人狼物語 三日月国


230 【完全RP/R18G】アダムとイヴにさよなら

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【人】 巫凪 桜花

[動物。雷恩が鸚鵡返しした言葉に、小さく頷きを返す>>0:141
夜明けを映し込んだ色の眸が、
こちらよりも少し高い位置で、瞬きひとつ。
訪れた黎明が、空に閃くようだと思う]



  …外では、滅多に見ないから。

[気恥ずかしさに、どこか言い訳めいて付け加える。
数年生まれの早い彼は、感情の揺らぎも己より少なく思う。

それでもどこか己を落ち着かせるから、つかず離れずでいる。
旧人類であればその様を、兄のように慕っている――とでも
形容しただろうか]
(3) eyes 2023/11/20(Mon) 7:44:54

【人】 巫凪 桜花

[言葉に詰まる彼は、珍しく揺らいでいるように感じた>>0:142]


 …どうかした?

[けれど、すぐに続けられた問い。
口数のさほど多くない彼に聞かれた、そのことが、嬉しい。
知らず、色素の薄い唇が綻ぶ]

 今日は、栗鼠を見たんだ。
 すばしっこくて、身体にワイヤーが入ってるみたいに、
 時々動きが可笑しい。
 尻尾はふわふわで、…たぶん、触れたら柔らかい。

[そうだろうか?そう言えばまだ、確かめたことがない。
最初に施設長から研究の邪魔はせぬよう釘を刺されたため、
干渉は控えていたが。

 ―――触れて、みたい。]


 見てるだけ、だけど。

[浮かんだ欲求とは裏腹に、呟く*]
(4) eyes 2023/11/20(Mon) 7:49:34

【人】 巫凪 桜花

―いつかの夜・病棟―


[直青の“メンテナンス”の時間は好きだった>>0:143

『僕のbébé』
彼にそう呼ばれ、常とはどこか違う笑みを向けられるたび。
まるで、赦されている心地になる。――何を?]


 うん。ここは、気持ちいい。

[彼が自室に訪れた時の、ソファーに身を埋めたままの姿勢で
その声を聞く。
ごく短く答えるのは、己のデータ――殊、数値に表せることであれば、手に取るように彼には知れるから。

流れる仕草でスキットルに補充された炭酸水。
光合成に欠かせない、清らかな水と二酸化炭素。
いつだって自分に必要なものは、彼らが用意してくれる]
(6) eyes 2023/11/20(Mon) 8:25:22

【人】 巫凪 桜花

[以前のメンテナンスの折、動植物のデータが欲しいとねだれば、外部デバイスを与えられた。
それは、アクセス可能なデータに制限がかけられたもの。
新人類の成長に相応しい情報か否かは、当然管理されている。

植物を自在に成長させる能力を与えられながらも、
外界で多様な動植物を目の当たりにする機会は無いに等しい。
楽園をそぞろ歩きながら、デバイスを通じて網膜に映すその名や生態を知るのは、興味深いものだった]


 ここに来てから見たのは。
 緑と、花と。動物。
 …こんなにたくさん、在ったんだな。

 生でみると、ちょっと色が違う気がする。
 そんなはずないのに。
 南国の花は匂いが強くて。緋雁の嗅覚だと、きつすぎるかも。

[問われるまま拙く紡ぐ、目にしたもの、感じたこと>>0:144
今はただ、此処の生態系に圧倒されるばかりだ。

とりとめもない言葉を、自らの創造主である彼に語って聞かせる時間。
深い眠りの水底へと、ゆらゆら揺蕩い、沈みゆくまでのひと時。
シェルターに守られるより安穏とした心地が、意識の深部に刷りこまれていく*]
(7) eyes 2023/11/20(Mon) 8:43:09
巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a7) eyes 2023/11/20(Mon) 11:01:50

【人】 巫凪 桜花

―植物園―


[足を踏み入れかけた植物園。遠巻きに先客の姿を認めた。
雷恩と、メディウムと呼ばれていた個体。
彼女も光合成をするらしく、日当たりのよい場所を求め遭遇することがあった。

己と似て非なるもの。
初対面で、そう直観した個体>>0:123

この躰も自我も、植物と人間のベースが渾然一体となったもの。
そのように設計されたのだから、自己意識の端緒からして、
そう認識している。


でも、彼女は――苦しそうだった。]
(16) eyes 2023/11/20(Mon) 12:01:43

【人】 巫凪 桜花

[植生に応じて植物園は数多あるのだから、
此処である必要はない。
そう判断して、足をよそへと向ける。

これまでのところ、積極的にこの施設の住人には近づいていない。話しかけられれば、答えはするが。
そもそもミケが新人類とみなした彼らは、果たして―――?

