人狼物語 三日月国


225 秀才ガリレオと歳星の姫

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【人】 エウロパ



   
   
こんなに疲れると思ってなかった。

   おかしいな、魔力を使い果たすほどの
   魔法じゃなかったはずなのにな。


   この身から溢れてしまう
   魔力の流れを止める術も身に着けず
   魔力の加減も出来ない魔法使いは
  
   教えてもらわない限り分からない。
   ……教えてもらっても。


   
その危険性を突きつけられるまで目を覚まさない。



  
(93) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:03:29

【秘】 エウロパ → ユスティ




   
「えっ、ユスティ……?」



  
(-74) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:03:58

【秘】 エウロパ → ユスティ



   戸惑いながらも手を引かれるまま
   何の抵抗もせずにいれば
   君に抱きしめられて。


  
(-75) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:04:16

【秘】 エウロパ → ユスティ

  

   
……ドキドキしてるの、私だけなのかな。

   何のためらいもなく抱きしめてくれるユスティは
   私の事、なんとも思ってないのかな。

   
   
もし、そうだとしても。

   私はこの短い時間を少しでも長いものにしたくて
   自分からもユスティに抱きついた。
   身を委ねていれば、魔力の流れが変わっていく。
   あるべき器に、戻っていく。

 
(-76) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:04:58

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
「……大切な人のことを分かりたいって思うのは」

      
好きな人


  
(-77) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:06:01

【人】 エウロパ



   「そんなに傲慢、なのかな。」


   離れながら小さく言った言葉。
   遊んでほしい、って不安そうに言ったあの時と
   同じような声音で、口にしてしまった言葉。

   届かなかったはずはないと思うけれど。
   届かないふりをされてしまうなら
   今はそれ以上踏み込むことはできない。


  
(94) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:07:02

【人】 エウロパ




   
天才が秀才を理解したいんじゃない。


   
私が君を理解したい、それだけなの。



  
(95) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:07:48

【人】 エウロパ



   「ユスティはすごいね。
    なんか、さっきより楽になった!

    ありがとう、助けてくれて。」


 
(96) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:08:12

【人】 エウロパ



   頬が熱いなと思いながら
   もう大丈夫、って微笑んで見せる。

        また同じように倒れそうになったら
        ユスティに助けてもらおう、なんて。
        言ったら怒られてしまうのかな。


  
(97) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:08:37

【人】 エウロパ



   ユスティと図書室に到着する頃には
   すっかり普段通りの私に戻っていた。

  
   「実は授業中寝てて……

    ノートも見せてもらえたら
    助かるなー、嬉しいなー、なんて…」


   
(98) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:09:17

【人】 エウロパ



   魔力の流れを制御できない弊害は
   日常生活からも垣間見えてしまう。
   不必要に魔力が溢れてしまうせいで
   疲れやすく、人より多く眠ってしまう。
   傍から見ればただの怠惰だから、
   魔力と関係があるとは疑われない。


  
(99) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:09:47

【人】 エウロパ



   君が図々しいお願いを無視しなかった結果、
   宿題に取り掛かる所からじゃなくて
   ノートを写すところからはじまるわけだから
   君からしたら前途多難かもしれないね。

   
私、頼れる人があんまりいないんだ。

   手伝ってくれるってわかったら
   それはもう、とことん付き合ってもらうよ?

   分からない箇所は教えてーって都度質問したし
   結構手伝いは面倒だった、のかな、どうだろう。
   夕焼け空の色が変わって星空になる頃には
   ようやく、宿題も終わって。

  
(100) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:10:43

【人】 エウロパ



   「……やっとおわった!
    ありがとう、これ実は明日までだったんだ。」


   宿題は前日の夜ぎりぎりになってやるのが
   当たり前、なんて生徒だったから
   今終わってることに実はちょっと感動してる。
   
……終わってるのが当たり前?そうだね……。


  
(101) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:11:08

【人】 エウロパ



   「ねぇ、ユスティ。
    手伝ってもらっちゃったから
    何かお礼したいなー、何か欲しい物とか無い?
 
