人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 回想:交わる月 ──

[ エーリクが洋館で過ごし始めてから、
 誕生会やパーティー等行事の際には
 「参加するかい?」と幾度と声を掛けていた。

 その度、大体参加してくれたが>>1:106
 彼が本心から楽しめているのだろうか、と
 後日感想を尋ねていた。もし微妙な反応を見せたなら


 「無理に参加しなくていいよ。
  君が楽しめないと意味がないだろう?]

 と、答えていた。

 いつかのパーティーの際、カルクドラとエーリクの二人が
 欠席した時、揃って洋館の外に出たこともあった。
 
 館にいればパーティーはまた参加できるから
 今回は二人で遊びに行こうか、と。
 迎えに来た時のように彼の手を引き、外の世界へ旅立った。

 その時に、自分も洋館に来た当初はよく抜け出し、
 しかも生意気で手のかかる子だったことを語り
 当時、抜け出した時に良く訪れた露店街へと連れて行った。]
 
(129) nuruko 2022/12/16(Fri) 18:58:53

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 彼を迎えに来た時の、両親への別れ言葉>>1:112を聞いた時。
 親に愛されていて良かった、との感慨深さと同時に
 何故家族が引き裂かれないといけないのか、と
 やるせなさが同時に襲ってきた。

 同時に数年前、自分自身も家を出た時に
 似たようなことを言ったと思い出し、古傷が僅かに滲む。 

 男はその時「僕は死んだことにして欲しい」と残したが
 親から貰った名、親の血を引く証である姓は変えていない。

 背中越しに、エーリクの母の泣き叫ぶ声が聞こえたとき
 振り向きたい思いを抑え、彼の手を強く握り前を進んだ。
 他人である男ですら、胸を締め付けられるように辛いのに
 本人はもっと辛いはずだろうから。


 だから、エーリクのことを愛した両親の分まで
 助けたい、守りたい、と改めて決意した。]

 
(130) nuruko 2022/12/16(Fri) 18:59:23
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。
(a30) kasasagi 2022/12/16(Fri) 18:59:36

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ しかし時に彼は怯え>>1:114、夜中に自室のドアを叩き
 叫びながら入って来ることもあった>>1:115。]
 
 
  ……大丈夫だよ。僕はここにいるから。
   僕が君を守ると約束しただろう?

   だから、安心して。
   こっちにおいで。  


[ まるで赤子をあやすように優しい声色で招き
 彼を優しく抱きしめ、宥めた。

 流石に最近は急に怯え、叫びながら部屋に来ることも
 少なくなったが、彼の成長と、此処に馴染んできた様子に
 安堵、同時にほんの僅かであれ、
 寂しさのような不思議な感情が、心を過った。*]
 
(131) nuruko 2022/12/16(Fri) 18:59:36

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 回想:僕の名は ──

[ シトラは五年前に館に来た。
 最初の印象は大人しそうな子だったので、
 早く馴染めるようにと思い、声を掛けた。

 ──非常に申し訳ないが、その時の彼女の反応を見て
 くすっ、と笑いが漏れてしまった>>1:149。]


  
、っ、はっ、はは…………。


  いや、ごめん。  
  あまりにも可愛くて、つい……。

  そんなに緊張しなくても大丈夫。
  何なら、カルクでいいよ。
  それなら間違えないだろう?


[ これでも食べて落ち着いて、と林檎味の飴玉を握らせた。
 純粋さに心が浄化されたような気がすると同時に
 楽しく過ごして欲しい、と感じた。

 その後もシトラは何度か祈祷室を訪れてくれた。
 時にはアリアに頼んでいた土産物を持ってきて貰ったり
 話を聞いて、気を紛らわせる為に面白い話もして
 彼女が神妙な顔で祈りを捧げれば、
 男もまた同様に祈りを捧げていた。]
 
(132) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:00:13

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
  辛いことがあったり、悲しいことがあったら
  気にせずいつでもおいで。
  僕は君の味方だから。

  話すだけでも……
  いや、無理に話さなくてもいいよ。
  一人じゃないだけでも、誰かがいるだけでも
  気持ちが楽になれるかもしれないから。 

  シトラが悲しい顔をしていると
  僕だけでなく、みんな悲しむからね。


[ いつか悪夢のせいで寝られないと扉を叩いたとき。
 安眠用の香を焚き、背を、頭を撫で慰めていた。

 その後、少しでも落ち着いた様子と
 明るさを取り戻した姿を見れば
 聖職者ごっこも悪くない、と思ったこともあった。]
 
(133) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:00:39

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ ある時、シトラが紅茶の入れ方について
 尋ね、訪れたことがあった>>1:148
 その時は横に立って見守り続けていたが
 初めての味はどうだっただろう。
 