その疑問を己が口にすれば、さてどうなるだろう。
sintoisMécaniqueの理念と存在意義を鑑みれば、『人類』皆友達とはいかない。


彼らが大地を穢すものでさえなければ、それでいい。
当面は、そう結論づけている。
何より彼らが殲滅対象と認定されれば、この場所も無傷で済むかはわからないのだから]
(17) eyes 2023/11/20(Mon) 12:11:30

【人】 巫凪 桜花

[ここは理想的な条件が揃っているから、そう頻繁に“補給”をする必要はない。この身は効率的にエネルギーを変換し、蓄えるように出来ている。
それでも日々光合成をするのは、本能的に心地よいからだ。

急を要する訳ではないと気侭に足を進めるうち、見つけたのは、花々の色彩にも紛れぬ鮮やかな赤>>13]


  緋雁。

[彼を呼ぶのに、理由は必要ない。
呼び止めた彼の元へと、歩みを早める必要もない。
己が呼べば、その声を聞き届けるだろうことを、
改めて意識に上らせることもなく知っている]
(18) eyes 2023/11/20(Mon) 12:31:12
巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a8) eyes 2023/11/20(Mon) 12:36:31

巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a9) eyes 2023/11/20(Mon) 15:20:26

【人】 巫凪 桜花

―植物園・緋雁と―


[朗らかな声と笑顔。産まれ落ちてから今日まで、変わらず緋雁が与えてくれるもののひとつ>>24
それに、彼だけの呼び名。
初めて『桜花』と口にした時、どうにもうまくいかなかったのか。
何度かつっかえ、以来『桜花ちゃん』と呼ばれ続けている>>10
だから、相対していない時であろうと、誰に呼ばれているかは明らかだ]

 ここで会うの、初めてだね。

[互いに歩み寄れば、距離はじきに埋まり、間近で見上げる。
砕けた調子で接してくれる彼への距離は、いつも自然と近い]
(66) eyes 2023/11/20(Mon) 21:30:31

【人】 巫凪 桜花

[ここが気に入ったかと問われる>>25
雷恩にも、直青にも、同じように問われた。
此度はその時より、自分の中の情報量が増えている]


 ん。面白いよ、此処。いろいろ見て回ってる。

[きゅっと目を細める。緋雁の率直な物言いが面白く感じられた時に、いつもそうするように]

 ああ、うん。
 動物って結構、夜行性なんだって。
 思ったより見かけなかったから、ここの居住者に聞いたら、教えてくれて。

[それは、珍しく居住者と言葉を交わしたいつかの話]

 夜だけ咲く花もあるんだ。
 此処のだから、自然に咲くのを待ってる。
 
 それと――夜になると、星が、見えるんだ。
 本物じゃないみたいだけど。
(68) eyes 2023/11/20(Mon) 21:49:06

【人】 巫凪 桜花

[屈託なく接してくれる緋雁と向かい合うときは、気負うことなく言葉が口をついて出る]


 穢れる前の世界って、こんなに――綺麗、だったんだな。

[荒れ果てた土壌。淀んだ大気。
外界では使うことのない、その形容を唇に乗せる]

 俺は、知らなかったから。
 緋雁は、知ってた?

