な嵐が収まっていた。 これならなんとか歩いて抜けられるだろう。 今となってはもう先生達の助けなど あてにしたところで仕方がない。 頼れるのは己の足だけ。 姫を守れるのは自分だけしかいない。 (-48) 西 2023/10/06(Fri) 21:27:31 |
【墓】 ユスティ*** しかしエウロパは独りではない。 彼女を助けようとする人は必ずいる。 狼狽える先生や生徒など 初めから眼中にはない。 そして意外にもその人は天才というよりは秀才で 薬学においてはユスティを超えていると言っていい。 彼女の素直な性格に惹き込まれたその一人は まるで待っていたかのように ユスティが向かったその先、医務室にいた。 (+55) 西 2023/10/06(Fri) 21:29:46 |
【墓】 ユスティシトゥラに困ったような笑みで答えると エウロパを医務室のベッドに寝かせる。 彼女の置かれている状況は わざわざ言わずともシトゥラなら分かるはずだ。 「今回の暴走はだいぶ酷いね。 一体何が原因なのか…わからないな。」 ここまで事態が悪化することも珍しい。 まさか自分が大きく起因しているなどと その程度を計り知るには至らず 薬を受け取りながら表情を曇らせた。 (+57) 西 2023/10/06(Fri) 21:31:26 |
【墓】 ユスティ受け取った薬をエウロパに与えると シトゥラの方へと向き直る。 「エウロパからも聞いたことがあるかな。 昔、ボクが彼女の前から消えたって話。」 天才には話せない。 かつて犯した過ちと、決して語らなかった心の奥。 (+59) 西 2023/10/06(Fri) 21:35:26 |
【墓】 ユスティユスティはふらふらと歩き出す。 責任を取ると言った以上、 エウロパから逃げることはない。 しかし今この手を、 魔力が枯渇し、ひび割れた手を エウロパに見せるわけにはいかない。 (+63) 西 2023/10/06(Fri) 21:38:57 |
【墓】 ユスティ「少し屋上で治療してくるよ。 ここでキミの治療を受けてしまったら エウロパに気づかれて 彼女はきっと自分を責めてしまうから。」 (+64) 西 2023/10/06(Fri) 21:40:05 |
【秘】 エウロパ → ユスティ ぼろぼろの身体に注がれる魔力は 決して多くはない。 でも、それを補って余りある想いは この状況を変えるには十分すぎるほどで。 (-50) alice0327 2023/10/07(Sat) 1:25:56 |