 満足のいく味に出来たなら、もう一度同じように、
 今度はそれ以上に美味しく出来るようにしよう、と。
 微妙な出来だったなら、今度こそはと再チャレンジ出来ると
 
実際に役立ったかはわからないが

 アドバイスをした。

 逆に、彼女が僕に淹れてくれたこともあっただろうか。
 男には思い浮かばなかった組み合わせで用意してくれて
 新たな気付きと味に出会うことが出来た、と
 彼女の成長と気遣いに感謝していた。*]
 
(134) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:00:57

【人】 X『教皇』 カルクドラ

── 現在:ホール ──

[ 神の降臨によりざわついたままのホール内。
 肯定の声が、否定の声が右から左へと漏れてくる。
 周囲を見渡すと、ふとシトラの袖を握った
 エーリクの姿が視界に入る>>1:104>>1:230

 二人共証持ちの中では比較的若く
 どちらかといえば大人しい方。
 祈祷室にもよく立ち寄る常連で、
 時には涙し、震えていた姿も記憶にある。

 >>1:103エーリクの、>>1:227シトラの瞳が濡れている。
 やがて手を握り、語り合う姿も見えた>>1:378>>1:379
 二人が涙を流した姿は、幾度か見たことがある。
 普段ならばすぐに立ち上がり、声を掛けるはずだが
 足も動かず、声も出なかった。]


 
[ 何と声を掛ければ良い?
 「大丈夫」なんてあからさまな嘘は言えない。

  君のことを守る、君の味方だなんて大言を吐きながら。
  とんだ大ホラ吹きだ、僕は。]

 
(135) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:01:35

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
 
[ 何せ僕は、魂云々関係なしに
  世界の破滅に、理解と納得を示したのだから。 ]

 
 
(136) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:02:21

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ ただし、それが恩人の姿をした神の云う
幸せな世界
>>1:9とやらに連結するとは思っていない。
 寧ろ、“
不幸の連鎖を断ち切りたい
”思いの方が強い。


 今回世界が存続したとしても、
 遠い未来、神は同じ決断を迫るかもしれない。
 それが無くとも、今回集まった皆のように
 未来に証を持って生を享ける者本人
 家族や周囲の者達は、再び苦しむことになるだろう。
 
 今回世界が存続したとしても、問題の先回しなだけで
 世代交代後に誕生することになる、証持ちの子らに
 丸投げするだけでしかない。

 今を生きる証持ちとしてのけじめでもある、と。

 これは『教皇』の魂とは全く関係の無い
 『カルクドラ』としての本心。]

 
(137) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:02:44

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ つまり、程度はどであれ

  どうあっても僕は破滅を願ってしまうようだ。]

 

 
[ とはいえ、勿論二択に揺れているのは間違いない。
 比率でいえば、破滅の方が僅かに大きいだけで。]

 
(138) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:03:10

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 何も出来ないまま、ぼうっとしたまま
 時間だけが経過しようとしていた。
 その時手に温もりが触れ、はっと我に返る。>>1:436。]


  ……シン、くん……。


[ 普段と変わらないように見える笑顔。
 幾度も励ましてくれた明るい声。
 かつて手を引いてくれた掌の温もり。

 心の閊えが、僅かに軽くなった気がした。**]
 
(139) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:03:25

【独】 XIV『節制』 シトラ

/*
もしかして、もしかしてわたし
アリアちゃんのところへ行かないと

アリアちゃんが動けないのでは……!!!?!!?

えっとえっとどうしよう どうしようねえ……!
(-43) rinto 2022/12/16(Fri) 19:10:51
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a31) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:12:21

【独】 X『教皇』 カルクドラ

/*
丁度600ptだった
もうちょっと書いてた気するけどそうでもなかった

まあ1回投下分としては多い……のか……?
(-44) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:13:53

【独】 X『教皇』 カルクドラ

/*
程度はどであれって何だよ
どうであれだよ

(いつもの誤字)

破滅を願うとかいってるけど
こいつは基本ニュートラルです

思ったより存続派が多い感じ
もっと破滅に寄ろうぜーーー(
(-45) nuruko 2022/12/16(Fri) 19:19:30
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。
(a32) besos 2022/12/16(Fri) 19:24:32

XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a33) mmsk 2022/12/16(Fri) 19:34:49

【人】 XI『正義』 マドカ

[朝起きて、最初に鏡を見る。
 鎖骨の間に刻まれた、Ωの形をした『
』を、指先でなぞる。

 それから、鏡の中から・・、同じ場所を。]


     
“ お前は誰だ? ”