[AIである彼と自分に与えられている情報は違うだろうと尋ねた。一頻り饒舌に言葉を継いでから、ふと気づく]


 ……まずかった?夜に出歩くの。

[己の守護者たる彼も、夜は休眠に入る>>25
彼が夜間の出歩きに懸念を抱くのは、あり得ることだと*]
(74) eyes 2023/11/20(Mon) 22:01:48

【独】 巫凪 桜花

/*
赤窓楽しげな気配。
俺も使いたいな、と思いつつ。
立ち位置的に使えない予感。

みんな絡み方うまいね。
とても素敵だと思う。
絡んでくれたひと、ありがとう。
(-70) eyes 2023/11/20(Mon) 23:12:33

【人】 巫凪 桜花

―回想・雷恩と―


[設計された仲間以外の、自然の造形物が、あれほど目を楽しませる形をしているとは。
これまで実感する機会に乏しかった]

 可愛かったよ。
 雷恩も、きっと会える。

[自分が会えたなら、片割れである彼もまたそうだろうと。
無邪気な刷り込みが断言させる>>33]


 ――触れ、…


  いいのかな。触れても。

[彼の問いかけに頭を過ったのは、少し前のこと>>34
戦場に転がる小さな遺骸に手を伸ばし、けれど触れることはなかった姿。
もし雷恩なら、同じように感じても、不用意に触れないかと思っていた。
数年先に産み出された彼の行動は、己の規範のひとつでもある]
(107) eyes 2023/11/21(Tue) 6:38:54

【人】 巫凪 桜花

[でも今の言葉は、どこか不思議そうに――そうするのが、まるで当たり前のように響いたから。
その顔を、思わず見返した>>34]


  そうしようかな。今度は。


[微かな、内に生じたざわめきとともに。
ひとつ、認識を改めた*]
(108) eyes 2023/11/21(Tue) 6:40:39

【独】 巫凪 桜花

/*
緋雁、素敵だな!かっこいい。
コアズレの民なりに、俺もいろいろフラグを育てねば。
(-97) eyes 2023/11/21(Tue) 8:53:35

【人】 巫凪 桜花

―回想・直青と―


[新人類二体に、一夜おきに施される直青のケア>>22
拙い言葉ひとつひとつに返される質問、示唆、アドバイス。
それは自分にとって大事なものだ。
取り零したくないのに、穏やかな声が眠気を誘う]


 そっか。 やっぱり、触れてもいいんだ。


 ん。緋雁にも、いろいろ聞いて、ほしい な…
 
[『感じたままを、丸ごとで――』

途切れた意識を揺り起こしたのは、また、揺蕩う感覚。
この身体がまだ小さかった頃には、よく与えられた触感。
けれどそれは、すぐに終わってしまう。
ソファからベッドへと運ばれる、僅かな時間]


  …… なお、

[もっと、そうしてくれていたらいいのに。
しがみついた意識から、指先まで離れ、眠りに落ちていく間際。おぼろに思う。
こんな時、彼も――片割れも、そう思うのだろうか?*]
(116) eyes 2023/11/21(Tue) 9:09:24

【人】 巫凪 桜花

―ある日・楽園―


[この施設に訪れて以来、楽園内を彷徨うようにひと所に落ち着いていないのは。
多彩な生態系の物珍しさに、目移りしているせいもあるが。

此処にいると、酷く、疼くのだ。

今まで目の当たりにしたことがなくとも、
データとしての名は知らずとも。
『触れて』しまえば、命の形は識れる。
此処では敢えて、控えていた行為。抗い難い欲求]


  ――…、

[掌を、指先を、握り込む]
(123) eyes 2023/11/21(Tue) 10:07:55

【人】 巫凪 桜花

[以前、比較的穢れの少ない戦場跡に、自生していた植物を繁茂させたことがある。
己の与えた力を糧に血混じりの水を吸い上げ、
命を削って咲き狂う徒花は、歪に美しかった。

強化された種ではないそれは、しばし生きるだろうが、
殖えることなく枯れ果てるだけだったろう。

膿んだ土壌に、楽園は築けない。]
(124) eyes 2023/11/21(Tue) 10:09:32

【人】 巫凪 桜花


 ここなら―――

[できるだけ、影響の少なそうなところがいい。
以前渡された禁止事項の一節。
 『動植物の区域外への持ち出しは禁止。
  但し、農園区画は例外とする』

持ち出す意図はないが。農園ならば、おそらく]
(130) eyes 2023/11/21(Tue) 10:49:02

【人】 巫凪 桜花

[まだしなやかに細く、脆い枝を見定め、足を止めた。
天窓に切り取られた陽光が降り注ぎ、その下に立つ白衣が、
淡く白光を滲ませる。

つと地に膝折れ、頭を垂れる仕草は、
旧人類が祈りを捧げる姿にも、
或いは、不朽の愛を乞う姿にも似る。
触れる仕草は、慰撫するよう]


