―― 回想・壮真 ――

［俺は彼の、
　的外れなようでいて案外的を射た言葉に
　初め、曖昧に笑った。
　少しだけ、言葉を探す。］

　賛否両論あるとは思うけどね。
　俺はね、壮真。

　死者に意思があるとは思っていない・・・・・・・・・・・・・・・・んだよ。

［君はどこまで気が付いた？

　俺には大切な存在がいたこと。
　そして彼は既に亡き人であること。
　俺がそんな事をしている理由は、
　彼の存在に関与していること。
　
　死者は正者を感知しない。>>0:630
　喜ぶことはない。>>0:635

　感情一つで拍動する心臓は、
　　　　　　既に動きを止めたのだから。］

―― 健人 ――

［望まれているのは、果たして俺だったのか。>>53

　本当の意味で『俺』じゃなきゃダメだったのは、
　きっとあの時だけだった。

　俺の人助けは所詮、代替品。
　誰かにとっても……

　そして、俺にとっても。

　本当に助けたかった・・・・のは……］

――※ところで※――

　えっなになに、
　青葉ちゃんのお菓子？？

［首を突っ込んだのは、探索前のこと。
　多分そこには青葉ちゃんもいた。

　青葉ちゃんとは実は知り合いである。
　なんせ俺は、頼まれたら断らない男、
　君が料理部に入部する前は、
　ちょっとした男手代わりに同級生に付き添った
　そんな１年の頃があるのです。
　

　そして青葉ちゃんが入部して以降も、
　頻度は落ちたものの、
　たまぁにやっぱり駆り出されていたのでした。］

—— 今朝・未國 ——

［ぼーっとしたまま声をかけたのは、
　隣のクラスの未國。

　君はどちらかといえば気さくな方（だと思う）し、
　俺もどちらかといえば社交的（）だし、
　それなりには話す方だった…よね、多分。
　

　君はそこまで驚いた感じでもなくて、
　ちょっとだけほっとした。

　のも、束の間。］

── 未國と ──

　いや鯖って分かりにくくない？
　サンマとか言われても俺信じそう。

［それは流石に雑では？
　というツッコミはさておき。>>174

　はぐらかした、って言うか、
　まだ正視できる心の準備がですね…っていう。
　いやまぁ、忘れてはいませんよ。>>175］