[当たり前だが、返事を返した・・・ことはない。

 遠い遠い過去から、『正義
』が犯した罪を、
 今日も『君』
マドカ
は贖い続けなければならない。

 その体に刻まれた『証』が。

 『君』
マドカ
『僕』
『正義』
から
逃さない。
(140) だいち 2022/12/16(Fri) 19:36:55

【人】 XI『正義』 マドカ

── 玄関ホール:クロ ──


     ……そう?
     なら、行ってらっしゃい。


[じっくり考えてくる、という君を、
 引き止めることはせず。

 立ち上がった君を、しゃがんだまま見上げ、
 握られた手を一回だけ、きゅ、と握って離した。

 君が玄関ホールを後にするのを、
 そのまま黙って見送って。]
(141) だいち 2022/12/16(Fri) 19:37:14

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     しあわせ……


[ぽつん、と独りごちたのは、
 誰かに聞かれたか否か。]

 
(142) だいち 2022/12/16(Fri) 19:37:29

【人】 XI『正義』 マドカ

[クロは僕に、『どっちがいい?』と問うた。

 僕は明確には、
 『どっちがいい』とは答えなかった。

 そもそも、比較をしなかった。
 僕はそのことを自覚していた。

 僕にはおよそ『希望』というものがなくて、
 だから、答えられなかったのだ。

 そこを、クロに掘り下げられなくてよかったと、
 内心で安堵する。

 いつだって僕の選択は、
 『どうした方が良い』で、
 それはこの洋館に来てから殊更にはっきりと
 形作られた性質だった。


 僕は、温もりの名残を、そっと握りしめた。*]
(143) だいち 2022/12/16(Fri) 19:37:45

【人】 XI『正義』 マドカ

── そして、襲来 ──

[君はきっと、
 僕に近づく前に僕の視界に滑り込んだことだろう。
 僕が君と不用意に接触した時、
 わかりやすく飛び上がるのを知っていただろうから。

 お互い気持ちの良い反応ではない。

 
ところで君に言ったことはないと思うけど、
君のおかげで僕はめでたく
でかい犬がトラウマになった。まぁ、余談だ。

 
 何であれ、僕は君が近づいてくるのが見えていて、
 スッと視線と動線をそらそうとしたのだけれど。]
(144) だいち 2022/12/16(Fri) 19:38:30

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     ……え?
     あぁ……ウン、


[声をかけられるとは思っていたなかったので、
 なんともマヌケな反応を返す。
 
 歯切れの悪さは、往生際悪く、
 この後に及んでまだ視線を逸らそうとしているからだ。

 
こんな些細な会話でさえ、
 心臓はバクバク言うし、
 冷たく凍りつきそうだし、
 君は僕のことが嫌いだと知って・・・いるし、
 けれど……僕のものではない『誰か』の言葉が
 喉奥で暴れ回るし、
 なんだかもう……しんどい。


 けれどもう、
『餓鬼』
って済まされる歳でもないので、
 最終的には視線を上げる、君に合わせる。]
(145) だいち 2022/12/16(Fri) 19:38:51

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     僕とお茶なんて、
     面白くもないでしょう?


[いや餓鬼だな。まだガキかも知んない。
 これは多分……『憎まれ口』だ。

 けれど『僕』は『君』にそんな
 気安い口をきく
甘えた態度を取る
仲ではないはずで、
 何だかバツが悪くなって、結局視線を落とした。

 君にはただ、拒絶の色にしか見えなかったかも。

 だから僕は、君がしれっと口にした、
 『最後かもしれない』ってワードを聞き流した。

 
どういうこと?
聞き流したくせに、僕の中の『僕』が
聞き咎めた。

僕は気付けない。
(146) だいち 2022/12/16(Fri) 19:39:19

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     ……気が向いたら……ね。


[普段なら、これは社交辞令。
 
 『行けたら行く』
多分行かない
と同義だろう。

 けれど僕は、結局君に会いに行く。
 それがどうしてだか……にはわからない。**]
(147) だいち 2022/12/16(Fri) 19:39:35
XI『正義』 マドカは、メモを貼った。
(a34) だいち 2022/12/16(Fri) 19:46:00

【独】 ]Y『 塔 』 プロセラ

/*
ぬくぬくビームがシトラまで届いてるっぽくてニッコリ。
(-46) yahiro 2022/12/16(Fri) 19:50:17

【独】 ]Y『 塔 』 プロセラ

/*
マドカメモの「あとで会いに逝く」が
よく逝ってる人の予測変換っぽくてよき。
(-47) yahiro 2022/12/16(Fri) 19:51:27

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 羊飼いとして放牧をして
 刈り取った毛で編んだ毛織物で
 生計を立てていたらしい両親の寝室には、
 今思えば辺境の地の酪農家には似つかわしくない
 数えきれないほどの書物が並んでいた。