[静寂を破るざわめき。

葉擦れが、空気を震わせる。
天窓越しの空へと、一途に腕を伸ばす枝、枝。枝。
黒茶の幹肌が、絡む緑にみるみる覆われる。

膝下より低かった若木は、首を反らしてなお見上げる巨木へと育ち、果実をその腕一杯に実らせる。
がっしりとした幹には、ともに成長を遂げた蔦が巻きつき、
蛇のように搦む。

一つ捥いでみれば、赤く艶々と、掌におさまる丸い果実。
顔を寄せれば、甘くも爽やかな匂いが胸を満たす。
齧ればきっと、瑞々しいのだろう。



―――恍惚の、息を溢した]
(131) eyes 2023/11/21(Tue) 10:57:41

【人】 巫凪 桜花

[交歓の悦に耽る、暫しの時。
やがて、背後から声が聞こえた>>40


しまった、と思う。

肩越しに見た声の主。避け続けていたヒト。
気づくのが遅れた。集中、していたから。]
(132) eyes 2023/11/21(Tue) 11:18:15

【人】 巫凪 桜花

[自分の名を呼ぶ彼女――メディウムに、距離を挟んでゆっくりと向き直る。
彼女の言うところの『あいつ』。
雷恩としばしば共に在る彼女の名は、とうに記憶に刻まれていた]


   … 話?

[彼女は知る由もないが、桜花が固く閉ざした態度を見せることは稀だ。例えばそれが、戦場で滅びゆく旧人類相手であろうとも]


 何を話すの。君と、俺で。

[彼女を見返す眸が、薄氷の色を湛える*]
(133) eyes 2023/11/21(Tue) 11:21:05

【人】 巫凪 桜花

―羅生―


[一人静かに、時を過ごしていた折。
名を呼ぶ声が耳に届く前に呼ばれた気がして、顔を上げる>>48]


  羅生。

[おいで、と誘うように向けられる仕草と笑顔は、彼によく似合っていると思う。
身体が成体に変貌を遂げても、この仕草を見るたび、
何をしていようと直ぐにそちらに寄っていくのは変わらない。

耳触りの良い笑い声と、額に置かれる掌>>52
直接肌に触れられると、そこから躰が温もる感覚が好きだった。
それが旧人類の営みでは、『手当て』と呼ばれるものに近いと、未だ知らない]

 んん。寝落ちたっていうか、
 話してるうちに寝かしつけられたっていうか。
 直青、聞き上手だから。
(140) eyes 2023/11/21(Tue) 13:49:12

【人】 巫凪 桜花

[いつからか彼の掌は、服から露出している部分だけに触れるようになった。彼がそうするからには、それが適切なのだろうと思ってはいるが]


 これ、 …前のやり方の方が、好きだった。

[彼が触れる表面積は多い方が良かったと言外に込めて、
ぽつりと詰る。

頬を滑り降り、首筋を辿った掌に自分のそれを載せ、
再び頬へと宛てがう。
この時間を引き延ばしたくて、唇を開いた]


 デバイス、ありがとう。あれ面白いね。

[ふと思い出し、動植物のデータをねだった際に与えられたデバイスへの礼を告げる>>7]
(141) eyes 2023/11/21(Tue) 13:54:22

【人】 巫凪 桜花


 あれがあれば、気になったことも、
 誰かに聞かなくてすむし、…

[聞かれれば、この環境に不自由はないと答えられる。
それはそうだ。
けれど、不意に口をついて零れた言葉]


 ――…此処。 いつまでいるのかな。


[添えた掌に僅かに力が籠もったのは、無意識だった*]
(142) eyes 2023/11/21(Tue) 13:56:33

【人】 巫凪 桜花

―回想・植物園(緋雁)―



 何で謝るの。

[初めて目にしたもの。それに湧き上がる感嘆。
聞いて欲しいと思った緋雁と、分かち合えないのは
少し残念に思ったが。
それは謝られるようなことではないと言外に込め>>48]


 そういえば――、何でそう思うんだろうね。
 言われてみたら、俺もよく分かんないな。


 それが、俺達がこの先目指すべき『望ましい』世界、だから?