    それか、私に手伝えることなら
    私が何か手伝うとかでもいいよ!」
  
  
(102) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:11:28

【人】 エウロパ


 
   「私にできることならなんでもするから。
    いつでも言ってほしいな!」



   図書室を出て、二人で歩きながら。
   お礼をしたくなった私は、軽々しく、
   WなんでもWなんて言葉を使ってしまうんだ。*

  
(103) alice0327 2023/09/27(Wed) 6:11:52

【秘】 ユスティ → エウロパ



   ユスティにとって
   この応急処置はあまり良いものではない。

   需要を超えた供給は時に器を破壊する。
   供給相手がエウロパであれば
   少しの油断でこっちが倒れてしまい
   最悪の場合死に至ることさえある。



(-78) 西 2023/09/27(Wed) 9:53:46

【秘】 ユスティ → エウロパ



   それでも処置を躊躇わないのは

   今この瞬間だけなら
   彼女に触れても許される気がしたから。

   こちらに抱きつく彼女の応えには
   何も気付かないふりをして
   こんな時しか触れてはいけないのだと
   強く自らを戒めるように


      処置が終われば何も言わず離れていくだけ。


(-79) 西 2023/09/27(Wed) 9:54:24

【秘】 ユスティ → エウロパ



   離れた距離が名残り惜しまないように
   背を向け距離を開くと
   いつかを思い出させるか細い声に
   ユスティは唇を噛み締める。

   やめてくれよ。大切な人、だなんて
   ボクにはもうその資格などないのに。


   咄嗟に出そうになってしまった過去の痛みを
   膨大な魔力とともに飲み込む。

   それを口にすることは、決して許されないから。


(-80) 西 2023/09/27(Wed) 9:55:06

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「たとえ体力自慢の騎士だろうと
    太刀筋が洗練されていなければ
    いつかは体力が尽きて
    洗練された太刀筋に首を斬られてしまう。

    あるいは
    たとえ他より大きなバスタブだとしても
    適切に蓋を締めなければあっという間に空になる。」


(-81) 西 2023/09/27(Wed) 9:55:53

【秘】 ユスティ → エウロパ



   「凡人ボクですら分かるなら
         キミにはその意味くらい分かるだろう?」


(-82) 西 2023/09/27(Wed) 9:56:12

【秘】 ユスティ → エウロパ



   代わりに口から出たのは
   不安への答えではなく

   不愉快な笑顔を浮かべた天才への、
   当てつけにも等しいヒントだった。


(-83) 西 2023/09/27(Wed) 9:56:46

【秘】 ユスティ → エウロパ



      ──────────。
(-84) 西 2023/09/27(Wed) 9:57:43

【独】 エウロパ

/*
またアンカーさぼってるじゃん私……すみません……
(-85) alice0327 2023/09/27(Wed) 11:39:48

【秘】 エウロパ → ユスティ



   「そんな風に言ってもらえたの初めて!
    ユスティが教えてくれるの……?」


  
(-86) alice0327 2023/09/27(Wed) 12:40:10

【秘】 エウロパ → ユスティ



   その言葉一つに、どれだけ救われただろう。
   不安を吹き飛ばす君の言葉が嬉しくて
   ぱぁっと明るい表情になって。


   「想像力……あんなことできたらいいな、って
    考えてみたらいいのかな。」

  
(-87) alice0327 2023/09/27(Wed) 12:40:57

【秘】 エウロパ → ユスティ



   やれるまで練習すれば、いつかきっとできる。
   この考え方は今の私も持っている。
   今の私の根幹にはユスティがいるの。
   惜しみなく伝えられた魔法の扱い方を 
   推さなかった私が理解するには
   かなりの時間がかかったし
   付き合ってもらった練習も、
   あまり良くない結果が続いてしまった。

   眠る魔力を引き出すには
   私は幼すぎたのかもしれない。


 
(-88) alice0327 2023/09/27(Wed) 12:41:38

【秘】 エウロパ → ユスティ



   
いつか君と二人で魔法を使いたい。



        ユスティに教えられるうちに
        その想いばかり強くなっていく。
        それでも、君の前で成功を見せられない。


  
(-89) alice0327 2023/09/27(Wed) 12:42:28

【秘】 エウロパ → ユスティ



   君の教えが実った結果、
   大きな軋轢を生むくらいなら。

   一生、失敗していればよかったんだ。


   
(-90) alice0327 2023/09/27(Wed) 12:42:51

【秘】 エウロパ → ユスティ



   ユスティが頑張っているのは私も知っていた。
   ユスティならきっと大丈夫だよ、なんて
   
無責任な言葉だったね、今にして思えば。


   嫌味でも何でもなく、
   心からの言葉だったのに
   私が手にした招待状はその言葉を
   君にとっての嫌味に変えてしまうんだ。


  
(-91) alice0327 2023/09/27(Wed) 12:43:20

【秘】 エウロパ → ユスティ



   天才なんかじゃなくていい。


      普通の女の子として
      君の傍に立てるなら、なんだっていい。


         ……贅沢なことじゃないはずなのに。


  
(-92) alice0327 2023/09/27(Wed) 12:43:54