 すべてに目を通していたのか、というと
 決してそうではなかったようだった。
 各地に伝わる箱庭の伝承や聖書を搔き集めて
 どちらかというとお守りのように位置付けていたのだ。

 故郷で暮らしていた頃
 両親は、わたしに文字を教えなかった。

 本気で必要がないと思っていたのかもしれないし
 読めない方が良いと思っていたのかもしれない。
 生も死も善悪も何もわからなかった幼い子に
 苦しみを負わせまいとしてくれていたのかもしれない。

 洋館に来て、文字を教わるようになって
 初めて教典の内容を知ったとき、
 得体の知れなかった罪悪感がはっきりと形を成して
 わたしはその場に泣き崩れてしまったから。

 ……そういえば、クロさんが洋館にやってきたのは
 わたしが教典を読める程度の識字力を得て
 間もない頃だった。]
 
(148) rinto 2022/12/16(Fri) 20:02:43

【人】 XIV『節制』 シトラ

──回想・白と黒



  …………っ、
  ご……ごめん、なさ……


[ 『あんまり泣かないでよね』>>1:322
 その一言でまたじわりと視界を滲ませてしまったわたしを、
 あの時、彼はどう思ったんだろう。

 別に何も思わなかったかもしれないし、
 純粋に慰めようとしてくれただけだったのかもしれないし
 これ見よがしに泣くな、って意味だったなら
 呆れられてしまったかもしれない。
 改めて尋ねるような勇気は持ち合わせていなかったから
 真相はクロさん本人にしかわからない。

 ひとつ歳を重ねて、歳ばかり大人へと近付いて
 ……元々クロさんよりも年上らしいのに
 みっともない、って思われたかな。

 クロさんにも、泣きたい時はあっただろうな。

 寿ぎの言葉を一言残して
 そそくさと去ってしまったクロさんの背中を見送った後。
 夜眠る前、一日を振り返る日記に新しい一年の目標として
 「あんまり泣かない」を書き加えた。]
 
(149) rinto 2022/12/16(Fri) 20:03:16

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ ──にも関わらず
 その翌日には何事かでわたしは泣いたし、
 ご存知の通り今も泣き癖は治っていない。

 けれど、あの日以来
 それまでと比較すれば、泣く回数は減ったように思う。

 気付くとすれば一番傍に居てくれた
 アリアちゃんくらいであろう、
 ほんの些細な変化でしかなかったかもしれない。
 それでも、わたしにとっては革命だった。

 わたしの涙を吸い尽くしてくたくたになった白い犬ローティカよりも
 格段に吸水力の高いもふもふの白ひつじは
 わたしを見張ると同時に慰めてもくれている気がしたし、

 少なくとも彼が同じ場所に居合わせるときには、
 可能な限り堪えるようになったのだから。]*
 
(150) rinto 2022/12/16(Fri) 20:04:55

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ

── 廊下にて、ユグと ──

[相手の表情も歪む>>107
 嫌いだ、という声が身体の奥に響く。
 仲間が抱えている問題、なんて。]


 他人の問題は他人の問題だろ?

[まあそれでユグへの当たりが強くなったり、
 なんだかんだ関係がないわけではないかもしれないが。

 『吊された男こいつ』に干渉をされている、という事が。
 鬱陶しいと思う以上の憎々しさをうんでいる。]
 
(151) udon 2022/12/16(Fri) 20:12:08

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[『悪魔』を辞めたいのに。
 だから会話をしようとしたのに。
 どうしようもない衝動が止まない。

 溜息の振りをして、深呼吸をする。
 とりあえずは納得してくれたようだから。
 それでこちらも納得すべきだ。

 こんな衝動は本当に、
 取り繕えない感情が本当に。
 邪魔で邪魔で仕方がなくて、
 それがさらに彼への憎悪と混同される。]
 
(152) udon 2022/12/16(Fri) 20:12:28

【人】 ]X『悪魔』 ゼロ


[こいつがクリスタベルの事をあまり知らないように、
 俺も、こいつの事をあまり知らない。
 知らなくても嫌っていればそれだけで楽だったから。

 彼/彼女が彼女だと気付いたあの日以降、
 ユグの事を知る機会はたくさんあった。
 でもなんだかんだと、こんな日が来るなんて
 思っていなかったのかもしれない。
 知らないままだ。
 イメージで彼を固めている。
 魂の叫びが現在の彼を上書きする。
 でも俺は、これに負けてはならない。


 思い出すのはホールにて横目に映った彼の恍惚とした表情。
 神への忠心、それに対する呆れは誰のものだったろう?]
 
(153) udon 2022/12/16(Fri) 20:13:02