[彼の言葉を裏返すような仮定を自ら口にして、気づく。
浄化を果たした後に来るべき世界の在り方を、実感を以て未だ知らないと]
(146) eyes 2023/11/21(Tue) 15:24:41

【人】 巫凪 桜花

[何が綺麗で、何が醜いか。
それを分かつ判断基準は、どこから来るのか。

でも、此処に来る前から。“その”感慨自体はあった。

例えば、雷恩の瞳の色に。
羅生の触れてくれる掌に。
直青が、雷恩と己に向ける笑みに。
戦場の赤に塗れ、なお鮮やかに咲く、緋雁の赤に]


 分からないけど。
 綺麗なものは、すきみたい。

[それは、いつの間にか己の内に根差したもの]
(147) eyes 2023/11/21(Tue) 15:30:51

【人】 巫凪 桜花

[彼に懸念を抱かせたのではという予想は、当たっていたらしい。
日頃護ってくれる彼の口から、心配になったと改めて言葉にされれば、素直に悪かったと思えて]

 そっか。ごめん、気をつける。
 メンテナンスの時間も、忘れないようにする。

[思い出したように、彼が指摘したこと>>79
補給以外にも、自分にはやりたいことがたくさんあるようだ、と]


 そう、なのかな。
 緋雁にそう見えるなら、そうなのかも。

[いつも傍にいてくれる相手への、無条件の信頼。
それは充分に、彼の評価を是とする根拠たりうるものだから]
(148) eyes 2023/11/21(Tue) 15:33:06

【人】 巫凪 桜花

[そうして、別れ際にふと]


 緋雁も俺には、“綺麗”だよ。

[彼が理解しなくとも、それは己にとって自明のことだったから。
こともなく直截に告げて、白い裾を翻した*]
(149) eyes 2023/11/21(Tue) 15:34:30
巫凪 桜花は、メモを貼った。
(a39) eyes 2023/11/21(Tue) 15:48:48

【人】 巫凪 桜花

―農園・メディウムと―


[こちらの突き放す態度に、彼女が戸惑う気配。当然だ。
彼女の途切れ途切れの言葉に、無言で耳を傾けはする>>193

彼女が雷恩と同じ空間にいない折、ひとり根差す彼の傍で、
陽を浴びることは今もある。
言葉を多くかわさずとも、AIのようにレコードを共有することはなくとも、自ずと知れてしまうこと。

彼に何かが、起きつつあって。
それはおそらく、眼前の彼女と]


 君に謝られることは、何もない。

[どちらがといえば、不躾な態度を詫びるべきはこちらだと、
自覚はある。
柔らかにとはいかずとも、穏やかに響くよう声を落として]

 雷恩と俺は、別の個体だから。
 君が仲間を害さない限り、干渉する気はないよ。
(200) eyes 2023/11/22(Wed) 0:59:54

【人】 巫凪 桜花

[自身に言い聞かせるような、彼女の言葉>>194
それは、願望の裏返しにしか聞こえなかった。
そう願うようになるだけの接触が、雷恩と彼女の間にあったということが察せられた。察せて、しまった]


 それを、わざわざ俺に聞かせる理由は?

[また声が尖るのが分かる。
このまま話を続けていたら――いや、そうでなくとも。
彼女を泣かせてしまうんじゃないか。
やはり、早めに話を切り上げた方が良さそうだ]


 …そういうのは、直接『あいつ』に言えばいいんじゃないか。

[つい堪え切れず、言ってしまった。
要らぬことを、と唇から漏れる溜息も、抑えられなかった]
(201) eyes 2023/11/22(Wed) 1:03:51
 




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